ある冬の夜ポストに一通の手紙が舞い込んだ『舞踏祭へのお誘い』ロストグラウンドに住む全ての人へ?…差出人の名前は、無い隣の家にも届いたらしい。その隣の家にも誰かの悪戯だろうか?誰もがそう、疑った何故なら此処は戦乱の世界…そんな御伽噺みたいな事でも、奇跡は訪れた御伽噺の世界の幕が開いた飾り付けられた聖堂明るい光。沢山の馬車がやってくる魔法の一夜へようこそ私達は貴方(貴女)を歓迎しますさぁ、長い夜を楽しみましょう
外を舞う雪は少しだけ顔を覗かせた月明かりに照らされて金色の光を放つそれは、今宵、着飾った者達を寄り美しく見せる為か雪化粧に染まり行く外から大聖堂の中を覗けば楽団には笛を持った奏者が加わり、指揮棒が二曲目の開始を告げる流れ出したのはウィンナーワルツ軽快で軽やかなアップテンポの曲は、先程のワルツと比べて少しばかりテンポが早い楽しく踊るには最適だろう新たに混ざった笛の音が曲調を刻む更けてゆく夜を彩るかの如く広がる旋律一夜の夢ももう半ば皆様どうぞ、後悔無き様お楽しみを夢が現となるかどうかは皆様次第なのですから
ダンスのペアを探していらっしゃる方は『フリー:○○(タイトルor名前)』既にペアの居られる方は【何も書かない】か『ペア:○○(タイトルor名前)』御歓談を楽しみたい方は『歓談:○○(タイトルor名前)』と御記入頂けたら人込みも見やすくなるかと思われますご面倒をお掛けしますが、御協力頂ければ幸いです
これまでの様子を省みて、少々日程の変更をさせて頂きます現在始まっている二曲目から一曲の長さを5日→7日に曲の間の長さを2日→4日に其々変更致します尚、競技場での曲調変更は3日目→4日目と致します急な変更では御座いますが、どうかご了承下さいませ日程的に余裕ができた事で、ダンスのお相手を寄り探しやすくなったのではと思う次第です宜しければ、この機会に意中の方を誘ってみては如何でしょうか
・関わった人の反応が遅くとも待てる余裕を・他者の行動や行為を著しく制限しない・他者を勝手に動かす描写は控える・不快に思わせる描写はしない・誘う相手に同伴者が居る時は同伴者の許可を得てから相手に申し込む気持ち良く楽しむ為ですので、御守頂ければ、と思います主催者の代わりに少し喋らせて頂きました。皆様方には引き続き舞踏会をお楽しみいただけますようお願い申し上げます。では、主催の者と替わります。いま少しだけ、お耳をお貸しくださいませ。
皆様、舞踏会も二曲目へと演目が移り、そろそろ中盤となって参りましたもうダンスは楽しまれましたか?それとも今は御歓談の最中で、ダンスは後程でしょうか初めての開催故に、至らぬ点が多く、参加して頂いている皆様には御不便や御迷惑をかけておりますが、最後まで楽しんで頂ければ主催一同大変嬉しく思います月が昇り、そろそろ夜も更けて参りました魔法の一夜は永遠では御座いません期限付きの魔法が切れる前に、歓談で楽しむも、誰かと踊って思い出を作るも一興かと思いますきっと、其の思い出は貴方の中で輝きを放ち続けるでしょう皆様、どうか悔いの無き様に思う存分お楽しみ下さいませ
クロノさんとの歓談、楽しい一時を過ごしている。その中、賑やかな曲調から速い曲調へと曲が変わるのが分かった。ついに二曲目が始まったらしい。「クロノさん。 折角来たのに会場の雰囲気だけを楽しむのは勿体無くありませんか?」ふふっと笑い掛け、さらに続けた。述べられた言葉に少し戸惑いを感じつつも。「今宵、宜しければ私と共に踊って頂けないでしょうか? 夢の一夜の想い出として… 可愛らしい蝙蝠のお嬢様?」深く礼をした後、彼女へ優しく右手を差し伸べた。
優しく微笑んで差し出された手。片膝をついて自分を見上げる青年。ただの旅人である自分には似つかわしくない程に紳士的な対応に、照れくささと嬉しさで頬に熱が染まって来るのを感じながら、「――はい。喜んで」自身も柔らかく微笑し、差し出されたジンさんの手に自分の手を重ねる。ダンスは踊れるが、2曲目は1曲目よりテンポが速い。ターンが多いらしいが、うまく踊れるだろうか。せめて、相手の足を踏まないように気をつけないと。「行きましょうか、ジンさん」自然と笑みが零れる。きっと楽しい一時になるに違いない。この大陸には、素敵な魔法がかかっているのだから。
「踊りが始まりましたね・・・ 今はとりあえず舞台に向かいましょうか・・・♪」「はい…」フィーナ殿と手を繋いで、舞台に向かう…あまり身長差もないのでお互い無理な体制にはならないだろう。でも、フィーナ殿の言おうとした言葉が気になってしまう…だが今は楽しく踊る事を考えよう。難しい顔になってないか不安だが…1曲目とは少し早いアップテンポな曲…楽しく踊るには丁度良い、動きもフィーナ殿にあわせれば問題無い。軽快にステップを踏んでフィーナ殿に尋ねる。「少し速い曲ですが、大丈夫ですか?フィーナさん?」微笑みを浮かべて、フィーナ殿に尋ねました。
こんな綺麗で整った場所や人を見ていると不思議と壊したくなる衝動が起きる「…皆が楽しんでるのを壊す程の物ではないけど…」そう呟く少し悲しげな表情の天使はゆっくりと出口から外に出る。(俺にこんな場所は似合わないな…)
流れ始めた二曲目の円舞曲。先程のより少し軽快な、明るい曲調。「あ…どうやら始まった様ですよ。では、プロシオン様…エスコート、どうぞ宜しくお願い致します」「ああ、承った」此方を見上げ、微笑んでくる彼女に此方も笑み頷く。この類のダンスの経験はないが、知識はある。周りとぶつからないように注意していけば、まずは問題ないだろう。
そうして、その手から緊張故か体が堅いように感じコルナ嬢へそっと声をかける。それが異性への不慣れ故とは気付かずに。「力を抜いて…最初はゆっくりといこう」そう。最初はゆっくり、慣れてきたら段々とそのリズムに合わせ踊っていけばいい。此方も聊か緊張しているものの、それを隠すように笑みを浮かべる。エスコートする側が、余裕無く見せるわけにもいかないだろう。元々、感情面が表に出難い性分なのを此処は吉と考える。そして、ゆっくりとステップを踏み出した。
会場の隅っこで所在無げにしている道化がひとり。淡い色の薄絹を幾重にも重ね、裾を切り離しにした道化衣装、小さな石や月の飾りを連ねた細い銀鎖を纏め上げた髪と手足に巻きつけている。賑やかさに釣られ入ってはみたものの、ひとの多さに少し気圧されているのだった。行ってみるか、とだけ打診した相手はやはり来ている気配も無い。「‥だよな、あれじゃ来る訳ないよな」苦笑しつつ呟く。それにしてもただ立っているだけでは他のお客の邪魔になってしまう。道化は通り掛った給仕からグラスを貰う。案外人見知りの道化がこの人波の中でまともに振舞うには、飲めない酒の力を借りるより他に無かった。
青年にエスコートされ空いてる椅子の前に行く。青年から果実酒を手渡されるとありがとうとお礼を言い受け取った。実はと言うとお酒は初めてである。飲むとどうなるのかもわからない。大丈夫だろうか…と果実酒を眺めていると、青年が慌てたような様子で話を切り出す。「スマンな、二曲目の約束があるんだ」「一人置いていくのは心苦しいが…」青年は申し訳なさそうに言うと礼をし、その場から去っていく。「わかりました!あ、私の事は気にしなくて大丈夫ですよ。ダンス、頑張ってくださいね!今日は一緒に踊ってくださって本当に有難う御座いました。」笑顔でそう返す。青年の耳に無事届いたのだろうか。
「交代々々で踊ってみましょうか」コウさの言葉に、思わずにこーり一曲で、二人と踊れるのは、思っても見なかったことなので、嬉しい。「ぼくも異存は無いです〜よろしくですよぉ」と二人に向かって、礼。
『ーーはい。喜んで』微笑みと共にマーシェさんの手が重ね合わさる 緊張からだろうか。うっすらと頬に朱が混じる『行きましょうか、ジンさん』その微笑みに些か見とれているとマーシェさんからの言葉「はい、行きましょう」舞台へとエスコートする 向かい合わせになり一礼 手を合わせて組むと微笑んでこっそりと呟く「テンポが早いですが気にせず楽しくやりましょう 大丈夫、足を踏んでも構いませんよ」
テラスに来る人の気配を感じると、「……応、ミネアはん!わあ、見違えるなあ.どこぞの別嬪はんかと思っとったんやよー、ちいとだけ、横ええ?」ゆっくりと振り返り、「おや…伊佐火殿か…見違えるね…ドレスも良く似合う」にこりと軽く微笑み、「あぁ…煙草の煙が気にならなきゃ横どうぞ…月が綺麗だぜ?」普段和装の彼女が洋装のドレスを着るというのも新鮮であり、マジマジと見てしまう。「でも…そうだね…伊佐火殿の美人っぷりにゃ、月も負けちまうかもな」くすくすっと悪戯っぽく笑って、煙草を一口大きく吸い込んだ。
『喜んで』見上げる視線に、我は満足気に微笑む。感じ慣れた熱が、翡翠の瞳から流れてくるのが分かった。妖魔がここで瞳を逸らす事は、決してない。 一時限りの至上の夢を、貴女に――先程よりも軽やかな曲が会場を流れる。懐かしい、夜会の空気。なんと心地良いのであろう。小さく礼をして、取ったままの手を軽く引く。我よりも小さな歩幅。急かさぬよう、遅れぬよう…そしてたどり着いたフロア。降り注ぐような光の粒の中、真珠の輝きに目を細めた。そっとその身を引き寄せる。先程よりも視線が近付いた時、大事な事を思い出した。「ダンスの経験は?」ちらりと、視線が足元のヒールへ行った。
「こちらこそ、自分の誘いを受けてくれて感謝しますよ」少し笑いつつ、丁寧口調で言った。「自分も基本とかそういうのはないから、楽しく踊る事を目標にやってみるよ」そう言って手の平を向けて相手の手が置けるように「そろそろ始まるようだし、参りましょうか?」その姿が様になってるかどうかは定かではないが愛栖とミーティアのペアに続いて、こちらもダンスホールへと足を運ぶ
周囲の音楽が切り替わる。澄んだ笛の音がホールを満たしてゆく。「ウィンナーワルツ?・・・だってなんだか美味しそうな曲。」残念なことに、歌や音楽は大好きだが公式なものの知識は無い。それでも、音楽を聞くうちにリズム感はなんとなくつかめてきた。「え〜っとこんな感じ?」明様とコウ様に手を差し伸べて音にあわせてステップを踏み始めた。
会場に入ったものの、だいぶ出遅れていたらしい。皆各々に相手を見つけ、歓談に興じている。セラスはそんな光景をぼんやりと眺めていた。手に持ったグラスの中身ももう残り僅か。未だに自分には相手がいない。しかし自分から声をかけるのも気恥ずかしい。「(やっぱわたしには場違いだよね…なんで来ちゃったんだろ…)」うつむきながらそんな考えすら頭をよぎる。アルコールもまわり、気分がどんどん鬱になってゆく。「いいよ、もう。どうせなら飲むだけ飲んで、食べるだけ食べて帰ろ!」半ば自棄気味になって酒を注ぐ。そして一気に飲み干し。華やかな舞踏会。その場に不釣り合いな孤独な夜は酒と共に更けていった…
『こんばんゎラマーニナさんっ』うっとりと見とれていた華やかな宴。赤いドレスが良く似合う、可愛らしい少女。貴婦人の礼も完璧に、じぶんの座っている長椅子へと駆け寄ってきてくれる。『1曲目、ちょと失敗しちゃったけど踊りきれたんだょ〜!ラマーニナさんが教えてくれたからっホントありがとねっ!』まるで花が咲いたかのような明るい笑顔に、こちらも自然と微笑がもれる。「ふふっ。わたくしがアドバイスさせていただいたのは、ほんの些細な事…なぁ様がセンスがおありなのですわ……まぁ。」不意に始まった曲目はテンポの速い円舞曲。
そわそわとフロアーを見始めた少女に悪戯っぽく微笑を向けてみる。「…なぁ様。ウィンナーワルツは教えてさしあげていませんでしたわね…ふふっ。どうでしょうかしら?」シャンパングラスを手近なテーブルに置き、すらりと立ち上がり少し考えてから、腕の薄いドレープを外し給仕に預けた。後に残ったのは、黒と金糸のシンプルなドレスと長い手袋。髪の飾りがシャラリと涼やかな音色を立てる。左手を胸に当て女は振り返って少女に手を差し伸べた。「わたくしと、踊っていただけませんかしら?」
可愛らしい反応に思わず笑みが零れる成る程、確かにこのテーブルの高さは彼女には大変かもしれない「そう、じゃあお肉を取ってあげるよ…、食べ易い様に切り分けて貰おうね」給仕を呼び、少し大きめの肉を一口大に切り分けて欲しいと頼んだ「…ん?…そうだな、…空気は楽しいよ…音楽は好きだから…」そう言って笑う「ダンス……?ああ…、…今はね…」今度は少し、困った様にやがて、丁寧に切り分けた肉を載せた皿が給仕から渡される「…テラスの方へ行く?此処では落ち着いて食べられないだろう?」狼の姿では、人の多い此の辺りは少し辛そうにも思えた「静かな場所で、月でも見ながら…なんて、如何かな?」
つい全体が見えるポジションを取ってしまうのは警備時の癖だろうか?一番の人だかりから少し離れた位置で会場を見つめるソラン。これにスーツにサングラスでもすればそのものだろう。などとくだらない事を考えていると2曲目が始まったようだ。1曲目に比べ、テンポが速い。やはり、少し様子見かな?と、既にダンスを始めている数組のペアを見つつ、ソランは満足そうだった(ぉ
2曲目だろうか賑やかな曲が何時の間にか軽快な円舞曲に変わっている「はわっ…何時の間にか2曲目ですか。」すっかり料理に夢中になり、始まった事にも気づかずに居たらしい手を止めて一息つくと、踊る人達に目を向けようとして途中で止まる見えたのは満面の笑みを湛えながら料理を取り皿に移している人狼の青年その姿にふと、自分もあんな感じだったのかなと。苦笑一つそちらに歩みながら、声を掛ける「今晩は。今宵の料理はどれも美味しいものばかりですよね。…お気に入りの料理はありましたか?」近づくと軽く一礼し、微笑む初対面の方にいきなりは失礼かなとも思いつつ、話し掛けた
手を合わせて組んだ時、心配が顔に出ていたのだろう。ジンさんが小声で励ましてくれる。「あ…」そうだ。一曲目の時にダンスは楽しむのが一番、と言ったのは自分ではないか。大切なのは、今の時間を楽しむこと。彼の一言で緊張が解けた。微笑んで頷き、感謝を示す。ステップを踏み始める。やはりターンの時は少々緊張して、思わず手に力が篭ってしまうが…。踊りながら、ちらりと周りに目をやる。周りのペアがターンを一斉に始めると、ドレスの裾がふわりと花のように回る。ターンが多い曲だから、何度も咲いて、しぼんで、また咲く。「綺麗…」ジンさんは楽しんでくださっているだろうか、と控え目に彼を見上げる。
「今宵、宜しければ私と共に踊って頂けないでしょうか? 夢の一夜の想い出として… 可愛らしい蝙蝠のお嬢様?」その言葉に、フォークを持つ手が止まる。「…え、私と?」間抜けな事を言ったかなと、気付いたのは口に出してから。「えぇと…踊った事ないから多分うまく出来ないと思うけど、それでも良ければ」躊躇いがちに、差し伸べられた手を取った。“喜んで”とか優雅に笑って言えるようだったら、ちょっと格好良かったかも知れないのに。
「そう、そんな感じで…ふむ、やってみると難しい」差し出された手をとって支えつつ、自分でも軽くステップを試す。ここで手間取ってしまっては、交代で踊る時間が無くなる。幸い、以前の僅かな経験を足は覚えていた。「支えていますので、明殿も試してみては?」そう言って、明殿にも手を差し出す。
曲が始まった。ヴィレスさんの動きに合わせるように、見よう見まねで踊る。・・・勿論、合わせてくれているのはヴィレスさんなのだが。そのお陰か、踏むステップはそれなりに様になっている。・・・が、表情が硬い。正しく踊ろうと、周りを観察しているから、のようだ。が、「レディ、この曲は大丈夫ですか?」そう尋ねられて顔を上げ、・・・ヴィレスさんのよく動く耳が視界に入り、「・・・大丈夫ですっ」満面の笑みで返事をした。やはり何かがずれているが、緊張はほぐれたらしく先ほどまでよりものびのびとステップを踏み、調子に乗ってターンまで決めて見せた。
ライさんと手を繋いで私は踊り始めました少しアップテンポな曲に合わせてライさんがステップを踏みます私もそれに何とかついていく感じでステップを合わせます「少し速い曲ですが、大丈夫ですか?フィーナさん?」緊張の解けた雰囲気の笑顔で話しかけるライさんに・・・「大丈夫ですよ♪ライさんとだと踊りやすいのかもしれませんね♪まあ、私はお世辞にもうまいとはいえない状態だと思いますけれど・・・」私も慣れてきたのか素直に笑顔で返事を返しますそして、私は思い切ってそのままくるりとターンをしてみました・・・♪
「センスなんてっっ!!」いっぱぃいっぱぃだった自分を思い出して慌ててしまったところにラマーニナさんの優しい声。。『…なぁ様。ウィンナーワルツは教えてさしあげていませんでしたわね…ふふっ。どうでしょうかしら?』かわぃく笑ぅ顔にドキっとして、立ち上がって準備を始める彼女を見上げたままその動作に見とれてしまった。。ドレープをはずした彼女のドレスゎまた違った顔をして・・手袋の先の刺繍がきらめいている。。
(キレィだなぁ〜〜・・・)ぽぅっとしちゃってたNAぁに手が差し伸べられっ『わたくしと、踊っていただけませんかしら?』と、嬉しぃお誘ぃっ!「!こ、こちらこそお願ぃなのーっ!うれしぃぃーっ」ぱっと立ち上がって差し出されたラマーニナさんの手を笑顔でとる。その時周りにくるくるとたくさん回っている人が見えて・・ビックリっ!背伸びをしてラマーニナさんの耳元で小さく小さく、「初心者コースでお願ぃなんだょっ」と、そっとお願ぃをした。。
2曲目が流れ始めた。前のワルツより少しテンポが速い…のかな?でも、楽しそうな曲。ココちゃんと、コウさがステップを踏みながら手を差し伸べてくれる。ぼくも、その手をとってステップを踏み始めた。初めてのダンスで、足元がおぼつかない。二人の足を踏まないように、気をつけなくっちゃね。「足踏んだらごめんなさい。でも、踊るのって楽しいね〜」二人に先に謝りながら、満面の笑みを浮かべた。
「ダンスですか?そうですね…ちゃんとしたダンスを踊るのは今夜が初めてですのでも、幻灯屋様がいらっしゃれば大丈夫ですね」幻灯屋様と共にホームの中央へ赴きながら、私は悪戯っぽく微笑むけれど内心は失敗して幻灯屋様に恥をかかせないかとドキドキしてました。楽団が演奏の準備を始めてるそろそろ始まるのですね…私は目を閉じて小さく深呼吸するそして…「では、私達の紡いだ御伽噺を奏でましょう♪」流れ出した軽快な曲と幻灯屋様に身を委ね、ひと時の御伽噺の世界へステップを踏み始めたのでした。
「王子様、愛栖を夢の世界へと誘って下さいませ」二曲目を一緒に踊るお姫様は少々怪しい女言葉で微笑んだ。「では、お二人も素敵な時間を過ごして下さいね」リノとリクシに一礼する姿はなかなか堂に入っている。「話してたところ悪いな」自分も礼をし、ホールへと足を向けた。「んじゃ、お相手よろしくだぜv」ぽろりと零れたお姫様の素に堪えていた笑いが噴き出す。「今までよく我慢したな」リノとリクシに聞こえないように小さく囁いて空いている場所に陣取る。流れる曲はウィンナーワルツ。お姫様の足元は慣れないだろう長い裾が覆っている。「ターンいけそうか?」そう聞いて腰に添えた手に力を込めた。
声を掛けるとマーシェさんから微笑みが返るステップを踏み始めるとまだ、ターンで緊張する様だが、ステップもタイミングもしっかり取れている 基礎ができているのだろう『綺麗…』ふと、マーシェさんから言葉が洩れる「そうですね…」と、返事をしながら顔を見ると、こちらを見上げる瞳と目が合い一瞬ドキッとなる「あ…その…マーシェさんも綺麗ですよ」瞬間、素に戻るが何とか言葉を繋ぐ「ダンスもお上手ですし 貴女を相手に選んで正解でした」そう、顔を赤くしながら微笑んで話す
メインパートの演奏が済んだのか足早に2人の元へと戻ってくる。「ふ〜っ、やっぱり緊張しちゃいますね〜楽器の演奏って」手に持ったフルートはまだ真新しいもの。それは慣れ親しんだというのは程遠い。「…と、2曲目はこの通り奏者をさせて頂いているのでダンスはしないのですよ〜3曲目が本番です!」朱露さんに小さなガッツポーズ。まだ踊らないのなら食べます?と、先程の大皿を持ちテーブルの料理をじっと見つめる。「ダンスは体力使いますし今のうちに腹ごしらえです、ふふ」2人にはワインの入ったグラスを渡して自分はオードブルに手を伸ばす。演奏の出番がくるまではと再び食の旅へと出かけていった。
背中に添えられた手に、何処かむず痒さを感じる。…繰り返しになるが、修道女は異性に慣れていない。途端、顔が火照ってくるのが、自分でも嫌な程に解った。「力を抜いて…最初はゆっくりといこう」「は…はいっ」修道女は心許なさそうに目の前の青年を見上げると、彼の方は然程緊張している様に見えず、笑みを浮かべていた。その姿に多少は落ち着いたのか、微笑み返す。――大丈夫。ちゃんと練習だってしてきた。そう自分に言い聞かせ、足を踏み抜かない様細心の注意を払いつつ、彼に追随する様にそろりそろりとステップを踏み出した。あくまで円舞曲の基本だが、初めはこんな物だろう。
・・・っくぅ。着替えにいったらつかまって色々と用事させられとった。うむ。客の前であんなに喋るなんて契約外だと後で文句を言うてたかろう。かなり恥ずかしかったしな。さてさて。ようやっと正装に着替えも終ったし。さて、…と。…何処のテーブルだったかな。迷った。
ダンスホールに移動し、目の前の青年の顔をじっと見る。 綺麗な顔をしている彼は、こういった場所には似つかわしく思えるのだけれど…余り踊り慣れて居ない、と言うのが当人の言。 ――― さあ、そも、踊りは忘れかけるほど昔の話。 社交的な踊りの一通りのステップと、礼儀位はさらえた筈だが。「…まあ、気楽に遣りましょうか? 失敗したらペナルティ、何てことも無いものね」 ペナルティが存在したとしても気にしない様な、至極気楽な口調で女はくすりと笑う。 軽やかなウィンナワルツ。 高いヒールに包まれた足が 軽やかに靴音を鳴らした。
伝言鳩長のアプサラのレッスンを思い出しながら基本のステップ応用しターンをきめる。・・・もちろん二人の足を踏まないよう細心の注意をはらって。なれてくると前よりも早い音楽が体だけでなく心を弾ませる。「国内でもこういうお祭りがあると楽しいかも知れませんね」『踊るのが楽しい』と話し掛けてきた明様に微笑みかけた。
重ねられた手を取り小さな手、そのように感じられた。「光栄です。 さぁ、ホールへと参りましょう。」彼女の歩幅に合わせダンスホールへと向かう。このような大舞台の中で踊った事はなかったので、些か緊張気味。しかし、それ以上に彼女は緊張しているのだろう。歩みながら小声で話し掛けた。
「大丈夫ですよ。 俺も人に見せられる程踊れませんから。」笑みを浮かべる。少しでも緊張が解れてくれれば良いなと思いつつ、いつも通りの元気な彼女の笑顔を見たかったのかもしれない。その間にもダンスホールに到着。一息入れ、空いているスペースへと。「先ずは左足から…少しずつ慣れていきましょう。」そう言い、ゆっくりとステップを踏み始める。
「大丈夫ですよ♪ライさんとだと踊りやすいのかもしれませんね♪まあ、私はお世辞にもうまいとはいえない状態だと思いますけれど・・・」自分の言葉に答えて、思い切ってターンをするフィーナ殿に動きを合わせて、そのターンを導く。くるっと笑顔でターンをするフィーナ殿に思わず見惚れてしまう。思わず体制を崩しそうになりながらも、フィーナ殿を受け止める…何とか成功かもしれない…良く分からないのだが「良かった…何とか成功ですね…見惚れちゃってタイミングを逃す所でした」フィーナ殿にステップを合わせ、笑顔で話しかけました
ジンさんを見上げた瞬間、目が合った。紅玉のような眼をしてるなぁ…。なんて見とれていると、「マーシェさんも綺麗ですよ」と予想外の言葉。「…キっ、」…しまった、声が裏返った。「綺麗だなんて、そんなことは…」顔が赤くなってるだろうから、俯いて隠す。いつも少年みたいに振る舞っているから、少女として扱われるのが照れくさい。恐る恐る顔を上げると、少し顔を赤らめて微笑み、話しかけてくれるジンさん。高まる緊張の中で、何とか言葉を紡ぐ。「ダ、ダンスは父から教わりました。役に立つ日が来るかもしれない、と。…っわ、ごめんなさい」緊張のせいか、少しバランスを崩した。何とか足は踏まなかったが…。
来る筈のない相手を馬鹿のように待つにも飽いて、取ったグラス。甘そうな酒を頼んだつもりだったが、思いの外強くて口許を覆う。‥ゆっくり、少しずつ飲もう‥思いながら見回す会場。何だか淋しそうに、ひとり酒を飲み続けるお嬢さんが眼に止まった。話したことは無い方だが‥こうして居るのも何だから、思い切って声を掛けてみる。「‥失礼、退屈そうだね‥? ‥俺じゃ踊りのお相手は出来ないけど、少し話しましょうか?」酒のせいで少し顔を赤くしながら、道化はにっこり微笑った。
取ってくれるというありがたい言葉に、思わず飛び上がって喜びたくなる。人型になれば済むことなのだが、ここには来られなかっただろう。歩くことさえ不慣れなのに、ドレスを着てかかとの高い靴なんて履けない。でも、ダンスが出来ないのは少し残念かもしれないと、始まった華やかなホールを見て思った。主も踊らないと言う。何でだろう…ちょっともったいない。そんな事を考えてぼんやりしてしまったのだろうか。静かな場所に行こうかと、主が言ってくれた。「ありがとうなのです!」優しい言葉に甘えることにした。「でもよいのです?その…私なんかとお話してて。だんすも出来ない狼ですよ?」
独り淋しく酒に浸っていると声をかけられた。すっかり出来上がっていたせいか、いまいち力の入らない目で声の主を見る。そこにいたのは華やかな道化衣装を纏った女の子。「はっ、あ、あぁ…はい、そうですね、お話、しましょー…」呂律の回らない口調で彼女に言葉を返す。そうして女子二人、酒を飲みながらの雑談が始まった。二曲目を踊るペアを眺めながら。「えと、お名前お聞かせ願えますかー?わたしの名前はセラス、と申しま〜す♪」いつもでは考えられないようなヘロヘロなテンションで相手の名前を訊く。夜は、まだ長い(笑
私のターンに合わせてライさんがうまく導きそして、そのまま私の体を受け止めてくれました何とかうまくいったようですね「良かった…何とか成功ですね…見惚れちゃってタイミングを逃す所でした」そう話しかけるライさんも本当に楽しそうな笑顔です「ふふっ♪そうだったんですか?でもうまくいったみたいですね♪ではでは、このまま楽しく踊りましょうね(^^)」最初は踊りなんてとてもと思っていた私でしたが何だかとても楽しくなってきました・・・♪(後は、ライさんに迷惑をかけないように最後まで頑張らないといけませんね・・・♪)そう思いながら私は再びステップを踏みだしました・・・
「少し疲れました」1人呟くと椅子に腰をかける。周りを見渡すと本当に大きなイベントだなと改めて実感する。「そういえば…ゆっくりと会場を見ていませんでしたね。少し休憩してから見ていこうかしら。」この後の予定もばっちりですねと小さく笑う。…ふと手元を見ると頂いた果実酒が。すっかり存在を忘れていたようだ。(折角なので飲んでみましょうか)そう決断すると、果実酒を口にする。「甘くて美味しい…」思ったより飲みやすく、全部飲んでしまった。(なんだか眠くなってきましたね。疲れてるのでしょうか…少しだけなら寝ても大丈夫ですよね)空になったグラスを返すとそのまま椅子に凭れ眠りに落ちた。
「その調子です、レディ」少女のステップが変わった事に気付き、口を開く。(先程の笑顔から緊張が解れたようじゃが…何かあったのかの?)自分の耳に興味を示しているなどと気付かず、彼の考えも見事にずれていた。しかし考えはずれていても、ステップはしっかり揃っていた。(この様子であれば大丈夫そうじゃな…ととっ!?)不意のターンに驚く。(吃驚したのじゃ…じゃが、楽しいのう)思わず尻尾を振って笑ってしまう。(ふふ、何じゃか若返った気分じゃ)「レディの踊りは、私を楽しくさせてくれます」ターンをしながら、そう言った。
父からダンスを教わったと彼女が答える返事をしようとすると丁度ターンのタイミングだった マーシェさんがバランスを崩す「とと、大丈夫ですか? すいません、少し緊張させてしまいましたね」腰に回した腕でバランスを崩したマーシェさんを支える「役に立つ日ですか。では、私はお父上に感謝しなくてはいけませんね おかげで楽しくダンスができます」にっこりと微笑むと ふと疑問が浮かぶ「そういえば何故自分の事をボクと?」普段を知らない為、不思議に思った
気が付けば二曲目、また最初とは違ったリズムが耳に届く。中央へ集まる人々を避け、隅のテーブルへと戻った。(今のところは様子見、かな)見れば知った顔がペアを作ったりしていて、自分は不覚にも出遅れたのだった。人々の顔を次から次へ辿っているうち、椅子に腰掛けて俯く少女が目に留まる。(…?)具合でも悪いのかと思って、すぐにその場を離れる。ゆっくりと様子を伺うように近づくと、彼女が目を閉じているのが見えた。(ああ、眠っているのか)内心ホッとしながらも、少女の横からそっと声をかける。「失礼、お嬢さん。お疲れかな? こんなところで眠ると風邪を引くし、それに寝違えてしまう」
サイドのテーブルを目の前に舞踏会の雰囲気に圧倒されている二人テーブルの料理に手もつけず、暫し会場内の雰囲気に飲まれていたそこへ流れ出す軽快なウィンナーワルツ先程までの曲と違い、アップテンポな曲中央部で踊る者たちも楽しそうに踊っているそれを見ているうちに緊張も解け始め、楽しい気分になってきていたそう折角舞踏会に来たのだから楽しまなくては忙しなく働く給仕の方を呼びとめ「あの…ジュースをいただけませんか…?デュメさんは…何にします…?」まずは飲み物で喉を潤そう楽しいお喋りをするにも、喉が渇いていては美味く言葉も出ないから
素が出た途端、ミーちゃんがついに笑い出した。つられて自分も笑ってしまう。「慣れない言葉遣いはやっぱ無理あるぜ。舌噛みそうだった」こちらも、リクシ達には聞こえないように小声で。『ターンいけそうか?』ミーちゃんが聞いてくる。「勿論。運動神経は抜群のオオカミさんだぜ♪」曲とミーちゃんのリードに合わせて、くるりとターンを決めてみせる。中の奴にこっそり習ったし。奴の本職は踊り子だし。よし、思ったよりイケるぜ。心の中でぐ、とガッツポーズを取りつつ、くるりくるりと連続でターン。月光風の衣装の裾がふわりふわりと広がり、まるで蒼い華が咲いたよう。
おにいさんが着替える、と言い、ここを離れて、少しばかり時間が経った。まだかな、まだかな、と皿の料理を一口、二口たいらげる。「…ナう。もう、なくなっちゃった…」もちろん、食べ続けていれば料理は減り、底をつく。また取りに行こうか。ううん、でも。戻ってくるかも、しれないし。と悩んでいると今度は着替えに行ったはずのおにいさんの声が響いた。「ふーむ…おにいさん、お忙しいのですかね?」ね?と隣に座るご婦人に話しかけようとした時、声とは別に、軽やかな笛の音が会場を満たしていく。
そして光が集まる中心へ。共に相手を得た男女が集まっていく。曲に合わせ、クルリクルリと舞う人達。広がったドレスは本当に色鮮やかな華のようで。「…わあ、わあ!すごい。すごい、綺麗!」思わずガタリと立ち上がり、同時に大きな声が口からこぼれた。周りの人目を集めてしまったが、まるで気にもならない。それほど目の前に広がる光景はとても素敵で、華やかで。空になってしまった皿のことも忘れてしまう程に魅力的だった。
声を掛けてみた相手は、どうやらかなり飲んでしまっているようだった。ふむ、と考えて道化は側の椅子を引き寄せて彼女を座らせ、もうひとつに自分も腰掛ける。名を訊かれて笑む。「‥あぁ、これはどうも失礼‥俺は道化楽師アゲハと言う者ですよ。‥セラスさんだね、随分飲んでいるようだけど‥お茶に換えて、少し落ち着かない?」給仕から冷たい紅茶を貰い、彼女に示す。「‥せっかく来たんだものね。俺のこの服はスカートではないから、男役でも出来るけど(笑」ちょっと無理かな、と少年のようにも少女のようにも見える容姿の道化はくすりと微笑った。
「まぁだ全然飲んでないですよぉ…うぅーん…お茶も好きですけどぉ…お酒のほうが良くないですか〜?」アゲハと名乗った子から紅茶を受け取る。やや不満そうなことを言いながらもちびちびと紅茶を飲む。「んんー?アゲハさんと、ですか〜?うぅ〜ん…やっぱりここは男性と踊りたいですよぅ…そうだわ!二人で素敵な男性を探しに行きましょうよ♪一人なら恥ずかしくても…二人なら楽勝ですよ♪」そう言うと立ち上がり、アゲハさんの手を引いて連れて行こうとする。完全に酔っ払いの絡みだった…
自分の動きを追うように、彼女の足が動く。動きは曲に比べ緩やかだが、少しずつ。初心者故の動きの緩慢さだが、それも慣れ次第だろう。それに一番大事なのは、ちゃんと踊れる事ではない。「足は踏んでも構わないから。踊る先を見て、何よりも楽しもう」足元を注意してばかりだと、どうしても下を向きがちだ。リズムを体全体で感じて、踊る事を楽しみ楽しめるのがきっと一番大事。ステップを踏みながら。少しずつでも。「そろそろターンだ。…大丈夫、リードするからそのまま自然に回ってごらん」回った後も、しっかり支えるからと。
ホールの中は着替えに入る前よりも賑やかで着替えたとはいえ、自分は場違いなのではと思うほど煌びやかな衣装でいろいろな人が行き交う雰囲気に圧倒されしばらく立ちすくんでしまったけれど2曲目の演奏が始まり踊り始める人たちを見て笑顔になるそろそろこの場に慣れなくてはと思いながら、テーブルに並べられた料理に目を移した…踊るよりも、まずは緊張をほぐすために食べようかとすると傍らのジャスさんから飲み物を聞かれた「じゃあ…シャンパンをいただけますか?」せっかく二人して華やかな場所に来のだからお祝いしようと「楽しい夜になるように、乾杯ね」持っていたグラスを軽く重ねて小さな音を鳴らした
手を引かれ、ホールの中央へ連れ出される。歩調を合わせた優しいエスコート。気分はさながら憧憬の紳士なる怪人に秘密の部屋へと誘われる歌姫。そっと引き寄せられ、端正な顔が近付く。息が苦しくなり、目を離せぬまま微かに唇が震えた。まばゆい光にくらくらする。が、それ以上に彼の微笑が眩しい。『ダンスの経験は?』不意の問いにどきりとした。嘘をついても絶対に見抜かれる。否、この瞳の前で嘘はつけない。「…一度だけ」貴族である彼はダンスなど慣れたものだろう。恥じらい紛れに慌てて付け加える。「あ、あの…知識はありますから!リードを、お願いします」
「な…何事だ?」郷里で年を越し、正月気分もそこそこに、再び普段通りの日常を送るべくこの地に戻ったはずが…正月以上の賑わいに誘われ大聖堂の重い扉を開く。「ぉ…ぉお!」まさに絢爛豪華、場内の煌びやかな装飾とそれに負けじと着飾った紳士淑女。呆然とその場に立ち尽くすが、直ぐに駆け寄ってきた案内人に場内へと導かれた。物珍しげに周囲を見回しつつも己の足は迷わず極上の匂いを発するサイドのテーブルへと向かってしまう。これは…食っても良いのか?飲食代を請求されんだろうな…?どうやら宴も酣、今さらダンスや歓談に加わるのも…こうなったら食うだけ食って早々に退散するとしようか。1人頷く。
ターンも何とか成功して再びステップを踏む楽しくなってきたのか、フィーナ殿の表情も笑顔だ…もっと楽しんで貰いたい…そう思って話し掛ける。「フィーナさん、またターンをして見ますか?今度は上手くエスコートして受け止めますよ、それに…」まだ言いたい事があるのに口が回ってくれない…結局全て言い切れないまま、フィーナ殿に尋ねました「フィーナさん、ターン…どうします?また、やってみますか?」そう言ってフィーナ殿の返事を待ちました…
バランスを崩したが、ジンさんが支えてくれた。「あ…ありがとうございます」緊張しすぎだ…落ち着かなくては。小さく深呼吸をして、質問に答える。「旅立つ時、冒険者ギルドの店主に、゛女の子の一人旅は危ないから、旅に慣れるまでは男のフリをした方が良い゛って言われたんです。結局染み付いてしまったので、もう直しようが無いんですが」と笑う。ターンも慣れて、緊張がほぐれてきた。今踊っていることが、とても楽しい。(父上…感謝致します)ダンスを教えてくれた今は亡き父に、心の中で感謝する。「ジンさんも、ダンスがお上手ですね。経験がおありですか?」微笑み顔を見上げ、訊いてみる。
問いへの答えに頷きながらホール中央へ「大丈夫。出来得る限りはリードさせて頂くよ若い御嬢さんに恥をかかせないようにね」微笑む姿が可愛らしい笑顔を曇らせないように努力するとしようただ、少々の不安はあるが…なに、些細な事だ深呼吸する少女の呼吸に合わせるように息を吐くと共にステップを踏み始める「ふふ、良い表現だね。どんな物となるか少々楽しみだよ」一つ、二つ、重ねながら彼女の身体を引き寄せると、手を引いてターンの形にまずは一回目上手く回れるだろうか「気を楽に、呼吸を合わせて回ってみようか」少し早めのリズムに乗りながら微笑みかけると、流れる曲の心地よさに身を任せた
『でも、踊るのって楽しいね〜』『国内でもこういうお祭りがあると楽しいかも知れませんね』「もし実施されるなら、私はいつでも参加しますよ」楽しげに踊る二人のステップが、徐々に安定してくる。支える私の手にも、もうそれほどグラつきは伝わってこない。「そろそろお二人で実際に踊ってみますかな?私は見ていましょう」そしてそっと手をはなし、壁側に数歩退いた。
「レディの踊りは、私を楽しくさせてくれます」その言葉に、鴉天狗はちょっと得意げな顔をした。「えへへ・・・私も楽しいです」うん、ダンスって、思ったよりも楽しい・・・♪ダンスも勿論楽しんではいるが、ヴィレスさんの尻尾が揺れてる・・・ああ・・・かわいい・・・微笑みの影ではいまだにそんなことを考えている。・・・と。ダンスの邪魔にならないようにとただすぼめていた翼を、影響が出ないタイミングで少し広げてみる。うまくやれば綺麗に見えるんじゃないかな、と思ってやってみたけど、どうかな・・・?
差し出した手を取ってくれる小さな手。『!こ、こちらこそお願ぃなのーっ!うれしぃぃーっ』その全身での喜びの表現が嬉しくてしょうがなかった。『初心者コースでお願ぃなんだょっ』小さな耳打ち。ええ。ええ。勿論。「大丈夫。ウィンナワルツは初歩ステップだけならとても簡単な物。」うやうやしく彼女の手を取り、フロアーの隅に進み出る。たまたまであったが黒いドレスでよかった。リーダーとはパートナーである女性を引き立たせ、咲かせる為に居るのだから。
「なぁ様、この曲は最初は3カウント目で右足を後退…」フロアー着くほんの短い間に行くまでに、ウィンナワルツの簡単な説明をすることにしたのだが…嗚呼、自分のいけない癖だ。言葉や知識はこのようなよきにはあまり役に立たない。特に、楽しむためには。少し考えてから、もう一度。もう一言だけ。「なぁさま、このダンスも難しく考える事はございませんわ。ようは、曲に身を任せて楽しく動けば…それでよいのですわ?」後はわたくしにおまかせくださいまし。言外にそう匂わせると一旦手を放した。振り向いた後…「さぁ、おいでませお嬢様?」彼女を受け入れるように右手があがった。
「左足、から…」足を踏んでしまわないよう、足元を気にしながらステップを。一歩ごとに、腰に巻かれたリボンがふわりと揺れる。「…こうかな?出来てる?」やってみると、元々体を動かすのが好きな事もあるのだろう、案外楽しくて、自然と笑顔になる。セシルさんのリードのお陰か、思っていたほど難しくないようにも感じられた。とはいえ、やはり慣れない足取りは拙いけれど。
つまみ食いをしつつテーブルの間をうろうろ。漸く何ぞうろうろしてる小さな姿を見つけた。おちび発見。沙緒。すまんな。少し迷っておった。うむ。なんぞな、つかまって色々用事やってたのだ。ちゃんと着替えてきたぞ。・・・おや?そうか。女の子だものな。こう言うのは好きか。見惚れとるな。ただいまだ。ぐりぐりと頭を撫でる。
「へぇ…矢張り随分と賑やかな所の様で…。」漸く戦地から戻り大分出遅れたがどんなものかと興味が沸き、わざわざ衣装を借りて訪れた。楽しげな音楽が流れる会場内を見渡すと楽しげに雑談やダンスを楽しむ人々が見える。その中にちらほら知り合いも見えた。「さて…取り敢えずは飲むか…」ワインを受け取り邪魔にならぬよう、壁際に寄りかかり満足げに酒を飲みながら会場の様子を眺めている。
音楽に乗って、軽やかにターンが決まっている。綺麗だなぁって、思わず見とれそう。『国内でもこういうお祭りがあると楽しいかも知れませんね』こういう楽しい催しは、戦争中のいい息抜きになるしね。『もし実施されるなら、私はいつでも参加しますよ』やるなら、ぼくも参加するだろうな。大分、踊ることに慣れてきたかなぁ、と思っていたら…
『そろそろお二人で実際に踊ってみますかな?私は見ていましょう』と声がしたかと思ったら、コウさが手を離し、壁のほうに…えっまだ、心の準備がぁ…二人で踊ることに多少の不安を覚えるものの、曲にのってステップを踏んでいく。本当に、足踏まないようにしなくちゃね。も少ししたら、代わってもらおかな。ペアの踊りしているところを見てみたいって言うのと、慣れないことで少し疲れたし…
少し不満そうに紅茶を飲み出したセラス嬢につい笑ってしまう。冗談半分のダンスの誘いも断られ(当たり前こちらとしては平素より男のように振る舞って居るし可愛い女の子も好きだから、踊りの相手も別に構わなかったが。‥と、そんなことを考えて居ると何やら腕を引っ張られ。「二人で素敵な男性を探しに行きましょうよ!」ずるずる引きずられて、道化は慌てる。「‥Σぇ、あれ? ちょ‥ちょっと、セラスさーんι ぉ、俺はそんな‥ιι」‥ヤバい、‥かな?ι(笑(ぁ
「………」出たはずの天使が室内にいる。(…最初は帰りたいと思ったのに何故反転するかなこの足は)戻って来たのを足のせいにしつつ舞い踊る人達を眺める「うはぁ…」綺麗な舞いに見とれていると(衣装借りてみるかな…)そんな考えが横切ると既に足は貸し衣装部屋へ向かっていた。
…暫くして出てきた天使は黒い燕尾服を着て出てきた。シャツやネクタイ、ボタンまで黒い、まさに黒ずくめ。(借りる時に、なんか解らん横文字がどうだの言われて…勧められたから着てみたら…以外目立つな)黒く無い所と言ったら翼、髪、顔ぐらい、しかも翼と髪は白い。(とりあえずそこらへんフラフラしてるか…)
マーシェさんの答えに一瞬目を丸くするが、すぐに納得し笑う「成る程、確かにそうですね いや失礼、一瞬、私ならダガーを渡して〔これで何とかしろ〕と言うだろうな…と 少し考えれば確かにその方が正しい」苦笑しながら目を丸くした理由を話す 軍属であるが故の性だとも気付くとマーシェさんの緊張も解けて来たのだろう ターンも良く決まり表情も楽しげだ
楽しそうで良かったと眺めていると顔を上げた彼女から質問される『ジンさんも、ダンスがお上手ですね。経験がおありですか?』「えぇ、私も両親から 最初に覚えたのはエルフ達との交流のダンスでね パートナーの足を踏みすぎて父に叱られながら教わりましたよ 今となっては良い思い出です」笑いながら遠い昔を思い出すように話す
二曲目が始まった後に 到着した女が一人空いているテーブルを見つけると給仕を呼び 一通りの酒を 持ってくるようにと依頼するそして ぽそぽそと呟くと 女の陣取るテーブルには氷の花が咲く「さて・・・我が一番遅いと思うて居ったが・・・ この目印がわからねば・・・まぁ それまでか・・・」やはりぽそりと呟くと 料理の並ぶテーブルへと向かう
なるほど。よほど急いでいるのだろう。自分では平静を保ってるつもりなのだろうが視線は一箇所に定まることなく会場のあちこちを見て回っている。「うん、そういうことなら仕方ない。邪魔してすまなかったね」別れ際も申し訳なかったのか紗更さんは何度も何度も謝罪して人ごみの中へと消えていった。その直後だった。給仕の人がこっちへやってきて一通の手紙を差し出した。受け取って中身を見るや―俺は急いで会場を後にした。
私はライさんと踊りを続けます・・・再び曲に合わせてステップを踏んでいきますそこでライさんが再びターンをしてみないかと言ってくれました「そうですね♪せっかくライさんがそう言ってくれるのならまたターンをしてみましょうね♪ではでは、よろしくお願いしますね(^^)」私は、1度手を離して少し距離を取るとそこから、ライさんに向かって行き手を触れた瞬間からくるくるとターンをしてみました・・・(さてさて・・・どんな感じでしょうね?)
「はっはあ、わてなんてちんちくりんやけ、月も青くなっとるんちゃう?ほいだらお邪魔して」お世辞に照れつつ彼女の隣へ並ぶ.紫煙がゆらゆらと月を目指して立ち上るのを見上げ、無意識に吐息を一つ.慣れない空気に緊張していたせいだろうか.「中々華々しい催しやよねえ.呀、二曲目始まっとる」手摺に凭れ灯りの方をぼんやりと眺める.左手のワイングラスを透かして遊びつつ、右手の杯を一口.くるりと優雅なターンを決めるペアにうっとしりつつ、思い出したように尋ねた.「そうゆえばミネアはんは踊らへんの?わて踊るとこ見たいわあ!紅いドレスがふわーっとして、綺麗やろねえ」その目は大分うっとり夢見心地である.
『舞踏会へ酒を呑みに行こう』と、新年早々飲み友達から声をかけられた。――舞踏会は飲み屋じゃないと思うんだけど…困惑しつつ、それでも年内に届けられた招待状を思い起こして急ぎ、仕立てに出した真新しい濃赤のソワレなどを着る。長く生きていれば、舞踏会やドレスの経験もそれなりにはあった。とりあえず、問題のない程度には――。 ◇そのホールへの大扉を抜け、目映さに一瞬瞳を細める。フロアサイドに並ぶバーテーブルをさらりと目で流せば、とある無人のテーブル上に、1輪の氷花が浮いていた。ふっと笑みを零し、それに近づくと脇に立つフロア係のトレイからシャンパングラスを取った。
「…む?」踊りながら少女が翼を少し広げた。白い翼、まるで天使の翼のようだと彼は思った。(ドレスの色とも合っておる)少女の衣装を再度見て、そう頷く。(きっと衣装を選ぶのは大変じゃったろう 年頃の娘じゃしの…)「綺麗な翼じゃ、とても素敵じゃよ」思わず普段の口調のまま笑顔で話し掛ける。「………!」時間にすれば数秒の間だった。自分の口調に気付く。(い、いかんっ…思わず素になってしまったのじゃ!)必死に平静を装うが耳と尻尾は内面を表すかのように動いていた。
人混みの中を歩く黒燕尾服の白天使は…(せっかく着替えたんだ、踊ったほうが良いような…)ワインをゴクゴク飲みながら歩いてそんな事を考えていた。(踊るっても…一度の経験も無いしなぁ)もう一杯ワインを受け取り、壁に背中を預けて踊ってる人達を眺める。…眠いのか意識無いのか解らない程、焦点のあっていない目で…
「ふふ、お兄ちゃんもお腹すいてるの」お腹の音を聞いた妹が笑いながら言う。「ワザとお腹すかせて来ましたし、急いでここに来ましたからね」そういって微笑む。直ぐにでもまたお腹が鳴きそうだった。「はぅ〜、おいしそうなの〜」妹がケーキを見て呟くのを聞き、小さく噴き出す。「それだけだと、体に悪いですから最後ですよw」頭を撫でてそういうと、皿を二人分用意する。「お兄ちゃんは何か食べたいのある?」 妹の問いかけに、素早く反応。「これとこれとこれとこれと・・・」よほどお腹がすいていたのか、青年の皿は肉料理を中心に瞬く間に盛り上がっていった。
ドレスを褒められて思わず照れ笑い。「ドレスは何だか着慣れなくてっ。薔薇だなんてトンドモナイ!応禍さんこそとっても似合ってますよー」暫く二人の歓談を楽しんでいると、演奏を終えたマカディアさんが戻ってきた…と思ったら、すぐにオードブルをつまんでいる。「お帰りなさいv 演奏姿、サマになってましたよ。フルート演奏が出来るなんてビックリしました!」ワインを受け取り、真新しいフルートを眺めながら言った。そして食の旅へと出かけたマカディアさんを追って負けじと小皿を手に取る。「あっちのサーモンマリネも絶品ですよ!応禍さんもどうです?」ダンスへの参加は更に遅くなそうな予感。
気がつけば一曲目は終わり、二曲目が始まっている。テンポが速く元気な曲。1曲目の時には聞こえなかった声が聞こえた気がする。なんとなく、聞き覚えのある帝国民の声だったような…食休みも済んだし、その声を確認しに行くのも良いかと思った瞬間、背中を誰かにぽんぽんと叩かれた。ん?と思って、首を右に回しながら振り返ると、頬に何か尖った棒状の感触が当たった…と思う間もなく、「むぎゅぐ」という変な声が自分の口から出てきた。数秒の間、顔を『むぎゅぐ』のまま固まらせていたが、頬に当たる棒状の何かの方を見ると…「り、りっちゃん…!?」そこには笑い出しそうなりっちゃんとカティアさんの顔が。
「失礼、お嬢さん。お疲れかな?こんなところで眠ると風邪を引くし、それに寝違えてしまう」不意に声をかけられうっすらと目を開く。私かなと思い声がした方向を見ると、そこには見慣れない男性が立っていた。「あ、ごめんなさい…気遣わせてしまったようですね。えぇ、ちょっと疲れていたもので休憩をしてたのですが…思わず熟睡してしまいました」恥ずかしいところを見られてしまいましたねと困ったように笑う。ぼんやりと何か話題は…と考え、挨拶をしていないことに気付き慌てて話を切り出す。「えっと、初めましてでしたね。挨拶が遅れました。私はシャルールと申します。宜しければ貴方のお名前を教えて頂けませんか?」
ここが酒を浴びるほど飲ませてくれるという宴会の会場か?周りを見渡すと知った顔もかなりいる踊りだしているという事はもう酔っ払って出来上がっているということか・・・「出遅れたなぁ」両手にグラスを持ちながら辺りをキョロキョロと見渡す※今朝書き込んだつもりが@@
「勿論。運動神経は抜群のオオカミさんだぜ♪」完全に素に戻っている姫様に忍び笑いが零れる。しかしくるりくるりと続けられる姫様のターンは実に美しく。先程少女をリードしていた時よりもやりやすいなと思った。身長差のことを考えれば当然かも知れない。少女よりも男性の方がリードし易いとは…と心の中で溜息を付いてターンを続ける。「あっ」ターンの合間に視界に入った居眠りをする少女の姿に思わず声が漏れた。続いて少女に声を掛ける男性の姿が目に入り取り合えず一安心と吐息を漏らす。「…何でもない、ダンス中に気そらしてスマンな」今は目の前のお姫様をエスコートするのが自分の勤めと表情を引き締めた。
手を取った瞬間にターンをするフィーナ殿をエスコートする。今度はしっかりと導いて、自分の体制も崩れずに上手く出来た傍目から見て上手く行ってるか分からないが、上々といった所だろう「今度は上手く行きましたね…良かった」再びステップを踏みながらフィーナ殿に話しかけます「失敗する訳には行きませんし…それに…何より、貴女の笑顔が見たいですから…」微笑んではいるけど、顔が熱い…たぶん真っ赤になってると思うフィーナ殿を見つめたまま、ステップを踏みました。
自分ももう少し正装すべきかと今更ながらに思った。少々崩した格好だから、浮かんでるんじゃと疑問だがそれも一瞬のこと「ペナルティかぁ、それはそれで面白いけど逆に緊張しそうだな」少し笑って言った。曲が始まり、礼を一つヒールの音が音楽に乗って奏でてる風に良く合うそれに合わせ、軽くステップを踏む「踊る前は結構恥ずかしかったが、いざ踊ると楽しいもんだな」大して恥ずかしそうな態度は見せてないけど楽しんで踊るのは初めてのことだったから
煌びやかな聖堂を一度見上げ、白い息を吐いた。好奇心旺盛な友人に「舞踏会に行こう!!」と誘われ、来たのだけれど・・・自分が想像していた以上の華やかな聖堂に少々怖気づいてしまった。「・・・男2人で舞踏会とは、どうなんだ;」一人呟き、しかし、友人の誘いを受けたのは自分、勝手に帰るなんて事は流石に失礼だろう、もう一度息を吐き意を決して会場の中へ入って行った。--ホールでは着飾った方々が踊り、テーブルの周りからは楽しげな会話が聞こえてきた、聖堂の中は和やかな雰囲気で一安心。友人が来るまで何か飲みながらこの雰囲気を楽しむ事にしよう。
準備に手間取り、慌てて会場に駆けつく少女が居た。少女は、ピンクを基調とした、いかにも子供っぽいドレスを身に着けている。当然少女の持ち物ではなく、貸衣装だ。「……うーむ…」鏡に映る自分を見て、誘ってきた友に笑われるのではないかと、少女は仏頂面になる。そしてふと、不安げに辺りを見回した。美しいドレスに身を包み、歓談している女性達。ふわりとなびく、ダンスをしている女性のドレスの裾。もう一度自分の姿を見て…ため息を一つ。「ワタシにも、成長があればな」こればっかりは仕方ないかと頬をかき、姿見から視線を外して、少女は待ち合わせの人物達を探しに行った。
初めて覚えたダンスは、エルフ達との交流のダンスだったと話すジンさん。「エルフ…深緑エルフですか?」昔から度々争った歴史を持つ、深緑エルフと闇エルフ。今でも小さな争いはあるそうだが…お互いの友情を深めようと努力する人々がいるのを自分はよく知っているし、旅の中でも見ている。「ボクの故郷でも、エルフとの友情を深めるためのダンスが受け継がれてます。とは言っても、踊り方を知っているだけで実際に踊ったことは無いんですが…。」そう微笑し、言葉を続ける。「頑張って練習されたから、こんなにリードがお上手なんですね。ジンさんとは、安心して踊れます」すっかり慣れた軽やかなステップで、闇エルフ二人が舞う。
「んー こんな所でよかろう」両手に料理が乗った皿を持ち すたすたと氷の花を咲かせたテーブルに戻ると 件のテーブルには 見慣れぬ女性が・・・「あー・・・誰ぞお待ちかな レディ? そのテーブルに来るのは 多分我の友人だと・・・おも・・? キルエかっ!見違えたぞ」普段とは趣の違う衣装グラスを片手に佇む姿は まるで深窓のご令嬢だ手に持った皿を置き ホールを見るともなしに見渡せば両手にグラスを持ったデーモンとピンク色に包まれながら仏頂面をした少女の姿が眼に入る隣に佇む艶姿の友人に気を良くした所為なのか 2人に向かって 珍しくも手を振ってみる
再びクロノさんの顔に笑顔が戻って来る。「…こうかな?出来てる?」「えぇ、お上手ですよ。」笑顔で答える。この舞曲の中、俺は彼女の上達振りに驚きと共に一つの錯覚に見舞われていた。もしかして目前に居るは妖精の一人ではないだろうか、と…自然と微笑んでしまう。心地良い刻は止まる事なく流れる。曲も中盤を過ぎ「クロノさん、ターンに挑戦してみましょう。」きっと出来る。そう思い、一思いに言葉を掛けてみた。
「はいっ…すみません」青年からの呼びかけに、胸を張り、しっかり相手の顔を見る。確かに足元ばかり見ているのは失礼だし、優雅でない。そして何より、彼が言う様に楽しむ事が一番大切だから。そこに、回ってごらんと促される。足が縺れて転んだりしないかと、一瞬嫌な想像が頭に浮かんだ。運動神経の悪さは、自慢にもならないが結構な物だから。「自然に、ですか…解りました。信じさせて頂きますね」が、彼女は即座にそれを振り払った。支え、リードしてくれると言っているんだ。ならばそれを信じよう。修道女は回る方向に向けて、足を踏み出した。
青年は料理に夢中なのか声が聞こえないようでまぁ、こんなに美味しい料理が並んでいればそれも頷けますよね。と納得し邪魔をしてしまわないようそっとその場を離れる改めて会場の中央へ目を向けて、次々に咲く花々に暫く見惚れる「うん…やっぱり皆さん綺麗ですね。踊っているとこの絢爛な華も見れませんし、こうしているのも良いですね。」言いながら、他の人達の邪魔をしないようにそっと壁際へ給仕にお願いして三度紅茶を頂き、長椅子の隅に座る演奏される軽快な曲にあわせながら静かに鼻歌を歌いつつ(こんなに賑やかな今なら誰にも聞こえないでしょうしね。)咲き誇る花々を見つめながら
もう我慢ならん…こうなったら食う たらふく食ってやる!決断し、テーブルに並ぶ料理の…色艶の良いチキンへ真っ先に手を伸ばす。いざ食わん…と 喰らいつこうというその時、ふと一人の人物が目にとまった。この堂内に見知った顔はいくつかあるがその中でも意外な人物…何故此処に?純粋に興味が沸き、彼の元へ歩み寄った。「ライファ、驚いたな…どうして此処に? もしかして誰かと待ち合わせか?」相手に問う。手にしっかりとチキンを握りつつ…
『そろそろお二人で実際に踊ってみますかな?私は見ていましょう』言葉とともに、支えていただいていた手が離れていった。「明様、宜しくお願いします。」すぅ、と呼吸を整えて乱れたステップを整えてから手を差し出した。今度は私が支える番ね。
目の前で広がる光景に惚けた様に立ち尽くす。もう少し、そばで見ても平気かな。そろそろと前に進み出ていく途中、声をかけられた。「ナ?あ、おにいさんっ にゃふふふっ、おかえりなさい、ですよう」また撫でてくれた。ただいまを言われたのも嬉しくて、グルルと喉が鳴る。「うふふ、…あ!そうだ、おにいさん、すごいの。キレイなのよっ おねえさん達がね?クルって回ると、ほら、お花みたい。 スゴイなぁ、いいなぁ…!」言葉だけでは足らぬと言わんばかりに身振り手振りを付け、伝えようと頑張る。わかりにくく、なかったかな?そんな期待を込め、おにいさんの顔を見上げた。
それぞれ踊る姿が華々しい。矢張り場違いではないかとは思ったがそう滅多にある機会でも無いしなと開き直る。壁際でワインを飲んでいると音楽に合わせて口ずさむ声が聞こえてきた。聞こえて来る方を見ると長椅子に座り歌う少女の姿があった。(…中々上手く歌う…。)悪いかとも思いつつ。もう少し側で聞いてみたいと声を掛ける。「お隣、構いませんか。」
知った顔に話しかけるか、見知らぬ人と面識を得るか。考えすぎているのか、迷ってる間にみんなペアになったり歓談の相手を捕まえてたりして、なかなか話しかけるタイミングが見つからない。どうしたもんかなあ、と諦め気分で会場をぐるりと見回すと、ワインを片手にぶらついている黒い燕尾服を着た天使が目に留まった。どうやらお相手はまだ決まってないらしい。2曲目が終わるまでにはもう少しだけ間がありそうだ。よし行け私!「はじめましてだ、半トカゲのセイリュオラというよ。天使さん、よかったら一曲お相手頼めないかな?」
早々にグラスを空にして料理に目を移した食べたことのないものもあるので味見に期待して「ジャスさん、何を食べる? せっかくだから量よりも種類よねー」そう言いつつ取り皿を渡した「私はこれと、これと…あれも美味しそうよね」3種類を少しずつ皿に盛りつけ早速口に運んでみる「……うん、美味しい、思ったよりちょっと甘いのね」食べたものの感想をつぶやきながら次々と口に運び、皿の上のものがなくなる頃思いついたように友人に目を向けた「このあとはどうしようか…ジャスさんは何かお目当てがある? 会場内に居ればわかるだろし、別々に動いてみるのはどうかしら」自分は何するか考えなくてはならないけど
『大丈夫。ウィンナワルツは初歩ステップだけならとても簡単な物。』その言葉にほっと胸をなでおろし・・ラマーニナさんに続く形でフロアに出る。「ゎぁぁーっ!」近くでみるミンナの踊りゎステキで。。くるくると音楽に合わせて回る姿に自然と体が揺れてしまぅっ右足を・・と踊りを教わりつつ踊っている人のステップを見てみた。。が、足の動きの速さに「んんん・・??」となってしまって・・
『なぁさま、このダンスも難しく考える事はございませんわ。ようは、曲に身を任せて楽しく動けば…それでよいのですわ?』この一言でまたほっと笑顔がでる。「曲に身を・・ねっ ぅんっありがとぉー!」なんだかラマーニナさんのシャンっとした姿に自分も続いて背筋を伸ばせて・・ダィジョーブ。そんな思いが胸を満たしてくれていた。。ラマーニナさんのあげた右手にそっと左手を添えて・・「よろしくお願ぃしますっ」にこっと笑顔でホールド。。ラマーニナさんの黒ぃ手袋の上にNAぁの赤い手袋が乗って・・音に乗るように少し体を揺らす。。さぁっ ダンスの始まりだっっ
『私はこれと、これと…あれも美味しそうよね』友人はあれもこれもと少しずつ取り皿に盛り付けている確かにどれもこれも美味しそうで迷ってしまう自分も友人に習い、少しずつ取り皿に盛り付けてみた普段見ない料理ばかり両親にも食べさせてあげたいな、なんて思いながら皿の上の料理を少しずつ食べる傍らの友人と料理の感想を言い合いながら皿の上がすっかり空になった頃友人から別行動の提案が「私は…そうですね、もう少し近くで楽団を見てみたいのです…。こんな機会でも無いと見られそうも無いですから」後でここで落ち合いましょうそう約束し、二人は別行動を始めた
幻灯屋様とのダンスは私が思っていた以上に楽しくそして、踊り易かったです。それはきっと彼が私に合わせて下さっているから彼の微笑みに私も微笑みで返すの「気を楽に、呼吸を合わせて回ってみようか」初めのターン、彼の言葉に小さく頷いた私は、曲と彼の呼吸を感じながら軽やかにターンをする事が出来たの小柄な私、だから華麗な動きは出来ないけれど…でも、いいの「楽しいですの♪」ターンを終え、再び彼とステップを重ねた私は、にっこりと笑顔を贈るのでした。
「ふふ、ダンスするばかりが愉しみじゃないさ…まぁ、この服を贈ってくれなかったら来なかっただろうし」そう言って笑うそう…別に誰かと誘い合わせた訳では無いのだふ、とホールを見やれば…知った顔が何人か踊って居るくるり、宛ら春の花が咲く様に…踊らないのには訳も在るが、其れを態々公言する事も無いだろう唯の拘り、だ「ゆっくりお肉を食べた後、見て回ったら?誰かと会えるかも知れないし…ね」折角の場だ、何時でも会える自分とばかりで無くても良いだろう「俺はこのまま、少し風に当たって居るけれど…」如何する?と窓辺の風は心地良い冬の澄んだ夜空を見上げて、僅かに微笑んだ
「自然に、ですか…解りました。信じさせて頂きますね」「ああ、任せてくれ」頷きながら答える。彼女の運動神経が良くはない、というのは先の歓談で聞いていた。ターンは、片方の足は退き片方の足は踏み出すのを繰り返すような形だ。かと言って、足の動きを追わせてしまえばまた足元に視線は戻ってしまう。ならば。踏み出す彼女の足の動きに合わせ、足と共に此方の半身をひく。踏み出してきた側の彼女の半身を引き寄せるように。
「足の動きと一緒に、体ごと動いて…そう。」ゆっくり目に、回り動く。リードする、とは言ったが。この場合、動きをリードしてしまうとされる側が慣れていない場合、それこそ動きのタイミングが合わせられないなんて事もある。だから、正確に言えばリードはしていない。彼女の動きに合わせ此方が動き、上体と足の動きを合わせるように引き寄せたり軽く押すようにしている。「いい感じだ、その調子だよ」
「へぇ、マーシェさんの故郷にもあるのですか? 私の故郷は交流が盛んでしたので覚えさせれました はは、上手など私には勿体無い言葉 でも安心できるとは光栄です ありがとう」微笑み、笑ってみせると クルクルとターンを決める その度にマーシェさんから花が咲き 周りにも何輪もの花が舞う「本当に綺麗な花です 私も、この場にこうして踊って居られる事を両親に感謝しなければなりませんね」にっこりと笑みを浮かべる
2度目のターンは1度目よりもさらにうまくいった感じですさすがライさんだなあと思いましたね・・・♪「今度は上手く行きましたね…良かった失敗する訳には行きませんし…それに…何より、貴女の笑顔が見たいですから…」ステップを踏みつつライさんも笑顔で話しかけてくれます少し紅潮ぎみなのは、興奮からか照れなのかはわかりませんが・・・♪もっとも、私も何だか顔が熱い感じですまさか、あの程度のお酒が効いて来たという訳でもないと思いますが・・・「ふふっ♪どうもありがとうですではでは、最後まで頑張りましょうね(^^)」私たちは、曲に合わせてさらにステップを踏み続けました・・・
キョロキョロと辺りを見渡すと人待ち顔な女性と目が合うどこかで見覚えが・・・・・・・・・あぁ帝国で半纏着ながら酒を飲んでいたデーモンのお嬢さんか・・・多分間違いない(怪しい暇そうなので話でもするかと近づいた時、横から声がする「キルエかっ!見違えたぞ」ふと見ると昨日行った友人の家にいたお嬢さんだった。舞踏会に行くと言っていたのに飲み会の方に来てしまったのだなと思ったのだが・・・その口調は「イヴか?」というか・・・貴女がキルエに向かってそう言うのか・・・口をポカンと空けて黙って見つめる悪魔だった
シャンパンが入ったグラスを微かに揺らし始めた、どうやら待つ事に飽きてきたらしく知らずに手が遊んでしまっているようだ。金髪にツノ二本、友人の姿を聖堂内で探す。『ライファ、驚いたな…どうして此処に? もしかして誰かと待ち合わせか?』不意に聞き慣れた声が背後から聞こえ、驚いて振り向く・・・が、振り向き様に見たしっかりとチキンを握る同居人の姿にまた、くるりと向き直った。(だ、ダメだ・・・彼らしい姿に笑いがっ)笑いを堪えると、フルフルと肩が震えた。
そのシャンパンをくーっと1/3ほど喉に送り込んでいると、前方から両手にグラスの人物が。「あら、大先輩v」先期、某店で出会ったご年配悪魔のディーノさんに思わず声をかけた時、左側から別の青い色が近づいてくる気配が。何だか言っているが、音楽と喧騒ではっきり聞き取れない。なのでグラスを置きながらつと顔を向けると、『だと・・・おも・・? キルエかっ!』仰天しているいヴがそこに。そしてその様子をさらにぽかんと眺める、目の前のご年配悪魔。両手にグラス あーんど 両手に料理…。私は思わず吹き出した。「似たもの同士ねw 料理は私がいただくから、踊ってくればいいじゃないw」
交わる視線。透き通る翠。嘘偽りのない瞳に我が映る。なんと、澄んで美しい事か。…しかし何故 敬語。「…結構。…では、参りましょうか」くすりと笑い同じように返し、手を握り直す。そして、ゆっくりと一歩を踏み出した。人の間を縫うように、曲の波に乗るように。そっと、手を引く。足取りは軽く雲の上を歩き、動きは流れる水の如く滑らかに。ドレスの裾が、薄桃色の髪が、ステップの度少し遅れて我等を追う。「流れに身を委ねるだけで良い…大丈夫」少し優しくなれる夜。囁いた声色の穏やかさに驚きつつも力をこめれば、体が更に寄り添う。調べの誘うまま爪先を軸に、ふわり、ターンへ…
音楽と共に廻りが急に動き出した。キラキラと照明に反射するかのように踊る人々。ドキドキして、とても踊れそうにない気がする。なんだか顔も熱くて仕方ない。ダンスが始まったとたん、緊張も増して来た。膝に力が入らない。「ちょっと失礼します。ごめんなさい」そう言って、心もとない足取りでバルコニーへ向かった。冷たい風に当たって気持ちを落ち着けたかった。踊る人々を見るたくさんの人をかき分けて、バルコニーへの出口を探す。─── なんでこんなに人が多いの〜〜〜───少し先にバルコニーへの出口を見つけた。
横に並んで空を見上げる伊佐火殿が吐息を一つ吐く。(おやおや…緊張でもしてたのかな…ドレスも慣れないだろうしね…)何となく微笑ましく思い、ワイングラスに口を付けると、「そうゆえばミネアはんは踊らへんの?わて踊るとこ見たいわあ!紅いドレスがふわーっとして、綺麗やろねえ」夢見心地な彼女の台詞に盛大に吹きそうになったのを必死に堪えた。「んぐっ……いや、まぁ、何だ…俺は社交ダンスとか相手に動きを合わせるって苦手でな…そういう伊佐火殿はどうなんだ?」(こういう会場にゃ殆ど暗殺系の仕事でしか来ないんだから踊れる必要はないんだよな)何とか平静を装ってワインを一気に煽った。
『お隣、構いませんか。』掛けられた声に吃驚して見ると、そこには灰色の髪をした男性が居て自分の鼻歌が聴かれていたのかと思うと、一気に顔が赤くなるのがわかった「えっ!?…とと、はい、どうぞ。こ、この椅子は長いですから、遠慮なく座って下さいっ!」自分でも良くわからない事を言いながら、椅子をずれる。落ち着かせるようにと持っていた紅茶を飲み、一息つく何度か深呼吸し、落ち着いてきたのを確認して男性に頭を下げる「うぅ、恥ずかしいと言うか見苦しい所をお見せしまして…改めてどうぞ。そ、その…やっぱり聞きましたよね?」恥ずかしさを紛わすように微笑みながら目の前の男性を見上げる
フィーナ殿の言葉に微笑みを浮かべて頷く照れによって顔が紅くなってしまっているが分かる…フィーナ殿の顔を見ると、自分と同じ様に頬が紅潮している。お酒に弱いとは考えにくい…照れているのだろうか?「最後まで一緒に頑張りましょう、やっぱり貴女を舞踏会に誘って良かった…貴女という忘れな草の花を見つける事が出来ましたから…」顔の紅潮が無くならないままフィーナ殿を見つめてステップを踏みました。
ありがとう、と柔らかく微笑むジンさん。「…い、いえ」自分の頬がかぁっと熱くなるのを感じた。…全く、ボクらしくない。しっかりしろ。ジンさんのリードに導かれ、ターンをする。視線を周りに向けると、ふわり、と女性のドレスが咲く。クルクルと回りながら。「ご両親もきっと、此処で踊る人々のようにダンスを楽しまれたんでしょうね」そう微笑んで、ジンさんを見上げる。すると、綺麗な紅い眼は、昔を懐かしんでいるように見えた。「…故郷のご両親の所には、もう長く帰って無いんですか?」彼の故郷に興味を引かれたので、尋ねてみる。
「クロノさん、ターンに挑戦してみましょう。」ターン。って、あのくるって回るやつ、だよね。…出来るかなぁ。考えながら見上げた視線の先にある優しい笑顔を見ると、最初の不安や緊張もどこかへ行ってしまうような気がした。微笑んで、答えに代える。利き足は右。爪先を基点に、小さく反動をつけてくるりと回る。「…っと」案の定、倒れる程ではないにしろ、少しバランスを崩してしまった。
「私の両親は…」マーシェさんの質問に一瞬、言葉を詰まらせる「い、今は…遠い所に居るのでずっと会ってないんですよ まぁ、そのうち会えますから寂しくは無いですがね」口説き文句なら貴女も一緒に…と繋げるが、流石に彼女は連れて行けない少なくとも生きている間は「故郷には数年に一度、良い所ですよ 今は闇エルフと深緑エルフが一緒に住める里を目指してて活気に溢れてます」微笑み、よろしければ旅のついででもと里へ招待する
じっとケーキを見つめていたら、つい本音がもれたらしく、小さく笑った兄に頭を撫でられた。「それだけだと、体に悪いですから最後ですよw」問い掛けにいそいそとお皿に盛る兄に、負けずに、兄が持つお皿にお肉を盛っていく。「わたしもお肉食べるのー。ふふー、お肉食べたらケーキ、ケーキ」豪華な食事を、大好きな兄と食べられる嬉しさに、思わず、羽根をぱたつかせながら、一通り盛っていく。「たくさんになったの。おいしそうー」
あげた手にそっと重なる小さな手。『よろしくお願ぃしますっ』そのまま支えるように右手を回し、身体そっと寄せる。「さぁ、まいりましょうか?」そう耳元でささやくと、足を踏み出す。相手が驚かないように、最初は小さめに。「なぁさま、すこうし速い曲ですけれど大丈夫。さぁ、楽しく踊りましょう」自分のドレスの裾が、少しだけ気にはなったが問題は無い。腕の中の小さな花を咲かせるように軽快なテンポに身を任せ、一回目のターンに入った。
「こちらこそ、よろしくお願いします」リードをお願いするような感じで踊りだす。音に身体を委ねるようにステップを踏む。「こんな感じでいいのかな?」顔を上げて踊ると綺麗に見えるのはわかっていたのだが、足元につい目がいってしまうのは、まだ、自身がもてないから仕方が無い。えと、ここらでターンをするのかな?ちょっと思案顔。と……ステップ踏み違えて、コケそうになるのを踏ん張って、堪える。(気をつけないといけないなー)今までの笑みが浮かんでいた顔が一瞬こわばった。
『こんな感じでいいのかな?』不安げな明様の声を勇気付けるようにニッコリ微笑を返す。チラ・・・っとコウ様のいる方角を目で確かめる。「ちゃんと支えますのでターンしてみます?思い出に・・・」私が踊っていたときってコウ様のリードはどうだったっけ・・・折角の大きな舞台だもの、楽しい思い出になることを祈りながら。
『うぅ、恥ずかしいと言うか見苦しい所をお見せしまして…改めてどうぞ。そ、その…やっぱり聞きましたよね?』声を掛けると驚いて照れた様子を見せつつもどうぞと椅子をずれてくれた。その様子が可愛らしく、申し訳なかったなと思いながらも思わず微笑む。「いや…此方こそ驚かせてしまって申し訳ない…。 つい、良い歌声だったもので。」笑顔で有難う、と礼をし隣に座る。「特に予定も無いので辺りを見ていたんだけれどね。 可愛らしい歌声が聞こえてきたんで、来てみたんだ。」グラスに残った最後の一口を飲む干す。そして空になったグラスをそっとサイドテーブルに置いた。
目印に氷花一輪。まずはその印を目指せば良い、と教わった。故にこうして来た訳だが。いやはやしかし。どう贔屓目に考えてみても…こういった場所に俺が来るなぞ何の冗談か?と思う。当初来る予定もつもりも無かった。(この際相手が居ねぇってなぁ脇に置いておく)まぁいいやな。誘われた。来た。それでいい。意を決し、やっとの思いで中へ滑り込み目印を探す。(入り口でうろうろしていて不審がられたのはここだけの話)首を伸ばしたり引っ込めたりし、方々眺めて見つけたそれ。あった。けども。今更ながら妙に緊張してきやがった。…やっぱ帰ろっかな。
「うーん…なかなかいい人いませんねぇ…」歩き始めて数分、セラスは会場を見渡しながら呟く。その左手には道化衣装の女の子の手、右手には酒瓶。そしてタチの悪い酔いに真紅のドレスというある種異様な風貌で会場内を徘徊する。「ところでアゲハさんはどなたと待ち合わせを?」おもむろに振り返り、話しかける。自分は独りで来たくせに、相手には連れ合いで来たこと前提でものを訊く。「もしかして カレシさんですかぁ?いーですねぇ、わたしなんか単独潜行ですよ?カレシ?いませんけど何か?」下世話な話を始めたかと思えば一転自虐ネタに走り、アゲハさんに絡みだす。
「…………」声をかけられ一瞬固まる。(…あぁ…俺誘われてるのか…)「…初めましてセイリュオラさん、フィレズ=ヴォイドといいます。」軽く自己紹介をし会釈する。一気にワインを飲み干し給仕にグラスを渡す。と、壁に寄りかかり視線だけを向ける。「…俺をダンスに誘ってる?…よな。 俺で良いなら構わない…けど、ダンスの経験はゼロだよ。」「それでも良いなら喜んで」微笑んで、そう言い終わるとセイさんの方を向いて片手を差し出す。
『似たもの同士ねw 料理は私がいただくから、踊ってくればいいじゃないw』む?似たもの同士?我は踊れぬよキルエの視線を辿れば 両手にグラスを持ったままぽかんと此方を見て居るデーモンが一人「・・・何を固まっておる? キルエに見蕩れるにしても 口が開きっぱなしでは 格好がつかぬであろう?」傍らにたつキルエの姿を満足げに眺め 再度視線をディーノに戻すそして その向こう側に 友人の姿を見つけた「おぅ 来たか 小次郎 その辺りに イシアが居なかったか? 先ほど手を振ったんだが 見失ってしまったんだ」
大聖堂の大きな扉を開けると…そこは別世界だった。色鮮やかな世界と、大勢の人々に軽く眩暈を覚える。入り口付近で周りを眺めていると給仕が来た。『あー…いや、このままでいいよ』普通ならマントを取るべきなんだろうが、まぁ、置いといて、だ。会場内をフラリとうろついてみる。さて、どうしようかな。滅多に味わうことの出来ない御馳走もあるし、当然ダンスも…『…まずは腹ごしらえだよなぁ』食べてからその後の行動を考えよう、色々と。
「ん…こう、でしょうか…」青年の的確な指示と行動に従いながら、最初はぎこちなく。けれど次第に、人並みな足取りを見せる様になる。彼女は運動神経自体は悪い物の、理屈・理論としての物覚えは良い。こうしてフォローする者がいれば、まぁまぁ動く事は可能なのだ。しかし、自分の動きに合わせて貰っているとは言え、これだけ異性に自身を預けた事など、彼女には殆ど無い。けれど、不思議と抵抗を感じず、その力加減が、寧ろ頼もしく感じた。修道女は青年をにこやかに見つめながら、「ありがとうございます…お陰様で、慣れてきたかも知れません」
イヴとキルエ殿を代わる代わる眺めながらいくつになっても女性の変わりっぷりには驚かされるものだと今更ながら苦笑いをしているとキルエ殿から「踊ってくればいいじゃないw」と声が掛かる何?某はここに酒飲みに来たのだぞ、先ずは飲むのだ。酔っ払って気分が良くなったら踊ってやっても良い(偉そうと言っても両手にグラスではつまみも取れんな(置けおぉ小次郎殿、一つ飲むか?何を緊張しているのだ?酔っ払って踊っている輩の多い飲み会だぞ、先ずは飲むのだ。まだ辺りの状況が解っていないデーモンだった
ひらひらと振られる手。蒼い髪。イヴか。手招きされているので、少女はゆっくりと歩いてそちらに向かう。見る人が見ればわかるだろうが、微妙に左足をかばって歩くので、ゆっくりしか歩けないのだ。しかも、(自分から見て)背の高い人物の合間を縫っていく為、段々方向がわからなくなってくる。そして。「……あれ」気づけば目印にしていた蒼い髪が見えなくなっていた。慌てて辺りを見るも、見知らぬ人ばかり。(もしかしてワタシ、迷った?)焦る。方向音痴の自覚は無いが、真っ直ぐ歩けていた自信も無い。「む、困った…な……」急に不安になってきた。
‥何だか不思議な状況に陥っているようだ。これはこれで楽しいのかも知れないが(ぇもう片方の手に酒瓶を握り締める少女に心配はするものの、取り敢えず逆らわず手を引かれるままに、会場内を歩いている。そして投げ掛けられた言葉に、一瞬唖然とした。何だか微妙な苦笑と共に答える。「‥や、来やしないでしょう。ちゃんと約束もした訳じゃないし、俺がここに居るのも知らないかも?」苦笑うと、会場内に視線を廻らせる。「大丈夫、あなたならきっと良いお相手が見つかるよw さぁさ、もう少し探そう?」
私のかけた声に相手は反応し振り返る…が、どうしたことか…私を一瞥すると無言のまま背を向けた。な…何だというのだ?眉間に皺を寄せ、注意深くその背を眺めると肩が小刻みに震えているではないか。こういうことは珍しく無い。いったい私の何がそんなに面白いのかいつも理解に苦しむのだが、ともかくこちらとしては口惜しいというか…じつに面白くない。「ぐ… ラ…ライファっ こっち向け!」強引に肩を掴みこちらを向かせる。
「恥ずかしがらせてしまったの?御免なさいね」 そうは見えなかったけれど―――と笑みとともに付け加えて。 まあ、愛栖の正体を知らない彼からしたら、『彼女』が誰か解らなかったでしょうし、とも一人納得(?)する。「せめて貴方に、誘う相手を間違えたと思わせない様には…努力するわ」 言うなりステップのピッチを少し上げて。 踊りも恐らくは、体を動かすと言う意味では…慣れ親しんだ『武器を持った舞い』に等しかろう。 「魔法に掛かったみたいに、普段よりもうまく踊れている様な気がしない?」 そう、悪戯っぽくくすくすと そして再びターン、音楽的な踵の音、美しい照明、ふわりと翻る服の裾―――
「ふふっ、拙いものでしたけれど、喜んで頂けたのなら。」褒められて悪い気はしないので、素直にそう答えるそしてそれ以外に気になった男性の言葉「予定が無い…ですか。料理はどれも美味しいですし、飲み物だってたくさん…っと、そうでした。ちょっとお待ち下さいね?」グラスが空になっていたのを見、給仕にお願いしてワインを2つ受け取る男性の目の前で軽く一礼し「すっかり申し遅れましたね。私は梓乃と申します。宜しければ貴方様のお名前を教えて頂けませんか?」ワインを差し出しながら、動転してすっかり忘れていた大事な事を尋ねるちょっとだけ恥ずかしいかもしれない…と思いつつ
「ええ、ぜひ。異種族のエルフ同士が共生できる里なんて、素敵ですね。必ず立ち寄らせていただきます」また、行く場所が増えて嬉しい。帰ったら、メモしておこう。「いろんな街に立ち寄ってますけど、あまりエルフ達の集落には行ったことが無いんです。一回深緑エルフの集落に行ったんですけど、闇エルフを良く思わない人々に街を追い出されてしまって…はは」苦笑する。でもその後に、エルフのお婆さんがこっそり家に泊めてくれたことを思い出す。ステップは軽やかに。ホールに響く、楽士たちの演奏のハーモニー。きらびやかな光景。「あ」窓の外に見える大きな月に気付く。「綺麗な月…」触れるほどに、大きな。
『ちゃんと支えますのでターンしてみます?思い出に・・・』微笑みと共に、一言。この一言で、やってみようかなという気になった。結構単純?「うん、やってみる。確かこんな感じだよね?」と、クルリとターン。華麗とまではいかないけれど、とりあえず成功…かな?でも、慣れないヒールに足が痛くなってきたような。「ココちゃん、有難う〜。」にこぉと笑いながら、御礼を。「今度は、コウさと踊っているところが見たいなぁ。」さりげなく?パートナーチェンジを提案してみる。
せっかく促してあげたのに、二人とも口々に『踊れぬ』だの『酔ったら』だのと往生際が悪いところもよく似ているもので。「まぁいいわ。とりあえずは当初の目的、果たしましょ」と、わざとにっこりしながら残りのシャンパンに唇を付けた時、目の前のいヴが視線を脇に移しながら言った。『おぅ 来たか 小次郎』『おぉ小次郎殿、一つ飲むか?』次いでディーノ氏も声をかけた先には、気後れした顔付きの似非ホスト…もとい小次郎ちゃんが突っ立っていた。「先にいただいてるわよ」私も言いながら、目の前を通り過ぎようとしたトレイの上から水割りのグラスを選んで小次郎ちゃんへ差し出した。
『ぐ… ラ…ライファっ こっち向け!』無防備に背を向けたまま声無く笑っていると、突然視界がグラつき景色が変わった、目の前には何やら悔しそうな表情でこちらを見る帝蓮の姿が・・・勿論、手にはチキン。(あの、しっかり握り締めている辺りが・・・っ)「ゃ、やぁ・・・帝蓮、取りあえずさ、皿に置いたらどうだチキン?」可笑しくて涙ぐんだ目元を指で拭い、込み上げてくる笑いに耐えながら震える声で皿を差し出し。「今まで、持って歩いてたのか?」
ダンスの経験はゼロだよ、と言われて力一杯私もだと笑顔で返す。いや国内で一回だけ踊ったけど、あの時も思いっきり足を踏んだんだ、なんてことは黙っておこう。気乗りしない風に見えたのにせっかく笑顔で手を差し出してくれたんだ。ここで引っ込められたら悲しいじゃないか。「お互いの足まではセーフってことにしとこう。他のペアの足を踏まないように頑張ろうな!」言って、差し出された手を取る。非常に先行き不安なペアかもしれない。
ん、花か。まぁ、確かにくるくると翻る色とりどりのドレスを見てるとそんな感想も頷ける。が、えらく可愛らしい表現だな。少し苦笑が唇の端に乗る。花か、うむ。この夜を精一杯に咲き誇る花。踊れ踊れ。我は其れを肴に酒を呑もう。んんぅ。会場内は禁煙なのが、・・・な。痛い。
「あぁ、確かに。」料理やワインは美味しいと思う…寧ろ、それを楽しみに来た。待っていてと梓乃殿がグラスを二つ持って戻ると一礼し、自己紹介をする。…そして自分もまだ名乗っていない事に気付く。「と、話しかけた此方から名乗るべきだったね…。 魔石売りのリク・ヴァイルェと言います、どうぞ宜しく。」有難うとグラスを受け取る。「ともあれご心配なく、今は商売するつもりは無いよ。」笑いながら改めて乾杯を。少し、飲むペースが速いだろうか…まぁ、大丈夫だろう。
『さぁさ、もう少し探そう?』アゲハさんはそう言ってセラスの手を引く。しかしセラスの足はその場に立ち止まったまま動こうとはしなかった。「…は……じゃない…」俯きながら何やら呟いている。声が小さすぎてなにを言っているのかわからなかった。不意にアゲハさんの手を強く握る。そしてセラスは顔を上げアゲハさんの目を見て言った。「本当は…笑いたかっただけ…それ以外のことを期待して来たわけじゃないんです…わたしは……」そう言うセラスの目には涙が浮かんでいる。「ありがとうアゲハさん…あなたと会えてよかった…」セラスは涙が零れるのを堪えながら無理な笑顔を作っていた。
「それは良かった」音にあわせてくるりと回る二人一緒に、ずれる事無くなんだ、初めてにしては我ながら上出来じゃないか練習したかいが有ったと言うものだ笑みを交わして踏むステップは軽やかに次に歩を進める場所を見るのは一瞬、後は視線は相手の瞳小柄な彼女が動きを制限する事の無い様に組んだ手には余裕を「さて、約束を果たしておこうけれど、御伽噺を語るには少し動きが早いかな昔、祖母に話して貰った月の話はね…」くすっと笑いながら手を引いて次のステップを熱を帯びてきた曲調の変化に合せ、動きを大きくしてゆく目の前の少女だけに聞こえる声の大きさ御伽噺を語りながら
『なぁさま、すこうし速い曲ですけれど大丈夫。さぁ、楽しく踊りましょう』ラマーニナさんに続くように「はぃっ」と合わせて踊りだす。まるでスキップするように、音に合わせて足が動いてくれるのは彼女のリードのおかげっNAぁから少しづつ不安が消えてきた・・瞬間!クルリと舞う2人の姿。周りの世界が急にぐるっと移動したょぅで。。ビックリして目を見開いてしまった。自分がどう動いたかもわからず、テンポの速いターンにはしゃぃでしまぅっ「すごーぃっ」と、足元に目を移すととふわりと舞う2人のドレスが見えて・・・「真上から見たらお花みたぃに見えなぃかな?」笑って彼女の顔をみた。。
ぎこちない動きが、段々と互いに良くなってきた。「ありがとうございます…お陰様で、慣れてきたかも知れません」「ふふ、礼を言うのは此方もだよ。俺も、お陰で動きが分かってきた。ありがとう、コルナ嬢」これでいて最初は結構一杯一杯だったリードも、今は少し余裕が出てきている。それに、彼女も口で言いながら動きを示すと飲み込みは良い。動き方を体よりも頭で覚える方が、彼女の場合は早いようだ。「よし、もう少しだけ早く動いてみようか。折角だから、曲に合わせて如何かな?…大丈夫、これまでの通り動いていけば踊れるよ。不安なら、タイミングは此方でリードするから」
セラス嬢のお相手を探さんと、そっと引いた手はそれ以上動かなかった。はっとして彼女の顔を見る。その眼には涙がいっぱいになっていて、道化は声を失った。さっと動いて、他のひとの眼を遮るように立つ。涙の理由は判らなかった。けれど、何だか胸を打たれてそのまま何も言わず彼女を撫でる。「‥何をそんなに我慢してたの? 俺は道化だからお客には笑って貰った方が良いけれど、‥無理されるほうが困るなぁ‥」ふわと優しく微笑んで、ハンカチを差し出す。それは、我慢しないでというしるし。
クロノさんの身体を引き寄せ、そのまま手を引くようにと運ぶ。流れるように俺の前でターンをする彼女。と、その時バランスを崩しそうになる姿につい手に力が。注意を払っていたとはいえ誘った序、怪我をさせては申し訳ない。結果、手に痛みを感じさせてしまったかもしれないけれども…。「…っ、申し訳御座いません! 手痛くありませんか?」心配そうに見つめる。
―ぎく。早。一際目立つ汚点なのかタッパのせいなのか。(断じて挙動不審の故ではない。筈)先に声を掛けられては回れ右する訳にもゆかぬ。溜息をひとつ吐き、髪を整え直し、皆の元へ歩み寄る俺。「や、ど、どうも皆さん。お待たせ、やさぐれマダム」我ながら良い笑顔。の筈。そして左右から差し出されるグラスを受け取ると、一応乾杯の真似事なぞをし、両手の杯を一気に干す。お陰で少し気分が軽くなった気がする。聞けばどうやらイシアが迷子らしい。この人出だ。迷って当たり前だろう。「ちょっくら探してくる」俺はそう云うなり踵を返し、人込みへ戻って行った。
「あは、その服は私が贈りつけたのでしたねぇ。」主の目線はダンスホールに向けられている。「わぁ、すごいすごい!」くるくると咲く花に思わず声が大きくなってしまった。「ゆっくりお肉を食べた後、見て回ったら?誰かと会えるかも知れないし…ね」「うーん、そうですねぇ。もうすぐ2曲目も終わりますし、ちょっと歩いてきます。」誰かと会うかもしれないし、そうでないかもしれないし。「主はここにいるのです?じゃあ…いってみますね!あ、おにくをとってくれてどうもありがとうでした!」お礼を言ってぺこりと頭をさげる。そして狼は再び、会場の賑やかさへとまぎれていった。
『や、ど、どうも皆さん。お待たせ、やさぐれマダム』にっこりと余裕の笑みを浮かべる小次郎「お待たせでないわ 似非ホスト 顔が引き攣っておるぞ」渡された二つのグラスをすいと掲げ 軽く飲み干す姿に憎まれ口を一つ叩く「御身が来る途中でイシアを見なんだかね?まだ来ないんだが どこぞで迷うて居るやも知れん」『ちょっくら探してくる』
「あぁ 頼む そうそう アンスを見かけたら 皆が来ておる事を伝えてくれ」踵を返す背中に声をかけ ふとキルエと目が合う「なんだ? 我は一言も踊るとは言うてないぞ? 一緒に呑もうと誘ったと思うんだがなぁ」にぃぃっと魔族の笑みを浮かべ給仕が揃えてくれた酒のグラスを くいと空ける「なんぞ きらきらと華やかで・・ こういう催しもたまには良いな」ホールで踊るカップルたちに眼を向ければ その中に友人の姿を見つけた可愛らしく装った姿に眼を細め 次のグラスに手を伸ばす
「綺麗な翼じゃ、とても素敵じゃよ」ありがとう、と言おうとして顔を上げると、ヴィレスさんが何だか・・・慌ててる?耳が妙に動いている。「・・・?どうしたんですか?」・・・踊り、間違えたかな?もしかしたら、気づかないで足踏んじゃったとか?さっきからあんまり考えないで踊ってたからなぁ。「だ、大丈夫ですか?」・・・最初に話し掛けられたときに戻った、と思っているのかどうか、口調については頓着していないようだ。
ロングタキシード(一応自前)を思い切り着崩した格好でかなり遅い会場入り軽く駆け足で会場内を歩き回る曲と一緒にくるくる回る女性たちや豪華な料理に時折目を奪われ…「はー、やっぱ女の子は華があって良いねぇ…なんか腹も減ってきたし」呟きながら辺りを見回すと、きらきら光る銀髪と金髪が目に入り、もしやと思って銀髪の方の顔を目を凝らして見て「見つけた!ラーイ!!」視線が集まるのも気にせず手を振りながら大声で友人の名前を叫んだ
「むぎゅぐ」残念。アンスウェラーさんはリーチェさんの指を右頬にのめり込ませた。おかしな声と顔wそれにしてもここまで見事に引っかかってくれるなんて…「り、りっちゃん…!?」アンスウェラーさんは目を白黒させている。「アンスウェラーさん、お久しぶりwとても良いものを見せてもらったわw」
ライさんと踊ってるうちに私はふと思いましたよく考えたら、異性の方とこんなにくっついて行動するのはそれこそ記憶を無くした後には経験が無いですまあ恋人とか作る以前にする事があったと言う事もありますけれどね・・・だから人並以上に照れるのは仕方ないのかもしれませんね
「最後まで一緒に頑張りましょうやっぱり貴女を舞踏会に誘って良かった…貴女という忘れな草の花を見つける事が出来ましたから…」ライさんが優しく語り掛けますでも、こんな事を言われるとますます照れちゃいますね・・・「私も参加してみてよかったです誘っていただいてどうもありがとうでした♪」もっと気の利いた言葉を話したいんですが結局、お礼を言うのが精一杯の私なのでした・・・
踊ってる人達の居る場所まで移動し、見て真似をする。(腕を互いに相手の後ろに回すのか…かなり密着するぞ…)「こんな感じで……足?あぁ、足。」周りを真似して踊りだしてみる「目指す目標は踊りきる事。とりあえず楽しんでみるか。」笑顔で言うのとは裏腹に、誰かの足を踏んでみたい。などと考えている。
思わず「むぎゅぐ」なんて変な声を出した私を、カティアさんはおもしろそうに見ている。「そ、そりゃあ引っかかりますよ…まさかこんなところでイタズラされるとは思わないですから」照れ笑いというより、どちらかというと恥ずかしさを誤魔化す為に笑う。「でも、懐かしいですね、こういうイタズラ」子供の頃に想いを巡らせていると、見覚えのある姿が通り過ぎた。…いや、訂正。姿には見覚えがないが、顔には見覚えがあった。「おーい、小次郎さーん」普段の着物姿とは違う、バーテンダーのようなビシっとした格好。「小次郎さんも来てたんですね。…というか、何か探しているみたいですが、どうしたんですか?」
『ゃ、やぁ・・・帝蓮、取りあえずさ、皿に置いたらどうだチキン? 今まで、持って歩いてたのか?』突拍子も無い相手の言葉と共に差し出された皿…意味がわからず一瞬目を点にするも、自分がチキンを手にしたまま未だ一口も食してないことに気づく。「む… 皿なぞ無用。食う!」少々行儀が悪かったかと反省しつつ、骨付きの肉にガブリと喰らい付く。肉汁が染み出、鶏肉独特の旨みと香ばしい匂いが口内に広がった。ああ…なんと美味であろうか…
眼前に自分を見ながら笑っている者がいることも忘れ、思わずうっとりと満足げな笑みを浮かべてしまう。…と、不意に会場の雰囲気を見事にぶち壊す叫声。『見つけた!ラーイ!!』手を振りながら真っ直ぐにこちらへ近づいてくる声の主。…唖然と見つめる。
ぐっ、と。強く手を引かれ、驚く。お陰で体勢を崩す事も無く済んだのだけれど。「…っ、申し訳御座いません! 手痛くありませんか?」「あ…、こっちこそごめんなさい」心配そうに覗く瞳に、なんだか申し訳なくなって、つい謝り返してしまった。我ながら訳が分からない。誤魔化すように慌てて言葉を続ける。「えっと、ちょっとびっくりしただけだけ。 全然痛くないから、平気。ありがと」あまり心配を掛けてもいけないよね。見上げて微笑むと、止まってしまったダンスの続きを促すように小さく彼の腕を引き、再びステップを踏み始めた。
ディーノ氏の差し出したグラスを片手に、もう一方の手で私からも受け取った小次郎ちゃんはにんまりと気取ってひと息に空けると、イシア嬢を探すと人々の中へ姿を消した。その背中に”アンスに伝えてくれ”とか言ういヴはいったい幾人に声をかけたのだろう。思わずそのいヴを見ると、踊るとは言っていない、呑もうと誘ったんだ、と笑う。「だんだん私も、ここが単なる飲み会場な気がしてきたわ」つられて笑うと、フロアで揺れる人波に視線を移しながらいヴの持ってきた皿からピクルスをひとつ、口に放り込んだ。そしてふと気づいて言った。「ねぇ、いヴの取ってきた料理って、微妙にツマミっぽいのが多くない?」
「私も参加してみてよかったです誘っていただいてどうもありがとうでした♪」照れているのか、フィーナ殿の表情からはお礼を言うのが精一杯の様だっただけど、それだけでも嬉しい、参加して良かったと言ってくれるのなら…ダンスもそろそろ終わる筈だ…優しい声でフィーナ殿に話しかける「フィーナさん、そろそろダンスが終わります…最後のターンをしましょう、しっかり受け止めますよ」今度も大丈夫だと信じてフィーナ殿の答えを待ちます
『うん、やってみる。確かこんな感じだよね?』なれないダンスのせいか握っている手に力がこもるのが伝わってくる。それでもくるりと決めたターンはふわりと綺麗に見えた。「上手、上手!初めてって思えない」おもわず頬がゆるむ。明様がお礼を言いながらダンスを終え後ろに下がる動きがちょっと変。「明様・・・もしかして靴擦れかしら?手当て必用かしら??」ムリをさせては大変、大変。
乾杯し、ワインを一口考えたらとても久しぶりに飲む気もしますけど、まぁ大丈夫でしょうと「ふふっ、確かに。さすがに今日は商売はいけませんね。でも魔石と言うのも興味はありますね。…またの機会にでも伺いたく。」興味に後ろ髪を引かれる様な思いも感じながらも、少し前の彼の言葉に頷く所が「でも今は…そう、料理ですよ。リク様。まだでしたら、食べに行きましょうっ。今流れている曲も終わりが近いようですからね。食べながらでも次の曲のダンスのお相手を探してみるのもいいのでは?」ダンスではなく食事と言う、ちょっと変わったお誘いを
見知らぬ場。見知らぬ人たち。戦場よりも緊張する。安全な筈の場所なのに、とても不安な表情をする少女がぽつりと彷徨っていた。ふと。見覚えのあるような黒髪が、前を通過する。「!」慌てて後を追おうとするが、足の痛みで思うように走れない。ゆっくりと、何とか見失わないように後を追い、その男性に近づいた。だが、後姿しか見えないその男性が自分の知る人物とも限らず、呼び止める事も叶わない。「…、」何か言おうと思うが、他の誰かに声をかけられているようだ。ふ、と息をつき、手近なテーブルで飲み物を取る。ちらちらと様子を伺う姿は、どう見ても不審人物だ。
ひとつだけ立てた人差し指は見事にやわらかいお肉の中に突撃成功ううアンスちゃんのあの声!顔!素敵だわ!そしてこれを思いついたカティアさんが素敵すぎるわ!「ううん いいひとときだったわ!どうもありがとうw」そしてイタズラの極意は風のように退くこと笑っているアンスちゃんとカティアさんの一瞬のスキをついてリーチェは逃げた・・・「さて、おなかもすいた」こそこそと人ごみに紛れながらとりあえず食事のテーブルへ
先程よりもさらに人が増えた気がする会場内そこを一人で覚束ない足取りで歩く楽しそうに歓談する人たちの間を抜け、美味しそうに食事をする人たちの後ろを通り過ぎるドレス姿で歩くのに慣れぬので、度々転びそうになった事は内緒であるやっとのことで目的の場所の近くに辿り着いたそこは楽団が目と鼻の先にある場所賑やかしく楽しく演奏する楽団をジャスは静かに眺めていた軽やかで心地良いウィンナーワルツを聞きながら華やかなドレスを纏う人々煌びやかな会場内その中に広がる軽やかな旋律まるで夢を見ているかのようなそんな気分に陥っていく
マーシェさんが旅の話しを話してくれたそれは災難だったねと同じように苦笑して言葉を返すそして彼女が何かに気付いた様だ 視線を辿ると綺麗な月が浮かぶ「素晴らしい月ですね 月の女神様もドレス着て踊りに来たのでしょうか? 手を伸ばせば届きそう」そして軽く微笑んで視線を戻す「でも、今は見せつけてあげましょうかね」いたずらっぽく笑う
相手の可愛らしい苦笑いにつられて微笑んだ。名前を尋ねられて、一礼をしてみせる。(上流階級には縁がないのだが、その仕草もだんだんとこなれてきたようだった)「初めましてシャルール、綺麗な名前をありがとう。 俺はシガンのロクシキ、というよ。 長ったらしいから、六識でいい。 疲れているところを起こしてしまって、悪かった」ダンスの場を横目に、少女に尋ねる。「この後、誰かお目当ての相手でもいるのかな? いよいよラストダンスってやつだろう」
お肉のお礼を言われ、笑って答える「行ってらっしゃい、愉しんでおいで」会場へと戻って行く背中にそう、声を掛けたふと、彼女の言葉を思い起こすもう直ぐ二曲目も終わる…って、もうそんな時間か…残るは後一曲、だった筈だ「ふふ、夢の様な時はあっという間だな…」ぽつりとそう、呟いてシャンパンを取って、もう一度戻って来た風は冷たく、しかし其れが心地良くもある「綺麗な月だ……」神秘的な月は──に似ている、と…一人、笑って
踊りの曲も佳境に入ってきましたそろそろ終わりが近いようですね・・・何となく終わってしまうのが惜しい感じがします「フィーナさん、そろそろダンスが終わります…最後のターンをしましょう、しっかり受け止めますよ」ライさんが最後のターンを勧めてくれていますここはきっちりフィナーレを演出できるといいですね♪「はい♪わかりました♪よろしくお願いしますね♪ではでは、いきますよ!」私はまず一呼吸した後先ほどより少し多めにくるくるとターンをしてみました・・・♪
ただでさえ踊り慣れないのに、さらに慣れない振り袖着物を着たのは大間違いだった、ような気がする。枝垂れ桜の咲く袖が翻るのは我ながら見てて楽しいけど、何しろ裾が捌けないったらない。が、慣れないのはお互い様だろうか、フィレズさんの足取りもやや辿々しい気が、する。…周囲を見ながら踊ってるせいかな?しかしこの笑顔…何か企んでそうな気が…そういうところはとても気が合いそうだ。このまま黙って踊るのももったいない話だ、何か話題を振ってみよう。「フィレズさん、何か企んでるだろ」超直球。
招待状という紙を入り口で渡す。周囲と服装の違いを激しく感じる。オレサマ場違い?ともあれ、香辛料の匂いに誘われて、手近な皿に近づく。見たこともないような料理と、素焼きでない透明な酒器。そして、見たこともない踊りを踊る人々「おお…すげー。オレサマ、感動」聞いたこともないような、幾重にも重なる音に驚きながら、大皿から肉をつまむ。手だけは盛んに動かしながら、会場を眺める。「あの踊りどうやって踊るのだろう?」
『む… 皿なぞ無用。食う!』そう言って帝蓮は皿など無視してチキンに齧り付く・・・あぁ、食べ物でこんなに幸せそうな表情をする友人は彼以外知らない、見ているこっちまで表情が緩んでしまいそうだ。「いい喰いっぷりだな、帝蓮はご馳走が目当てで来たのか?」聞きながら持っていたグラスを置き、受け取られなかった皿に料理を幾つか乗せていく、小さなケーキも甘いもの好きの帝蓮の為に取っておこう。少し手を伸ばしケーキを取ろうと掴みかけたその時、聞きなれた大声に動きを止めた。
『見つけた!ラーイ!!』舞踏会と言う華やかな場で名を叫ばれたのは初めてだった、なんて・・・恥ずかしい事かっ!!「・・・アレは他人だ」あまりの恥ずかしさに自分に言い聞かせる様ボソリと呟き、金髪ツノ2本悪魔に背を向けた。
「お帰りなさい。驚いたわ。 とてもいい音色を響かせて、立派に楽団員の一員ね」ワインを受け取りながら、率直な感想を口にする。一部のパートとはいえ、あんなに上手く演奏できるなんて。練習になど気付かなかったから、恥ずかしさと驚きも混じった気分。「ありがとう…ん、美味しい。材料も一流なのかしら マリネもハム等種類が豊富ね。次はあれを…」三人とも揃って食の旅へ。既にダンス前の食事制限など、頭の片隅どころか彼方だった。
思った以上に軽やかなステップを踏む彼女。やはり勘が良いのだと思う。自分が初めてこの曲を踊ったときの事を思い出しながら次々とターンをこなしていく。くるり回った後に思いがけない言葉を聴く。『真上から見たらお花みたぃに見えなぃかな?』ステップをこなしながら笑って見上げてくれる彼女に、微笑返しながらうなづく。「女性はダンスの中では大切な花なのだそうですわ。ふふ。わたくしのつたないリードでも、美しく咲いてくださってうれしゅうございます…」それは心からの言葉。小さいけれど可憐な得がたい花。それと共に踊れる事を、とても幸せに感じていた。
『フィレズさん何か企んでるだろ』そう聞かれた。まぁ、図星なのだが…「ええ、もうそろそろ二曲目も終わるらしいですからね、フィニッシュはどうしようかと…考えてましたよ…」本心とは違う事を踊りながらスラスラと言う。上を見ると月が近くに…いや、大きな満月だ。「月って明るいねぇ…アレ目がけて飛びます?」冗談半分に問いかける、満面の笑みで。
所々慣れない様子はあったものの、十分に優雅に踊っていた二人が交互にターンを決めて止まる。と、明殿がこちらを見ながら、ココ殿に何か話し掛けている。「おや、そろそろ交代でしょうかね?」とりあえず、拍手をしながら二人の元へ行ってみる事にした。
軽快なワルツも終わりへと近づきホールで舞う紳士淑女も最後のステップへと興じてゆく。指揮者の動き、奏者の笛の音、楽団の奏でる旋律がひとつになりフィニッシュへと向かう。音と一体になった束の間の泡沫の時。それは指揮者の一振りと共に終わりを告げた。『二曲目、ウィンナーワルツが終了いたしました』華麗に美しく舞われたペアに惜しみない拍手を!曲が終わりホールには緩やかな曲が流れ出す。次の3曲目にて本舞踏会は最後となります。まだ踊られていない方はお誘いあわせの上、参加されますよう。それでは、3曲目の始まりまで暫し穏やかな時をお過ごし下さいませ。
2曲目最後のターンフィナーレを飾る為にも絶対に失敗は出来ないそう思っていたが、前回、前々回よりも少しターンの回転が多い背中から倒れそうになるフィーナ殿の背に回り体を使って受け止める。フィーナ殿を背中から抱き抱えられる様な格好でフィニッシュになる「ちょっと派手なフィニッシュになってしまいましたね…」笑顔で話しかけるが、内心は冷や汗物だった…結果的に少し派手な終わりになってしまったが、何とか成功…と言う事にして置こう「フィーナさん、テラスへ行きませんか?夕涼みをしながらダンスの感想や色々…貴女と言葉を重ねたい…」フィニッシュの形のままフィーナ殿に話しかけて答えを待ちます
月を眺めて、「でも、今は見せつけてあげましょうかね」と、笑うジンさん。「ふふ、良いですね。賛成」ボクもつられて笑う。「そろそろフィニッシュですし、せっかくだから女神様が羨ましがるぐらいのダンスをご覧にいれましょうか」曲の終わりへ向けて、盛り上がっていく旋律。気を引き締めるように、相手の手を握り直す。最後の最後で失敗したら、格好がつかない。…ああ、緊張してきた。表情が強張ってくる。「…リード、お願いしますね」ジンさんを見上げて、笑って言ったつもりだが…絶対うまく笑えてない。緊張しながら、繋いだ手の下をくぐるようにスピンする―――
ダンスも2曲目が終わる…そんな間際に、するりと会場に入る。随分遅い参加になってしまったが仕方が無いだろう。まさか、手紙に気付いたのが今日だったなんて…なんて失態。そしてこんなに人が多い場所に来たのは正直、初めての事。少しキョロキョロと辺りを見回すが…如何せん人が多すぎて。(知り合いがいるかどうかも…確認できません。)凄い人、とぼんやり思いつつ、漆黒のシンプルなドレスを翻して…向った先はテーブル。表情を浮かべぬ面の下、実は舞踏会に堂々と食事目当てで来た者の一人であったりする。目指せ、食べ物・全種類制覇。
「顔に出ないからな、元々。」だが、笑みを零す事がこの地にきて多くなった。楽しむのを皆と分かち合うのが久々だったのだろうか誘う相手を間違えただなんてとんでもないステップのピッチが上がるにつれこちらも少しステップを早めたそして曲に合わせてリードを行うターンをする際、引き寄せられるかのように手を取る「こういった魔法も、偶には良いものだな。」リノの笑みに連なるようにクスっと笑った そろそろ曲もフィナーレになっていく。
曲が終わり拍手が起こる。パチパチパチパチ・・・ソランもその一人。楽団とホールのほうに向かって拍手をする。やがて、緩やかな曲が再び始まる。すっかり、2曲目は客になってしまったな。「さて、そろそろ動こうか。 どなたかお誘いを受けてくれるといいんだけどね」ソランは空になったグラスを置き、中央のほうへ歩き出した。
幻想的で、惹きつけるその姿を近くで見るのはもう終わるのかと思うと少し残念最後の締め括りとしてターンをもう一つ目の前に華麗に舞う彼女の手を取り、抱き寄せるまではいかなかったが密着してフィニッシュを決める「驚いた?ちょっとしたサプライズ」子供が悪戯に成功したような顔で言ったいきなり近づいたらそれは驚くだろうだがその体勢は一瞬、曲が終わって直ぐに離れた「楽しい時間って早く経っちまうな」ふと零した一つの言葉
平気との言葉と微笑み掛けてくれる彼女を見て何とか一安心。気を取り直し、再び舞曲の流れに添い始めた。ステップを踏む中踊り始める当初にあった緊張もなくなっており、足の運びも軽やかになってくる。一存に彼女のお陰だろうか。誘ってみて良かった。「…」言葉を言い出しそうになったが一飲み。
舞曲に身を任せている内に終曲を迎えた。踊り止めると呼吸は早く、身体が熱い事にも気付く。呼吸を整え、口を開く。重ねた手は繋いだまま――「今宵、お付き合い下さいまして感激の至り。 忘れられぬ一夜となりました。」恭しく一礼する。頭を彼女の顔ぐらいまで戻すと、あの時言えなかった言葉を彼女だけに聞こえるよう小声で言った。今夜は有難う御座いました。とても綺麗でしたよ。とそれから、踊前の場所へと共に歩き始めた。エスコートは最後まで。
「ちょっと派手なフィニッシュになってしまいましたね…」私が、思わず多めに回転をした事でライさんを少し焦らせてしまったようですしかし、そんな時でも落ち着いた感じできちっと受け止めてくれる所はさすがですね♪派手なエンディングも華やかな舞台ではいいかなと思いました「フィーナさん、テラスへ行きませんか?夕涼みをしながらダンスの感想や色々…貴女と言葉を重ねたい…」テラスへと誘うライさんに私は体勢を整えた後、話し掛けました・・・
「そうですね♪踊りが終わったばかりですからね今は少し休んでお話しの続きをしましょうか・・・♪あと個人的に、ここに来ている私の友人にもライさんを紹介したいなとは思ってますけれどね・・・それはその後に改めてという事で・・・♪」私はそう言うと、ライさんと共にテラスの方へと歩みを進めました
「えへへ…プロシオン様がリードして下さるなら、何処まででも」目の前の青年に、照れながら告げる修道女。随分恥ずかしい事を口にしているな、とも心の隅で思ったが、この舞踏会の雰囲気に影響を受けたのだと判断した。「それにどうやら、曲もそろそろ終わりの様です。最後は格好良く、華麗に決めましょう」まぁ、大層な事が出来る腕前でもないのだが…大丈夫、彼を信じよう。フィナーレへと登りつめる中、手を繋いだまま一旦青年から離れ、片方の爪先を軸に半回転する。丁度、青年に背を見せる形だ。修道女はそのまま、青年側の方に倒れこんでみせた。きっと綺麗に支えて頂けるだろう――そう考えて。
『微妙にツマミっぽいのが多くない?』そう言われて ピクルスを摘むキルエの顔を何かいけないのか?と きょとんと眺める「いや・・・肴を貰ってきたんだが・・・ ん? 甘い物も欲しかったのか?」二つ三つとグラスを重ね 通りかかった給仕に 酒の追加を頼む『二曲目、ウィンナーワルツが終了いたしました』「おや・・・二曲目が終ったか 次の曲で最後かな?」あまりの人の多さに 少々疲れながらもホールで踊っていたカップルたちに惜しみない拍手を贈る
友人とは舞踏会終了の頃に待ち合わせをして別行動に自分は何をしようかと考えつつ、またシャンパンをもらいグラスを片手にのんびりとその場で優雅に踊る人たちを見ていたがふと視線を移してテラス近くの壁際にある椅子に移動したフロアで色とりどりの衣装で舞う姿を見て「皆さん、くるくると綺麗に回りますこと …このまま踊り始めたらすぐに酔いが回りそうね」踊りに感心しつつ、手元のグラスを見てそんなことをつぶやいたほどなく2曲目が終わり拍手が響き、フロアから人が引き始めた次の曲はなんだろう、そう考えて楽団に目を向けると友人の姿が目に入り近くで見入っている姿を見て笑みをこぼした
「ああ、いつでも歓迎する…と、そうだね。」真っ先にワインに向かったため何も口にはしていない。元気に誘う彼女に促され様々な料理が並んでいるテーブルへと。「どれも美味しそうだ。」並んでいる料理を適当に皿へ。すると、曲が一旦静まり、緩やかな曲へと変った。どうやらもうじき、最後の曲が始まる様だ。「…そうだ、梓乃嬢はもう決まった相手が居るのかい?」先ほどから気になっていた事を尋ねてみる。
相変わらずマカディアさんのフォークは止まらない。次から次へと大皿をペロリ。応禍さんも優雅に、でも確実にお皿を空にしていっている。ワタシはと言うと…(うぐ、ちょっと食べ過ぎたかも)思わず皿を置き、ぐっとワインで流し込む。「ふぅ、一時食の旅から帰還しますっ流石にお二人にはかないません〜」やや大食い大会と勘違いした言葉を残し、二人の為に新しい料理を給仕に頼むとその場を離れた。気がつけば二曲目も終わり、ダンスを終えた人たちが歓談の輪に加わり始めている。(とりあえず、胃を落ち着けなくちゃ)心地よい風の入るバルコニー近くで休むことにした。
曲と御伽噺の世界の中で私は幻灯屋様とのダンスを踊った。それはまるで…そう、御伽噺そのものだったと思いました。楽しくてワクワクして…でも、彼の御伽噺が終わる時、まるで魔法が解けたかのように曲が終わりダンスの時も終わりを告げた。「ダンス…終わってしまったのですね」ステップを終えた私は、素敵な時を下さった目の前の紳士に感謝の気持ちを込めて淑女らしい礼を贈った。そして…「素敵な御伽噺へ、感謝の気持ちを込めて贈りますの私の詩を…少しバルコニーにお付き合い願えませんか?」不思議と切なさを覚え、私は少しだけ淋しさが入り交じった笑みを浮かべて彼をバルコニーへ誘ったのです。
(わ、ワシを気遣っておるのか…?)言及されない事をそう勘違いする。(優しいのう…)一人感動し、少女の言葉に答える。「いいえ、大丈夫ではありません 貴女と踊って平然といられる者はおりません なぜなら、貴女との踊りはとても胸が高鳴るからです」そう言い終えると笑顔を向けてターンをする。(曲調が変わった…フィナーレじゃな…)流れる音楽に耳を向け、そう心の中で呟く。「レディ、そろそろフィニッシュとまいりましょう」広げた翼が栄えるようにステップを広げ、大きくターンをする。(振り回されてはおらぬじゃろうか…)一抹の不安を秘め、曲が終わる。「大丈夫ですか、レディ?」
マーシェさんからの提案に自分も賛成すると盛り上がる旋律に彼女が手を握り直す『…リード、お願いしますね』見上げる彼女の表情は緊張しているのかやや強張って見える「お任せをマーシェさん」と微笑んで返すいよいよフィニッシュ スピンする彼女を腕の下を通す「体の力、抜いてて下さいね」にっこり微笑み終曲のタイミングに合わせ腕の中へ倒す「成功…ですかね 楽しんで頂けましたか?」余韻に浸り、微笑んで彼女の瞳を見つめると 身体を抱き起こしながらそう質問した
去り行く俺の背に、やさぐれマダム(イヴ)から追加注文。どうやらアンスも来ているらしい。了解の印に片手を挙げ、金茶の髪と銀の長髪を探す。とは云えこれだけの人出で見つかるのかどうか…。正直心許無くなって来た。どないしよ。そこへ、まさに探し人の声が俺の名を呼んだ。まさに天恵。とは少々大袈裟か。『おーい、小次郎さーん』「お!母…アンス」声のした方へ歩み寄り、同席者へ軽く会釈。そして、「探し人そのいち、アンス見っけ。 イヴが『皆が来ている』と伝えてくれってさ」と云い、今来た方を指して氷花のテーブルの説明をする。
「では後程」アンスに別れを告げ、イシア探しを再開。曲の変わり目にふと視線を向けた先のテーブルに、見つけたものがひとつ…ふたつ。ひとつは長い二本の触覚状の羽(?)。もうひとつは沢山の薔薇を咲かせた少女。「ほっ。そのに、見っけた。 …ってお前、具合悪いん?大丈夫か? イヴが席を取っているから一緒に戻ろう」イシアへ腕を差し出し、心持ちそっぽを向きつつ「良ければどうぞ」と云ってみる。それからもう一人へ声を掛ける。「よう、タシュンカ。美味い飯にありつけて良かったな! 俺らは向うに席があるんだが、良けりゃお前さんも来るかい?」
「それにどうやら、曲もそろそろ終わりの様です。最後は格好良く、華麗に決めましょう」そう言って、彼女は一旦離れると半回転をし此方へ倒れ込んできた。成る程、フィニッシュはそうきたか。繋いだ手は離さず、もう片方の手を枕代わりのようにして腕を出す。そうして、倒れ込んでくる彼女の肩の高さに腕が当たったところで、そこで止めずほんの少しだけかかる負荷の方向へずらしてやる。
そうする事で、いきなり止める事でかかる体や首への負担を軽減出来るだろう。繋いだ手の方は、互いの体の間に挟まれぬよう少し引くようにして。そして斜めになる彼女を支えながら、繋いだ手を引き寄せその手の甲に軽い口付けをして「…お見事」二曲目終了のアナウンスを聞きながら、そう言って微笑んだ。
イタズラは成功。と、思ったらリーチェさんは走り去っていってしまった。なるほど、いたずらっ子には逃げ足も必要なのね「でも、懐かしいですね、こういうイタズラ」「そうね、私も流行っていたころにやられた事があるわ」そんな事を話しているとアンスウェラーさんが誰かを呼ぶ。どうやら、何か約束でもあるようだ。「私もそろそろ行くわ。それじゃあ良い夜を」
集まる視線に今更のように気付き辺りを見回すすると逸らされる視線俺何かしたか?と頭に疑問符を浮かべながら二人に近付いた「……ん?」と、こちらを唖然とした様子で見詰める人物ライの知り合いだろうかと首を傾げる初めて会ったのに何だか知っているような…じっと帝蓮さんを見詰めながらそんな事を考えたそして暫しの間を置いて、ポン、と手を打つ「金髪のオールバック、30前後位の年…もしかして、帝蓮…さん?」声色はどことなく自信無さ気だった
訊きながらふと待たせていた友人へと目を向ける自分に気付いているはずなのに何故か後ろ向きのまままさか遅くなったことに怒っているのだろうかと思いながら、ク、と軽く髪を引っ張った「…ライ?」呼びかけ、もう一度引っ張る「待たしてゴメンって、そろそろこっち向けよ」これでもし振り返らなかったら擽ってみようか曲が終わったことを告げるアナウンスを聞きながら、友人の脇腹を見詰め心の中で呟いた
2曲目終了とよく聞くような声が鳴り響いているがその声さえもBGMのように呑みつづけているしかし酒を持ってくる人も可哀想な位グラスがどんどん空いているな「いや・・・肴を貰ってきたんだが・・・ ん? 甘い物も欲しかったのか?」甘い物と言えば・・・目の前を通り過ぎる朱露殿を見かけて・・・「朱露殿も居たのか?今日はここでぜんざいを売る・・・感じではないな」そういえばぜんざいというものを食べた事があるか?黒いのだぞ酒の肴にはならんかもしれんが話のネタに食べてみると良いぞとちょっと自慢げに傍らに話しかける
踊りを踊る男女、尽きることのない酒と料理。日々の糧に困る、凍土の故郷に比べてなんと幸せなところだろう。目の前の食べ物を口に詰め込み、ジョッキの蜂蜜入りブドウ酒で流し込む。『よう、タシュンカ。美味い飯にありつけて良かったな! 俺らは向うに席があるんだが、良けりゃお前さんも来るかい?』同じ国で顔を合わせたことのある先達の声が聞こえる。「ギーー!」共通語ですらない返事をし、何度も、大きく首肯する。どれほど豊かな食事でも一人では味気ない。大皿を抱えてそちらに向かう。「…小次郎、小さい先達は具合悪いか?運ぶの手伝うか?」
ダンスなんてあまり経験がない上、女性パートを踊るなんて逆のことをしているものだから、ちと不安はあった。が、楽しそうに踊ったり歓談したりする姿が目に入るたび、緊張が解けていった。楽しいことは大好きだ。人が楽しそうにしているのを見るのも大好き。こっちまで楽しくなってくる。それに、ミーちゃんのリードはとても巧みで安心できた。彼の足を踏む、なんて失態もしなくて済みそうだ。くるりとターンする度に、会場の様子が目に入って、色んな人の姿が見られて、とても楽しい。その時だった。『あっ』ミーちゃんが声を上げた。えっ!?何事!?オレ何かマズいことしたか!?
どきり、と心臓が跳ねた。途端に足がもつれる。連鎖でバランスを崩し、自分のドレスの裾を踏んずけてしまった。ターンの連続で、軽く目が回っていたのかもしれない。「あ、あぅ〜〜〜」他の参加者にぶつかるのだけは避けなければ!となると、どうしてもパートナーのミーちゃんの腕にしがみつくことになる…『…何でもない、ダンス中に気そらしてスマンな』「いや、あの…こっちこそ、世話かけさせてすまねぇな」はは、と苦笑いを浮かべた。恥ずかしさで表情が引きつってしまったのは仕方ないと…思いたい…
曲の終わり。思い思いにフィニッシュを取る男女達。惜しみない拍手をしながら、見惚れている内に、また黒髪の男性の姿を見失う…情け無い。だが。『ほっ。そのに、見っけた』聞きなれた声がかかる。少女は、ぱっと顔を輝かせて相手を見て……暫し硬直した。相手の格好が似合わない訳ではない。逆に似合っているだけに、いつもとのギャップに噴出しそうになっただけだ。(い、いや、ここで笑ったら失礼だ)必死に冷静な表情を浮かべて、答える。「探しに来てくれたんだ、有難う。迷ってしまってた。 ん、ああ、先の戦でちょっと足を、な」
顔をそらしながら腕を差し出され、不思議そうに少女は黒髪の男性を見上げる。が、『良ければどうぞ』の言葉に微笑んで。「喜んで」と腕を取った。『…小次郎、小さい先達は具合悪いか?運ぶの手伝うか?』そこに、心配そうな声がかかる。見ると、以前会議室で見かけたことのあるオーガの男性がいた。「いや、運ぶって…。 ……大丈夫、腕をとらせてくれる男性は一人で十分だ、有難う」二人がかりで運ばれたら怪しくて仕様が無い。小さく微笑んで、丁寧に断る。
暇なのとお酒のせいか、目蓋が重たくなってきた。腹も膨らんだし帰るかな、と思っていた時、ふと後ろから……正確には後ろ下から誰かの手が伸びた。目隠し…のつもりだろうが、生憎目は半分ほどしか隠しきれておらず、目玉が指に当たって若干痛い。そこで整理する。相手は背が小さく、指の感触から女性。そして、こんな子供らしい事をするのは――。「つーか、紗更だろ」目隠しされた手を掴んで振りほどき、後ろに振り向いた。そこに予想通りの人魚が居た。
青年のフォローもあり、どうやらフィニッシュは成功した様だ。腕の中に抱かれ、手の甲への口付けを受けながら、微笑み見つめ合う。「えへへ、上手く行って良かったで…」そう言いながら、幻想的な時間からふと我に返った瞬間。如何に自分が恥ずかしい状況に居るかを、今更ながらに理解した。自らフィニッシュを吹っ掛けておきながら、途端、顔が真っ赤になる。――随分と勝手な物だ。「ぁ、ぇ、えと…ほ、本当にありがとうございましたっ」急いで身を起こし、深々と頭を下げた。胸の鼓動が、嫌に大きく聞こえてくる。「とても、素敵なひと時でした…。その、最後までエスコート、お願い出来ますでしょうか…?」
フィーナ殿と共にテラスへ足を進めるテラスに着くと、綺麗な満月が冬の空に浮かんでいるダンスで温まった体に、少し寒いが冬の風が心地良い「満月が綺麗ですね…」空を見上げて呟く。今度はフィーナ殿を見つめて話しかける「フィーナさん…ダンスは楽しんでいただけましたか?それと…ダンスの前に何か言おうとしてましたよね?あれがちょっと気になってまして…何を言おうとしてたのですか?」二つも質問してしまう…ダンスを踊った後で気分が高揚してるのかもしれない…「あ…何だか質問ばかりですね…あはは…」また頬が熱くなる…照れ笑いを浮かべてフィーナさんの返事を待ちます
「ん、私が探し人?ああ、探してもらってたのかな、ありがとうございます」小次郎さんは帝国の皆と一緒に来ているらしく、一足先に来ていた私を探しに来ていてくれたらしい。「じゃあ、私はイヴ達がいる方へ行くとしますね。小次郎さんはまだどなたかを探してるみたいですし、また後で、かな」カティアさん、りっちゃんの2人に別れを告げ、小次郎さんが教えてくれた方向へ足を進める。踊りを止めたペア達の間を通り抜けていくと、一つのテーブルに見覚えのある姿があった。「あ、いたいた。イヴ、キルエさん、こんばんは。小次郎さんからここにいるって聞いて…お二人とも舞踏会に来てたんですね、会えて良かった」
2曲目が終わり、緩やかな曲の流れる中。問われ、皿の上にケーキを載せる手を止めてリク様の方へと振り返る。「ダンスのお相手なら特に決まった方と言うのは居ませんけどね。」取り皿をテーブルに置き、ワインを一口。「でも、素敵な男性とこうして食事出来るのも負けず劣らずな楽しみですから…ね。」会場の雰囲気と酔いに任せて恥ずかしい事を言っている気がしたが、口は止まらず。「そう仰るリク様には、踊りたいお相手は居ないのですか?今宵の一夜は様々な奇跡がありますからね。もしお探しの方が居るなら見つかるかもしれませんよ?」お返しのように微笑みながら少しだけ違う意地悪な質問をリク様へと。
曲が終わると同時に、ジンさんの腕に身体がストンと収まる。周りから拍手が起こると同時に、ほっとした。ジンさんのリードがうまかったおかげだ。「成功…ですかね。楽しんでいただけましたか?」そう言われ見つめられて、ちょっと恥ずかしくなる。ジンさんに抱き起こされ、答える。「ええ、とても。素敵なパートナーと踊れて、光栄です。女神様も羨ましいことでしょう…楽しい時間って、早く過ぎてしまうんだな」ちょっと寂しそうな笑顔になってしまった気がする。「改めて貴方に感謝を。ありがとうございました。…最後のエスコートをお願いできますか?」スカートの端を掴んでお辞儀をして、微笑みと共に手を差し出す。
ソランとのダンスを終え会場の中を移動していると先程挨拶を…と思っていたニ龍の姿が見えた薄い蒼い髪の女性と共にテラスから戻って来た様子邪魔をしては悪いですし挨拶はまた後に致しましょうか…そう思い給士からワインを受け取りダンスを眺める事にする丁度始まった曲はターンの多いウィンナーワルツ花が開くようにふわりふわりと何度も咲くドレスに見とれているうちに随分時間が経っていたようだ先程二龍が居たテラスの方を見ると既に二人の姿はなかったまだお二人御一緒でしょうか…どちらかはわからないですけれど、少し探してみましょうワイングラスを給士に渡しテラスの方へと向かった
『いい喰いっぷりだな、帝蓮はご馳走が目当てで来たのか?』ライファに問われ、当然だろう と…言葉を返そうとするも突然の叫び声に遮られる。自分をはじめ周囲も唖然…だが声の主はそんなことも意に介さないような顔で私達の傍へ来た。やや着崩してはいるが正装姿がよく似合う身の丈と、金色の髪から伸びる見事な角が印象的な青年。その彼が私の方へ眼を留め、不思議そうに首を傾げる。な…なんであろうか? 私の顔に何かついているのか?思わず動揺。
と…不意に彼が何かを察したような表情を浮かべ口を開いた。『金髪のオールバック、30前後位の年…もしかして、帝蓮…さん?』どこか不安げな声。「如何にも、帝蓮だ。どちら様かな?む、 もしかして…ライファの友人の方か?」そう言いながらライファの方へ視線を向けると…おや?いつの間にやらこちらに背を向けた状態で立っているではないか。青年もその姿を見て慌てたのかしきりに声をかけている…が、返事は無い。イマイチ状況を理解できず…1人首を傾げた。
「今宵、お付き合い下さいまして感激の至り。 忘れられぬ一夜となりました。」「こちらこそありがとう。 楽しかったです」周りの人達の真似をしてドレスの裾を摘み、小さく膝を折って頭を下げた。と。耳元で囁かれた言葉に、一瞬心臓が跳ねる。…綺麗だなんて言われたのは、初めてかも知れない。口を開きかけ、けれど返す言葉が見付けられず、照れたように笑って。最後のエスコートに礼を言って別れると、少し休む為にテラスへ。手摺の上に座って冷たい風に当たりながら、幾千の星が散らばる空を見上げた。
――― 曲の終わりのターン。 一際大きな円を描き、そして集束した。 其の時にかつてない程近くに整った顔が見える。 吊り目がちの黒い瞳を大きく見開く。 普段は意識しないが、こんな時は―――自分でも驚く事が在るのだわ、と聊かピントのずれた思考で自分の年齢を自覚する。「確かに、サプライズね」 彼の手が一瞬背中に触れ、そして曲の終わりと共に離れた。 其れは当たり前の事では在るけれど―――「ふふ、愉しい時間は…愉しいからこそ早く終ってしまうのよ」 謎かけの様な単語を一つ。「御相手してくれて有難う、とても愉しかったわ」
「是以上…私一人で素敵な殿方を独り占めしていてはいけないわよね」 くすくすと笑うと、典雅な礼を一つ。 蒼のドレスに照明が反射してきらりと音を立てる。「貴方も愉しんでくれたのなら、幸いだけれど ふふ、じゃあリクシ、一先ず是で…ね」 近くを通った給仕から貰った冷たい水を持って、再び歓談のフロアへと。 踊りで火照った喉に冷たい水が、心地良く滑り落ちて行った。
「そうだね。終わったようだ。残るはラストダンスだけれど此方こそ、楽しい時間を有難う」時間が過ぎるのはあっという間終わった曲に少しだけ残念な気分が首をもたげるけれどうら若い女性を年寄りがずっと占有というのもねふっと浮かんだ苦笑を隠すように淑女の礼に対して此方も礼を「詩を?其れは嬉しいなでは、行こうか。バルコニーに」微笑みながら彼女と共に、雪の降るバルコニーへダンスで温まった身体に冷たい風が心地良い「君が謳ってくれるのはどんな歌だろうか、ネリネ君」
少し不自然な動きだったかな?『明様・・・もしかして靴擦れかしら?手当て必用かしら??』心配かけちゃったかもしれない。皮が剥けた違和感とかは感じないから、靴擦れはしていない。とおもう。「えと、高い靴に慣れてないから、ちょっと足が疲れたのかなぁ。靴擦れはしていないみたいだよ。でもあとで確認してみるね。」安心させるように答えた。「コウさ、そろそろ、交代を…」こちらに向かってきているコウさに声をかけかけたときに、2曲が終わりを告げていた。
入り口で会場を一瞥。かなりの盛況ぶりで、外とうって変わって心地よい熱気を感じた。瀟洒な音楽、人々のおしゃべり。楽しげな騒々しさ。「いいね、なんとも心地いい」目を細め、微笑んだ。「私も混ぜてくださいな、と」おどけた口調で呟いて、熱気の中へ歩を進める。刀は置いてきた。腰が軽さがどことなく寂しさすら感じる。だがそれでいいと思った。たまには傭兵稼業を忘れるのもいい。身体に染み付いた、足音を消す歩き方はしかたないが、思い切り気を抜いてやろう。笑顔のままに、差し出されるスパークリングワインのグラスを受け取る。金色の液体を飲み下しながらふらふらと歩き回り始める。
やっと食べ物のあるテーブルに到着おなかすいちゃったレディーのたしなみとはいうけれど、ちょっとくらいいいよねちょっとくらい(ぱくぱくちょっとくらい・・・(ぱくぱくぱくはっ一口サイズで食べやすいからついつい(ぱくぱくあ、給仕さん、ワインをちょうだい赤いのがいいな、真っ赤なのをひとつ気付いたら2曲目が終わっていたようで踊っていた人たちもぱらぱらと戻っているみたいまあそんなことよりもデザートデザートふふ
少しばかり苦笑しつつも、そう見えなくもないと言うおにいさんの言葉に胸を撫で下ろす。「うん!踊れ、クルクル踊れっ …ん?おさかな?」続いて言った言葉に答えるようにグウと腹が鳴った。慌てて押さえる。「ふむ、タバコ? お外なら吸ってもいいんじゃ、ないかな?あっちで、吸ってたと思うですよ?」あっち。と雪の降るバルコニーを指差す。『二曲目、ウィンナーワルツが終了いたしました』どうやら二曲目も終わってしまったようだ。大きく拍手を送り、それから「お酒、飲む?お外、行く? 沙緒はね、ごはん、食べに行く!」心底嬉しそうに料理が並ぶテーブルを指差した。
「あ…ありがとうございます〜…ぐすっ…ぐすっ…」ハンカチを受け取り、アゲハさんの胸で泣くわたし。みっともないと解っていても止まらない。涙が止まらない。「う、うぅ…ふえぇ〜ん…」アゲハさんの気遣いが身にしみる。わたしはアゲハさんの胸にカオをうずめたまま暫く泣いた。 「ごめんなさい…アゲハさん…ぐすっ…空気読めない子ですね、わたしってば…ぐすっ…」わたしを撫でてくれる手が暖かくてわたしはめそめそと泣き続けた。
『酒の肴にはならんかもしれんが 話のネタに食べてみると良いぞ』目の前を通り過ぎた方が友人で その方が扱っておるのかディーノが『ゼンザイ』なるものの話をしてくれた「・・・黒い食べ物・・・焦げて黒いのか? ソレはどんな味だ?酒の肴にならぬと言うなら甘いのか?」黒くて甘い(だろう)食べ物を想像しようとして 断念するそもそも 食べ物が黒い時点で想像の域を超えている『あ、いたいた。イヴ、キルエさん、こんばんは。』「あぁ こんばんは アンス 似非ホスト(小次郎)に会ったか そのうち イシアも連れてきてくれるだろう まぁ まず 呑め」強引にグラスを渡し 乾杯をする
『…楽しい時間って、早く過ぎてしまうんだな』そう言い微笑む表情はどこか寂しげに見えた 確かに寂しいな と思って居るとマーシェさんからの最後のお誘い『…最後のエスコートをお願いできますか?』お辞儀の後に手が差し出される微笑み、その手をとる「喜んで マーシェさん …いや、あまり喜べないですかね 少々残念な気分ですよ」苦笑しながら最初のテーブルへと戻る「あぁそうだ、素敵なパートナーにささやかなプレゼントを」傍にいた給仕から材料を受け取り シェイクして一杯のカクテルを創り始める
「どうぞ カクテル“シンデレラ”です」ノンアルコールですので と微笑みグラスを差し出し 続けて話す「シンデレラのお話をご存じですか? あのガラスの靴って何で12時を過ぎても魔法が解けなかったんでしょうか?」反応を見ながら更に続ける「私はふと思うのです あれは彼女の思い出の結晶ではないかと 魔法が切れても 思い出は永遠に残る それさえあればまた幸せな時を創れるとね」にっこり微笑むと すぐに我に帰る(いかん、何か口説いてるみたいだ)
「えへへ、上手く行って良かったで…」微笑み、そう言った彼女の言葉が途中で止まる。どうしたのだろうか、と思った途端。顔を真っ赤にし、慌てて身を起こした彼女は「ぁ、ぇ、えと…ほ、本当にありがとうございましたっ」と深々と頭を下げた。「とても、素敵なひと時でした…。その、最後までエスコート、お願い出来ますでしょうか…?」最後に、こう尋ねてきた彼女に対し
「…ぷ、あはははは」堪え切れず、笑ってしまった。「いや、すまない。その、何と言うか、その慌てぶりに思わず…うん、申し訳ない」笑いを治めつつ、二度謝る。そして咳払いを1つすると「本当に素敵な時間だった。勿論、最後までしっかりエスコートさせて頂くよ」そのまま、歓談の場所まで彼女を導いた。
身も心も蕩かせる、甘く優しい囁き。この人はこうして女も男も惑わせて…だとしても構わない。今は何も考えたくない。否、考えられない。爪先を出すごとにドレスの裾はふわりと脚に纏いつき、次の瞬間にはさぁっと淡霞のように広がる。光を弾いて輝く真珠の粒、そして何よりも優美な彼のプラチナブロンド。翻弄されるように繰り返す軽やかなターン。くらくらするのは回転の所為だけではない。高鳴り続ける胸の鼓動も、喘ぐように息をつく唇も。今はただ、目の前のこの人だけが世界の全て――
気付けばもう曲は終盤に差し掛かっている。厭だ。まだこの夢から醒めたくない…――ガッ「あ」彼を見つめるあまり、回り損ねてついたピンヒールのかかとが何かを踏んだ。慌てて頭を巡らせる。――ゴッさらに、その弾みで頭が何か固いものにぶつかった。…顎かもしれないし、違うかもしれない。「ごっ…ごめんあそばせ?」とりあえずにこっと笑って見上げる。
イシアに腕を差し伸べる。余計な事かなぁとは思ったが…あれだ、エスコートってやつ。彼女は俺と解ると安心した様な表情を浮かべた。―が。目が合った瞬間硬直した。ような気がする。内心(何ぞ間違ったか?)と焦ったけども、多分、あまりの不似合いさに笑いを堪えたのだろう。「遠慮せんと笑っていいんだぜ?」もごもご呟き、自ら良い笑顔をみせる。そんな俺を気の毒に思ったか、彼女は普段の冷静な声で云った。『―ああ、先の戦でちょっと足を、な』そうか。それでか。頷き、捉まるのに手を貸す。
そこへタシュンカが『手を貸そう』と申し出てくれた。その申し出に対し、笑顔で丁重に断りを入れるイシア。と云う事は然程の怪我って訳ではねぇようだ。なら良かった。ほっと一息。「よし。んじゃ戻りますかね。…っと、その前に。 ほい、タシュンカ。これとこれとこれと」タシュンカの両手にある大皿へあれこれどっさり乗せてゆく。ついでに脇へ酒瓶を挟ませ、ポケットへ林檎を捻じ込む。何も此処から持ってく必要はねぇのだろうが…あれだ、土産ってやつ。決して貧乏性の故でなはい。そうして三人が連れ立って歩く姿は、傍から一体どう見えるのだろう?ふと、そんな考えが浮かんだ。
ふと喉の渇きを感じて、給仕の元へ。普段は自分がそうなのだけど…逆の立場になるのも新鮮。白ワインを受け取りつつ、そんな事をぼんやり思う。さて、それよりも料理。前菜から順に食べようと、テーブルの方へ歩く。艶やかな赤髪の少女が、美味しそうに食べているのを見てふと口を緩め。自分も早く食べようと小皿を手に取った。ワインよし。フォークよし。目標確保。…では、頂きます。
二曲目が終わり自分の演奏が終わってからはすっかり食の旅人と化していたが、ふと我に返り目の前の2人を見つめる。朱露さんは食べ過ぎたのか手が止まっている。「あ、もうお腹一杯ですか?あはは、食の旅からの帰還お疲れ様です」少し休憩と席をはずす朱露さんを見送りながら新たにやってきた料理をぱくり。応禍さんも上品に料理を食べている。「ん、ん…三曲目も暫くしたら始まります。そろそろ準備をしていましょうか?」応禍さんに言うと食べる手を止め準備体操を始めだす。「ん〜…ぐぐぐぐ…お腹が…ちょっと…きつい、かな」手を地につけようとするが…届かない。自業自得である。
フィレズさんの笑顔。ひどくイタズラっぽくて、可愛いな、なんて思ってしまう。…けどそんな悠長なことを考えてる場合じゃないかもしれない。「と、飛ぶぅ!?」思わず叫んで、口を押さえようにも手はホールドの形を取っている。しばしステップと共に考え込み、そして、「よし、フィニッシュはフィレズさんに任せる!………ただし落っことさないでくれな…!」顔がやけに切実だった。
控え室のような長椅子の上で気がつく…呻くように体を起こして、額の星を押さえている……少し…喉が、乾いたが…此処は…どこなのだろう?前後の記憶が、怪しい…が。……いつ緩めたか、司祭服の襟口のボタンが外れている。…覚束ない足取りで賑やかな本会場へたどり着くと…壁際の椅子に座り、一休み…そうだ…踊ったのだったが……随分、沢山の人だかりで既に誰かを探すのは困難……年寄りではないが(強調)飲み物を取りに行くのさえ億劫そうに、欠伸を手で押さえながら、ぼんやり賑やかな会場を眺めている…生憎、給仕もせわしないようで近くを通らない…誰か通ったら、冷たい水を頼みたいが……
やけに切実な表情を見るとにっこり笑い「大丈夫、落とさないから。」と一言ターンに差し掛かる寸前に翼を広げ抱きかかえ、ターンをしつつ飛ぶ。「着地と共にフィニッシュするよ」ズダンと着地していつでも支えられる状態にする。あとちょっとでフィニッシュだ。
遅れすぎて到着。「折角だからきてみたものの人が多いぜ。」つぶやきながらうろうろ。見知った顔も結構ある。「うーむ、結構広いなぁ。」会場を一人うろうろ
かなり遅れて一台の馬車が到着慌てて淡いピンクのドレスを借りて来たのは夢見た舞踏会に参加したいため…着た白い息を吐き会場を見上げる「素敵〜…」ほぅ…と感嘆のため息を一つ会場内へ確かあの人も来ているはず…入るなりキョロキョロ見回して誰かを探すあ…会場の端にある椅子で目を止め他の方々にぶつからないよう間をぬってその人のもとへ前に立ち優しく笑んで「お疲れですか…?司祭様」アレックス=マナン様に声かけ
「いいえ、大丈夫ではありません 貴女と踊って平然といられる者はおりません なぜなら、貴女との踊りはとても胸が高鳴るからです」鴉天狗はその言葉に頬を赤く染める。もしかして私の踊り危なっかしかったかな、とも思ったが。「レディ、そろそろフィニッシュとまいりましょう」あ、もうすぐ終わりなんだ。だから曲の感じも変わったのかな。ヴィレスさんの動きに頑張って追いつく。それから、曲が終わるのに合わせて翼を大きく広げた。「大丈夫ですか、レディ?」「はい、とても楽しかったです!」にっこり笑ってそう言った直後、一瞬固まる。・・・しがみつき損ねた・・・!!
『女性はダンスの中では大切な花なのだそうですわ。ふふ。わたくしのつたないリードでも、美しく咲いてくださってうれしゅうございます…』「それならなら!ラマーニナさんゎ夜空に舞うバラって感じだなっ ふふっすっごくキレィ〜」つたないどころかラマーニナさんはNAぁの踊りを優しくカバーしてくれている様。彼女の舞う姿は本当にキレイで・・曲がもぅ終わりをさすころ、最後にもぅ一度花を咲かせられるょぅに・・と。連続のターンをくるくると回る。。
フィニッシュになり、NAぁもステップを緩めた。足を引くよぅにそっと彼女から離れて顔を見上げ・・肩を上げて大きく深呼吸。すばらしぃひと時は終わりをつげ、会場には拍手が響いている。「もぅ終わりかぁ・・ でもすっごぃ楽しかった!ありがとー!」にこっと笑顔で「握手をっ」と、手を差し出した。。
『肴を貰ってきたんだが』ケロリと返すいヴ。「最初っから肴のつもりだったのね! 豪華な料理が山ほどあるのにこのチョイス。おかしいと思ったわよw」そこへディーノ氏がぜんざいの話を持ちかける。黒い食べ物と聞いて心配顔のいヴに、勿論甘口も辛口もイケるクチの私。「あー、つぶ餡がもくもくのぜんざい、大好きよ! じゃあ次は餡子もののデザートにでもする?」ワルツが終わったフロアの華が、賑やかに四散した。その中から現れたアンスさんは、挨拶もそこそこにグラスを渡される。ああ、此処はなんてマイペースなテーブルだろう。「乾杯ーv」3人へ掲げながら、私はジントニックを口にした。
ライさんと共にテラスへ向かいました満天の星空に綺麗に輝く満月が浮かんでいます「満月が綺麗ですね…」空を見上げてライさんが呟きましたやはり私と同じ事を思っていたようですね・・・♪その時、ライさんがこちらを見て話し出しました・・・「フィーナさん…ダンスは楽しんでいただけましたか?それと…ダンスの前に何か言おうとしてましたよね?あれがちょっと気になってまして…何を言おうとしてたのですか?」一瞬真剣な表情になるも再び笑顔に戻ると照れ笑いするライさんに私はライさんを見つめると言葉を選びながらゆっくりと話し始めました・・・
「ダンスはとても楽しかったですよ・・・♪私は踊った事なんて全然無かったから最初は食事に集中しようと思ってたんですが今はライさんと踊って良かったなって思ってます本当にありがとうでした・・・♪それから、あの時の話ですが・・・え〜と・・・(照『プロポーズには早すぎますよ』って言おうとしたんです・・・ライさんはそのつもりでは無かったかもしれませんがまるでプロポーズみたいだと思ったんですよね・・・ただ、私はいろいろ心に期するものがあって今は誰ともそんな気持ちにはなれないんです・・・ですので、今はそういう申し出は受ける事が出来ないですね・・・」
「もちろん将来はどう心が変化するかはわかりませんのでそういう時期に本当のプロポーズが来た時には真剣に考えると思いますけれどね・・・今はライさんとは親しいお友達の一人として付き合って欲しいと思っています実際、まるで見当違いな馬鹿な事を言ってるのかもしれませんがこれが私の偽らざる気持ちと答えになりますねこんな返事では幻滅しちゃいましたか・・・?」私はすべてを話し終えるとライさんの言葉を待ちました・・・
「はは、俺もこんな可愛らしいお嬢さんとご一緒できで楽しいよ。」笑顔で言うと逆にお相手は?と問われた。来る時は誰かと踊るのは考えてもいなかった。けれど今は、目の前に居る梓乃嬢と踊ってみたいと思った。「踊りたい相手…、 では、梓乃嬢…次の曲で俺と踊っていただけますか?」初めて会った相手を踊りに誘うのは失礼に当りはしないだろうか。少し心配になりながらも…。「勿論、宜しければだけれど…」
『いや、運ぶって…。……大丈夫、腕をとらせてくれる男性は一人で十分だ、有難う』腕をとらせる…?この会場独自の風習なのだろう、やはり難しいものだなぁ。あれだ、これで無理に運ぶと…どこかの町で間違えられた「ヒトサライ」とやらと間違えられるのであろうなぁ。そう思い一歩後ろに下がる。『よし。んじゃ戻りますかね。…っと、その前に。 ほい、タシュンカ。これとこれとこれと』渡される食べ物を落とさないように気をつける。沢山の食べ物と酒を身につけていく。幸せを実感。先を進む男女のに気がつき、おっつけ後を追う。この混雑、そしてこの荷物の量。「オレサマひっくり返さないかドッキドキ」
「え〜と…」頭を掻きつつ言われた事を整理している…小さく頷いて、フィーナ殿に話しかける「フィーナさん…幻滅と言うよりも話が素っ飛び過ぎてると思うんですけど…まぁ、プロポーズみたいな事言った私も私ですけどね」子供のような笑顔で話しかけ、言葉を続ける「フィーナさん、それに私達出合って1ヶ月も経ってないですからね、まだ…そんな関係は早すぎるかと…幻滅なんてしないので大丈夫ですよ私、実はお酒に弱くて頭が動いてなかったですからねこれからも親しい友人としてお願いできますか?」握手する為に、右手を差し出してフィーナ殿の答えを待ちました。
着慣れない服の襟元を指で崩しながら会場へ足を踏み入れると華やかに賑わうホールを横目にゆっくりとした足取りで人気の無い場所を目指し「・・やはりこんな華やかな場所は苦手だな・・・」小さく呟くと左足を僅かに引きずり奥へと歩を進める
無言で背を向けていると突然後ろに流していた髪をクッ、と引っ張られた・・・仕方ないと小さく息を吐き振り返る。ヒューストのツノを軽く掴みながら、首を傾げる帝蓮に友人だと紹介をする。「コイツが待ち合わせていた友人だ;まさか叫ぶとは・・・すまん;」帝蓮に謝罪を済まし、すぐに隣の友人を横目で睨み付ける。「待たせた事もそうだが、この会場内で雰囲気を壊す様な大声でオレの名を叫ぶな、恥ずかしい奴めっ!」小声で早口で告げ、掴んでいた角に爪を立ててやる、恥ずかしい思いをさせた仕返しだと。
シンデレラ。そうだ。あのガラスの靴だって、魔法で作られたモノ。12時に魔法が解けると同時に消えているはずなのだ。なのに、消えなかったのは何故か、と。ジンさんの問いに、ふるふると首を横に振る。考えたことも無かった。微笑んでジンさんは、言葉を繋ぐ。「私はふと思うのです あれは彼女の思い出の結晶ではないかと」「……思い出の、結晶…?」――魔法が解けてもなお、消えることの無い思い出。王子と出会った、シンデレラの一夜。それは彼女の中でずっと輝きを放ち続け、幸せな未来を創り出す。その日を思い返す度に。鮮やかに。ジンさんの話を聞いたあと、数秒の物思いに耽る。そして、静かに口を開いた。
「…この一夜は、大切な思い出です。魔法が解けても、ボクは必ず忘れることは無いでしょう」微笑し、カクテルを軽く掲げる。「いただきます」カクテルを口に運ぶ。まず最初に気付く、甘い香り。口の中に広がる、自分のために作られた味。「…美味しいです。というか、それ以上に嬉しいです。きっと、シンデレラ以上に幸せ者ですね」嬉しそうに、目を細めた。今、時間は何時だろう。12時になったのだろうか。なる前だろうか。とっくに過ぎただろうか。ただ幸い、ドレスも舞踏会も王子様も消えていない。それが、とても嬉しかった。
優雅に一礼をし青年は問いに答える。「此岸の六識さんですか。はい、それでは六識さんと呼ばせてもらいますね。あ、いえ、起こしたとか気にしなくてもいいですよ、こんな所で寝てると迷惑になりますし…!」むしろ感謝しています、と笑った。
「この後、誰かお目当ての相手でもいるのかな?いよいよラストダンスってやつだろう」不意にそう尋ねられ会場を見渡すと既に終盤に差し掛かっていた様だ。本当に時間が過ぎるのが早い。「もうラストダンスですね、ええっと、お目当ての相手ですが残念ながら居ないのです。踊れると良いのですが。」ふとある事を思い出しガタリと立ち上がる。「あ、そういえば…自分で仕立てたドレスを忘れてました。着替えてこなきゃ…!」
予想をしていなかった申し出に少しだけ思考が止まる。………なんだか誘いを待っていたような自分の台詞を思い返し、赤面。それでも何とか慌てるのだけは自制して平静を努める。「えぇ、私で宜しければ喜んで。…ただ、踊るのには慣れてないもので。そこはご容赦下さいね?」恥ずかしさを誤魔化すように笑い、視線を料理に移す。「まだ、次の曲まで少し時間もありますし。料理も存分に楽しみましょう?たくさん食べておかないと、ダンスの途中にお腹が空いてしまいますしねっ。」そんな事は無いとわかってはいたけれど。…程よい甘味が心を落ち着けてくれると思い、照れ隠しにケーキを一口。
「イシアさんが来たらまた改めて乾杯をするということで…ええ、まずはイヴ達と会えたことに乾杯ッ」受け取ったグラスで乾杯。「似非ホストって…ああ、小次郎さんのことですよね。普段とは違った格好で驚きました。あのかっこよさなら、すぐにでもホストになれますね」笑ってそう言うと、大切なことを言い忘れていたことに気付く。「驚いたと言えば…イヴとキルエさんの格好も驚きました。もちろん良い意味で。お2人とも、ドレスがとてもよく似合ってますね」顔見知りの2人の女性に話しかけた後、一緒のテーブルにいるデーモンの青年に挨拶をすることに。「ええと…ドラバニアのアンスウェラーと申します。初めまして」
彼と共に出たバルコニーそこは私が愛しく思う者達の色に染められていた。ダンスで熱って身体を今は心地良く冷ましてくもくれた。私は手を差し延べ、手の平に舞い降りた一粒の雪を優しく見つめると、目を閉じ、左手を胸に当ててあの願い事を小さく呟いたの。友達が私に残したあの願い事を…そして、目を開いた私は幻灯屋様にこう言ったのそれは私の願い事…「もし、私の詩がお気に召したら、またダンスを踊って頂けますか?」そして、私は心が紡いでくれた詩を奏で始めたのです。
ふらふらと吟味をしている間に、2曲目が終わってしまったまずい、このままでは食べたい物も食べられずに舞踏会が終了してしまうそもそも何故御馳走に手を付けなかったのかそれは小人故に少量しか食す事が出来ないという事実お腹一杯に食べられるという利点とは裏腹に、多くを食せ無い…そこで考えた、保護者である竜には戦闘時以外での使用は止められているがこの際仕方ないある作戦を思いついた小人は、いそいそと更衣室へと飛んで行く
…数分後、更衣室から出てきたのは給仕の格好をした17歳程の少年……容姿は小人に似ている、というか本人である給仕の格好に似合わぬサングラスを付け、手には銀のトレイ。もちろんその上にはワイン等の飲み物が乗っているわけだが、この給仕にとってそれは只の飾り、あくまで目標は……御馳走である「コレの貯蔵魔力が足りなくて完全に大きくなれなかったけど…問題はないかな……バレませんように」お代わりは如何でしょうか?などと形式上の愛想を振りまき、紳士淑女達にワイン等を注ぎつつ、御馳走が並ぶテーブルへと近づく『目標迄残り20m位…っ』無事辿り着ければよいが
『遠慮せんと笑っていいんだぜ?』「誰が笑うか」小次郎の言葉にむっとして答える少女。「キミと会場の両方に違和感が無い。誰が、笑うか?」特に沢山の言葉を紡がず、率直に言い、真っ直ぐに顔を見上げる。少し表情を緩め、「自分を卑下するでないよ」と告げた。そうこうしている内に、小次郎がタシュンカ殿に色々食物を手渡していた。やれやれ。これじゃ国内の飲食店と変わらん。「タシュンカ殿、ひっくり返しそうだったら、無理せず何処かのテーブルに置いた方が良いぞ」小次郎の手に捉まって歩きながら、背後のオーガの男性に告げる。視線を前に戻し、見えたのは、氷の華。
フラフラとバルコニーに向かう途中、呼び止められた気がした。「いえ、善哉なんてもう食べれません。うぷ。」食べ過ぎのお腹を抱え振り返ると、そこには給仕ではなくディーノさんが友人達と談笑していた。「ディーノさん?」何故か紋付袴姿のデーモンにちょっとビックリしつつ笑顔で挨拶。…でもその場に留まるのはちょっと無理だとお腹が抗議していた。「また善哉食べにきてくださいね、ではごきげんようー」無礼だと思ったが、かえって迷惑になりそうな気がしたのでそそくさとその場を離れた。(あの姿で踊るのかな?)ちょっと紋付袴姿のダンスも見てみたいと思った。
『お2人とも、ドレスがとてもよく似合ってますね』押し付けたグラスにも拘らず 嫌な顔一つせずに乾杯をしてそつなく挨拶をするアンスに「我はともかく キルエは綺麗だろう」我が事のように自慢し 大威張りをするアンスがディーノに自己紹介を始めたのを楽しそうに眺めいくつかグラスが空いたゆえに 追加を頼もうと給仕を探す
その眼に映るは可憐なる花と化したイシアをエスコートする見事なホストっぷりの小次郎と・・・揺れる羽飾・・・り?両手に大皿を持ち 脇には酒瓶を抱えるオーガの男性をみとめ慌てて酒瓶を受け取ろうと駆け寄ったものの 会議室でちらりと見かけただけだった事を思い出す「すまん イシア 一緒に来れば良かったな 小次郎もありがとうな 手間を取らせてすまなんだ あー・・・確か御身は・・・タシュンカ殿と言われたかな? 大皿は任せるゆえ 酒瓶は我が持とう 我は 魔族のイヴリース 小次郎やイシアの友人である 初めまして だ」
やはりと言うか今回の事は私のただの勘違いでしたね・・・思った事を正直に言ったもののやっぱりちょっと恥ずかしいです・・・(^^;私は、恥ずかしさで顔が熱くなるのが自分でも良く分かりましたそんな私にライさんは子供のような笑顔で話しかけ、言葉を続けます・・・そして、友情の証として手を差し出してくれましたもちろん私の答えは決まっていますよね・・・♪私は、その手を両手で握り締めながら話しました・・・「もちろん喜んでお願いしたいと思います♪これからもよろしくお願いしますね♪」
気が付けば、テラス周辺も人が増えている二曲目の終了と共に、踊っていた人達も此方に来た様だ「少し、月に見惚れ過ぎていたか…」先程まで踊っていた人々が、ダンスの感想や歓談に花を咲かせる其処を後にして、中へと戻った中は相変わらず、賑やかである少し身体が冷えた所為か…会場の熱気は程好い風邪を引きそうだ、と…若干夢の無い事を思いながら、緩やかに歩を進めていたふと、少し向こうに良く見慣れたシルエット此処からハッキリ見える程の視力は持ち合わせてない、が…間違い様も無い、筈普段とは違うドレス、ヘアスタイルだが、一歩ずつ、其れは確信に「…リノ?」驚かさない程度に、後ろから声を掛けた
「お疲れですか…司祭様」…ピンクの可愛らしい幼い天使…これはこれは…「今晩和、クー…。一瞬誰かわからなかったよ?春色の小さなレディだね…」静かで穏やかな微笑を返して、肩をすくめる。「…おや…?」クオリアの後ろから来る人物を見つけ…ニヤリと笑う。ふふ…少し済まして「そうそう…俺は、司祭でもあるが…君の魔術の師匠だぜ?その証拠…見せてやるよ…目を閉じて三つ数えて、後ろをみてごらん…ふふ…」入れ替わりに飲み物を探しに立ち去るか大分…体は痛いが…苦しさは大分楽になった…クーの元から立ち去る…親心とでも言おうかな?
人混みの中で最近、知り合ったばかりの闇エルフを発見したから…だ。クロフォード殿…と話しかけようとして…黙って微笑をして、会釈をすると、視線で今来た方に移す。「あそこにいるよ?、クーは」と、言わんばかりにニヤリと…おっと…堅苦しい俺への挨拶はいらんよ?通りすがりにテーブルの上のミネラルのグラスを取り……少し離れた人混みで、眺めているよ…ふふグラスを傾けながら愉快そうに一人悦に入っている……端から見たらニヤニヤしていて不気味かも知れないが?
朱露殿は気分が悪いようだ、そういう時は確かに風に当たって休むのが良かろう、居眠りして風邪を引くなよキルエ殿何だぜんざいを知っているのか?某もつい最近知ったというのに若いくせにやけに物知りだな(どうしてもそういう話にしたいらしいアンスウェラー殿おぉこちらこそよろしくだ。さてラストスパートで飲みに掛かろうか?イシア殿・タシュンカ殿某はディーノと申すものだよろしくお願いいたす
自分にしがみついて泣きじゃくるセラス嬢。道化はその髪を撫でながら静かに立っていた。泣いている理由はどうでも良い。敢えて訊くことはしない。道化はただ、今の自分の役目として、彼女の涙を受けるだけだ。その後でちゃんと笑ってくれれば、道化は嬉しいから。「‥良いよ、俺も良い出会いだと思ってるから。でもきっと、セラスさんは笑った方が可愛いと思うから、落ち着いたらちゃんと笑ってね?(微笑」背中をゆっくり優しくとんとんと叩きながら、道化は言った。
紗更さんと別れてから話しかけられずにいた女性を探す。始まった時より人が増えているようで見つけ難い。とりあえずその場に留まり周りを見ていた。そうして一人でいる内に二曲目も終わったようだ。飲み物を運んでいる給仕から飲み物を受け取りグラスに口をつける。中はお酒だったがアルコールには強く、軽く飲むことができる。周りの雰囲気により味も格別だった。飲み終わるとグラスを返すため給仕を呼び止めるとテラスに向かう女性が見えた。慌てて給仕に渡すと急ぎ足でその女性の方へ行き、呼び止める。「セレナリルムさん…!」少々声が大きかったかもしれないが自分ではそれが気にはならなかった。
トニックを飲み込んだ瞬間、いヴに堂々『キルエは綺麗だろう』と言われて吹き出しそうになった。「いや、そんなコト言われてもアンスさんだって困るでしょうに。 それに”我はともかく”って何よw 小次郎ちゃんの見立てのドレス、凄く似合ってるのに」ねぇ? とアンスさんに同意を求め、その隣りでぜんざいに興味を示し続ける先輩悪魔に「甘味のことならちょっと詳しいわよv …トシ相応にw」などと笑ってみせる。そこへ人波から小次郎ちゃんがイシア嬢を連れて戻ってくるのが見えた。その後ろからひよんひよんしたものが見え隠れ。――…???先に気づいたいヴが、3人に駆け寄った。
最後のターンで体がふわりと宙に浮いた。飛んでる!大きな翼のはためく音がして着地。同時に体を軽く反らしてフィニッシュ。一番危険なところで宙に浮いたおかげで、足を踏まずに済んだなんてことは内緒にしておこう。「フィレズさん…!こんなところで空を飛べるなんて思わなかった!すごい嬉しい!」思わず大はしゃぎ。何たって空を飛ぶ翼に、コンプレックスを持つほど憧れ続けて来たんだから。「フィレズさんと踊れて良かった。お相手、ほんとにありがとうな!」本来ならこういう時は、裾をつまんで会釈するのが礼儀なのに、思わず両手で握手する。しかもぶんぶん振り回す勢いで。
「先生…?」『目を閉じて、みっつ数えて後ろを見てごらん』師匠の突然の言葉に目を瞬かせるでも、師匠のこの表情…きっとワクワクすることね頷いて目を閉じる大勢の人の声ドレスの生地の揺れる音ふわり一瞬隣を風が通った気がした「3…♪」そのまま目を開くとアレス先生の姿は無く振り返るとそこには…
ゴトゴトと揺れる小さな南瓜の形をした馬車が一台聖堂の前で止まった。中から出てくるのは女性が二人。真紅のドレスを身に纏い、ショールで体を隠すように降りてきた自分と、愉しげな友人。「もうすぐ終わりの時間やもしらへんけど、ええのやろか?」不安げに首を傾げて歩を進め、艶やかに飾り付けられた大聖堂の扉を開く。目の前に広がる和やかな雰囲気と舞い踊る人々に思わず目を細め微笑みそこに一歩足を踏み入れた。もう待ってはるとあかんなぁ。辺りをキョロキョロ伺い、人が沢山いる場所に不安げに友人を振り返った。
「もちろん喜んでお願いしたいと思います♪これからもよろしくお願いしますね♪」 自分の言葉に笑顔で答えてくれるフィーナ殿握手をしながらこれからどうするか考える…話をするのも良いが、二人きりのままではそろそろ会話のネタも尽きてくると思いフィーナ殿に提案しました「フィーナさん、このまま二人のままでお話しするのも良いですけど、フィーナさんの友人の皆さんとも会話したいですねお話しするなら人が多い方が会話も弾みますし…どうしますか?」手を繋いだまま、フィーナ殿の答えを待ちました
雪の中、一台の馬車が会場前に到着。人型御者扮する赤猫の男爵が手綱を放し馬車の戸を開ける。「若、ロイヤル殿、着きましたぞ」男爵の語り掛けに夜会服を纏う二人の青年が姿を現す。「寒いな・・」はらはらと舞う雪を黙認し、ぼそり呟く。寒さが苦手な連れを、ちらりと心配そうに見やる。「では、師よ・・参ろうか?あまり待たせても機嫌を損ね兼ねん」隣で会場を眺め佇む連れの人物に若と呼ばれし主は話しかける。どうやら、この二人は師弟らしい。馬車に飛び乗り去り際に「愉しんで参られよ」と云う男爵の一言に「無論、愉しむ・・のぅ」と馬車を見送りつつ師に同意を求め会場内へ。
テラスに舞い込んだ、一羽の蝙蝠。その姿を認めて手を差し出した少女の周りを一周すると、再び闇の中へ戻って行く。蝙蝠の去ったテラスからは、少女の姿も消えていた。
「えぇ、私もここで出会えた事を忘れませんよ」微笑むとグラスに口をつけるマーシェさんの反応を見る美味しいの言葉が出てきた時やったねと心の中で呟く そして『それ以上に嬉しいです。きっと、シンデレラ以上に幸せ者ですね』目を細め嬉しそうに微笑む表情を見ているとこちらまで嬉しくなる「喜んでもらえて嬉しいです 貴女に幸せな時間を過ごせてもらえて良かった」一番の笑顔を浮かべながらそう答えた
水を飲み終えて一つ息を吐く。 息も整い、周りを見回す余裕も出て来た。 見知った顔が歓談の花を咲かせ、踊る人々もフィニッシュを迎えては笑顔で離れる。 一つの区切りの時間。「…リノ?」 女の仮初の名を呼ぶ声。 一番馴染んだ其れを、聊かの微笑を持って迎えた。「ふふ、今晩和、ライ」 光を浴びながら嫣然と微笑む。 夜会服に身を包んだ彼も、また少し、どこか違って見えた。
「も、もうっ。そこまで笑わなくても良いではありませんか。…でも、はい。ありがとうございます」顔を紅くしたままついと顔を背けて、頬を膨らませる。仕草は不満そうだが、繋がれた手はしっかりと握り返していた。温かいなぁ――素直にそう思った。歓談の場まで手を引かれ、一つの椅子に腰掛ける。先程まで大層楽しんだから、今は休憩らしい。エスコートしてくれた青年を見上げながら、修道女は尋ねた。「プロシオン様は…これから、どうなさいますか?」
「大丈夫、きっと楽しいさ。」良い返事が返って安心し嬉しそうに答える。「はは、そうだね。」途中でお腹が空いてしまいますとケーキを口に運ぶ彼女を眺める。照れているのだろうか、少し顔が赤くなっている様だった。「美味しいかい?」可愛いなと思いつつ自分も言い慣れない事に照れを隠せない。ワインを一口飲み落ち着く。曲が始まるまではまだある、色々話もしてみたい。「そうだ、梓乃嬢は普段何をしているんだい?」
「こちらこそ、ありがとうございます。楽しい時間でしたよ。」握手されてるのも気にせず返事をする。給仕から飲み物を受け取り、セイさんに渡す。「はい、飲み物。」渡すと自分の分を一気に飲み干す。「俺は食の旅(笑)に行くけど、セイさんはどうするの?」
「……ち、違います」そう言われ、目を大きく開き、ぱちくりとする。吹き出しそうにもなったがなんとか堪えた。子供っぽいと思ってはいたがここまで子供っぽいとは……。しかしこうも言われてしまったらどう言い返せばいいのか…。とりあえず、「ほほーう、人違いだったか。そりゃすまない」そう口にする。そのまま目を合わせてくれない顔に微笑む。「それで、君の名前はなんていうのかな?」目には目を。悪戯には悪戯を
見知った顔を人ごみに見つけ会釈し近寄ろうとするも挨拶は不要という仕草を見ふと・・・・・「あれは・・・」アレス氏が来た方向にいる人影に目を凝らす
淡いピンクのドレスに実を包み振り向く姿を見て「・・・クオリア・・・・ お前の師匠からここに居ると聞いてきた・・」歩み寄ると相手の左手をそっと取り手の甲へと唇を寄せ「・・・とても美しいぞ・・・こんな所でよければ 踊って貰えるか?」自分の左脚をちらりと見てホールへ行くことは出来ないがと付け加えながら
曲が終る。淡い熱のような余韻を残して、回転が静かに止まった。くるり。最後に振り返るようにして離れた彼女を迎える。『もぅ終わりかぁ・・ でもすっごぃ楽しかった!ありがとー!』拍手に包まれたフロアーで、そっと彼女が手を差し出した。きゅっとソレを握り、。「貴女様とステップを踏めて、とても楽しゅうございました。ありがとうございました」にっこりを微笑むとドレスの量端をそっとつまみ、深く礼をとった。「さぁ…少々喉が渇きましたわね…わたくし、先ほどの長いすへドレープをとりに参りますけれど…なぁ様はいかがされますかしら?」すこし首をかしげて、彼女は問いを投げかけた。
頬を膨らませ顔を紅くしながら背けてしまった彼女に、参ったなと苦笑し頬をかきながらその手を引き歩いていく。そして、彼女が椅子に座ったところで給仕に声をかけ飲物を頼んだ。「プロシオン様は…これから、どうなさいますか?」 「ん…ちょっと、人を探そうと思っている。隠れられているようなのでね、見つかるといいのだが」二曲目の間に潜り込む、と言っていたがその間には見つけられていない。最も、ダンスに集中していたので仕方がないのだが。「貴方と過ごせた一時はとても楽しかった。それだけに名残惜しいが……すまない、失礼するとするよ」
そこに先程頼んだものを乗せ給仕が戻ってきた。それを取ると、彼女に差し出す。「…水だよ。ダンスもあったし、それを飲んで少し落ち着かれると良いだろう」そして「御相手ありがとう、コルナ嬢。この後も、どうか良い時間を過ごしてくれ」そう言って微笑むと一礼し、その場を後にした。
「うぃー……寒ぃ……」 おとぎ話を思わせるそれから片足を投げ出し 薄らと白い石造りへと軽快に降り立つ。 吐き出す吐息は白く曇り、舞い落ちる粉雪が 身を竦める程の冷たい冬の空気を物語っている。 防寒の意もあり、薄手のショールを羽織ってはみるものの この寒さの中では大して役割も果たさなさそうだ。 「茜ちゃん、男って女を待つ生き物なんだよ」 喧騒の為か不安も露に振り返る瞳を間近にして。 穏やかな笑みを湛えて見せる。
「奥行って何か食べたい! お腹も空かして来たしさ?」 躊躇う細腕を強引に引き、煌びやかな衣装に身を包んだ 人々を押しのけ我が物顔で闊歩する。 ――遠慮等という言葉とは全くの無縁の様だ。
降ってくる雪を見つめる優しい視線一度閉じられた其れは再び開いて私を真っ直ぐ見つめてくる開かれた口が紡いだ言葉の意味次に紡がれる言の葉の連なりを待つゆっくりと彼女が謳うのは…月夜に願う切ない想い冷たい空気の中へ溶けて行く其れを聞きながら、用意しておいた答えを告げる為に口を開く「想いを連ねた見事な言の葉だったよ、ネリネ君けれど、次の曲は踊れないんだ。申し訳無い少々しなければならない事が有ってねだから、3曲目はどうか別の方と短く、そして楽しい時間を有難う」名残惜しそうな表情で頭を下げる「さ、そろそろ中へ入ろうか。身体が冷えすぎるといけない」
(吽?……怪しい!)まるでミネアはんは慌ててワインを煽っているように見えた.ダンスは苦手だと答えた彼女だが、どうもしどろもどろというか歯切れが悪く……何よりも一度、ワインを、噴いた.これはしたり.見事尻尾を捕まえた!「わてぇ?そうやねーわてはダンスなんて……あ、あ、盆踊りなら……あと収穫期に畑で田楽舞……」徐々に声が落ちていく.しかし、自分は踊れなくても見たいものは見たい.「ミネアはん……隠し事は駄目やよー?さあ、三曲目が始まる前に!」悪戯っ子のように、にしっと笑うと室内へと彼女の肩を押し始めた.倭酒がすっかり回っているようである.
何と云うか。似非は似非だがそれなりに見えなくもねぇらしい。『キミと会場の両方に違和感が無い。誰が、笑うか?』続いて『卑下するな』ときた。念を押され、もう少し胸を張って歩く決心を固める。俺が如何のというよりも、連れ立つ相手に失礼だと今更ながらに気がついた。…我ながら少々ニブいよな。こうなりゃ元来ずうずうしい俺の事。肝を据え背筋をしゃんと伸ばし、イシアの手を取り悠々と歩んで行く。そんな俺達の後ろでタシュンカが呟く。『オレサマひっくり返さないかドッキドキ』
「もうすぐだぜ、タシュンカ。頑張れ!」イシアと正反対の言葉を掛ける俺。着いたら真っ先に乾杯しような、と付け足して。程無くして目的地へ到着。イヴ、キルエ、ディーノ、それからアンス。そこへイシアとタシュンカと俺。総勢七名の…宴会場?「ただいま」皆へ手を振り、イヴの労いへ「何の何の」と笑って返す。それから此処までエスコートしてきた少女へ、「さ、着きましたよ。足の具合は?」少し屈んで声を掛ける。
軽やかな演奏も終曲へ向かう『二曲目、ウィンナーワルツが終了いたしました』会場内から惜しみない拍手が送られる中央で踊っていたペアたちに素敵な演奏を聴かせてくれた楽団にもジャスも双方に拍手を送ったまずは軽やかなステップを披露したペアたちへ中央から引き始めるペアたちに向かって拍手を送る途中、同じように拍手をする友人の姿が目に入ったグラスを持って少々酔っ払っているようにも見える飲みすぎなければいいけれど、と思いながら目が合ったので小さく手を振ってみたそれから楽団にも惜しみない拍手を3曲目はどんな曲を聴かせてくれるのだろうか
幻灯屋様からの丁重なお断りの言葉を聞き自分の行いに恥ずかしさを覚えた私は、笑顔になる事で気分を誤魔化したのでした。「さ、そろそろ中へ入ろうか。身体が冷えすぎるといけない」彼の紳士らしいお心遣い私はいつの間にか好きになってました。いいえ、きっと彼自身を好きになってた。でも…「いいえ、私はもう少しこのまま…余韻を冷ましたら帰りますひと時の夢をありがとうございました」お別れは悲しいけど、想い出は出来たのだから…だから優しく微笑む事が出来るの『素敵な夢をありがとうございました』優しく微笑みながら、魔法を解く言葉を紡ぐと私は夢から醒めてゆくのでした。
朱露さんを見送り、新たな料理に舌鼓。そろそろ準備をと促すマカさんの声に、思わず手が止まった。フォークを置き、ワインを一口。周りを確認するように、さり気なく体を捻ってみる。頬が見る間に紅潮していくのはワインのせいではなかった。(ああもう、情けない…)溜息と共にワインを置いて、準備体操をしているマカさんへ向き直る。「もう…ドレス姿でそんな事をしたらみっともないでしょう? 踊るのにいい場所が無いか、歩いて探しましょうか」適当な理由をつけて広い会場を歩く。運動はさり気なく。余り意味は無いだろうと思いながらも。ゆっくり休んでいた方が良かったと気付いたのは、後の話。
『如何にも、帝蓮だ。どちら様かな?む、 もしかして…ライファの友人の方か?』言われた言葉にホッと胸を撫で下ろす。そして問いに頷き、片手を軽く差し出してニコリと笑んだ。「ヒュースト、って言うんだ。よろしく」と、ライファが振り向き掴んでいた髪を離す。振り向いた顔がなんとなく怒っているような不機嫌なような、そんな感じがしたがさほど気に留めず帝蓮さんに話しかけ続けた。「半分くらい勘だったんだけどさ、良かった、合ってて。もし違……」途中まで口にした言葉は、ライファにツノを掴まれ中断せざるをえなかった。
「……何で掴む…」自分を紹介している友人に、ポツリと呟く。嫌な予感がし、ツノから手を外させようと腕に手を伸ばした瞬間…ライファに睨まれ(しかも目が合って)ピタリと動きが止まった。『待たせた事もそうだが、この会場内で雰囲気を壊す様な大声でオレの名を叫ぶな、恥ずかしい奴めっ!』「狽「ッ…!!」早口で責め立てられたかと思うと、ツノに爪を立てられて小さく悲鳴を洩らす。と同時に、手をツノから引き剥がそうと腕を両手で掴み思い切り引っ張った。
自分のうっかりした言動でアイスの動きが崩れる。(と、やべっ)しがみついてくる身体を支え、そのまま彼の腰に添えた手に力を込め抱き上げるようにしてくるりくるりと回る。(あー、何かデジャヴ…。今日は失言の日かも知んねぇ…)一曲目でも同じ事をしでかしたのですんなりと誤魔化すことが出来たが嫌な考えが脳裏を過ぎる。この調子ではもし三曲目の相手が見つかっても同じ事をやってしまいそうだ。踊る相手の調子を崩しまくりなのはちょっと自分でも避けたい。気を付けねばと自戒する間も幸い誰ともぶつかることはなく、アクシデントは過ぎていった。
「いや、あの…こっちこそ、世話かけさせてすまねぇな」こちらの詫びに返された表情は硬く、失敗したという思いが強くなる。しかし無情にも曲は終盤に近づきフォローを入れる間もなく終わりを迎えてしまった。ラストに合わせフィニッシュを決めるが何となく苦笑が漏れた。「わり、上手くリードできなくて」不甲斐ない思いを素直に漏らしてエスコートしながら歓談席へと戻る。「アイスはこの後どうするんだ?また相手探すのかね」ワザと明るく笑ってお姫様の都合を探ってみた。好奇心もあったがいつまでも落ち込んではいられない。さて、後一曲残っているが自分はどうしようか。
会場内に歩みを進め人の多さに微妙に驚きを隠せず瞳瞬く。同伴者で有る師に耳打ちしつつ話しかけ悪戯気味に笑う。何か企んでいる時の二人は実に愉しげで有る。近場に佇む給士に話し掛け何やら交渉シャンパングラスを載せたトレイを拝借したらしい。トレイ片手に如何してか?仲良く師と手を繋ぎ待ち合わせる人物二人を探す。遠くから見ても目を惹くらしい目的の女性を発見!深紅のドレスに翡翠の髪の女性の背後に立ち業とらしく語りかける若様。「愛らしい、御嬢さん?誰かと待ち合わせかな?シャンパンは如何ですか?」背後で、その様子をクスクス笑う師に、そちもやらぬか?と視線でもう一人の女性を見やり促す。
とびっきりの笑顔を見せてくれるジンさん。彼も楽しんでくれただろうか?ふと気付くと、ざわざわと周りも動き始めている。そろそろ、3曲目だろうか。彼も新しいパートナーを見つけなくてはならないだろう。カクテルを飲みながら、そう思案する。「…そろそろ3曲目ですね。ボクはまた、この辺りで人を眺めることにします。最後のエスコート、どうもありがとうございました」そう言って、深々と礼をする。今までの、全ての感謝をこめて。「ではジンさん、良い夜を。またお会いしましょう」そう微笑んで、休憩用の椅子に向かう。人々を眺めるのに最高な場所を探さないと。
ふう、やっと落ち着く場所を見つけた。壁際にちょうどぽっかりと開いた空間。そこに陣取ることに成功したのだ。会場は人がひっきりなしに動き回っていて、ちょっとするとぶつかってしまいそうになる。まあ、それだけ盛況だということだから、いいのだけど…新しく貰ったカクテルに口をつけた。名前を聞いたのだけど、忘れてしまった。オレンジ何とかだったかしら…
握手の後、ライさんが話し出します「フィーナさん、このまま二人のままでお話しするのも良いですけどフィーナさんの友人の皆さんとも会話したいですねお話しするなら人が多い方が会話も弾みますし…どうしますか?」ライさんの言う通り、私自身の1つの目的がそれだったりします皆さんもなかなか多忙の方も多いのでこういう時にいろいろな話をしてみたいですからねここはライさんの提案通りにしましょうね「そうですね♪私もいろいろ話したい人がいますからそうしましょうまずは、この人混みの中を探さないといけませんけれどねさてさて、うまく見つかるといいんですけれど・・・では、まいりましょうか・・・♪」
相手がいないという答えに、意外そうな顔で瞬いてしまった。「それじゃあ… まだ一曲も踊っていないのかな? ふふ、なかなか気分がいいものだよ」ダンスの相手を抱くように軽く腕を挙げて、ポーズを取ってみせる。「…ううん、しかし俺もまだ次の相手が決まってなくてね。 大切なラストダンスだけあって、迂闊に誘うのも悪い気がしてさ」そして、不意に立ち上がった相手を目で追う。「シャルール、何か用事でも?」
『あ、そういえば…自分で仕立てたドレスを忘れてました。着替えてこなきゃ…!』「おや、お色直しかい?ふふ、それは是非着替えておいで」少し考えてから、ならば、と口を開く。「着替えが終わって、最後の最後まで良い人が見つからなかったら、また俺のところへ来ておくれよ。 そのとき、改めてダンスのお相手をお願いするから」ひとつ微笑み、行ってらっしゃい、と少女を見送る。
横で、妹が楽しそうに料理を盛り付けていく。「たくさんになったの。おいしそうー」 そういう妹のさらには、大量の料理。「えっと、エル、無理はしないで下さいね?」皿を見て、苦笑しながら声をかけた後、給仕から新しいシャンパンを受け取り、座れる場所へと移動。柔らかな肉を一口サイズに切り、口へ放り込んだ。「おいしい・・・」いつも自分が食べているのとは大違いの一級品。一口、シャンパンを飲むと、惜しむように、味わいながら、ナイフとフォークを動かす。「美味しいですね〜w」横の妹に微笑みかけてまた一口。青年の顔はとても幸せそうに崩れていた。
とりあえず、兄と共に落ち着いて食事の出来る場所へと移動する。途中、給仕よりジュースを受け取り、さっそく食事をいただく。「美味しいですね〜w」横の兄にほほ笑みかけられ、嬉しそうに笑い、肉を頬張る。「ふふーおいしいの〜」休む暇なく食べ続け、満足気に笑い、兄に小さく礼を言う。「お兄ちゃん、舞踏会、一緒に参加してくれて、ありがとう」
会場にも馴れぼーっとしながらウロウロ。「暇そうな人いねぇかなー」まぁこの場所の雰囲気をかんじれたからいいか。「適当に色々な人みていこ」おいらはまたうろつき始めた。
競技場を後にし会場の隅で休憩していたものの…3曲目が始まる前に約束していた者を探さなくてはいけぬことに、気がつくだが、体が少しばかり…痛いあまり無理をするものではないな、と苦笑いをして、近くの給仕から水を貰うさて彼は何処にいるのだろう、か?人もかなり増えて会場内も混雑している…頑張って、探すとしようか
冷たい手。絡んだ指先から彼女の熱が伝わる。溶かされてしまいそうだ。思わず、目を細めた。密やかに話し、そして笑い合うよう幾度もステップとターンを重ねた。ゆっくりと、夢の終わりに向けて。繋がれた手は離さなくてはならない。我は、夢を食った乙女に興味はないのだから。例えるなら、朝日。目覚めに向けて足を踏み出した時、それは起きた。「うっ」まるで穴を開けられたかのような衝撃、痛み。「がっ…!」に、次いで顔が思い切り仰け反る程のアッパー…ではなく、猛烈な頭突き。こ、この女……!『ごめんあそばせ?』ほほほと笑う彼女を見下ろす我の眉は、ぴくぴくと痙攣していた。
ダンスの途中、手を離す訳にも足をずっと止める訳にもいかない。「…良い。落ち着いて、ゆっくり回れ」視線がかち合えば怒鳴り散らす訳にもいかず、小さな溜め息を一つ。指の絡む手の力を、僅かな仕返しとばかりに強くして再び足を踏み出した。視線から逃れ、流れる髪を見送った視界の端に捉えた楽団、指揮。あぁ、終わりが近い。ふっと目を伏せ、そして再び蒼い瞳に彼女を映し、笑った。曲の波が大きくなる、それが最後の合図。腰を引き寄せ、仰け反る体を足で支える。見下ろした彼女は、はっとするほど美しかった。シャラ…軽い音で真珠が鳴る。会場に戻る喧騒。そうして、夢の時間は終わりを告げた。
「ミネアはん……隠し事は駄目やよー?さあ、三曲目が始まる前に!」そう言いながら室内へと肩を押してきた。「あ、いや…俺はタダ酒飲みにきただけであって…」(酔ってやがるな…)酔っぱらいとは得てして強引だったりするもので…しょうがないので、煙草の火を消し、室内に戻ると、「んじゃ、俺、今度はシャンパンでも貰ってくるから…またな」素早く人の輪の中に溶け込んで彼女の視界から消えた。給仕からシャンパンを新たに貰うと、飲みながら一息吐いた。「ふぅ…」
二曲目も終わり、ホールで踊っていた方達が戻ってきて更に混雑する会場この中で本当に見つける事が出来るでしょうか…不安に思いながらもテラスの方へと向かっていると、急に名前を呼ばれた「セレナリルムさん…!」人が多い為掻き消されない様にだろうか少し大きな声にビクリとする声がした方を向くとそこには探していた男性の姿があったどうやら一人の様子その姿を確認し傍へと歩み寄るとドレスの裾を摘み礼をする「もう見つからないかと思っていました。会えて良かったです」顔を上げ微笑むと給仕からグラスを二つ受け取り宜しければ、と二龍へと渡す既にお酒は少しまわっているけれど…大丈夫でしょう
「本職は聖職者…と言っても見習いですし、それらしい事は何も、ですね。普段と言えばいつも調べ物をしていることが多いもので…」普段何をと聞かれた事が無かった為、ついつい曖昧になる。暫く考え込んでやっぱり、と結局思いついた事を。「うぅん、何て言えばいいのか。とにかく識る事が好きなんです、色々な事を。自分の世界が広がる感じがして…」誤魔化すように笑って答えた後に、素直に聞いてみることにした。「やっぱり…変でしょうかね?」ついリク様の反応を窺う様に見てしまう。
「ふふ、今晩和、ライ」光の中で…微笑む彼女は美しいと、改めて感じた「今晩は、…とても綺麗だ…ドレスも、勿論リノも…」にこりと微笑んで、そう言ったありきたりな言葉しか出て来ない自分が少々恨めしい…しかし、言葉に表せぬ程、彼女に見惚れていたのも事実だった「………」困ったな、良い言葉が思い浮かばない…「…リノ…」考えるよりは…「…若し良かったら、ラストダンス…お相手願えない、かな…?」顔が一瞬にして紅潮するのが自分でも良く解った
『コイツが待ち合わせていた友人だ;まさか叫ぶとは・・・すまん;』「謝る必要なぞないし、大したことでもあるまいよ。」ライファの発言に軽く言葉を返す。『ヒュースト、って言うんだ。よろしく』屈託の無い笑顔を向け、ヒューストと名乗る人物は私へと手を差し出してきた。その微笑も無邪気な登場の仕方も彼の人格を如実に示しているのだろう…そう思うとこちらも笑みがこぼれてしまう。好感の持てる御仁だ…握手に応じようと自らも手を差し出す。
が…突如彼とライファとの間で掴み合い(?)勃発。むぅ…ここは私が制止せねばならんところであろうな。だが、絡む二人の姿はまるでじゃれ合う猫…堪えきれない笑いに口角が歪み、それを隠すべく口元を手で覆う。面白い故…ここは静観を決め込むとしよう…うむ。
氷の花のテーブルが近づく。小次郎は黙って悠々と歩いていた。堂々とするのは良い事だ。その後ろのタシュンカ殿に気づいたイヴが、慌てたように駆け寄ってくる。『すまん イシア 一緒に来れば良かったな』「いや、こっちが準備に手間取ったから…、こちらこそ済まない」イヴの言葉に笑顔で答える。続けてイヴは小次郎やタシュンカ殿に挨拶していた。氷の花にはキルエ殿やアンス殿、以前会議室で見かけたディーノ殿がいる。良くこんなに集まったものだと、感心していると、ディーノ殿が挨拶をしてきた。「ワタシはイシア。以前会議室でお見かけしたが、話すのは初めてかな」
小次郎の手をとったまま、ディーノ殿に軽く会釈してみせる。そしてその小次郎は、テーブルまでエスコートすると、『さ、着きましたよ。足の具合は?』屈んで尋ねてきた。「有難う。うん、足は大丈夫だ…小次郎がそっと運んでくれたお陰かな」くすりと笑い、気取った言葉を揶揄するでもなく、小次郎にも会釈する。本来人に傅く立場の存在なのに、姫様のような扱い。…こういうのも、悪くない。心地よい。少女は、何時に無く機嫌の良い顔をしていた。
フィーナ殿に答えて微笑みを浮かべて返事をする「はい、フィーナさんの友人の方々がどんな人達か今から楽しみですよ」ふと繋いだ手に意識が向く…一緒に行動するなら、はぐれない様に繋いだままの方が良いだろう…「フィーナさん、友人の方々を探す間、手は繋いでてもらえますか?私、結構おっちょこちょいなので…この人の多さで迷子になったら大変ですから…お願いできますか?」自分がとても子供っぽい事を言っているような気がする照れ笑いを浮かべてフィーナ殿の答えを待ちました。
振り返るとそこには…このような場に自分から来るはずのない愛する人の姿きっと今私は間抜けな顔をしているだろう…『なぜここに…?』そう口にする前に私の前から去った師匠の顔が浮かんだあぁ…またあなたは…『師匠からここに居ると聞いてきた』またあなたは私の為に…その優しさと、驚かされる先読みに感謝の笑みが自然と零れるいつもありがとう先生…心の中で、手を合わせ呟く
友人に手を引かれ、人の波を乗り越えて奥へ進む。先導を切って穏やかに微笑んでくれる友人を頼もしく思いながら。人の波を超え、現れたのはご馳走の並ぶテーブル。食べ物を見て、先ほどの不安な顔はどこへやら。にっこり嬉しそうに笑った。「うちもお腹すいておりましたよって 嬉しゅう御座いますわあ♪」
我ながら、流石に露骨に喜びすぎたと満面の笑みを恥ずかしげに苦笑にかえて。さあどれから食べようか。と視線を巡らせば背後から聞こえてくる聞きなれた声。振り返らずともそれは誰か判ってしまって口元押さえクスクス笑い出した。「はぁい、待ち合わせでございますん。 うちの我侭王子様と。」悪戯した子供のような笑み浮かべ、振り返ってねえ?と軽く首かしげた。
(驚きの表情を隠せない恋人の背中に腕を回すと軽く引き寄せて右手で相手の左手を握り音楽に脚を踏み出して)ウインナーワルツか・・・左回りのワルツだったかなクイックステップやタンゴよりはまだ踊れるようだが(今度は何を踊ろうかと耳元で小さく囁いて)
『タシュンカ殿、ひっくり返しそうだったら、無理せず何処かのテーブルに置いた方が良いぞ』『もうすぐだぜ、タシュンカ。頑張れ!…着いたら真っ先に乾杯しような』相反する言葉がかけられる。おお、知性の神よ!素晴らしい解決策を!居るのか知らないが。そんな困難に光明がさす。小脇から酒瓶が引き抜かれる…命より大事な酒瓶がっ!!??『あー…確か御身は…タシュンカ殿と言われたかな?大皿は任せるゆえ 酒瓶は我が持とう 我は 魔族のイヴリース 小次郎やイシアの友人である 初めまして だ』物とりでは無いらしい…素で泣くかと思った。
「めー…オレサマタシュンカ…コンゴトモヨロシク」体が自由になり、会議室で見かけた先達達の集まる円卓に大皿を置く。とりあえず、席に居るかたがたに挨拶をせねばいけないな。そう思った矢先。『某はディーノと申すものだよろしくお願いいたす』後ろから声がかけられる。「それ…菓子?」菓子…甘い。「オレサマ、タシュンカ!菓子ディーノ丸かじり?」振り返った先には甘いものなぞなかった。
夢のような夜逢えないと思っていた人と逢えたそれだけで十分幸せなのに『躍って貰えるか?』嬉しくて、胸がくすぐったい…「喜んで…クロフォード…」彼に手を引かれ踊り始める私の手は震えていないだろうかホールに行かなくてもあなたとこの夢の夜を過ごせるだけで私には最高のプレゼントきっと私の頬は真っ赤ね…彼の顔を見上げ、ぎこちなく微笑む慣れた動きに囁く余裕やはりあなたはお屋敷に仕えていた方…脚が不自由なのに優雅なステップ「素敵…」囁き返すこの夢の夜をくれた方々と師匠に…心から感謝を…
御歓談中の皆様、失礼致します業務連絡にて場の空気を濁す事、どうかご容赦下さい此方側は少々手狭となって来た為、新たに御用意した会場への移動御願いします御歓談の最中とは思いますが、宜しく御願い致します新しい会場は、此方となります▽【本会場】 舞踏会:会場3 http://www.if-kingdom3.com/15-1-4.htm?mid=21439