ある冬の夜ポストに一通の手紙が舞い込んだ『舞踏祭へのお誘い』ロストグラウンドに住む全ての人へ?…差出人の名前は、無い隣の家にも届いたらしい。その隣の家にも誰かの悪戯だろうか?誰もがそう、疑った何故なら此処は戦乱の世界…そんな御伽噺みたいな事でも、奇跡は訪れた御伽噺の世界の幕が開いた飾り付けられた聖堂明るい光。沢山の馬車がやってくる魔法の一夜へようこそ私達は貴方(貴女)を歓迎しますさぁ、長い夜を楽しみましょう
夢は何時か覚めるもの更ける夜闇を照らすかのごとく、大聖堂内は華やかに輝き続ける照明と楽曲と、そして、集まった多くの華々によって3曲目のウィンナーワルツは其の姿を静かで優しい歓談の邪魔にならぬ曲へと変え、過ぎる時間を惜しむ人々の耳に届くだろう残された時間を思い思いに過ごす者達ある者は友と語らい、ある者は紙を片手に投票しある者は思い人と時を過ごすもう暫くすれば閉会式が始まるだろうそこで人々に選ばれた美しき花達が賞され、式は終わり式が終わり、人が消えた所で魔法は終わりを告げるだろう魔法が解けるまで後僅か
此方はダンスと歓談用の場となります曲目は全て終わり、残る期間は僅かとなりましたが、どうぞ楽しき御歓談を数点諸注意を・関わった人の反応が遅くとも待てる余裕を・他者の行動や行為を著しく制限しない・他者を勝手に動かす描写は控える・不快に思わせる描写はしない・誘う相手に同伴者が居る時は同伴者の許可を得てから相手に申し込む気持ち良く楽しむ為ですので、御守頂ければ、と思います
ダンスのペアを探していらっしゃる方は『フリー:○○(タイトルor名前)』既にペアの居られる方は【何も書かない】か『ペア:○○(タイトルor名前)』御歓談を楽しみたい方は『歓談:○○(タイトルor名前)』と御記入頂けたら人込みも見やすくなるかと思われますご面倒をお掛けしますが、御協力頂ければ幸いです 夢が覚めるのも早いもので、最後の曲も終わり舞踏会ももはや終焉皆様が良い物語を得られますよう、主催一同 心より願っております良い一夜を
残りの日程の御連絡を致します25日−31日(一週間)心に残ったペアの投票期間投票会場は此方【舞踏会投票所】http://waltzrondo.blog90.fc2.com/(投票説明やダンスの情景纏め等も御座いますので御参考になさって下さい)※ダンス情景(レス転載)について皆様へお伺い立てる前に転載となりましたが、取り下げて欲しいと言う方が居られましたら私まで御連絡下さい直ぐに対応致します2月1日−2月3日(三日間)閉会式(競技者への賞金の授与等)となっております※投票期間、閉会式の間はどうぞご自由にご歓談下さいませ残り僅かですが、最後まで皆様にお楽しみ頂ければ幸いで御座います
「えっと、少しだけ…でも少し暖かかったですからね。このくらいが丁度良いかもしれません。」心配はご無用ですよと付け加え、彼の気遣いに感謝しながら空を見上げる冷たい風が心地良く、心を落ち着けてくれるのを感じながら「えと、今日は踊って頂いて有難う御座いました。…リク様のおかげで、より一段と素敵な夜となりました。」一歩前に出ると彼へと振り返り、一礼する顔を上げると再び空を見上げ、思い出すように「本当に、お互い初対面のはずなんですけど。こうして楽しむ事が出来るのもなんだか不思議な感じですね。…これも、今宵の奇跡でしょうか?」月から彼へと視線を下げて微笑み掛ける
「そして、エルさんもそうですし、きょうからレイさんも私の大切なお友達の一人だと思いますよこれからも、よろしくお願いしますね(^^)」そういってくれたフィーナさんに、思わず照れ笑いを浮かべる。「有難う御座います」にへらっと笑みを浮かべた時、エルが友人を連れてきた。「初めまして、翡翆と申します。今宵皆様にお会いする事ができて嬉しいです。これも何かのご縁、どうぞよろしくお願い致しますね」頭を下げた相手に思わず頭を下げ返す。「妹がお世話になってますwお皿を持ったままなのは・・・お互い様ですからw」ケーキの盛られた自分の皿をみて、ケラケラと笑って答えた。
ああ、夢のようなときが終ってしまった。そっと離れる指先を、きゅ。と握り締めて彼から離れる。『とても楽しい時間でしたよ。本当にありがとうございました』優雅な一礼。自分も深く礼をとった。「わたくしも、夢のようなときを過ごさせていただきましたわ。心からお礼申し上げます…!」心からのお礼。自分がこのようなところで誰かにエスコートされる日が来るなど、想像のなかでしかなかったのに。でも夢は現実のものとなった。彼のおかげで。「…もしよろしかったら、先ほどのお食事の続きをいたしませんかしら?」ふふっと笑って、アケト様に話しかけた。
「それは良かった。何よりです」コルナ殿の表情からもその言葉が真であることが分かった。話していると、ついに三曲目も終わる。彼女の言うように、夢の時間もあと僅か。本当にいい夜だった。私もここにいる時は色々な事を忘れ、楽しめたと思う。「ソラン様も、如何ですか?」そうしてあたりを眺めていると彼女はグラスを持っていた。笑顔で答えた後、ソランもグラスを持った。「またいつか、こういう日が来る事を祈りましょう」
「あー…アイツはどうせ、こんな格好して出掛けたって仕事だとでも思ってるさ」実にドライな関係に苦笑が漏れかける。「そういうミーティア殿はさっき綺麗なお姫様と踊ってたようだけど…愛しのハニーはどうしたんだい?」茶化した礼をキッチリ返され漏れかけた苦笑が口元を覆う。「ははは…今日は美女二人と踊ったから後でヤキモチ妬かれっかな」絶対ねーけど。「誘うには誘ったんだが人混み嫌いっぽくてな」そうして思い出すのは共に過ごしたイベント事の惨事とも呼べそうな珍事達。振り返っていく内にどんどん思考の海に沈んでいく。「ハッ、すまん。ついボーっとしてしまった」レディを前に随分とした失態だ。
「そうなのかもしれないな…」微笑む彼女に視線を合わせ、「…楽しく踊れた事ではなくて…、そもそものこの出会いこそが奇跡なんじゃないかと思う。」少し照れくさいそうに空に視線を移し。「何ていうか…貴女となら今夜じゃなくとも、きっとどんな時も楽しい時を過せると思う。でも、この広い世界でこうして出会えた、それは凄い事なんだろうな。」言って眺めた先には大きな月が浮かんでいた。こんなにも月は明るいものだっただろうか…。 「だから、俺はこの夜に感謝するよ。」
微笑みににこっと笑顔で返しっ「NAぁも忘れなぃょー!ホントに、ホントにありがとぉ!!」苦笑いをするヴィレスさんを更衣室の近くまで送り。「まだまだじゃなぃ??帰り、気をつけて帰ってねっ」ありがとねー!!ヴィレスさんの背中に手をふって、また会える時を楽しみに思う。この夜が終わる前に出会えてよかった。嬉しくて、でも静まっていく音楽が寂しくて‥テーブルに戻ってジュースをもらってゆっくり周りを見渡した。今この時間をしっかり目に焼き付けられるように…
「すみません、思わず食べ物片手にご挨拶を…」そう言う翡翆さんに、順番が悪かったかなぁと、ちょっと反省しつつ、ひょいひょいと次々に皿に盛っていく。小さな皿に、フルーツを何種類か盛り、フィーナさんに手渡す。「はい、どうぞ。ライフィールさんと一緒に食べてなの」しっかり二人分盛って、次はケーキを取り、兄に渡す。「お兄ちゃんの分ね、ケーキ。こっちはわたしの」手に持っていた皿に自分の分を取る。「翡翆さんも食べて?お肉、やわらかくておいしいよ」笑顔でフォークを差出し、翡翆さんを見つめる。
「誘うには誘ったんだが人混み嫌いっぽくてな」それはそれは…と苦笑が漏れそうになるも、何か考え込んでしまっているミーティア殿を首を傾げて黙ったままシャンパンを飲んでいると、「ハッ、すまん。ついボーっとしてしまった」(何かあったのだろうか…面白いコトでも…?)中々に失礼な思考回路である。「やだよぉ…いくら普段と違うからって俺に見惚れてたのかい?ハニーにチクっちゃうよぉ?」けらけらと笑い出す。見当違いの勘違いなのか、気にしないようにとの気配りなのかは、全く定かではない態度だった。
曲が終わる。最後の締めとしてターン…だが、不意に「名残惜しくて君を帰せなくなる」と言われどきりとしてしまう。無事にターンを決めダンスを終える事が出来たが動揺していてまともに顔が見れない。その言葉だけで動揺しているというのに青年は私の手を取り手の甲へとキスをした。彼にとっては挨拶程度だったのかもしれないが、これは反則だろう。自分の顔がどんどん赤くなるのがわかる。「六識さん、ずるいですよ。素敵過ぎてときめいちゃうじゃないですか。」顔を赤くしながら仕返しをしてみる。仕返しにもなってないのかもしれないけれど。
何にしてもこのままでは駄目だ。深呼吸をし心を落ち着かせる。これでようやく相手の顔を見ることが出来そうだ。意を決して話を切り出す。「ええっと、私は用事があるのでこれで帰りますね。お相手有難う御座いました。また今度ゆっくりお話しましょう。」あ、とふと何かを思いついたのか髪飾りの花を1つ取って渡す…というより押し付けた。「ラストダンスの記念です。ただ何かを渡したかっただけなのでいらなかったら捨てて下さい。」ごめんなさい、我侭で。と苦笑しつつ謝る。「ええっと、名残惜しいけれどこれで失礼しますね。それではまた…!」慌てて言うとお辞儀をしドレスの格好のまま急ぎ足で会場を後にした。
内心ほっとする。どうやらマカさんも踊りに満足してくれたようだ。「そうしましょうか。さっきは張り切り過ぎたせいか…」喉が渇いてしまったし、と言葉を続ける事無く思わず微笑む。視線の先、マカさんが手にしたのは大皿だった。笑みを浮かべたままワイングラスを二人分手にして歩く。それぞれの中身は勿論、ワインとジュース。「この辺りにある料理は、まだ食べていない筈ね。 全種類制覇できるかしら?」マカさんには愚問だったかもしれない。そう思いつつも彼女の側へとグラスを置き、私はワインを味わう。味も香りもさることながら、喉を潤す心地良さは格別だった。
面白そうだな、と…そう自分が言ったところまでは覚えて、いるその後ふむ…と頷きながら話を聞いていたような気もする…が………うつらうつらとしてしまった様、だ慣れぬ踊りを2曲続けて踊ったのだ少しばかり疲れてしまったのかも、知れぬ…だが何と失礼な事をしてしまったのだろう申し訳なく…また、自分に呆れてしまう壁にもたれかかり思わず苦笑して…溜息一つ
三曲目が終わって、ダンスを踊り終えた人たちに盛大な拍手が送られた。お料理をお腹いっぱい食べたせいか、さっきよりもウエストが締め付けられる。早くいつもの服に着替えたいなぁ…って、思いながら会場を見渡すと、色々な人々が幸せそうな表情をしていた。そんな風景を眺めてボーっとしていたら、あきらちゃんが給仕さんから受け取ったカクテルを一つ渡してくれた。「そういえば、乾杯ってしてないよね?遅くなったけれど、して見ない?」「そういえばまだだったね。では、かんぱ〜い!」勢い良くグラスを持ち上げると中身がこぼれそうになった。もうちょっとお淑やかにならなくちゃなぁ…
周囲から楽しそうな声が聞こえてくる。夢の時間を思い思いに過ごしているのだろう。さて、これからどうしようかな。と…「…もしよろしかったら、先ほどのお食事の続きをいたしませんかしら?」そう話し掛けられ、少し考えて答える。『あの…俺、いっぱい食べますよ。構いませんか?』笑いながら冗談と本気を伝えた。最後までこの調子かと思うと少々情けないかもしれないが。あぁそうだ、長椅子の場所まで戻らないとな。皿とフォークを置き放しにしていたことを思い出した。『ははっ、実を言うとですね、緊張が解けてお腹が空いてたんです』本当に最後の最後まで…まぁいいか。気にしないでおこう。
『だから、俺はこの夜に感謝するよ。』彼の言葉に一つ頷きそれでも、と思う事を口にする「確かに、この夜が無ければ出会う事が無かったかもしれませんね。…でも、だからこそ感謝するんです。この幻想の一夜を彩ってくれた貴方へと。それに、魔法が解けて今宵の夜が終わっても、終わらないものもきっとありますよ?」何だか随分と恥ずかしい事を言ってしまいました。と口には出さずに内心で呟き変わりに小さく咳払いを一つ「んっ…そ、そろそろ中へと戻りましょう?まもなく閉会式が始まりますし…」きっと真っ赤であろう顔を隠すように、中へと足を向ける
私達は、それぞれ翡翆さんと挨拶を交します「すみません、思わず食べ物片手にご挨拶を…」翡翆さんはそう言って謝りましたが・・・「いえいえ♪気にしないで下さい私もさっきまではケーキを食べまくってましたからね♪」もちろん私は笑顔で言葉を交しましたその時エルさんが小さな皿にフルーツを何種類か盛って手渡してくれました「はい、どうぞ。ライフィールさんと一緒に食べてなの」
「ふふっ♪ありがとうです(^^)ではでは、いただきますね〜♪」私は優しい心使いに感謝して皿を受け取るとライさんの元へと向かいました「エルさんからフルーツを貰ったので、一緒に食べましょうね♪」私はフォークを差し出しつつライさんに話しかけました・・・♪
「でも、やっぱり料理のほうが楽しみかな?」「い、今おなかすいてるだけだもん、ご飯だけ楽しみなわけじゃないもんっ」そう言いつつもなおガトーショコラを口に運んでいるため、全く説得力がない。「ね、ちょっとだけダンス教えようか?次璃斗さんと一緒に踊れるように」ダンスは姉に教わろうか、とちょっと思っていたが・・・姉のダンスは踊り子のダンス。こういう時に踊るのは、マーシェさんが踊っていたようなダンス、だなあ。・・・もぐもぐ、ごっくん「うん、今度教えてっ」にっこり笑い・・・ようやく満足したらしく、皿を置いた。
踊り終えて「ふふ…素敵なダンスだったんじゃないかしら」 最後の音の余韻が完全に静寂に、飲み込まれる。「こうして見てみると、中々お似合いのペアも多いわね こうした出会いも一つの形かしら」 隣の彼をからかうように見上げて、ちょっと笑う。「とってもロマンティックな踊りの後だけれど…私、御酒を飲もうかしら ライも飲む?」 ワイングラスやシャンパンが置かれたテーブルに歩いていこうとして、振り返る。 ――― 踊りの前の鋭い緊張感も 良いけれど すっかり寛いだ会場の雰囲気もまた、女は心地良いものと感じた。
「あぁ、そうだね。」…言った後、もしかしたら自分は凄い事を言ってしまったんじゃないかと考える。ひょっとしたら引かれたかもしれないと苦笑しつつ。矢張り、少し酔っている。酒と場の雰囲気に…と、自分を誤魔化す。「…そうだな。」戻りましょう、と言う彼女と共に言葉少なで会場内へ向かう。そこでふと気付く。「何だか、顔が赤いようだけれども…大丈夫かい?」
じわじわと紅潮する顔を見やって、思わずくくくと笑い声を漏らす。「素敵だってか?ははは、もっと言ってくれ。 そんな顔を見せられては、俺も気分がいい!」相手の仕返しは意に介しもしない。よいものを見せてもらったとばかりに、満足げな顔をする他ない。小さく息を吐いて呼吸を整え、相手が落ち着くのを待つ。帰宅を切り出した彼女から渡されたのは、髪を飾っていた花。ラストダンスの記念に渡されたとあっては、捨てられるはずがない。(もっとも、それ以上にそのプレゼントが嬉しくて仕方ないのだが)
「捨てる訳があるかい、大切な思い出だとも。 …ほら、こうやって」受け取った花を、自らの胸元に添える。「帰ってしまうシャルールの代わりに、ここへ飾っておこう。 俺はこの夜を最後まで見届けるつもりでね」相手のお辞儀にこちらからも礼を返し、駆けていく背中に声を飛ばす。「転ぶんじゃないぞ、レディ!」笑いながら手を振って、一息つくと傍の壁に背を預けた。
穏やかな曲へと変わった場内に響く乾いた音一定のリズムで放たれた音の紡ぎ手から投げられた金属塊を両の手で受け取る見遣れば其れは静かに時を刻んでいた確かにコレならば、と僅かに頬が緩む品を投げて直ぐに其の身を扉の外へと移した男に静かに一礼感謝の念を込めてさぁ、そろそろ集計結果が出る集計結果のが紙片が届けば発表だそれを終えれば夢は終わる終わると思うと少しだけ残念な思いが浮かんだホスト役でなく参加者としてなんて。今更無為な事だやれやれだ。解ってやったのだろうに表情を笑みに戻して、さぁ、閉会式の挨拶でも考えよう
ぼーっとしていた自分を見て眼前の女性が面白そうな顔をした、様な気がした。「やだよぉ…いくら普段と違うからって俺に見惚れてたのかい?ハニーにチクっちゃうよぉ?」ぼーっとしていたことを咎められなかったことを安心する間もなく聞こえた不穏なセリフに冷や汗が背中を伝う。「や、確かにミネアは見惚れるほど美人だがチクリは良くないと思うぞ?」本当に告げ口されたとしても恐らく、愛しのハニーは蚊に喰われたほどのダメージも受けないだろう。だがネタにはとことんのるタイプだ。後が恐ろしい。「…冗談きついぜ、ははは…」気を落ち着かせるために通りがかった給仕から受け取ったグラスに口を付けた。
「エルさんからフルーツを貰ったので、一緒に食べましょうね♪」フィーナ殿からフォークを受け取って返事をする「はい、では…一緒に頂きましょうか」皿の上にあるフルーツにフォークを刺し、先ずブドウを一つ食べる…ケーキの様な甘味より自然の甘味の方が、好みなので油断しているとフィーナ殿が食べる前に平らげてしまいそうだ…ここで一つ悪戯心が芽生える…小さく切ったメロンを一切れ、ケーキの時と同じ様にぽふりとフィーナ殿の口へ運びました…「何だか、これって面白いですね♪」子供の様な笑顔でフィーナ殿の反応を待ちました
にこやかに挨拶をしてくださる人の良さそうな方々に、そっと安堵の息を漏らした。未だに初対面の方と話す事は緊張してしまう。「いえ、妹さんには私の方こそお世話になっております。気遣っていただいてばかりで…」レイナードさんに肉の盛られた皿を軽く掲げて見せた。「翡翆さんも食べて?お肉、やわらかくておいしいよ」フルーツやケーキなどを取り分けて周囲に配っていた少女が、今度は笑顔でフォークを差し出してくれる。それを受け取り、微笑んだ。「えぇ、いただきます。きちんと食べなければね」自炊もろくに出来ない為に普段ならば自分の口に入る機会も無い、そんな料理らしい料理を黙々と食べ始めた。
カツリ、カツリと言う音と共に男性が壇上へと其の身を移した穏やかに流れていた曲は、壇上に男性が登った事によって止まり歓談の声のみが聖堂内に響く彼は静かに周囲へ一礼すると、周囲を見据えておもむろに口を開いた『御集りの皆様、本日は急な招待にも拘らず多数の御参加、真に有難う御座います主催一同を代表して、心よりの感謝を申し上げますさて、今宵限りの魔法も終わる時が近づいて参りました今より閉会式を行い、今宵の魔法に終わりを告げたいと思います』
まずは閉会に際し、一夜の夢を彩って下さった花々を賞させて頂きます最初に賞させて頂くのは競技場にてダンスを披露して下さった3ペアゆったりとしたワルツのリズムに合わせて見事なダンスを披露して下さったのは若き騎士と可愛らしい女性のペアクロゼット様、クラト・クラド様最後にハプニングが御座いましたが、それも含めて素晴らしき舞踏でした二人の若き紳士淑女を賞して金100万Gずつ御贈りさせて頂きたいと思います次に賞させて頂くのは、農業を愛する少年とオレンジの精によるペアぎこちなさと初々しさ、そしてそれをプラスに変える程の懸命な踊りを披露して下さったのはLunar様、NAぁ。様の両名
悪戯心の混ざった舞踏を賞し、御二人には金50Gずつ御贈りさせて頂きたいと思いますそして、競技ペアの最後を飾るはテンポの速いウィンナーワルツを見事の踊りきり、周囲を魅了した男性二名のペア感嘆の溜息が零れる程、見事に繰り返されたターンとステップを披露して下さったのはベルシャード・ロア様、アレックス=マナン様御二人には金25万Gずつ御贈りさせて頂きたいと思います此処で名を上げた皆様、宜しければ御希望の授与方法を私まで御教え頂ければ幸いです御連絡なければ、同額賞品を御自宅までお届けさせて頂く形と致しますどうか、御了承下さいませ此処で男に紙片が届けられる
其れを見た男は頷きを返し会場へ向き直る『さて、皆様只今、先程御投票頂いた記憶に残ったペアの投票結果が届きました本来でしたら投票頂いた全てのペアをご紹介したい所では有るのですが、今回は最も皆様の記憶に残った2ペアを賞させて頂きたいと思います最も、今夜会場に御出でになった方々の記憶に残ったペアはこの二組ですまずは一組目ウィンナーワルツの音階の流れに乗り、一夜の夢を体現なさったのは麗しき装いに身を包んだ淑女と艶やかな妖魔まさに夜を彩るに相応しいお二人イザル様、ライア様ペア
次いで二組目は二つの足でしっかりと地に立つ猛き獣の血を持つ老紳士と白き翼を持った可愛らしい鴉天狗の少女醸し出される和やかな空気に思わず引き込まれた方々も多い事でしょう璃斗様、ヴィレス=ルフト様ペア以上二組、御披露させて頂きました競技含めて計五組どうか皆様、今宵を彩られた彼等にどうか惜しみない拍手を!尚、最も皆様の記憶に残ったイザル様・ライア様の御二人には仮面の紳士より思い出を刻み続ける記念品を預かっております時が過ぎて何れ薄れ行く思い出だとしても、刻み続ける時の音が今宵を思い出させてくれる事を願って記念品は後程お届けにあがります
『そして、只今発表致しました記憶に残った二組の方々イザル様・ライア様ペア璃斗様・ヴィレス=ルフト様ペア御二組には今宵の思い出として御願いして有る絵師の方によるペア絵を後日お届けしたいと思います後程、4人の方々の御宅へ其々詳細をお伺いにお訪ね致します』そこで一旦声が終わり、静かで身体に染み入るような曲が流れ始めたさて、以上で賞の発表は終わりとなりましたこのような夢物語に御付き合い頂き、真に有難う御座いました今夜という時が成立したのは会場準備や各国での告知、準備段階から手伝って下さった方々とこうして参加して下さった皆様の御陰です
私一人では当然成す事は出来ず、只の呟きとして終わっていたでしょう初めての試み故、至らぬ点ばかりで御迷惑も多々お掛けする事も多く、決して完璧な出来ではありませんが、それでもこうして終わりを迎える運びとなりました改めて、皆様一人一人に感謝を述べさせて下さい皆様、有難う御座いました今宵の記憶が思い出の一つとなれば幸いです長くなりましたが、私からは以上ですそれでは、これにて舞踏会閉会で御座いますお帰りの際はお気をつけて。どうぞ何事も無き様に会場はもう暫し開けておきますので御歓談やお食事等、御自由に御使い下さい皆様がお帰りになった事を確認してから扉を閉めさせて頂きます
アケト様と二人、お皿の上には新しく盛られたお料理。「ふふっ。やっぱり美味しいですわね。アケト様にお味を教えていただかなかったら、危うく口をつけずに帰ってしまうところでしたわ…」そんな和やかな歓談の最中『御集りの皆様、本日は急な招待にも拘らず多数の御参加、真に有難う御座います主催一同を代表して、心よりの感謝を申し上げます……』主催である幻灯屋様の朗々たる声が会場に響いた。それにしばし耳を傾け、表彰されたペアの方々に、心からの拍手を送る。そして、幻灯屋様の最後のご挨拶が終る。それは、魔法の終わりの合図。
「幻灯屋様、お疲れ様でしたわ…!とっても楽しゅうございました!」表彰されたペアの方々にではなく、今度は主催の幻灯屋様に心からの感謝をこめて拍手を送った。素晴らしい夢を見せてくださってありがとう。と。ひとしきり拍手が終った後に、再びアケト様に向き直った。「アケト様…乾杯いたしましょうか?…この夜に」そういうと、シャンパングラスを目の前に掲げて見せた。
読み上げられる閉会の言葉の後、ペアの名前にほう、と声を漏らす。自らの胸に飾った花を確認して、拍手を捧げた。ダンスやら可愛い娘さんやら、満喫しただけあってぐっすりと心地良く眠れそうだ。またこういった夜があれば、それ以上に、こんな日ばかりになればいい。花飾りを外し、指先でくるくると弄ぶ。鳴り終わった拍手の余韻に踵を返して、会場を後にした。
「えっ?えぇっとその、だ大丈夫ですよっ?」見られてしまった事に動揺し更に慌てるこのままじゃいけないと思い、一つ深呼吸「大変今更かと思うかもしれませんが。その…何だか気恥ずかしくて。」照れ笑いになりながらも、結局思うことを口にする中に入ると壇上では幻灯屋様による閉会の言葉が紡がれていて…魔法の終わりだから最後はと、微笑みながら「どうやら時間のようですね。その、もしよければまたお話させて下さいね?それではまた…」お会いしましょうねと、小さく付け加え一礼帰宅する為に衣裳部屋へと向かう
壇上に上がった男性が目に入る。「あ、そろそろ結果発表じゃない?」さぁ、誰だろう。踊っている人たちは、みんな楽しそうだったし上手だったし…。そして呼ばれた名は…隣にいる少女の。「リトって…えぇぇ璃斗さん!?」思わず両手で少女の手を取り、ぶんぶんと振る。「おめでとう!すごいじゃないか!あぁ、なんだかボクも嬉しい!」あぁ、はしゃぎすぎたな。我に返り、「次のダンスの相手は、ボクが予約したからね?ふふ、悔しがる紳士諸君の顔が目に浮かぶよ」悪戯っぽく微笑む。さぁ、そろそろ頃合かな。「じゃあね、璃斗さん。」にこりと笑い、更衣室…と全然違う方向に向かって歩き出す。
「そ、そうか。」余計な事を聞いてしまったな…。改めて云われると自分も照れてしまう。そして閉会の言葉も終わり、会場が拍手で染まる。それも直に引いて行きそれぞれが別れの言葉と共に帰路へ向かう頃合い。『それではまた…』「あぁ、是非…。 それでは…」去る彼女を笑顔で見送る。そして自分も預けておいたコートを受け取り会場を後にした。
「…冗談きついぜ、ははは…」通りがかった給仕からグラスを受け取る彼の仕草は何処か落ち着いていない。意外な動揺っぷりに少々驚いてしまう。「おやおや…ちょっと意外な反応だね…」彼がどんなコトに危惧を感じているのか見当が付かないのだった。そして、流れる主催よりの発表「そろそろ夢の時間は終了のようだね…最後に可愛いミーティア殿も見れたし…そろそろ帰るよ…ハニーによろしく」珍しく柔らかく微笑んで彼に別れを告げて、別の男性の元へと足を進めた。
壇上で閉会の言葉を述べた男性に、「素敵な夢を有り難う…お疲れ様…」それは、心からの感謝を込めた柔らかい、普段の女らしからぬ微笑みを浮かべた。一言告げると、女は会場を後にした。
「そういえばまだだったね。では、かんぱ〜い!」カチンとグラスを合わせて?乾杯。グラスの中身を空けながら、壇上に目を向けると主催者らしい紳士が、いろいろな結果発表と閉会の挨拶を述べているところだった。「もう、終わりなんだねぇ。 夢に時間はあっけないなぁ…」思わずつぶやいてた言葉。明日からはまた普通の一日が始まる。「楽しかったねっ。今度は、一緒に踊ったりしたいね。 じゃぁ またね?」にっこり笑って、ご挨拶そして出口の方向に向かう最後に振り返り、壇上の主催者のひとに向かって、お辞儀を…感謝を込めて。踵を返すとその場を後にした。
大皿に盛った料理は聳え立つ山の様。食べた品数は星の数程。綺麗に空になった皿をみて満足そうに手をあわせた。「ご馳走様でした!」丁度その頃になると楽団の演奏が終わり、主催者である幻灯屋さんの閉幕の挨拶が始まる。終わりの合図に拍手がとりとめもなく溢れかえっていた。「幻灯屋さん今宵のひと時、楽しく過ごせました。改めて感謝を。そして受賞したペアの方、おめでとうございます!」心からの祝福をし、徐に傍にいる彼女に語りかける。「さ、応禍さん、家へ帰りましょう」この素敵な夜の余韻を感じながら、と。最後に会場を振り返り一礼をするとその場を後にした。
ライさんと一緒に皿のフルーツを食べる私・・・ここでライさんが小さく切ったメロンを一切れ取るとケーキの時と同じ様にぽふっと私の口へ押し込みました私はびっくりしつつも何とかその欠片を平らげます「何だか、これって面白いですね♪」満足そうな笑顔で話しかけるライさん・・・彼もこのぽふり攻撃が気に入ったようですね〜♪「そうですね〜♪ではでは、お返しですよ♪」私はライさんと同じような笑顔になると皿の上で1番の大きさがある皮を剥いて半分に切ってあった林檎をフォークに刺してそのままライさんの口へと運びました・・・♪
その時、主催者から閉会の宣言が出されましたどうやらこの楽しい宴も終わってしまうようですね・・・「もう終わりですか・・・ちょっと残念ですね・・・まあ、でもいろいろあってとても楽しかったですね♪ライさん♪誘ってくれてありがとうでした♪では、最後にもうちょっとだけ食べてから帰りましょうか・・・♪」もくもくと食べる翡翆さんを横目に見つつ私は皿に残っているフルーツを口へと運び続けました
ダンスの後、二人で談笑をしながら食事をする。この夜がとても楽しかったと。舞踏会に来て、本当に良かったと思う。会場内は拍手と笑顔をが溢れていた。目を引いた人々の名前が呼ばれ、壇上では受賞が始まっているようだ。ああ閉会するのか…頭で色々考え始める。スッと、彼女がシャンパングラスを掲げた。この夜に乾杯を、と。偶にはお酒もイイかな。近くにいた給仕からシャンパングラスを受けとった。
『はい…この夜に…』グラスの中で金色がゆらりと揺れる。ゆっくりと夢の時間が過ぎていき、魔法の夜が終わるのだろう。会場を後にする人がチラホラと。『お開きのようですね。そろそろ帰りましょうか。っと、ご自宅近くまでお送りしますよ』ふふっと笑ってそう彼女に告げた。…本当に夢の世界だったな。壇上の主催者に会釈をし、大聖堂の扉を開けた。
これからの事を問われ、少し考えてから、「そうだな……俺もそろそろ帰るかな」と答えた。もうちょっと酒でも飲んでも良かったが、酒ぐらいは家にもある。それにこの後、ここで酒を飲むという空気でもない。よってそういう結論になった。「なんなら送っていこうか? 安心しろ、送り狼にはならねぇよ」そう苦笑して告げた。もっとも、送り先はあのコルナ宅なのでなりたくてもなれるわけがないのだが。
食べていた料理の皿をテーブルに戻し、閉会の言葉のする方へ向き直る。。次々と受賞者の発表に聞き入っていると、ルナさんと共に名前が呼ばれて・・!!「懸命な、おどりで・・」びっくりして確認するょぅにつぶやぃてしまった。。胸のドキドキがとまらないまま、他のすばらしい受賞者さんたちに拍手を贈る。壇上に立つ幻灯屋さんに「ステキな夜を本当にありがとぅっ」と一礼をして、最後にチョコレートを一粒口に入れてから出口へ向かった。外は寒いけど、なんだか暖かぃ。。きっとこの夜の魔法がずっと心の中で輝いてるから・・かな?
皿の上で一番大きさのある林檎を口の中にぽふりと運んでくれるフィーナ殿(ちょっと、これは大きいですねぇ…)運んでもらった林檎を何とか食べて飲み込むそして主催者からの閉会宣言楽しい時間は早く過ぎる物である「もう終わりですか・・・ちょっと残念ですね…まあ、でもいろいろあってとても楽しかったですね♪ライさん♪誘ってくれてありがとうでした♪では、最後にもうちょっとだけ食べてから帰りましょうか…♪」そして、皿の上のフルーツを口へ運ぶフィーナ殿…その姿を見て、小さく笑って話しかける「そうですね…あと少し食べてから帰りましょうか…最後まで、エスコートして差し上げますよ…」
彼女の言葉に安心した様に、良かった…と呟いた「こうして見てみると、中々お似合いのペアも多いわね こうした出会いも一つの形かしら」見上げるリノをふと見つめ、そうかもね…と、やや不思議な表情で笑う一寸した昔の話を、思い出してお酒を飲みたい、と言う彼女に頷いて一緒にテーブルへ今は閉会式が行われている様だ…ああ、これで本当に…終わってしまうのだと、少しまた寂しいような気持ち「何が良いかな?」微笑んで、彼女に聞く自分はシャンパンを、とグラスを取り、ふと明かりに翳した魔法はもう、溶ける時間…「ふふ…少し飲んで、落ち着いたら帰ろうか?」一緒に、と…微笑んだ
「えぇ、いただきます。きちんと食べなければね」差出したフォークを受け取り、食べ始める翡翆さんを嬉しそうに見つめ、自分も皿に取ったケーキを食べ始める。しばらく夢中で食べていると、終わりを告げる挨拶が聞こえる。主催の方に感謝を込めておじぎをし、残ったケーキを食べきる。給仕に皿を渡し、ライフィールさんとお話中のフィーナさんに一声かけ、ありがとうの気持ちを込め、おじぎをする。「フィーナさん、本当に会えてよかったの。一緒にケーキ食べられて、嬉しかったの」隣にいるライフィールさんにも、丁寧に頭を下げる。「ライフィールさん、楽しかったです。ありがとうございました」
二人にお別れの挨拶をし、兄と翡翆さんの元へ戻る。「もう終わりだから、そろそろ帰るの。翡翆さんとお兄ちゃんはどうする?」まだ食べる?と笑い掛け、二人の皿を見る。「お兄ちゃん、一緒に参加してくれてありがとう」兄にぺこりと頭を下げ、翡翆さんの方を向き、同じくぺこりと頭を下げる。「翡翆さん、ちょこっとだけだけど、一緒にお食事出来て楽しかったの。本当に、ありがとう」
おなかいっぱいになってちょっとぼんやりしていたら、自分の名前が呼ばれたのが聞こえた。「え?」「おめでとう!すごいじゃないか!あぁ、なんだかボクも嬉しい!」「え?あ?!あうう?!」手をぶんぶん振られてびっくりする。「悔しがる紳士諸君の顔が目に浮かぶよ」そう言って悪戯っぽく微笑むマーシェさんに目を丸くする。「じゃあね、璃斗さん。」「あ、うん、またねー」手を振って、私もそろそろ帰ろう。今夜のこと、姉に話したら何て言うかな・・・そう考えるだけで何だかまた楽しくなってきた。白い翼をはためかせ、帰路に着いた。彼女もまた、あさっての方向に。
皿に盛られた肉を食べきったその時、穏やかに流れていた音楽が消えた。空いた皿を下げてもらうと、朗々と響く男性の声が人々の声の間を縫って聞こえてきた。閉会の時らしい。次々と表彰される名。終い間近に駆け込んだ身としては誰が誰かも良く解らず、けれど賞賛を込めて拍手を送る。きっと素晴らしいダンスを披露された方々なのだろう。そして最後を締め括る主催者様の言葉にもまた、感謝を込めて拍手を送る。こんなにも沢山の人が楽しめた、素晴らしい舞踏会。「もう終わりだから、そろそろ帰るの。翡翆さんとお兄ちゃんはどうする?」傍らの声に視線を戻す。まだ食べる?そう言いながらの笑顔に笑い返し、首を振った。
「私もそろそろ帰ります。…ありがとうございました。お会いできて、お話しできて、本当に楽しかった」自分にありがとうと言ってくれる少女へ、そして彼女を通じて知り合えた方々へ、心の底からの感謝込めて。「それでは、お先に失礼致します」少しずつ流れ始めた人波に沿って歩く。外へ出る前にもう1杯だけ、最後のシャンパンを煽って大聖堂を後にした。
二人で乾杯していると、ちょうど主催者さんが壇上に上がって、表彰式と閉会の言葉を述べ始めた。あんなに人が多かった会場もだんだん見晴らしが良くなって来た。空いたテーブルの食器を給仕さんたちが忙しげに厨房へと運んで行く。「もう、終わりなんだねぇ。 夢に時間はあっけないなぁ…」あきらちゃんがポツリと呟いた言葉に思わず頷く。夢から醒めればまた戦争が始まる。「楽しかったねっ。今度は、一緒に踊ったりしたいね。 じゃぁ またね?」あきらちゃんはにっこり笑うと出口へ向かって行った。「じゃ、私も帰ろっかな?」最後にお皿に残っていたイチゴを一粒口に入れるとゆっくりと会場を後にした。
給仕から飲物を受け取り、喉の渇きを癒す。そうして、グラスを持ちながらその会場を見渡した。華やかな場。舞踏曲も終わりを告げ、僅かばかりの余韻の時間。此処で過ごした時は、良い思い出となるだろう。滅多にない運を使い果たしたかもしれない。空になったグラスを、給仕へと返す。さぁ、帰ろう。長く夢に浸かり過ぎて、覚めたくなくなるのは御免被る。こういう事は一時の夢だからこそ、良いのだから。
アゲハさんの精霊たちを言う言葉にクスと微笑み、セラスは口を開く。「今日は…本当にありがとうございました。アゲハさんのおかげでちょっとスッキリしました(にこ」改めて礼をし、言葉を続ける。「今度、お茶でもご一緒しませんか?アゲハさんさえよければ…わたしの特製ハーブティをご馳走しますよ♪それから…」そして舞踏会は終わりを迎え参加者たちは帰宅を始める。そして…そしてセラスの姿はアゲハさんからの答えを聞く前にその人混みに紛れてしまい、あっという間に見えなくなってしまった。消えてしまった。最後に言いかけた言葉とともに…(アゲハさん、ありがとうございました♪)
「ふふ、次はもっと華麗に踊ってみたい物です」身振り手振りを交えて騎士と歓談していた時。どうやら、夢が醒める時が訪れたらしい。修道女も、主催者や受賞者に対して惜しみない拍手を贈った。一時の夢を…されど確かに存在した夢を魅せてくれたモノに対して。「さて…私もそろそろ、帰宅すると致しましょう。一人は心細いですし、騎士様のエスコートなどが頂きたい所です」騎士の青年に対してくすくす笑いながら、そう告げる。同居している彼女は、これからデートだろうか。どうせなら今夜は、無理に帰って来なくても良いのに――酔いが回り始めた頭でぼんやりと考えながら、彼女も帰路に着いた。
「そうですね…あと少し食べてから帰りましょうか…最後まで、エスコートして差し上げますよ…」 私の言葉にライさんは小さく笑って答えますもしかして食べてばかりで呆れられちゃったでしょうか?まあ、でも美味しいんですから仕方ないですよね♪そしてお腹もいっぱいになった頃・・・「フィーナさん、本当に会えてよかったの。一緒にケーキ食べられて、嬉しかったの」エルさんが可愛くお辞儀をしつつ挨拶をしてくれました「私も逢えてとても嬉しかったですまた今度一緒に遊びましょうね♪」私はエルさんの手を握って笑顔で頭を下げましたそして翡翆さんとレイさんにもお別れの挨拶を済ませます
会場は徐々に人もまばらになってきました皆さん家路につき始めたようですね私はライさんの元に戻って話し掛けます「じゃあ、この辺で私たちも帰りましょうか・・・では、最後までエスコートの方、よろしくお願いしますね♪」私はそう言ってライさんの手を握ると出口の方へ向かって歩き始めました・・・
「ふふ、じゃあ私もシャンパンを」 乾杯、と笑ってから短い時間で飲むお酒。 少し慌しいけれど、夢を夢のまま留めて置くには其れ位が丁度良い。 主催の紳士に心からの労いの拍手と、素晴らしい演舞を見せたペアにも、拍手を。 其れから傍らの彼を振り返る。「私達も帰りましょうか?エスコートしてくれるかしら」 彼の腕に、手袋で包まれた右手を差し出して。 ―――そろそろ、屹度…目覚めの時間。
閉会の言葉が告げられ、大きな拍手が起こる。ソランもこの時を作った全ての人に拍手を贈る。夢は終わり、私は元いた世界へと戻る。いつかまたこんな夢が見られる事を信じて。やがて人々が去っていく様は魔法が解けていくようだった。彼女の顔がほんのり赤い。お酒が少し回っているのだろうか。ソランも強いほうではない。あまり変わらないだろう。コルナ殿に声かけられ、ソランは答える。「はっ、姫様をお守りするのが我ら騎士の務め」と、また少し大袈裟に一礼をする。騎士は務めを果たし、その魔法を解いた。
追う者に興味はない。逃げる者を追うのが、良いのだから。「…不味い」口にした一片は、思いのほか渋い。しかし悪酔いを冷ますには丁度良かった。まだ若い大輪の薔薇。手に残ったそれを握りつぶす事も出来たが、そっと、胸に差した。いつまでそうしていただろうか。手にしたグラスの中身を煽る事もせず、ただ華やぐフロアを見ていた。大陸を包んだ夢の時間も、もう終わる。夢が夢となる瞬間。泡のように儚く、泣きたくなる程に美しい時の訪れ。音が止むのと同時に、光の渦に背を向けた。
我も夢から目覚めよう。ふわり、衣装の裾が翻り……止まった。かち合う視線。壁の花。「しまった」と言うようなその表情を、思わず足が追った。いつからそこの咲いていた?小さな花。何故、そのような顔をする?痛みにもにた表情は、何処かで見たような気がした。「待たれよ」出口に向かう人の中。逆らうように思わず声を掛けたものの、それ以降を考えてなかった。我が縮める距離は、これだけ。もし背を向けられども、追う事はすまい。我は月。花が見上げるべき太陽ではないのだから。「悪夢でも見たような、顔をしていた」そっと、胸に差した薔薇を差し出した。
「じゃあ、この辺で私たちも帰りましょうか・・・では、最後までエスコートの方、よろしくお願いしますね♪」そう言って手を繋いで出口に向かって歩き始める二人「はい、自宅まできっちりとエスコートしますよとは言っても、近所ですけどね」そう言ってフィーナ殿に微笑んで話し掛ける…「今日はフィーナさんの騎士として、最後まで護衛いたしますよフィーナさん…楽しい時間をありがとう」万遍の笑顔で、手を繋いで会場を後にした。
夢から覚める時覚めなければいけない時名残惜しそうに衣裳部屋から出るあのドレスともお別れ次にあんな素敵なドレスを着られるのはいつだろうまたいつか 機会があったのなら今度は踊ってみようかな衣裳部屋を出ると友人が待っていたいつもの見慣れた服に着替えいつものように笑って迎えてくれる「…じゃあ、帰りましょうか」お互いに舞踏会の感想を話しながら日常へと帰って行く
踊ったのは唯一曲。それでも、何と幸福と甘い胸のさざめきに満ちた豊かなひと時であった事だろうか。閉会の挨拶と表彰が行われている。深みのある紳士の声が読み上げる中に、よく知った名前もあった。おめでとう、の心を込めて微笑みながら拍手をする。が、次に読み上げられた名前に思わず耳を疑った。周囲の何人かがこちらを振り向いた。「私…と…イザル殿…?」人々から注視されていた事に体の芯がぽっと熱くなる。(光栄の極みにて)口には出さず、ドレスの裾を摘み深々と礼をした。
称賛を分かち合う彼を目で探すも、あいにくの人の壁。代わりに視界の端に認めたのは、黒い典雅なドレスの女性。髪に胸元に輝く繊細な飾りがあんなにも美しい。(…ラーニャ、来てたんだ)私が来場を決めたのは、彼女がくれたこのドレスだった。彼女と、その先の壇上に立つ主催者へ、感謝と親愛を込めてもう一度礼をする。さぁ、これで夢の宴はお仕舞い。熱と光に満ちたホールを抜け、ひんやりとした外気に包まれる。走り出した馬車の窓の向こうに夜明けの色を見た。振り返ってはいけない気がした。もしかしたら、聖堂も何も――跡形もなく消えているかもしれないから。
…あっという間だった気がするとても楽しくて優雅な一時を過ごせたことに感謝してあちらからは見えていないだろうけれど、主催のおじ様に向かって拍手のあとに一礼そしてまた衣裳部屋に戻り着替えて友人を待つことに人ごみに紛れて部屋の前で煌びやかな時を振り返るまたいつかこんな催しがあるなら踊ってみたいなと思ったり楽団の演奏の余韻に浸っていると友人が部屋から顔を出した友人もきっといい思い出ができただろうそれがまたうれしくて笑みを浮かべて迎えるこのあと数日は話題に事欠かないだろう食事をするたびに思い出してみたりそしていつかあの料理に挑戦して食卓に並べてみよう
『お開きのようですね。そろそろ帰りましょうか。っと、ご自宅近くまでお送りしますよ』「まぁ…お気を使わせてしまってごめんなさいね?ふふっ。でもうれしゅうございます。どうぞ、あと少しだけよろしくお願いいたしますわね?」大聖堂の扉をくぐり、外に出る。白い上等の絨毯のような雪の中に、朝焼けが少しづつ顔を覗かせている。夜明けはもうすぐ。肌を刺す風邪は冷たいけれどこの大聖堂で得た心に咲く、暖かな一輪の花は枯れはしないだろう。そっと一度だけ胸を押さえてから女は白い絨毯へと足を踏み出した
捜人は見つからないまま舞踏会の幕は降りた。煌びやかで楽しい、泡沫の一夜はこれにて終了。自宅に帰り、瞳を閉じ、もう一度瞳を開ければ新たな日が始まっている事だろう。けれどもこの想い出は一生もの。確かに深く心に刻まれている。会場の出入り口へと足を運び、もう一度だけ会場を眺めるため振り返る。再び歩き出せば振り返る事は出来ないだろうから…。会場の雰囲気を目に焼き付け終えると壇上の主催者に向かって感謝の意を込め一礼をした。面を上げ、そして会場を後にした。
「ふふ…どうぞ」シャンパンを、という彼女にグラスを渡す喉を滑り降りていくのが、心地良いと感じた…そういえば、今日何度目のシャンパンだっただろう…?「私達も帰りましょうか?エスコートしてくれるかしら」「勿論、喜んで…」差し出された彼女の右手をそっと取り、自分の腕へと導く――長い夢は目覚めの時主催の方へ感謝の意を表し、外へと向かうそうか、雪が降っていたのだっけ…目の前に拡がる白の舞台に、ふと思い出した自分の上着をそっと彼女の肩へと掛ける「行こうか…」微笑んで溶けていきそうな夢を背に、新たなる一日へと一歩を踏み出した
食事を終えた傍らで幾つかのレシピを聞き終える。今度は私が作ってあげたい。思い出と共に、また食べたいと思う日も来るだろうから。丁度演奏も終わり、閉幕の挨拶。全てが収束するように、一度に終わりを迎えた。主催に、受賞者に、参加者に惜しみの無い拍手を。今の気持ちを言葉で表すには勿体無い気がして…その拍手にありったけの感謝と祝福を込めて。『さ、応禍さん、家へ帰りましょう』もう夢の時間も終わりだから。「ええ、私たちの家へ」傍らの彼女に合わせて会場へと一礼し、帰路に着く。夢のように素敵な一夜から醒めても。暫くは、この余韻から醒めそうに無かった。
『待たれよ』声をかけられ、振り向く。何故か、自分が呼ばれたと確信したから。向いた先には、先程の貴公子が。…凝視していたのを、逆に見られていたか。少々気恥ずかしい思いをしていると、薔薇が差し出された。『悪夢でも見たような、顔をしていた』少女は目を見開き、薔薇を受け取って、苦笑気味に微笑む。「悪夢、か」思い出した。凍った海。痛む足を堪えて見上げた、その顔。それから、その声。「いや、人の夢を覗き見るのは悪趣味だったと、反省しただけだ」そっと薔薇の匂いをかいだ後、行く予定だった氷花のテーブルを見る。
どうやら氷花の主と、紅の悪魔は席を立った後のようだ。他の男性たちの姿も、確認できない。少女は一つ頷くと、悪戯っぽく目の前の男性を見上げた。「送っていってくれぬか? 暗い夜道はワタシにとって危険だ。 キミなら、闇は得意だろう? 悪夢の尖兵、殿」もうすぐこの夢も終わる。終わったら、目の前の男性とも、再び戦う事もあるだろう。ならば。このような、有得ない事もあっても良いかも知れない。だが、急に見知らぬ女性に誘われても困るだろう。だから、男性が答えるより先に、踵を返して出口に足を向けた。彼が付き合うかどうかは、気まぐれ次第、といった所か。
翡翆さんの後ろ姿に手を振り、フィーナさんの手を名残惜しそうに握り締め、自分も帰路に着くことにした。もう一度、主催の方に向き直り、感謝の気持ちを込め、深々とおじぎをする。最後に小さなクッキーを一枚、布に包み、出口へと向かう。「お土産…」小さくつぶやき、小さな天使は大聖堂の外へと向かった。
長かったようで短かったこの時間。楽しかったかと聞かれれば、胸を張って楽しかったと言えるだろう。最初はこんな所、自分には場違いだと思ってはいたが……。(まっ、たまにはこういうのもいいか)柄にもなくそう思った。紗更がそっと小声で囁いてくる。それはまるで魔女が罠に誘うかのような言葉。「まぁそれは置いといて、夜景なら良い所しってるからそこへ行くか」そう左腕にいる彼女に言った。もっとも、そこはただの公園なのだが。そのまま彼女を連れて、会場を後にした。