新しい綺麗な服に着替え、此処は船上。
宴会場。

んっ。
皆。お疲れ様だな。
擦れ違う者達に声をかけながら皿に料理をのせていく。
正直、ちょっとこんもり乗せすぎた感がある。

次は酒。ちゃんと一瓶確保だ。
宴会の席。だが、少し遠慮したような空気が漂っている。
まぁ、無理も無い。
今日が初顔合わせだった者だって多い。
いきなり親しく会話をしろと言っても無理だろう。
だが、相手の事は存分に見せてもらったのだ。
気楽に行け。きっと話しかければ話は自然と出てくる。

まずは名乗ろう。我はルト＝ラ＝パティラだ。
宜しく頼む。

「ぁ、お酒頂戴っ！！」

とりあえず、一言目がそれで始まるのは
看護師姿をしたおばちゃんが愉快げに立っている。

「ぁ、おばちゃんはしこめねっ！！
あんまりかたっくるしいのやらは
嫌いなので、気安く話してくれれば
嬉しい限りっ！！」

そういって、あははっ！！と笑う。
食べ物とお酒があれば上機嫌なのだろう。

アクアで参加のウィムですよぅｖ
ご馳走頂きにきましたー♪（´¬`）

甘い物ある？甘い物ｖ（きょろきょろ

（ウィムさんの後からのそりと）

お邪魔するよーぅ？
…って、ありゃ？
まだ皆揃ってないのかな。
まぁ、間に合ったようなら良かった♪

ええと…それじゃ早速、お酒はドコかな、っと…（きょろきょろ）
あ、あそこだねっ
（上機嫌でのそりと酒としこめさんのそばへ）

こんにちはぁ。
えと、しこめサン、って言うのだね。
ワタシはアクアのアグロン。
交流戦はお疲れサマだっ（ぺこり）
ワタシもお酒、頂いていいかな？

山のようなお料理と…お酒の瓶を持って
ルトさんが通りすがる人に挨拶しながら進んでくる

「我はルト＝ラ＝パティラだ。
宜しく頼む」

見ないで挨拶したでしょう？
「知ってますよ」

お酒頂戴っと言ってる人がルトさんのすぐ後ろに…
きょろっと見回しても近場にあるのは…（じっ

「これをあげましょうｖ」

お料理を一杯持ってて動きが悪いのをいい事にルトさんの
お酒の瓶を取り上げて看護士姿のお姉さんに差し出す

「ウィムですよぅｖよろしくです♪
そしてお酒をくれたやさし〜いお兄さんがルトさんですｖ」（にっこり

「ぁーアグロンさんだｖ間に合ったですか♪
良かったですぅｖ」

いつの間にこっちへ…って、お酒ココにいっぱい
あったですかΣ（’’；

「ぇっとぉ〜…」

振り返ってルトさんを見るのが怖い…
ささっとアグロンさんの影に隠れて

「お菓子を食べようっと…」（アセアセ

ルトさん、結構虐めっ子だからな…(コソコソ

「うあぁ！」
やっぱりちょっとばかり遅刻だったみたいだな！
船の上では既に宴会が始まってる。

「アクアのジャジャだー！よろしくー！」
誰に言うでもなく叫びながら食べ物を確保しに走る俺。
あ、でも。
俺、木から落ちてコケたんだ。手、洗った方がいいか？
けどもう目の前には美味しそうな食べ物と飲み物が…
「……」



「マジ幸せー…」
数秒後、俺はジュースを飲んでいた。
食べ物が視界に入った瞬間何か忘れたンだけど何だっけ？
……。
ああ、手、洗わなきゃって事か。
「どっかに洗える場所無いかなー…」
とりあえずちゃんと洗おうと思ってウロウロする。
もちろん、ジュースは持ったまま。

転送されてきた天使の周りに多少の風が吹く
船の上に立っている…ちゃんと転送は完了した
安心した瞬間

「…う…なんか妙な気分…酔い？…フラフラ…する」

壁に向かい歩いていき、ストンっと座り込む
「多少休もう…転送酔いだな…」

「む、着いた？着い…きゃあーーーっ！ｖ」

着いたが早いか、目の前に広がる料理の品々に盛大な歓声を上げる。

取り皿を受け取り、目を輝かせてテーブルに走り寄る。

さあ、どれ食べよう？
どれも、とても美味しそう！

あぁ、でも、いただきますよりもこんにちわ、を先にしなくちゃ。

「えと、アクアの沙緒なのです。ヨロシクです！
　そして、いただき、ます！！」

下げた頭もそのままに両手をパチンと合わせて食始宣言。
もちろんお皿は目の前のテーブルに。

それからせっせと料理を皿にのせ、幸せそうな顔をして頬張る。
「うふふーっ！サンドイッチ、うまうまーっｗ」

「…む、大分集まってきているな」
最初に現場に居ながら出遅れるとは不覚、と呟き飲物と料理を取りに向かう。

手を洗う場所を探しに船倉内を探し回っていたら遅れた、とは言えまい。

周りが自己紹介をしているのを聞き、自分もしていなかったなと気付く。
「公国のプロシオンだ、よろしく」

軽く皿に料理を盛り、酒を手に取った所で
「どっかに洗える場所無いかなー…」
「手洗い場なら、船倉入ってすぐのところにあるぞ」
そう言ってジュースを持った黒髪の青年に声をかけた。

あぁ、もう本当に遅くなってしまって…。
だって、わざわざここまでの転送員が居るなんて知らなかったし。

お陰で塔の入口では何故か張っていた氷で滑って転ぶし、
塔を出たら出たで落とし穴に落ちるし、
挙句、自分の張った罠に掛かって転ぶし…。

まぁでもこうして無事にここまで来れた訳だし、良っか。
あっ、そうそう。先ずは自己紹介。


「えっと、皆様こんにちは。
　エルフィネス公国に仕官させて頂いている蒼雷麗と申します。
　どうぞ、宜しく。」

丁寧に一礼。
あとは適当な位置を見つけて座る。

ふらふらと宴会場に到着。
「ま、また迷子になった…」
まさか船内に迷い込んだ挙句、迷子になってたなんて…。

見回せば、色んな食べ物が並んでる。
「すっごー…」

「公国から参加したヴェルサイユでっす。
どうぞ宜しくですよ！」
ぺこりと頭を下げてから、キョロキョロと見回す。

うーん…どの料理から食べようかな…。