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【KOC利用上のネットエチケット】

【戦争】天駆ける翼騎兵 VS 解放軍 
26769:ジェリオラ 2008/05/05 20:41:25 

再び大陸に戦争の炎が燃え上がりました

人間を疎み拒絶する天翼の王の国に対するは
その王が嫌う、人が中心となった故郷を失くした者達が集う国

兵達はさまざまな思いを持ったまま戦いへと赴きます
戦場はそんな兵達の気持ちを何も語らずに迎えます
そして、その意志に関係なく戦いは始まります

この物語の結末は果たして・・・?
 26770: 【注意事項】 ジェリオラ 2008/05/05 20:42:00 
・他者の行動を著しく制限したり、行動を指定するような描写

・他者の行動・攻撃等を状況等に左右されず安易に無効とする描写

・絶対的強さの行使(いわゆる無敵描写)

・一人の力で戦況に大きな影響を及ぼす行動や描写

・世界観が大幅に無視されている描写

・他の皆に不快感を与えるような行動や描写

このような事は、皆さんへの迷惑行為となります
自分の行動をよく確認の上、上記の事は控えて頂ければと思います
相手の方にも敬意を表して、恥ずべき行動の無い様にお願いします
 26771: 【地図資料】 ジェリオラ 2008/05/05 20:44:13 
■大きめの地図(PC閲覧用)
http://www.geocities.jp/kichi_k/LG_map/top.html
(製作:クロゼットさん)

■携帯用の小さな地図(携帯閲覧用)
http://la-terre.lostworks.net/map/
(製作:コルナ・コルチェットさん)

こちらを参考にして貰えれば
両国の位置関係や進路などが分り易くなると思います

製作・提供をしてくれているお二人に感謝をしたいと思います


以上ー!
スレッド投稿数制限の為、フィーナの代理で作成しましたー!
何かおかしかったら言ってくださーい!
 26773: 【解放】城塞都市ローマス:KC ケーシィ 2008/05/05 23:08:55 
「…なんだか騒がしいことになってるね」

久々に故郷へ帰省して、そこから戻って来て呟いた台詞。
状況はこちら側…、解放軍がやや不利とのコトだ。

実家から引き摺り出してきた荷物を担ぎ、城壁へと足を運ぶ。
そこでおなじみの双眼鏡を覗いて、アンプルマ山脈の方を見た。

人間に憎悪を抱く、有翼人の軍勢。
そんな話を思い浮かべながら、袋から狙撃銃を取り出した。
恐らく上空から攻めてくる者が多いだろうと、思った結果がコレに至る。

隣に立っていた偵察兵が、怪訝な目線を送ってくるが気にしない。
レンズを覗き込み、敵の接近に備えて待機する。
 26780: 【天翼】ファディア城攻略 ソラン=シレジア 2008/05/06 01:05:37 
雄叫び、金属音。よくある戦の音だ。
ファディア近郊では今その音が響いている。
その音の中心地へと真っ直ぐに向かう傭兵騎馬隊。
こちらの主力は有翼族の部隊。
こちらで地上を牽制し、主力を動きやすくする。
まあ、要はいつもと変わらず先陣きって敵陣をかく乱だ。

久々の戦場だな。
私はまだ生きてここにいる。
故に・・・。

「行くぞ、遅れるな・・・アターック!」

近隣に展開中の敵部隊に向け、突撃を開始した。
 26783: 【天翼】ファディア城へ:ふぃ フィーナ 2008/05/06 16:16:37 
「・・・と、早くも始まってますね」

すでに、先陣を切って天翼の傭兵騎馬隊が
ファディア城を警護する敵部隊と交戦中です

今回、帝国に戻れずにいた私を迎えてくれたこの国に
義理を果たそうと参加したこの戦い・・・
心の中にちょっとした違和感を感じつつも
この場にいる以上、命を賭けて戦うのみです

「さて、こちらも味方の援護をしつつ
ファディア城へと向かいましょうね・・・」

私は、他の遊撃部隊の者と共に
気弾を放ち、相手の部隊を撹乱しつつ
徐々に城へと接近していくのでした・・・



ジェリさん、今回は代理で建てて戴いて
本当にありがとうでした(ぺこり)
 26788: 【解放】―戦禍の間―ファディア城東部海岸沿い ヴェガ 2008/05/06 23:41:05 
エルフの森、猛き獣の塒。

天の槍と解放つための矢。

四つの国は海を挟み対峙。
縺れ合う様に、いつもの様に、
戦いの交差が始まったようだ。

同盟でも組めば良いものを…。

何度思ったことだろうか。
互いは互いを認めず、己が力のみを信じ示そうとする。

今期、身を置いた解放軍の中。
兵種は多種多様、その一部。

思う時、

一人だけ馬に乗った目の良い指揮官は叫ぶ。

「ファディア城にて交戦中!援護に向う!」

一団を形成した部隊が今まさに、
盛り場へと行くかのように、
どこか力を試すのを喜ぶかのように。
 26789: 【解放】―陣雲の灰―ファディア城南部 ヴェガ 2008/05/06 23:42:44 
天の翼、その力は良く知るところ。
友と呼ぶには痴がましいが、
黎明の志士、武を知る者が愛した場所。
嘗ては共に闘った赤い髪、翼を持つ者の故郷。
魂の安寧を望んだ過の彼らの地。

そして…私の始まり…。
…まるで…ハカマイリ…。

城塞都市ローマスの兵舎より出立は昨日。
一団は間もなく時を迎えるだろう。

完治はしていないが、動きに支障はない。
どうやら薬の相性は良かったようだ。

…甘い物のお陰か。

繋ぎ止めた命、
後、残されていれば。
海を越えアンプルマを目指す。

荒くれ者が多い歩兵部隊の中。
黒い剣を持った兵が一人紛れている。

あぁ…墓などないが…。
 26791: 【解放】―口火の音―ファディア城近辺 ヴェガ 2008/05/06 23:45:04 
眼前にファディア城が差し掛かる。

敵騎兵部隊と解放軍歩兵隊。
城の防備に徹する兵と攻城兵器。

まだ攻め落とされてはいないようだが。
主力、空からのアメこそが脅威。

「突撃ぃぃぃ!!!!」

槍壁。
前衛、長槍の歩兵部隊が指揮官の怒号と共に。
槍先は騎馬隊の脇腹へと。

奇襲とは言い難い。
だが、対峙の外から車懸かり。

剣は中衛、弓矢は中後衛…仕掛けは悪くない…。

指揮が良かったのか、士気が高かったのか。
単に皆、歩幅が大きかったのだろう。

楯を天に構えて号令を待つ。
 26816: 【解放】ローマス〜ファディア城 道中:KC ケーシィ 2008/05/09 23:28:49 
『戦場にもなってないこんなトコで、銃構えて何やってんの?』

怪訝な目で見ていた兵士の声を聞いてから、結構後のコト。
補給物資を運んでいるであろう部隊に、僕は加わっていた。

内海を船で越えた後、陸地で待機していた馬車でまた移動。
目的地はここより北にある、"ファディア城"とか言う城だ。
既に先発隊が、敵軍と交戦しているらしい。

「その城、先に陣取られてたら面倒だよね」

『両軍共々、陣地を賭けてやり合ってるって話だ』

乗り合わせたリザードマンの傭兵と、戦地について雑談してみる。
状況は不利だと聞いてはいるけど、詳細は何も分かってない。

今はただゴトゴト揺れる馬車の中で、到着を待つだけ。
 26819: 【天翼】衝突 ファディア城近辺:ソラン ソラン=シレジア 2008/05/10 00:40:05 
「側面より長槍くるぞっ!」

敵に気づいた傭兵の一人が声をあげる。
機動力で攻めるこちらにとって長槍の間合いは脅威だ。
本来の騎馬隊ならここで体勢を立て直すのだろうが、
こちらは傭兵騎馬隊。最前線送り、捨て駒、慣れたものだ。

「上等ーっ!」

傭兵達は雄叫びをあげ、槍の方向へと突撃を始める。
 26820: 【天翼】衝突 続き:ソラン ソラン=シレジア 2008/05/10 00:40:59 
そして、衝突。
勢いのまま槍に刺さる者。槍を掻い潜り突撃する者。
戦場は一気にその混沌さを増す。

「私も行くか・・・翔っ!」

ソランは長槍の間合いに入る手前で愛馬から飛び降りる。
そして、風を纏った槍を地上に叩きつけ、その反動で一気に槍兵を飛び越える。
狙うは中盤。剣兵と槍兵の間に着地。

「・・・勝負っ!」

そして、大きく槍を振るった。
 26822: 【解放】―濁流の頭―ファディア城近辺 ヴェガ 2008/05/10 03:18:47 
胴体と首。
分断するように騎馬隊を突き刺して行く前衛。
噛み付く口を持った頭部は、体を離れても意思は残る。

屍を越えるように、馬の脚は窮屈にしながらも地を蹴る。
我先にと擡げながら長槍に、
果敢に突進する色の違う兵。
馬の声、人の声、そして、槍の声。
混ざる様にぶつかり合った。

…制せずに、正面から挑むか…。

動く槍柵との間を空けず、直ぐ後ろの剣。
その様を覗き見る。

「槍を折れぃぃ!!」

前衛の装備変更と剣兵の突撃の意。
指揮官は騎馬隊へと剣を向けるように促し、
騎馬同士の戦場へ。

徐々に、
斑に赤い長槍を投げ始める前衛。
 26823: 【解放】―風刃の閃―ファディア城近辺(接触:ソラン=シレジア殿) ヴェガ 2008/05/10 03:20:03 
槍の壁を越える者、数人。
ある者は飛ぶ馬を犠牲にしながら転げ落ちるように。
ある者は、槍を回し負傷を厭わずに振り解きながら。

そして、その者は、

投石かと見間違うほどに上手く飛んできた。
何かの弾みで跳んできたと言うべきか。

『・・・勝負っ!』

着地と同時に放つ敵。
槍を振った角度は剣兵の首元を捉えた。

「グゥゥ・・・」

目の前で、
首を押さえ事実を信じようとしない目。
倒れていくオーガの兵。

…槍。

思うや否や。
周りの三つの剣が、気合の声を上げ挑んでいった。

咄嗟に楯を背負う。
左手に持っていた黒の剣。
グリップを回し握り直し、両手で短く持つ。

果たして…残るか…。
 26828: 【天翼】ファディア城へ:ふぃ フィーナ 2008/05/10 21:55:04 
城へと向かう私達の側方では
天翼と解放の地上部隊が本格的に激突しました
土埃が舞い上がり怒号と悲鳴が交錯します

一瞬、城へ向かう足が鈍る私・・・
しかし、再び振り切るように城へと駆け出します
その時、城門の方で小さな爆発が起こります

(どうやら味方が城門を突破したようですね・・・
なら、上空からの攻撃プラス、この地上の混乱に乗じて
私達は一気に城内へと突入しないと・・・!)

私は脚の気を上げて速度を増し
混乱する追っ手を振り切ります
そして、周辺の敵を気弾と蹴りで倒しつつ
私も城内へと入り込みました・・・
 26835: 【天翼】剣と槍と (ヴェガ殿と交戦):ソラン ソラン=シレジア 2008/05/11 01:54:14 
敵の注意がこちらに向く。まあ、そうだろう。
ソランを囲み、襲い掛かる兵士が三人。少々危険だが・・・。
一人目の攻撃を避け、二人目の攻撃を寸前で避け、
三人目の攻撃を槍で受け流し、ポジションを変える。
三人を視界に捉えれる位置を取った。

「駆けろぉっ!」

槍を振ると突風が吹き荒れる。
殺傷能力はないが、敵を味方が展開しているほうへ吹き飛ばす。
我らの役目は殲滅ではない。
とにかく敵陣を引っ掻き回す事。
さて、敵陣を混乱させるにはもうひと暴れか・・・。
 26836: 【天翼】剣と槍と(続き :ソラン ソラン=シレジア 2008/05/11 02:00:58 
次の狙いを定める前にプレッシャーを感じる。

こちらに視線を向ける敵兵が一人。
黒の剣を持つ長身の剣士。
どうやら、今回の仕事の山場のようだな。
その混沌さを更に増す戦場。
乱戦の中での一対一の状況。
この者を抑えねばなるまい。

「・・・通らせてもらう!」

再び槍を構え直した。
 26837: 【解放】ファディア城 進入:KC ケーシィ 2008/05/11 07:19:35 
補給部隊と中継地で別れ、戦場へと向かえば。
城の近辺では、既に両軍の激しい戦闘が開かれていた。

一歩離れた物陰で、状況の確認を急いでいると。
やがて天翼の軍勢が、城門を破壊して中へと雪崩れ込む。
その混乱の中、僕も勢いに乗じて侵入を試みることにした。

この際、特に警戒した相手は敵軍の人間の女。
紫色の長い髪を乱しながら、味方を牽制して進む彼女。
僕は透明化を維持しながら、息を殺してその後を追う。

(…頃合を見計らって、一人ずつ。かな)

今後のプランを大まかに描き、敵に紛れて城内へと入り込む。
万が一に備えて、懐に収めた銃のグリップを握った。
 26844: 【解放】―闘争の瞬―ファディア城近辺(対峙:ソラン=シレジア殿) ヴェガ 2008/05/12 01:23:40 
三つの剣は、
その力を発揮出来なかった。
屈強な体にも関わらず、
空しく風を受け、壁の向こうへと
吹き飛ばされた。

額当てが印象的なその男。
空色の目。

得られる情報は、槍と風。
人中にあれば、
その風も槍も取り回しが難しくなるだろう。

『・・と・らせてもらぅ!』

この喧騒の中では良く聞こえない。
隣り合わせの脅威に、
体を持って行かれる気さえする。

次々と放たれた解放の矢は空を駆けて
上空へ、弧を描いて展開の地へと。

両手にしっかりと力を込め、ゆっくりと地に向けた剣先。
真っ直ぐに矛先は此方に向いている蒼い槍。
 26845: 【解放】―軍門の火―ファディア城近辺(対峙:ソラン=シレジア殿) ヴェガ 2008/05/12 01:25:00 
踏み出す時。

人のそれとも、鋼のそれとも違う音。

後方で土と炎とが宙に舞う。

やや後ろに引かれる様に地面が揺れた気がした。
予想でしかないが、恐らくファディア城、
敵のその攻めに苦戦しているのだろう。

事実を振り返らずに、
目の前の男の挙動を見ながら、一定の距離を保ち。
円を描くように横に動く。

水溜り。
倒れた仲間に突き刺さった短剣。

鎖された空間ではない、この円の中にも
他の争いの円が交錯している。

決して速くはない足。
踏み込んだ際に靴に付いた水の飛沫と土塊を、
相手目掛け蹴り飛ばし、
追う様に詰め、下方より斜めに。
振り上げるように斬れ込む。

声も無く息遣いのみ。
 26846: 【天翼】ファディア城内:ふぃ フィーナ 2008/05/12 05:18:09 
大混乱の中、城の中に雪崩れ込んだ私は
先んじる味方の援護をしながら、後に続きます

「こういう時って、
司令室みたいな所を制圧すればいいんでしょうか?
でも城内の部屋の配置がわかりませんから
とりあえず探し回るしかないですよね・・・」

部隊はだんだんと離散しながら城内を探索していきます
私も気がつけば人気の少なめな方へと動いていて
周りにはあまり人影が無くなっていました

「あれっ?部隊からはぐれちゃいましたか・・・?(^^;
仕方ないですね・・・気をつけて先に進みましょうか」

私は、まだ背後の異質な気配には気づかないまま
さらに城の奥へと足を進めるのでした・・・
 26847: 【解放】ファディア城内:KC ケーシィ 2008/05/12 07:27:25 
城内へと進撃した敵部隊は、少しずつ散開していく。
味方の方は今のところ、一人も現れない。

(ここ…、最初から無人だったのかな)

ここが制圧されれば、城周辺の味方に影響が及ぶだろう。
思案に暮れていると、人間の女はやがて部隊から孤立した。
そのまま歩を進める彼女を眺め、周囲の気配が薄れるのを待つ。

そして頃合だと判断した時。
懐に忍ばせた銃を、女の無防備な背中に向ける。
だがこの時、銃身と上着の金具を接触して"カチン"と音が鳴ってしまう。

(群れから逸れた羊は、喰われるのが道理)

相棒の口癖を思い浮かべつつ、このままトリガーを引く。
無情な弾丸は銃声と共に、敵の背を目掛けて飛んでいった。
 26860: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん1):ふぃ フィーナ 2008/05/14 03:47:27 
城のさらに奥へと進んだ私ですが
とうとう誰もいない所へ出てしまいます

「う〜ん・・・
どうやら見当違いの方向だったみたいですね(^^;
とりあえず元の方向に戻りましょうか・・・」

私がそんな事を呟きつつ戻ろうとしたその時
背後に強烈な殺気を感じます
そして同時に金属がカチンとぶつかる音が・・・!

「誰っ!?」

慌てて振り向いた私は乾いた発射音のした方に
咄嗟に左腕の篭手を構えます
次の瞬間大きな音と共に篭手に衝撃が加わり
何かが弾き飛びます
 26861: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん2):ふぃ フィーナ 2008/05/14 03:48:05 
「くっ!狙撃されたんですか?
しかし、いったいどこから・・・!?」

私は、自分の周りを見渡しましたが
それらしい人影は見当たりません
しかし、気の感覚が誰かが付近にいる事を感じさせます

「とにかく相手を見つけないと・・・
このままでは敵の的になるだけですからね」

私は、体の気を活性化させて、感覚をさらに高め
相手の命の気を探っていきます
また、同時に右腕の気も高め、気弾を生成します
そして・・・

「隠れてないで出てきなさい!」

私は叫ぶと同時に、何も無い空間・・・
いえ・・・相手の気を確認できた場所に
数発の気弾を打ち込みました・・・
 26862: 【解放】ファディア城内 Part2(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/14 11:15:34 
(簡単にはいかないな)

女は迫る弾丸を、左腕の篭手で弾く荒業を見せる。
そして自身に言い聞かすかのように、一人で言葉を連ねている。

その間、近くに僕が居るということを察したのだろうか。
こちらを睨む女の右腕に、魔力とは異なる別の力が宿り始める。

(…あれが、いわゆる気功って力かな)

しばらく観察していると、女は気功を僕に向けて打ち出す。
この程度の反撃は想定していたから、対策も考えてある。

僕はその場に身を屈め、体勢を低くする。
いくつもの気弾は僕の上を通り抜け、通路の壁にぶつかって消えた。
 26863: 【解放】ファディア城内 Part2(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/14 11:16:36 
『隠れてないで出てきなさい!』

気弾を放つ少し前に、女が言った言葉を思い浮かべる。
人間が著した物語だと、このセリフで悪役は親切にも姿を現す。
そして姿を曝け出した悪役は、いつも呆気なく倒されてるモノだ。

僕は姿を消したまま、右手の鍵爪をぎゅんと伸ばす。
銃は音の発生源、位置を特定されやすくなるからしばらく使わない。

勢いよく地を蹴って駆け出す。
さながら四足の獣の如く、低い位置からの奇襲を仕掛ける。

狙うのは、左足の腱。
すれ違い様に鍵爪を振るい、すぐに振り返って反撃に備える。
 26873: 【天翼】戦い (対ヴェガ殿):ソラン ソラン=シレジア 2008/05/15 23:03:14 
様々な音の混ざり合う戦場。
いつどこから攻撃かくるかもわからない状況で、
ソランは目の前の男に意識を集中する。
お互いに間合いを探りあう。

先に動いたのは剣士のほう。
応戦しようと身構えるソラン。
が、先に飛んできたのは水と土。
咄嗟に手でそれを払う。この状況で目をやられるのは命取りだ。
その隙を見計らって、剣が一気に跳ね上がる。
槍で防ぐのは間に合わない。瞬時に上半身を後ろへ反らす。
 26874: 【天翼】戦い(続き :ソラン ソラン=シレジア 2008/05/15 23:05:57 
ガキィン、と響く鈍い音。
剣はソランの額当てを大きく弾き飛ばす。

(やるな・・・!)

一瞬遅れていれば首が飛んだか。
ソランの額を伝う一筋の血。致命傷ではない。
すぐさまバックステップを踏み槍を構える。
この挙動は剣を受けてから一瞬。
ほんの少し、相手の間合いから離れた。
だが、それは槍の間合い。
槍を握る手に力を込め、正面を狙う正直な突きを放った。
 26880: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん3):ふぃ フィーナ 2008/05/16 04:57:10 
私の放った気弾は相手に当たる事も無く素通りして
通路の壁にぶつかります
そして再び静寂が私を包みます

(やはり、相手の方は姿を現しませんね・・・
まあ、姿を消して背後から銃を撃つような方が
素直に姿を晒すはずがありませんね・・・

でも、私にはその手は通じませんよ・・・)

私は目を閉じて、周辺の感覚をさらに高めます
瞼の裏に相手の姿が影のように浮かび上がり
その手足の動きまで忠実に再現されていきます
そして、その影は低い体勢から
私に向かって勢いよく地を蹴って接近してきます
 26881: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん4):ふぃ フィーナ 2008/05/16 04:58:20 
(銃での攻撃を止めて
今度は武器を持っての接近戦ですか・・・
でも、真正面からの素直な攻撃は
動きが少々速くても充分対処出来ますよ

では、こちらも反撃させて貰いましょう・・・)

私は、彼の腕が私の脚に振り下ろされた瞬間
ふわりと飛び上がり攻撃を避けます
そして、私はそのまま体を180度捻ると
振り返った相手の体めがけて
振り上げた右脚を蹴り込みました・・・
 26883: 【解放】ファディア城内 Part3(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/17 01:28:41 
振るった鍵爪は空を切り、振り返れば敵の追撃。
宙に飛び上がった女は、体を捻って蹴りを放ってくる。

対処の早さに戸惑いつつも、腕を交差させて守備を固める。
両腕にかかる衝撃に身を任せ、その場からさらに後退した。

透明化の膜が、蹴られた左腕から徐々に剥がれていく。
やがては全身を覆っていた膜が崩れ落ち、僕の姿を曝け出す。

「有翼種の長も寛大なんだね。大嫌いな人間を配下に置くなんて」

女の姿を見てから、ずっと思っていたことを口に出して。
小首を傾げながら腕を組み、その顔をまじまじと見つめる。
それからしばらく時が経った後、納得した様に手を叩いた。
 26887: 【解放】ファディア城内 Part3(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/17 01:37:45 
「ああ…、だからここまで、死ぬ為に来たんだ」

そう呟いた後、徐に背を向けて尻尾をゆらりと揺らす。
親しいネコ族の間では、別れのアイサツ代わりに使われる動作だ。

「ここにいる以上、キミ達はもうじき焼け死ぬワケだし。
 他の仲間が見当たらない以上、僕の役目はこれでオシマイ」

敵の死を、死因をも決め付けた上で歩を進める。
少し歩いた先で、思い出したかのように振り返る。

「どの道キミはもう逃げれないし。
 出会った記念に遺言の一つぐらい、聞いておこうかな」

再び隠した背の裏に、拳銃を忍ばせて問いをかける。
敵の口から、疑問の声が上がるのを期待しながら。
 26889: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん5):ふぃ フィーナ 2008/05/17 14:25:16 
私はうまく相手の攻撃を避けると、蹴りを相手へと蹴り込みます
相手は蹴りを腕で防御をして、そのまま私との距離を取りました

私が目を開けると
目の前に徐々に相手の姿が浮かび上がってきます
そこには猫族の姿をした男性が鍵爪を装備して立っていました

彼は、こちらをまじまじと見つめながら
死ぬだの何だのと訳の分からない事を話していきます
そう言いながら彼からは今も強烈な殺気を感じていました

(とりあえず銃への対処だけには注意しないと・・・
まあ、簡単に撃たれるつもりはありませんけれどね)
 26890: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん6):ふぃ フィーナ 2008/05/17 14:25:44 
「このままなら、私の遺言より
貴方の謝罪の言葉を聴く事になると思いますよ
それに私はこの後貴方を倒して
堂々とここを出て行く事になるでしょうから
遺言など必要ないですね!」

私は彼を睨みつけて言い放つと彼に向かって走り出します
そして直前で飛び上がり彼の背後へと着地します

「あらっ?こんな所に危ないものが・・・」

私は背後に持つ銃を確認しながら
その背中に向けて再び右脚を蹴り込みました・・・
 26894: 【解放】ファディア城内 Part4(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/18 04:06:03 
返ってきた台詞といえば、実に強気な内容だった。
僕を睨んだ女はこちらに駆け出し、直前で再び飛び上がる。
それから僕の背後で地に下りて、背中に蹴りをくれた。

当然ながら、素直に食らってやるほど鈍感ではない。
女が蹴りの動作に入る前に、僕は前へと飛び出していた。
ただ忍ばせた銃は運が悪く、蹴りを銃身に受けて餌食となる。

驚いて後ろを見れば、銃は赤い粉塵を吐きながら堕ちていく。
手中に残っていたのは、銃だったモノのグリップだけ。
半身の行方を追ってみれば、火薬に塗れて女の足元に転がっていた。

その様を見て、しゅんと身を竦ませる。
目線は明後日のほうへと向けて、怯えているように見せた。
 26895: 【解放】ファディア城内 Part4(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/18 04:14:41 
「うぐぐ…、銃が壊されちゃった…」

右手に持った武器の残骸を、あとずさりながら放り投げる。
くるくると廻りながら、それは女の足元にと落ちて。

生まれたのは、強い光と激しい熱。
残骸が床にぶつかり、弾け飛んだ火花に火薬が引火して。
落下地点から小さな爆発が、その辺りに巻き起こった。

女の感が避ければ、引火を察知して爆発を避けることも容易だろう。
だが、目の前に燃え広がる炎を超えなければ、僕の所へは来れない。

自分で生み出した炎に怯えながら、万が一の追撃に備える。
炎に対するトラウマは、未だに癒えていなかった。
 26896: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん7):ふぃ フィーナ 2008/05/18 11:51:46 
私の放った蹴りは、相手へは当たらなかったものの
運良く銃を破壊する事には成功します
これで相手の脅威を一つ取り除けましたね

彼は予想以上にショックだったのか
身を竦ませ怯えるような仕草で
小声で呟きながら後ずさりしていきます
その姿に、思わず私の緊張感が少し揺らぎました

彼は銃の残骸を、後ずさりながら放り投げます
私の視線が銃へと移り、そして落下地点に移ります

「!!・・・いけないっ!!」

私は彼の企みを察知して
気の防御を展開しつつその場から飛び上がります
しかし、僅かに展開が遅れた為
気の隙間から体に熱を浴び、爆風に吹き飛ばされ
そのまま城の壁に体を叩きつけられてしまいます
 26897: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん8):ふぃ フィーナ 2008/05/18 11:52:14 
「ぐはっ!!・・・うううっ!」

体を衝撃が貫き、思わず地面に倒れ込みます
体の表面は一部火傷をしたようで
僅かに肉が焦げる様な臭いもします

「ううっ・・・ま、まさかあんな手に出るとは・・・
でも、この位でやられたりはしませんよ・・・」

私は痛む体を気で治しながら
何とかその場を立ち上がります
しかし、私の視線の前には炎の壁が立ち塞がっています

「こ、こんな炎の壁なんか、気の防御で何とか・・・」

私は、一つ大きく深呼吸をすると体全体を気で覆い
炎の中に突入します
そして、防ぎきれない熱に体を焦がされながらも
何とか反対側へと抜け出ました
 26898: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん9):ふぃ フィーナ 2008/05/18 11:52:56 
「ふぅ・・・はぁ・・・
よ、よくも酷い目に合わせてくれましたね!
逃がしはしませんよ!覚悟しなさい!」

目の前で、何故か怯えたように立ち竦んでいる彼に
こちらの体の疲弊を悟られないように
私は相手を睨みつけ、強い口調で言い放ちました・・・
 26903: 【解放】ファディア城内 Part5(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/19 00:32:16 
爆発の瞬間、その光と音に驚いて目を閉じていた。
恐る恐ると目を開ければ、目前に赤々と燃え盛る炎の壁。
その向こう側から、炎が混じった闘気を纏って敵が迫る。

炎に焼かれた身形からして、ダメージは与えられたようだ。
"酷い目に合った"らしい敵は、怒りの声を上げて僕を睨んでいる。
その声に対して僕は、軽蔑するような笑みを見せ付けた。

「キミこそ、覚悟は出来てるのかな。
 今更"覚悟しろ"だなんて、愚問にも程がある」

紡ぐ言葉は、敵のあらゆるモノを否定していく。

「キミに言わせる覚悟は、甘くて生温いものなんだね。
 その程度の火傷で酷い目なんて…、僕を馬鹿にしてるの?」
 26904: 【解放】ファディア城内 Part5(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/19 00:48:15 
表情は笑顔のまま、心を抉る様な言葉を並べていき。
広げた両手に風の魔力を込めて、それを天へと掲げた。

「"私は必ず生きて帰れる"って思ってるのなら。
 その願いの一部を改悪して、僕が叶えてあげる」

その魔力は小さな竜巻となり、辺りのモノを吸い込もうとする。
爆発で崩れた瓦礫の屑も、燃え盛る炎も例外じゃない。

「忌わしき災禍よ、再び全てを喰い尽くせ」

両手を前に突き出して、その力を解き放ってやれば。
狭い回廊の中、瓦礫と炎を喰らって"災禍"は成長する。

時が過ぎれば、目前の敵だって餌と化すだろうけど。
そこまで成長を遂げるには、まだ時間が足りない。
 26905: 【解放】―枯渇の智―ファディア城近辺(対峙:ソラン=シレジア殿) ヴェガ 2008/05/19 03:20:41 
水の歩と土の駒。
打った一手は泥の策。

唯一。
黒は彼方へと額当てを持っていく。

抜群の体捌きを見せる空色の目。
引いた反動を餌にして瞬時に攻撃を仕掛けてくる。
貯えられた力が正面から一直線。

放った両手を内に絞り、手を返す。
剣先はやや下向きに流れ、
伸びる槍に当てるように回すが、摩れる程度の軽減。

足元に強引に力を入れ、
その動作と同時に、対した状態から横に体を向けるが、
青の直線は剣の障害にも衰えることなく走る。
前脇腹を覆う黒い皮鎧の一辺を突き通す。
楯に達し金属の振動が背に伝わる。

当てた剣で、そのまま押し出すように槍を振り抜く。

泥の残りと額当て。
それらが地に着く画。
 26906: 【解放】―闘歌の虜―ファディア城近辺(対峙:ソラン=シレジア殿) ヴェガ 2008/05/19 03:34:18 
鋭く捉えられた傷。達したのは明確。
激痛が襲う。だが、確かめる余裕はない。
痛みが無くなるのは終わる刻。
赤が大きい青の槍を伝うことだろう。

剣を、体を、振り回しながら、
やって来るであろう槍の突きを警戒。
間合いを取るように離れ2歩。

剣を地に突き刺し、勢いは良く。
倒れている死体へと手を伸ばしながら、体勢は地と平行、横っ飛び。
刺さった短剣を抜き投げつける。

地面擦れ擦れを行き、槍の主の足元を狙う回転する短剣。

表情は変わらず、言葉も発せず。
顔には土の跡、口には砂利の味。

投げたと同時に地に体を打ちつけ転がり
立ち上がる準備。

行方も分からず。
剣は握ったまま。
首を鳴らす。
 26911: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん10):ふぃ フィーナ 2008/05/20 04:54:15 
私の放った言葉に嫌がらせのように相手は否定していきます
その人を軽蔑した態度は挑発と分かっていても
心の中から怒りが沸いて来ます

そして、彼はさらに私を逆撫でするような行動に出ます
ここで彼の放った風の魔法らしきものは
すべてのものを喰い尽す魔法のようです
そんなものを解き放てば被害は私達だけでは済まない筈です

(こんなものを成長させる訳にはいきません・・・!
とにかく早く術者を叩かないと・・・!)

私は意を決すると彼に向かって走り出します
そして、そのまま彼の左側に回り込み
近距離からの気弾を発射します

「私は、貴方をここで倒して、自分の力で運命を切り開きます!」
 26915: 【解放】ファディア城内 Part6(vsフィーナさん)1/3:KC ケーシィ 2008/05/21 01:29:03 
自らが放った竜巻を眺めながら、再び後退っていく。
かつては一つの都を食い尽くそうとした、紅の竜巻。
今回は室内であるためか、規模は小さく風力も弱い。

向かいの敵は、その小さな風を左に避けて来る。
目前まで迫った敵は、至近距離で気弾を放った。
この攻撃には対応が遅れ、左肩にその気弾を受けた。

その衝撃に突き飛ばされ、右側の壁に叩きつけられる。
痛みに表情を歪めるが、減らず口は尚も止まらない。

「覚悟を決めた一撃が…、この程度か…」

背を壁に伝って、よろよろとその場に立ち上がりながら。
痛みに襲われる左肩を、右手の爪を立てて鷲掴みにした。
 26916: 【解放】ファディア城内 Part6(vsフィーナさん)2/3:KC ケーシィ 2008/05/21 01:29:25 
「…キミ、敵を殺したことがないだろ」

浮かべていた笑みを消し、獣の鋭い双眸で女を睨んで。
唸る様な低い声を上げ、威嚇するように牙を剥いて。
ごく普通の人生を歩んだ者なら、その多くが不快に思う問いを問うた。

かく言う僕自身も、直接敵を殺めたことはない。
けれど間接的にならば、数え切れないほどの数を殺してきた。
昔は酷い罪悪感に襲われたけど、今ではそれが自信になっている。

「鼠も獲れないキミ如きが、僕を倒す?
 残念だけど、そんな世迷言に付き合ってる暇はないんだ」

徐に左腕を上げ、手をぱっと広げて見せる。
そこに物理的な結界の膜を張り、通路を分断した。
 26918: 【解放】ファディア城内 Part6(vsフィーナさん)3/3:KC ケーシィ 2008/05/21 01:43:09 
「少し前にも言ったけど、僕の役目はもう終わってるんだ。
 今頃は僕の仲間が、城の入り口を塞いで火を放ってるからね」

最初に"もうじき焼け死ぬ"と言ったのは、二行目の台詞が理由だ。
ただしこれはただのブラフで、実際にそんなことをする時間はなかった。
この嘘がバレても、敵はやがて竜巻に呑まれる運命だと思い込んでおく。

「んじゃ、僕はそろそろ引き上げるとしますか。
 サヨウナラ、せめて名前ぐらいは知っておきたかったよ」

それから勝利を確信した笑みを浮かべて、再び後退りを始める。

ひらひらと手を振って、別れを告げているその心中は。
保険として張った結界が、いつ壊されるかと警戒していた。
 26921: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん11):ふぃ フィーナ 2008/05/22 02:50:28 
私の気弾は相手の左肩に命中し
相手はそのまま壁に叩きつけられます
しかし、彼の皮肉な言葉は止まりません

確かに私は人を殺した事は無いです
それは、私の主義でもあり誇りに思ってる事ですが
彼に世迷言扱いされれば、やはりいい気はしません

(まったく、この人は・・・
どこまで人の気持ちを逆撫ですれば気が済むんでしょうね・・・)

ふと、そんな事を私が考えてる間に
彼は手を広げて何かを行なっています
そして、気がつくと彼は私との間に
結界のような幕の壁を生成してしまいます
 26922: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん12):ふぃ フィーナ 2008/05/22 02:51:35 
「しまったっ!!」

私は慌てて駆け寄り結界を叩き、さらに蹴りあげましたが
すでに、結界は透明な壁になって、彼との間を分断していました
してやったりの表情の彼は仲間が入口に火を放ったと言います

(ううっ!こ、このままでは本当に焼け死ぬか
あの竜巻の餌食になってしまいます!何とかしないと・・・!)

焦る私は、今度は何度も結界に体当たりをしますが
結界の壁はびくともしません
私の頭の中にふっと自分の死の情景が浮かび
体の中を冷汗が滴り落ちていきます・・・

「はぁっ!はぁっ!・・・
だ、駄目!壊せない!・・・一体どうしたらいいの!」
 26923: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん13):ふぃ フィーナ 2008/05/22 02:52:20 
振り返ると、背後では竜巻は先ほどより大きくなっています
向こう側では、彼が私の慌てる様を
笑いを堪えるように見つめながら
徐々にこの場を逃げ出そうとしています

「悔しい!こんな壁さえなければ!・・・


・・・壁・・・(壁に触れる


!!・・・これが物理的なものなら呪詛を使えば!!」

私は、手袋に装備した氷の呪詛に体の気を集中します
両手に大きな冷気の弾を形成した私は
それを壁に向かって叩きつけます
冷気弾はそのまま壁に浸透していくように
そのまま全体を凍らせていきます
 26924: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん14):ふぃ フィーナ 2008/05/22 02:53:42 
(呪詛の絶対冷気で壁は変質して脆くなってるはず・・・
後は全力で突き抜けるのみです・・・!!)

私は、体全体の気を高めて全力で左肩から壁に体当たりします
遂に壁は衝撃で砕け散り
私は倒れ込みながら相手の目の前に到達します

「はあっ!!はあっ!!はあっ!!・・・

・・・さ、さあ!もう逃がしはしませんよ!」

大きく息を荒げ弾ませながら
私は、彼を見上げて言い放ちました・・・
 26929: 【解放】ファディア城内 Part7(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/22 20:33:15 
思えば、予想以上に時間をかけてしまった。
壊れない結界を蹴飛ばす女を見ながら、まず思ったコトだ。
この城に突入した敵は、彼女一人ではないというのに。

けれど、彼女の相手はこれでおしまい。
一先ず安堵して、別の獲物を求めて振り返ろうとした時。
結界の妙な変化を感じ取って、その場で足を止めた。

氷結化していく結界を見て、小さくため息をつく。
その後間も無く、彼女の体当たりによって結界は砕かれた。
そのまま床に倒れこんだ女は、尚も敵意溢れる目で僕を睨む。

間近に迫る死を感じた様子で、心的に相当な疲労が見られる。
にも関わらずこの女は、尚も僕へ"逃がしはしない"と言ってのけた。
 26930: 【解放】ファディア城内 Part7(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/22 20:33:53 
地に屈しても尚、強気の姿勢を崩さない女に対し。
僕は懐からスペアの銃を引き抜き、その銃口を向ける。

「キミは確か、少し前にこう言ったよね。
 "私の遺言より貴方の謝罪の言葉を聴く事になる"って」

グリップを両手で握り締め、少しずつ魔力を流し込む。
標準を女の頭蓋に合わせて、狙いを定めて。

「ゴメンね、最初からこうするべきだった」

トリガーに掛ける指に、力を込めた。

「おやすみなさい、これでオシマイにするから」

銃口から放たれた光弾は、女の眉間を目掛けて―。
 26932: 【天翼】戦場 (対ヴェガ殿):ソラン ソラン=シレジア 2008/05/23 00:54:42 
槍は届いた。直撃ではないが、相手の脇腹のあたりを貫いた。
だが、槍は剣に押し返される。
それと同時にソランも引き、相手も間合いを取った。
あのタイミングで受け流しに行くとは、相手もかなりの死線をくぐり抜けてきている者のようだ。
少しでもこちらの突きに迷いがあればカウンター一閃だろう。
今の一撃が、どこまで相手を追い詰めたかはわからない。
この場を維持すべきか、他の援護に回るべきか。
一瞬の思考の間、その一瞬に割り込む敵の行動。
横に飛んだ。まだ戦力があるか。追撃をしようと踏み込む。
しかし、敵の刃のほうが速かった。
重心のかかった足に短剣が刺さり、その場に膝をついた。
 26933: 【天翼】戦場 (続き :ソラン ソラン=シレジア 2008/05/23 00:57:41 
あの状況でこれができるとは・・・戦士だな。
ダメージがあるのは相手かもしれんが、タイマンは厳しい。
このままこの男と戦うにはリスクが大きすぎる。

「ヒューイっ!!」

槍を地面に叩きつけると風が舞い、
無理矢理ソランの身体を空へと押し上げる。
そして、どこからか走ってきた愛馬がその着地地点にいた。

「悪いな、この場での目的は果たした。背を向けさせてもらう」

この一帯の敵陣の牽制。それが傭兵隊の仕事。今や乱戦状態。
その男から離れるように、城を目指した。
 26938: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん15):ふぃ フィーナ 2008/05/24 05:17:48 
結界を突破して、勢い余って倒れ込んだ私は
あえて起き上がらないままに、彼を睨み付けました

実は、出来れば倒れてる事で彼に油断をさせて
次の攻撃を単調にさせられればとの考えでした
目論見は半分は成功して
彼は堂々とこちらに体を向けます
ただ唯一の誤算だったのは
彼が予備の銃を隠し持っていた事です
そして、彼はその銃口を私の方へと向けます
 26939: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん16):ふぃ フィーナ 2008/05/24 05:18:59 
(くっ!まだ銃を隠していたんですか!?

でも、今回は見えてる分、指の動きまでしっかり確認出来ます
何とか銃弾をかわして攻撃を仕掛けないと・・・!)
私は、彼の手の動きに全神経を集中します

次の瞬間、彼の指が引き金を引き
乾いた音と共に光弾が発射されます
それと同時に、私は体を左に移動させ弾を寸前で避けると
そのまま彼に向かってダッシュし接近します
そして、彼の腹部めがけて右脚を蹴り込みました

「残念でしたね・・・終わりにはまだ早いみたいですよ」
 26940: 【解放】ファディア城内 Part8(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/24 13:18:23 
弾丸は目標を見失い、地に光を残して滅した。

女は右側に素早く移動して、僕へと向かってくる。
薄々予想は出来ていたけど、反応が追いつくワケではない。
射撃後の反動を受けたまま、無防備な腹に鋭い蹴りが放たれた。

「ぎ…ッ!? ぐぅ…!」

中途半端な回避行動が災いして、後方へと吹っ飛ばされる。
壁に背中を激しく打ち付け、尻餅をついたまま苦の唸りを上げた。
それでも頭は下げず、蒼の双眸はこちらを見下ろす女を睨み続ける。

『残念でしたね…終わりにはまだ早いみたいですよ』

少しの余裕を取り戻した声に対して、鼻を鳴らして笑った。
 26941: 【解放】ファディア城内 Part8(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/24 13:22:52 
「往生際が悪いよ…。どう足掻いても結果は同じだ…」

敵を散々罵った口で、今更泣き言なんか言える訳がない。
腹の痛みに息を荒げながら、今も尚憎むべき敵を演じ続けた。

「結局は皆、風の牙に弄ばれて―」

そこに座り込んだまま、右手でくいくいっと手招きをする。
招いたのは彼女ではなく、その後ろで今も荒れ狂う竜巻だ。

ある程度の成長を遂げた"災禍"は、女の背後へと迫って来る。
近くなる風音に聞き入りながら、僕はゆっくりと目を閉じた。

「その最後には…、骨の髄まで噛み砕かれるんだ…」
 26946: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん17):ふぃ フィーナ 2008/05/24 16:39:47 
右脚は狙い通りに彼の腹部に蹴り込まれ
彼は後方へと飛び、壁に背中を打ち付けます
しかし、彼は苦しむような唸りを上げながらも
まだ余裕を見せ、私を鼻で笑いました・・・

「往生際が悪いよ…。どう足掻いても結果は同じだ…
 結局は皆、風の牙に弄ばれて―」

彼はそう言いながら、右手を手招きします
その時、背後へと風が流れ出し風音が増します
慌てて私が振り向くと、先ほどの竜巻が大きさを増して
私の背後へと迫って来ています

「その最後には…、骨の髄まで噛み砕かれるんだ…」
そう言って彼は休むように目を閉じます
 26947: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん18):ふぃ フィーナ 2008/05/24 16:40:17 
「ううっ!このままでは本当に噛み砕かれてしまいます!

しかし、これはどうやったら止まるんですか?
やはり、彼の意識を狩らないと術は止まらないんでしょうか?
それとも、彼は竜巻と共に死ぬ気?・・・そんなはずは・・・」

(とにかく、このままではいずれ竜巻にやられてしまいます
なら、今出来る事を最後までやり抜くのみですね!)

私は、彼へと向き直ると再び彼に向かって走り出します
そして、再び氷の呪詛に気を集中して
両手にそれぞれ拳大の大きさの氷気弾を生成します
そして、その一発を相手に向かって発射しました・・・

「貴方の望む結果など、私が絶対に書き換えてみせます!」
 26949: 【解放】ファディア城内 Part9(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/25 10:14:20 
座ったまま深呼吸をして、呼吸を少しずつ整える。
腹には左手で治癒の印を組み、その痛みを和らげていく。

風音が迫るにつれて、近くなる敵の足音と独り言。
獣の尖った耳はそれらを聞き分けて、ぴくりと動いた。

その後でまた拾った音は、結界が壊れる時に聞いた音と似ている。
確か、氷結の呪文だっただろうか。

そう思って蒼の瞳を開いた時。
冷たくて鋭い痛みと衝撃が、僕の右肩を駆け巡った。

「……」

声も無く、目を見開かせて。
壊された結界のように凍り付く、自分の右肩を眺めた。
 26950: 【解放】ファディア城内 Part9(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/25 10:16:21 
『貴方の望む結果など、私が絶対に書き換えてみせます!』

氷の気弾を構えた敵の声。
視線を声のした方へと向けて、口を尖らせた。
肩から始まった氷結化は、徐々に腕のほうへと広がっていく。

「人間が歴史を作り上げる時代は、もう必要ないだろ。
 物語を描くのは、必ずしも人間でなければなけない。
 そう考えてるのは、身勝手な正義を振り翳す人間達だけだ」

蒼い冷酷な眼光で、敵の瑠璃色の眼を射抜かんばかりに睨む。

「この物語は僕が描く。キミなんかに邪魔はさせない」

竜巻を操作する右手の動きが鈍くなる。
右手の氷結化が進む今も、竜巻は女に迫り来る。
ただ風力は少し弱まり、速度も遅くなっていた。
 26951: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん19):ふぃ フィーナ 2008/05/25 10:49:24 
氷気弾は相手の右肩に当たり
そのまま徐々に右腕を氷結させていきます
すると、どうやら右腕で操作していた
竜巻の動きが鈍くなってきました

「とりあえず右腕を凍らす狙いは当たったようです
後は貴方の意識を絶てば、竜巻が止まりそうですね

あ・・・ちなみに技の性質が少し違うので
さっきの壁のようにはなりませんから
凍り付いても死ぬような事はありませんよ
ですから安心して凍って下さいね」

私は、再び竜巻の動きを警戒しつつ
開いた片手に氷気弾を生成しながら
まずは、相手が逃げられないように
もう片手の氷気弾を彼の脚をめがけて放ちました

「残念ながら、貴方には脚本家は向いてないと思いますよ・・・」
 26952: 【解放】ファディア城内 Part10(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/25 20:21:27 
右腕の次は、前に投げ出された左足。
その部位も氷の気弾を受け、氷の膜に覆われていった。

氷に身体機能を蝕まれているせいで、頭がクラクラする。
女の長い台詞も、その殆どを聞き逃していた。

『貴方には脚本家は向いてないと思いますよ…』

唯一聞き取れた言葉に、耳をぴくりと動かして答える。

「知ってるよ…、所詮は下手の横好きさ…。
 この先の展開だって…、王道過ぎて面白くないかもね…」

空いた左手で眼を覆い、顔を天に向ける。
指の間から右目を覗かせ、自嘲気味に呟く。

「大層な敵を演じるつもりはなかったけど…」
 26953: 【解放】ファディア城内 Part10(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/25 20:29:26 
その眼光は、徐々に蒼から金色へと変化していく。
それに比例して竜巻は消え失せ、意識も薄れていった。

この後に紡がれた言葉は、既に"僕"の言葉ではない。


「こっから先は、俗に言う第二形態ってヤツだな」

この台詞の後、左手を下ろして金色の双眸をギラつかせる。
内から炎の魔力を湧き起こし、身を縛る氷を消し飛ばした。

「ったく…、大口叩いて結局は他人任せかよ」

この身に自前の炎を纏わせながら、"オレ"はその場に立ち上がる。
目前の女に獰猛な笑みを見せ、埃を払うように右肩を叩いた。

「つーワケで、第二ラウンドの開幕だ。
 チープな展開だが、まぁテキトーに楽しんでくれ」
 26955: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん20):ふぃ フィーナ 2008/05/26 12:19:51 
二発目の氷気弾も当たり、徐々に凍り付いていく彼・・・
これなら何とか・・・と思った次の瞬間
彼から感じる気配ががらりと変わります

彼の瞳色が蒼から金色に変わり
それに合わせて吸収されていくかの如く
竜巻が消え失せていきます
まるで別の人格が彼の体を乗っ取った感じですね

そして、彼は体に炎を纏い、私の氷気を消し飛ばします

「つーワケで、第二ラウンドの開幕だ。
 チープな展開だが、まぁテキトーに楽しんでくれ」

獰猛な獣のような雰囲気の彼に、私は思わず苦笑いをします

「まあ、確かにこんな話は良くありますけれどね・・・
でも、女相手に実質1対2ですか・・・大人気ないですね〜(^^;」
 26956: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん21):ふぃ フィーナ 2008/05/26 12:20:47 
しかし、私の心の方は
その余裕の表情とは違い緊張度が増していきます

(確かに第二形態と言うだけあって
先ほどよりかなり攻撃力が上がってる感じですね
とにかく相手の攻撃を出来るだけ喰らわないようにしないと・・・)

私は大きく深呼吸をして心を静めます
そして改めて覚悟を決めます

(とにかく彼を倒すのみ!・・・ですね)

私は、彼に向かって走り出しながら、数発の氷気弾を放ちます
そして、直後に真横へ回り込むと
彼に向かって気を纏った右脚を思い切り蹴り込みました
 26961: 【解放】ファディア城内 Part11(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/26 23:57:11 
あまりにも唐突なこの展開。
反応に困ったらしい女は苦笑して、オレも笑い返す。

『まあ、確かにこんな話は良くありますけれどね…
 でも、女相手に実質1対2ですか…大人気ないですね〜(^^;』

「今更女の子ぶっても手遅れだぜ?
 子猫の胴体ドカドカ蹴っ飛ばしたその挙句に、
 氷で動き縛って生殺し…、どこの雪の女王様だ?」

実に大人気ない論を並べてから、悪戯っぽく舌を突き出す。
懐から折り畳んだ三角帽子を取り、広げたソレを深々と被った。

「それにアンタ、性別を理由に手加減してほしいワケじゃないだろ」

尤も、戦場ではソレが普通なのだが。
その戦場、オレの真正面で女は深呼吸を始めた。
 26962: 【解放】ファディア城内 Part11(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/27 00:10:30 
口の中に火種でも放り込もうかと思った時。
意を決したかのように、女はこちらへ氷気弾を放った。

恐らくはけん制だろう。
前方に炎を燃え上がらせ、気弾の進攻を抑える。
気功の力は計れないが、術師の炎を貫けるとは考えない。

女の行方を目で追えば、既にオレの真横に居る。
気功を纏った右足で、例の如く蹴りを放ってきた。
確かにコレなら、纏った炎を貫くことは出来るだろうが。

「速さは認めるが、攻め手が単純」

蹴りが胴を射抜く前に、女の斜め前に躍り出る。
ガラ空きの頬へと、火を纏う右手を差し出した。

「顔のキズは猫族の勲章だ、出会った記念にどうだ?」

紅蓮の爪が、インクを滴らせたペンの様に迫る。
 26966: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん22):ふぃ フィーナ 2008/05/27 06:41:07 
相手はこちらの氷気弾を炎の壁で防御します
そして、蹴りを受ける前に避けながら移動して
炎の纏った爪を私の顔へと振り下ろします
私は、慌てて左脚で後方に跳び
何とか爪の攻撃を避けました

「いくら性別を理由に手加減してほしくないからって
顔に傷なんて入れられたら、女にとっては致命的ですよ
まったくえげつない攻撃をしますね・・・(^^;

だいたい猫族だって、女性は顔の傷を
勲章だなんて言わないだろうと思いますが・・・」
 26967: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん23):ふぃ フィーナ 2008/05/27 06:43:21 
だんだんと自分の言葉まで悪くなっていくのを
さすがに気分が悪いなあと思いながらも
私は体勢を整えると再び彼に向かっていきます

「攻め手が単純ですか?
ではこのくらいは余裕で大丈夫ですよね?」

私は彼の正面へと突っ込み、ぎりぎりの所で左に回り込み
近距離からの気弾を放ちながら上へと跳び上がります
そして、彼の動きを確認しながら
彼の頭上から右脚の踵を振り下ろしました・・・
 26968: 【解放】ファディア城内 Part12(vsフィーナさん)1/2:KC ケーシィ 2008/05/27 19:00:21 
焔の爪はやはり避けられ、距離を取られる。
素早い敵ってのは、どうも仕留め難い。

「顔にキズぐらいは覚悟の上だろ、嫌ならメットでも被ってこい。
 ま、"表"に言わせりゃアンタの覚悟とやらは甘くて生温いらしいが」

この口論もきっと、どちらかが倒れるまで続くことだろう。
そう思えば、体制を立て直した女は再び向かってくる。

『攻め手が単純ですか?
 ではこのくらいは余裕で大丈夫ですよね?』

この台詞からして、真っ向勝負はまずないと予測する。
その読みは当たって、女はオレから見て右に回り込む。
目を離さずに女を追えば、先程の氷気弾を近距離で放ってきた。
 26969: 【解放】ファディア城内 Part12(vsフィーナさん)2/2:KC ケーシィ 2008/05/27 19:01:00 
この気弾は、やはりけん制。
爪から出る炎で打ち落とせば、女は上空へと飛び上がった。

(…氷気弾でのけん制の後は)

刹那に振り落とされたのは、右足の踵。
その場を下がることで眉間への直撃は避けたが、微かに左肩を掠めた。

「単純っつーかアンタな…。
 喋り過ぎて手の内明かしすぎなんだよ」

重力の法則に従えば、女はこのまま地に下りることとなる。
その落下地点に、天をも焦がす炎の壁を呼び起こした。
空中で方向転換をする術が無ければ、その体は再び焼かれるワケだ。

まぁ…、気功で身を覆ってある程度は防ぐだろうが。
 26978: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん24):ふぃ フィーナ 2008/05/28 07:00:33 
相手は気弾を炎で相殺し、踵落しは寸前で回避します
そして、私の着地地点に炎の壁を生成します
私は即座に腕より冷気弾を放って絶対零度の壁を生成して
炎の壁を相殺して消し去りその地点へ着地し
再び後方へと距離を取ります

「貴方も割と単純な攻撃をしますね・・・
予想の範囲内でしたので充分対応できましたよ」

今回も相変わらず一言余計な言葉を呟きながら
私は次の攻撃を考えます

(う〜ん・・・普通の気弾では炎に相殺されるので
やはり直接殴るか蹴るかしか無さそうですね・・・
そうなるとちょっと熱い目にあいそうですが
多少は我慢する必要がありそうですね・・・(^^;)
 26979: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん25):ふぃ フィーナ 2008/05/28 07:01:10 
「じゃあ、こういうのはどうですか?」

私は両腕脚に冷気を集中して纏います
そして一気に相手にダッシュすると
素早い動きで両の拳を続けさまに叩きつけていきます
さらに、そこへ左脚を思い切り蹴り込みました

(動きについてこられなければ
相手の体に、拳か脚がめり込むだけですが・・・
さて、どうでるでしょうね・・・?)
 26981: 【解放】ファディア城内 Part13(vsフィーナさん)1/3:KC ケーシィ 2008/05/28 16:17:03 
(炎術は冷気で防がれるか…)

オレが起こした炎壁を、女は手に集中させた冷気で打ち消す。
再び互いの間に距離が生まれた時、左手で素早く印を組んだ。

余裕とも取れる女の言葉を聞き流し、印に魔力を込める。
先程から見せている炎とは異なる、別の力を。

『じゃあ、こういうのはどうですか?』

氷の気を手足に纏わせた、敵の三度目になる突撃。
両手で繰り出される連撃に対し、腕を交差させて急所を守る。

薄く防御膜を張ってはいるが、その一撃は見た目通りに重い。
だが今は印を崩さぬように、歯を食い縛ってその場に留まる。

締めに繰り出されるのは、冷気を纏った左足での蹴撃。
 26982: 【解放】ファディア城内 Part13(vsフィーナさん)2/3:KC ケーシィ 2008/05/28 16:17:27 
この女、締め技は蹴りしかないのだろうか。
どちらにせよ、コイツの威力は凄まじいものに違いない。

だが下手に回避すれば、再び距離を取られての繰り返し。
このループを終わらす為には…。

(迎え撃つしかねぇよな…?)

安全策を切り捨て、体勢を低くして身構え。
胴を目掛けて迫る左足を、右の二の腕で受け止めた。

「ぎぅッ…!」

骨の髄まで響く衝撃に重なり、纏った冷気が腕を切り裂く。
その衝撃に逆らうように、腕にめり込むその足を真横に振り払った。
 26983: 【解放】ファディア城内 Part13(vsフィーナさん)3/3:KC ケーシィ 2008/05/28 16:24:44 
相手に驚異的なバランス感覚でもなければ、これで体勢を崩せる。
余った右足一本のみで、素早く後退などは出来ないハズだ。

防御が疎かになった敵へと、前屈みのまま特攻する。
ここで左手の印を崩して、満ちた魔力を解放させた。

炎に代わり、雷を纏った拳を敵の足元へ向ける。
狙い澄ましたのは、敵の胴の丁度真下に当たる床。

「…蹴りの礼だ、受け取りなっ!」

地に拳を突き立てると、周囲に高電圧が駆け巡る。
地に立つモノを一瞬の電撃で縛る、雷術の一つだ。
ダメージは当然だが、その痺れは瞬時の動きを封じる。

拳を解くと、間髪も入れずに左手の爪を振り上げる。
宙に逃げた敵への追い討ちも、抜かりはしない。
 26991: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん26):ふぃ フィーナ 2008/05/30 05:23:33 
相手は、こちらの蹴りを右腕にまともに受けます
そして、その衝撃を耐え切った後
腕にめり込んだ脚を真横へと振り払います
その事で私の体勢が大きくよろけます
そこへ、予想外の雷系の攻撃がきました

「えっ!?・・・あううううっ!!」

体勢を崩されていた事で電撃を避ける事も出来ず
気で防御しきれなかった雷が体を貫きます
衝撃で体が痺れ、一瞬私の動きが止まりました
そこへ、さらに左手の爪が体に向かってきました

(しまったっ!避けられないっ!!)

私は、咄嗟に体を捻りましたが間に合わず
彼の爪が私の右脇腹に喰い込みます
強烈な痛みが体を貫き、脇腹から血が滴り落ちます
 26992: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん27):ふぃ フィーナ 2008/05/30 05:24:26 
「あああああああっ!!」

あまりの痛みに思わず悲鳴を上げてしまう私・・・
それでも、すぐに右手で相手の腕を掴み引き抜きます
そして、逃がさないように腕を掴んだまま相手を睨みつけます

「うううっ!よ、よくもやってくれましたね!!」

私は、何とか痛みに耐えながら
間髪入れずに再び彼の右脇腹めがけて
思い切り左脚を蹴り込みました・・・



すでに、先ほどより城の外の喧騒は収まっています
どうやら戦争そのものの決着は付いたようです
しかし、今、私にその事を察知する余裕はありませんでした・・・
 26993: 【解放】ファディア城内 Part14(vsフィーナさん)1/3:KC ケーシィ 2008/05/31 00:06:47 
雷は敵の体を貫き、爪はその脇腹を抉る。
目前で上げられる悲鳴に顔をしかめ、尖った耳を畳んだ。

次の狙いを首に定めた時、左腕が掴まれた。
逃がすまいとオレを睨む女の顔に、余裕はない。
次いで繰り出される蹴りは、先と同じように右腕で食い止めた。

電撃の痺れに、抉られた腹の痛み。
これらの影響もあってか、先程の蹴りより威力は落ちていた。
それでも右腕は痛みに揺さ振られるが、壊れるほどではない。

(その首に牙を突き立ててやる…)

唸り声を零しながら、口を大きく開けたその時。
懐に仕舞っていたあるモノが、青白い光を放った。
なんてタイミングの悪さだろう。
 26994: 【解放】ファディア城内 Part14(vsフィーナさん)2/3:KC ケーシィ 2008/05/31 00:07:25 
掴まれた左腕を強引に振り回し、女の手を振り払う。
それから両手に雷を溜め、敵の胸部を突き飛ばした。

後ろへ飛び退いて距離を作り、懐を探り出す。
取り出した光の根源に対して、牙を剥き出しにして怒鳴った。

「今は取り込み中だっ!」

『では簡潔に言う』

握り締めた石が微かに光る度、その声は響き渡る。
声の主は、行きの馬車で乗り合わせた蜥蜴の傭兵だ。

『仕事は黒星、回収は必要か?』

断片的な言葉に首を傾げ、少し目を泳がせる。
その少し後で意味を把握して、ため息交じりに返答を述べた。

「…後で追いつくから、先帰ってて」
 26995: 【解放】ファディア城内 Part14(vsフィーナさん)3/3:KC ケーシィ 2008/05/31 00:11:09 
それだけを"共鳴石"なる石に告げて、再び懐に仕舞い込む。
離れた位置から会話できる石ってのも、なかなか便利だ。

早い話がこの戦、解放軍は負けたらしい。
そんな負け戦の中で戦う意味は、今のオレには最早ない。
向かいの女に目線を戻すと、両手を頭の後ろに組んで言った。

「ここで退かせてもらうぜ、残業はしない主義なんだ」

不敵な笑みを浮かべたまま、その場で悠々と振り返った。
しっぽを揺らして別れを告げた後、思い出したように後ろを向く。

「…追ってくるなら、覚悟を決めてもらうけどな」

こうしている間、オレは終戦を告げる敵の援軍を待ち望んだ。

オレの口から終戦を告げても、敵は信じないだろうから。
 27000: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん28):ふぃ フィーナ 2008/06/01 06:23:32 
私の蹴りを相手は再び右腕で防御します
こちらは腕を折るつもりで蹴り込んだものの
怪我の影響で威力も落ちていたようで
どうやら相手は堪えきったようです

相手は私が弱ったとみるや
さらに噛み付こうと口を大きく開けて襲い掛かってきます
こちらもそれに合わせて冷気弾を放とうとした時
急に彼は私の腕を振り解いて
さらに雷技で私の胸を突き飛ばします

「きゃっ!!」
私は咄嗟の事にバランスを崩し、そのまま仰向けに倒れ込みます
しかし、彼は襲い掛かる事も無く後方へ距離を取ります
 27001: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん29):ふぃ フィーナ 2008/06/01 06:25:22 
「!?」

訳も分からず起き上がり彼の方を見ると
何故か持っていた石と話しています
・・・いえ、どうやら正確には特殊な石で誰かと話しているようです
そして、怒ったりがっかりしたりした後、彼は意外な言葉を吐きます

「ここで退かせてもらうぜ、残業はしない主義なんだ」

「えっ・・・!?」

「…追ってくるなら、覚悟を決めてもらうけどな」

呆気に捕られる私を残し、捨て台詞を吐いて彼は逃げ出します

「わ、私はとっくに覚悟は決めてます!待ちなさいっ!」

私は彼を慌てて追いかけようとします
しかし、その時後方から複数の人の気配を感じます
 27002: 【天翼】ファディア城内(vs ケーシィさん30):ふぃ フィーナ 2008/06/01 06:26:48 
(しまったっ!戦闘に気をとられて気づくのが遅れました
この怪我の状態では、一人で大勢の敵の相手は無理です・・・
どうすればいいの・・・)

絶望感が私の心を支配します・・・
しかし、近づいてきたのは敵では無く、同胞の援軍でした
そして、彼らから味方の勝利と戦争の終結の報を聞きます
私は安堵し、そして敵の去った方向を見つめますが
すでに逃げ去っていて姿は見えません

(逃げられましたか・・・残念ですね

今度あった時には、絶対あの口をギ〜ッてやってやらないと
私の気持ちが収まらないですね)

そんな言葉は心の中にしまいつつ
私は傷口に治療の気を当てながら
味方と共に城の外へと向かいます
 27003: 【天翼】ファディア城内(終戦):ふぃ フィーナ 2008/06/01 06:28:15 
「皆さんもご苦労様でした・・・そしてありがとうです
とにかくまずは体の治療をして、次の戦いに備えましょう・・・」

私は味方とお互いの労を労います
そして、彼らと別れると私は治療班の元へ向かう事にします

「後は、だいぶ血も出てしまいましたし
何か血になるような栄養を補給しないといけませんね・・・♪」

私は、そんな事を呟きながら
その場からゆっくりと歩き始めました・・・
 



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