今宵は落ちてくるような満天の星空月明かりがテラスを照らし、窓から仄かに射しこむ頃ダンスホールは人で賑わっていた初めてのダンスに緊張した面持ち、大切なひとへ向ける笑顔、友達とはしゃぐ笑い声…煌びやかな会場の装飾のみならず、いつもと違う衣装を纏った人々の振舞いが華を添えているようだそんな中、燕尾服に身を包んだ1人の男性が楽団の前へと歩む指揮台に登るとホールを見渡し、恭しく一礼をしたそして翳すタクトのもとで奏でられるワルツ緩やかで優雅な曲調は、きっとどなたでも御楽しみ頂ける筈と選ばれたもの星降る夜の舞台がついに開幕です皆様、どうぞ良き一夜をお過ごし下さいませ
こちらはパートナーとダンスを楽しむ為のホールとなっておりますパートナーがいらっしゃる方は、こちらでゆるりとお楽しみ下さいませあぁ、もちろん仕立て室で衣装をお仕立てなさらない御客様も大歓迎いたしますので、どうぞお気軽にお越し下さい獣族の方も是非どうぞ!※1絵師間に参加していらっしゃらない方も参加可能となっておりますが、場の統一感等に必要なものが御座います一度仕立て室の注意書きにもお目通し頂けますよう、お願い申し上げます※2純粋な獣族の方(ヒトの容姿ではない方)も参加可能ですが、こちらも趣旨の関係上、2足歩行で正装が出来る事が条件となっておりますご了承下さいませ
<開催期間>8/24〜9/6の2週間<使用曲>ワルツ(円舞曲):1曲のみごゆっくりお楽しみ頂けるように配慮させていただきました皆様無理をしない程度に、どうぞ素敵なひとときをなお、今宵の舞踏会では審査員が皆様のダンスをご覧になっているようです息の合ったダンスを披露された方には賞もご用意しております詳しい内容はこちらのプログラムに記しております宜しければご覧下さいませ
こちらはペアダンスの投稿時間、秒数末尾を使用したイベントです「ペアがお互いレスをした時の、秒数末尾の近さによって得点が変わります」※例<ペアA>パートナー1の末尾:5秒パートナー2の末尾:6秒ペアの差:1秒<ペアB>パートナー1の末尾:3秒パートナー2の末尾:7秒ペアの差:4秒この場合、ペアAの方が息が揃っているので得点が高くなりますつまり差が『0』に近いほど高評価という訳ですお分かり頂けましたでしょうか?審査員は上記の通り『ペアの息がどれだけ合っているか』を見ていますダンス(RP)の得手不得手をお気になさらず、ただ楽しむ事を考えて頂けましたら幸いです
◆ベストカップル賞(1枠) ペアの書き込みの秒数末尾の差が少なく、点数の高い方◆ナイスカップル賞(2枠) ベストカップルに順ずる点数を出した方々入賞された方々には賞金もペアそれぞれにお渡しいたします点数の集計はこちらで行いますなお、書き込み回数で不利・有利を出さない為に平均を使用して集計いたしますので、途中結果は発表いたしません最終結果発表まで、楽しみにお待ち下さいませ
最後に、再確認いたしましょう皆様が気持ち良く楽しんで頂くための、大切な約束事です・関わった人の反応が遅くとも待てる余裕を・他者の行動や行為を著しく制限しない・他者を勝手に動かす描写は控える・不快に思わせる描写はしない他の場所でもご覧になられたでしょうが、くれぐれもこの4点はお守り下さいませどうかこの夜会が、素敵な夏の思い出となられますようスタッフ一同、心より願っております
「さて、我が姫君。 私も貴女も正装ではないから、会場の中央では踊れない。 でも、ちょっと良い場所を知っているんだ。 お付き合い願えるかい?」私は彼女の手を引き、ダンスホールへと足を向けた。そしてダンスホール傍の通路から、テラスへと出る。そこは、満天の星空。既に秋の星が空に瞬いている。「ここなら、ダンスホールの音楽も聞こえる。 他の人達の邪魔をすることもない。 ドロシー殿の時間の許すまで、踊ろう」ダンスはどちらかといえば下手な部類だろう。パートナーとしては不十分かもしれないが、彼女を楽しませる為に、精一杯にやろう。私はドロシー殿の手を、ゆっくりと引き寄せた。
ホールはまだ、人も疎ら。もう少しすれば、美しい調べに乗せて華やかなる方々が集い踊りの腕を競い合う。それは正に、夢のような一夜となる筈。手を引かれ着いたのは、満天の星が輝くテラス。月も静かに、優しく架かって。「ここなら、ダンスホールの音楽も聞こえる。 他の人達の邪魔をすることもない。 ドロシー殿の時間の許すまで、踊ろう」今宵限りの、給仕姿のパートナー様はそう言った。「良い夜だわ。一番の特等席じゃありませんの」ダンスは正直な所自信はないけれど。規格外の夜なら、許して貰えるだろうか。予め断っておこう。半分冗談めかし笑う。「…足を踏んだらごめんなさいませ」
ダンスホールは人で賑わっていた。燕尾服に身を包んだ男達のタクトに合わせてワルツの旋律が奏でられる。ダンスホールの入口で壁にもたれ掛かると姫君が訪れるのを待つ。星降る夜のシャンデリアの美しさ可憐な少女達の声花のように舞うドレスの裾。それらを見るだけで随分と楽しいものだ。「さて…姫君は百合の香を辿ってこちらに来てくれるかな…?」彼女が来れば此方も彼女の香りを感じることが出来る。満天の星空の下彼女をリードできることを何よりも嬉しく思った。
覗き見るダンスホールは実に煌びかかつ豪奢。月明かりに雅な調べも手伝い一種幻想的ですらある光景の現実感の無さは夢にも似ている。隣に立つ子をちらりと見る。出る前は緊張してきたといっていたけれど。少なくともこちらから見る限りは凛と立つ美しいレディ。私と居て恥ずかしくないだろうか。ちゃんと楽しませることは出来るだろうか。そんな考えが払っては追って来る。今更なにを。腹を決め、彼女の前へ手を差し出す。気取ったことの一つもいおうかと思ったけれど、止めておく。まずは肩肘張らず楽しもう。「さあ、遊ぼうか。バンテロール君」少しは頼り甲斐あるように笑えたかな。どうだろ。
焦っていた。お月さまはいつだって優しく照らしてくれると思っていた。ドレスを着ちゃった僕履きなれないヒール大勢の人が集う場所。どちらもあまり馴れてはいない空を見上げる ほのかな月明かりでさえ、緊張を解きほぐしてはくれないようだ。ふと隣を見る。見なれた顔がある。僕の緊張がゆるやかに、心地よい期待感と高揚感に変わっていくのが感じられた。そうだ、遊べばいいんだね。集い、想い、楽しみ、語り、共有する素晴らしいこの夜。僕はワクワクするのを感じ、少し微笑むと彼の手を取った。
きらびやかな衣装で着飾った人達に比べれば、ずっと地味な私達であったが、満天の星の下でそれが何だというのだろう。ホールからの光で、私達の影だけが浮かび上がる。影だけのその姿に、飾るものなどいらない。ワルツが流れ始めたが、踊り始めた人はまだいない。こんな場所に目を向ける人もいないだろうから、必要以上に緊張することもなかった。「…足を踏んだらごめんなさいませ」冗談めいて笑った彼女に、私も苦笑いで答える。「お互い様だね。まずは気楽に流して行こう」体をあまり引かず、ステップが見やすいようにしてみる。少々踊り辛いが、お互い慣れるまではこの方がいいかもしれない。
離れた手がまた繋がったね。一寸くすぐったい。でも嬉しい。ダンスホールに到着したけれど、随分人が少ない。シャンデリアに偏光する星を仰いで、深呼吸ひとつ。星の光を受けて彩られた床、足下、靴の滑る感覚を確かめて。「ん、踊ろ?」くるりとヒカに向き直って、改めて、深くお辞儀する。今宵、ワタシのパートナーがヒカである事を、至極嬉しく思う。ヒカ、ダンス初めてだっけ。「んとね、こう。」ヒカの手を取って、その背中に腕を添えてゆっくり引き寄せる。ワルツだもん、体躯が接触するのは仕方が無いけれど、ビックリしないかな。斯く言うワタシも、足より先に心臓がステップを踏みそうだった。
手を引かれるままに、入って行ったダンスホールキラキラ輝くシャンデリアの光に一瞬目がくらむ「ん、踊ろ?」ピカピカに磨かれたダンスフロアまで進むと、ジェイがこちらを向いてお辞儀をするアタシも、ドレスをつまんでお辞儀を返す「んとね、こう。」ジェイの導きに任せて右手を預け、左手を彼の右腕に添わすその動作から優しい気遣いが感じられて嬉しかった彼と一緒に踊れる事が幸せだと思った「人が少ない方が、ぶつからなくていいよね」緊張を和らげるため、そう戯けて言ったものの、どきどきは止まらないけれど不思議と心地よい高揚感だった
足を踏んだら…との断りに、ティエンマ様は苦笑する。「お互い様だね。まずは気楽に流して行こう」彼もそれほど自信がないようだ。半歩ほどの間を開け、足元に注意しながら踊り始める。眼が多い分夜目は利く。本当に踏んだら大変。気をつけながら。1・2・3、1・2・3…美しい円舞曲の調べ。これがワルツのステップ、といつか誰かが教えてくれた。足に意識を集中し、その記憶通りに動くことに専念する。やがて頭の中が楽の音色で満たされて、それに引かれるように体が動き出した。もう眼を閉じても、体がその通りに動くようで。楽しい、と思う。足元に少し落とした表情に、笑みが自然とこぼれていた。
腕を組み、ゆっくり歩いてダンスホールにたどり着く。会場内にはワルツの旋律が流れていた。「俺たちはゆっくりと踊ろうか?」そう言い、一度組んでた腕をそっと放す。そして、少し瞑想して心を落ち着かせる。「お手をどうぞ。姫君」そう言い、紳士の礼をするとそっと片手を差し出すのだった。
最初は余裕がなかったが、次第に慣れ、やっと彼女の顔を見る余裕が出てきた。ステップを踏むのに懸命なのか、ドロシー殿は依然顔を俯けたまま。だが、変化が分かる。お互いぎこちなかったステップは、次第に流れるような動きに変わってきている。私はちらりと彼女の顔を覗き込んでみた。見えたのはドロシー殿の微笑む顔。「楽しんでくれるようで、良かった」呟くように言うと、安堵の溜息を吐いた。私は思い切って彼女の体を引き寄せる。「さあ、足元を見るのはもう終わりだ。 今度はお互いの顔を見て・・・」吸い込まれそうな深く蒼い瞳を見つめ、微笑んだ。
スカートをちょんとつまむ仕草も可愛いなぁ、なんて。内緒だけど、少女と淑女の混在する、彼女の雰囲気には、いつもアてられる。ほんの少し頬を上気させて彼女は言う。「人が少ない方が、ぶつからなくていいよね」あは、それもそだね。「じゃ、今の内にフロアをめいっぱいくるくる廻ろ。」ワタシはぺろりと舌を出して、冗談めかして言った。触れた肩、結んだ掌、僅かにチカラを促して彼女のステップを誘う。難しく考えないで。楽しいと思う気持ち、そのまま全部を見せて。そう、押されたら引いて、一緒に伸びて沈んでゆっくり旋回。「ヒカ、上手。」すぐに慣れて、ドレスの翻る感覚が楽しくなると思うよ。
やって来たダンスホール既に幾組かのペアが踊っている月光生まれで、神社の神職このような場とは無縁なように思えるが以前、解放軍に出向していた時に何度か目にしたり、実際に踊った事もある故に、踊る事や相手をエスコートする事も洗練や熟練といった表現からは程遠いながらもそれなりにはこなす事はできるが…今の己には、もう一つの目的があるそう、憎いアンチクショウの排除を実行すべく踊りながらも、目を泳がせて標的を捜し求める
時間は過ぎてしまうもの。早くちゃんと踊れるようにならなくては、と夢中になって。やっと足並みが合ってきた事に安堵し知らず笑んでいたその時、「楽しんでくれるようで、良かった」こちらの顔を覗き、呟くように彼が言った。瞬間、引き寄せられてその距離が一気に縮まる。思わず息を飲んだ。目の前に微笑む顔。紅い瞳…「さあ、足元を見るのはもう終わりだ。 今度はお互いの顔を見て・・・」声を忘れ頷いた。終わりは迫る。祈った。ひと時でも長くこの時を楽しめますよう。
曲が流れ、各ペアがホールへと移動を始める。ソランもRay殿の手を取り、ホール内のスペースへと移動する。動きやすい位置に移動すると、一旦手を離し、彼女と向き合う。「では改めて・・・お相手させていただくよ」再び笑顔を向けた後、深い礼をした。まずはお互いのタイミングを確認するため、ゆっくりと曲に乗るのがいいだろう。そういえば、彼女のダンス経験を聞いてなかったな。
「じゃ、今の内にフロアをめいっぱいくるくる廻ろ。」戯けて言ったアタシの言葉に、彼も冗談っぽく返してくる「でも、あんまり廻ると先に目が廻っちゃうかも」その時、軽口をまた返しつつも、間近で見る彼の瞳の美しさに目を奪われていたさらに頬が熱くなっていくダンスが始まった身体が触れた部分から、彼の優しくそれでいて的確なリードが伝わってくるアタシは力を抜いて、ただ促されるままにステップを踏む華やかな光に包まれて、踊る、廻るドレスの裾が翻って肌をくすぐる「ヒカ、上手。」ううん、上手なのはジェイのリードだよ「ありがとう」貴方がパートナーで本当に嬉しい
ダンスホールに続く通路。その中をあまり慣れない状態で歩く。(男の人とこうやって歩くのも初めてかしら…)男の人とくっついた事なんて戦場でくらいしかなかった。少し寂しい気もする…ワルツの音色が流れる会場に入る。朔耶さんが一言。「俺たちはゆっくりと踊ろうか?」すると、朔耶さんと組んだ腕が寂しくなる。少し、名残惜しかったのは内緒にしておこう。彼は目を瞑って落ち着いたようだった。「お手をどうぞ。姫君」「あら、姫だなんて…意外とロマンチストね王子様」そう言って、紳士的に差し出された手をゆっくりと優しく取った。
ペアの手を取り、ワルツの旋律が溢れるダンスホールへ進み出るテーブルの並びから離れた、踊るための空間は思ったよりも広く、舞台に立つとこんな感覚がするのだろうかと緊張に似た不思議な感想を思っていた近くで手を取り合った別のペアを一瞬、ぼんやりと眺めたが、すぐに精霊へ向き直るいつもよりも近くなった目線の高さ片手を軽く手に、深々と礼をする「こちらこそ、…どうぞ宜しく」眩しい程の…目がくらむような、笑顔が目を細めて、一歩を踏み出すまでのテンポを待つ間、呟く「綺麗だ」片手は繋いだまま掲げもう片方の手を相手の背へ回す「すまない」必死で頭の中で数を数え、ゆっくりと踊り始める
頷き返してエスコート。履きなれないヒール、いっていたのを思い出してゆっくり歩く。昂ぶる気持ちに合わせるように耳が熱を帯びていく。15の子供じゃあるまいし。「ええと、ダンスは初めてだったよね?」赤く火照る耳を誤魔化すように、まずは構えの説明を。左手は繋いだまま、右手は私の肩に置いて貰い。ごめん、と断り腰に手を回す。少しどもったかもしれない。忘れたので覚えてない。ステップ、右足、追いかけるようにして左足。「歩くみたいにゆっくりしたテンポで始めよう」月明かり見上げながらのお散歩みたいなもの。そろりそろり歩き出そう。駆け出したくなるのもきっとすぐ。気持ちのいい夜だもの!
空きスペースへエスコートしてもらう。彼の会釈にこちらも会釈で返す。彼の姿にゆとりを感じ、少々安心感を覚えた。「リードに合わせられるように頑張りますね」実は初心者。基本だけ夜な夜な叩き込んだだけだが、彼にうまく合わせられる気がした。彼との模擬戦を思い出し微笑んでしまう。彼に近寄ると、両足を揃え、身体を少し反り気味にし、右手は預け、左手は彼の右腕の上に軽く添え、リードを感じる為に腹部同士を接触させる。後は彼が曲に合わせるのを待つ。男性との密着にさらに顔が緩んでしまう。「ふふっ(///」
声が重なる緊張している為か、少し上擦ったような高い声と、低い声少し驚いて、姫君を見つめた「…。」何やら、可笑しかった何時の間にか穏やかな気分になっている…ああとても、不思議な…小さな手を取る柔らかくて、温かい手だったゆったりとした足取りでホールへと進んでいく左手の中へ、右手をそうっと包み込み右手は背に「…よろしく」姫君に、囁くワルツに合わせて、テンポを取る(……。)こんな時に笑えたらな、と悔やむ笑う顔の作り方は、良く分からないからこんな感じだろうか、と考えながら小さく笑って見せるいびつでも構わないまあ…多少、なら
手を引かれて、舞踏会の中心であるダンスホールへ。然程遅刻では無かった様だ。宜しくと礼をされ、自分もドレスを摘み、礼を返した。彼の唇が何かを紡ぐ。音が言葉となり、自分の胸に届く途中で、背に手を伸ばされる。「良いよ、大丈夫。初めはゆっくり行こうな」先の言葉は聞こえない振りをした。照れて踊る所では無くなるから。寄り添い、肩に手を伸ばし。彼の足に追従するように、ヒールを動かす。ワルツの基本と彼の動きを掴む為、はやる気持ちを抑え、忠実にステップを踏んでいく。相手の足を踏まないよう、足に視線を落としがちになり、慌てて見上げて苦笑した。
彼女の瞳と、私の瞳が初めて合う。思ったよりそれは照れくさかった。しかし、目を反らすことが出来ない。何故と問われても分からないが、もしかしたら水の精霊の魔法なのだろうか。流れるような調べに合わせ、ステップを踏む。先程とは違い、まるで音に溶けているようだ。踊るってことは楽しいものなのだな、と知らず顔がほころぶ。だが、確か彼女はあまり時間がないと言っていなかったか?もう残された時は僅かしかないのかもしれない。「・・・惜しいな」この手を離すのが。
私の右手が彼の左手に包み込まれる。手袋をしている彼の手…、温もりが伝わってくる…。彼の呟きと共に、導かれるようにしてステップを踏む。失敗を恐れて足元ばかり見ていた私は、自身のテンポが少し遅れ気味であることに気がつく。「あ、あの…」ごめんなさい…と続けようとして、思い止まった。彼が小さく笑っていてくれたことに気がついたから…。「え、えへへ…、ありがとう…、なんだか凄く楽しいです♪」足元を見るのをやめて、私は彼の顔を見ることにした。そして、今できる限りの笑顔を彼に贈った。リラックスできてきたせいか、ステップも自然と合ってきたのを感じる。多少、いびつながら。
ゆったり踊れるように演奏を9/13まで延ばすことにいたしましたああ、都合がある方は曲の途中でお帰りになっても大丈夫ですよ茶会の日程は9/5(金)9/6(土)9/7(日)21:00〜と変更はありませんのでご安心を
笑うのは、直ぐに止めてしまった慣れない、からけれども、姫君が返してくれた…「楽しい」という言葉と一緒に温かい、笑顔をシャンデリアの明かりに照らされて姫君の瞳には、まるで無数の星が散りばめられているようだ思わず、見入ってしまう「……。」綺麗だ、と胸の内で呟く正しい足の運び方を、よく知らないだから、「ワルツっぽく」しか踊れないけれども、不恰好でも構わなかった姫君が笑っていてくれるなら…それに、なかなか…「…息が合うね」ドレスに縫い付けられているスパンコールが、動く度に揺れているちらちらと光るその様子を、夢心地で見ていた
あぁ、まったく。どうして今日は普段着ではないのだろうかね彼女に囁き返された言葉に何時もの癖が出てしまう目深に被ろうと手を伸ばした先にはシルクハットは無く、当然の事ながら指は空を切った「覚めないほどの夢を二人で見よう、ん」少しばかりごまかすように笑いかけ、ホールへと曲は先程から既に始まっているので今更焦る事もない空いているスペースに立ち、あいていた腕を彼女の背に足ではゆっくりタンタンタンとリズムを刻んで鼓動が聞こえそうな距離に少しだけ体が緊張する踊り慣れていないせいもあるだろうふ、と溜めていた息を吐く「始めようか、ゆっくりと」手を引いてまずは一歩
ドレスに着替えて移動してきたのはいいけれど・・・緊張する。曲はワルツ。足を踏まないだろうか・・・阿波踊りにならないだろうか・・・色々悩むけど、練習頑張ったし・・今から戦場に向かうぐらいの気合いを入れながら呼宵さんに場違いな質問をした。「足はどっちから?あっ・・・あれ?礼からだったかなぁ(’’*)」
差し出した手をゆっくりと取る。姫君の温もりを再び感じ、安心する自分がそこにはいる。「今宵は特別な夜だからな」そう自分で言って朔耶は自分で照れる。手を引き、ゆっくりと朔耶は彼女をエスコートする。月光と星の光にシャンデリアはキラキラ輝く。「一曲、踊っていただけますか?」そう微笑んで言い、ワルツの旋律に耳を傾けた。
手を引かれるまま、ダンスホールへと行き着く。そこでは、光も、音も、ヒトも。全てが、きらきらと…踊っていた。「ふ…わぁぁ…っ!き、きれい…っvv」思わず繋いだ手を離し、両の手を胸の前で合わせて感嘆の声をあげてしまう。あんまり、綺麗で。楽しく、嬉しくなって。心は一足先に躍りだす。踊りたくて、うずうず、して。パートナー様を、じぃっと、見上げる。(…こう言ったときは、なんとご挨拶すれば…)思案するも、結局気の聞いた言葉など、浮ばなくて。「それでは…お相手宜しくお願い、いたします…っ」にっこりと微笑んで、スカートの両端をつまみ、ふわりとお辞儀をした。
「ふ…わぁぁ…っ!き、きれい…っvv」スタッフにとって最高の褒め言葉と共にお姫様の目が輝き始める。キラキラした目で見上げられては堪らない。「それでは…お相手宜しくお願い、いたします…っ」ふわりとお辞儀をするその仕草も愛らしく、華奢な身体の前で恭しく膝を折る。「こちらこそ、お姫様。 今宵この時を共有できる幸運に感謝を」小さな手をとり、その甲に唇を寄せる。我ながら気障だと思うが華やかな一夜の夢ならば許されよう。「では…踊ろうか」掴んだ手もそのままに薄く笑って立ち上がり、ホールドを組む。合図をしてまずはゆっくり、ワルツに合わせてステップを踏み始めた。
「今宵は特別な夜だからな」その一言に顔が熱くなる。ゆっくりと手を引かれ、エスコートされながら舞台に立つ。ワルツの旋律と共に彼の言葉が聴こえる。「一曲、踊っていただけますか?」「えぇ、私で宜しければ」クスッと笑い朔耶さんの背中に手を回す。す、凄く近いかも…ダンスは嗜みとして踊れたが、いつも練習相手は父だった。父以外の異性と密着すると気恥ずかしさでソワソワしてしまう。「練習はしてきたみたいね、王子様」案外軽やかにステップを踏む彼に惚れ直した。
曲のテンポに合わせ、ゆっくりとステップを踏み始める。一歩、二歩。彼女もこちらのリードに自然とついてくる。これは問題なさそうだ。それこそ自分が間違わなければ(笑途中、彼女の少し照れたような笑顔に気付く。「大丈夫、私もゆっくり行くつもりだ」と、落ち着いた笑顔で話しかける。男女がこの距離だ。照れもすれば緊張もするだろう。実際ソランもかなり緊張している。ただ、「それを表に出さない」事に慣れているだけだ。ゆっくりと、そして、他のペアとの距離に注意をしながら曲の流れに身を任せた。
気がつくと彼は微笑むのを止めていた。でも、それは楽しくないからではないとなんとなく判った。なぜかそれが少しだけ可笑しくて私はじっと彼の瞳を見つめていた。少しずつ「ワルツっぽい」舞に慣れてきている自分を感じる。(なんだか…、思ったより…、素敵に…、踊れているのかも…)正しい足の運び方を、よく知らない。だから、彼に導かれるままに自分達の舞を踊るしかない。それは思っていたよりも、私達に合っているような気がした。『…息が合うね』一瞬、心を読まれたのかと思って吃驚した。でも、彼も同じことを考えていてくれたのが嬉しくて…。「ありがとう…」咄嗟にその一言が出ていた。
「・・・惜しいな」風に紛れ…呟きを聴いた気がする。外の闇に何かの羽音が辿り着く。水精霊は足を止め、瞼を伏せた。「…ごめんなさい、レイシャが迎えに…もう、お暇しなくては」名残惜しさに、胸が一杯になる。楽しい時とは、何故こんなに早く過ぎてしまうのだろう。…でも…顔を上げ、しっかり相手の顔を見て。「お誘いくださってありがとう。お蔭で本当に素晴らしい夜でございました」時は駈け過ぎるからこそ、終わるからこそ想い出として心に刻まれるから。彼がこの夜を思い出す時も、良い想い出となれたなら…微笑む。心よりの感謝を込めて。淑女をまね、恭しくお辞儀を。「御機嫌よう、王子様…」
怨敵誅戮の大願があるとはいえダンスを疎かにしてはパートナーに失礼というもの索敵していた目をパートナーに戻すとそこには命を懸けた武士にも似たある意味、鬼気迫る面持ちの魁羅ちゃんうん、ぶっちゃけ、ホンマに怖いっスミスでもしたら、刺されるんちゃうか?ボク…そんな殺気だった様子でもあまりワルツを踊った経験は無いようで些か戸惑っているようすだから何とか上手くリードして、何とか何とか命を繋ごう…「…そこは右足を後退、右4分の1ちょい回転…」小声でアドバイスをしながらまぁ、何とか様になっていればと願う
ゆっくりという言葉に頷き、足を運ぶ舞い慣れている為か、精霊はこちらに合わせてくれているようだった有難いと思いながらも黙って数を数え続けるふと、精霊が下を向いている事に気付き首を傾げる舞の名手でも気にするのだろうかしばらくして漸く切れ切れながら喋る余裕が出てきた「足、踏んでしまったら、シフは、飛べばいい」軽いからな、と背に回した手で支えて少しだけ持ち上げて回転する羽の所為か思ったよりも簡単に精霊の体が浮き上がり、弾むようにふわりと舞い降りた風をはらんで翼が羽ばたく姿はまるで天使のようだ「逆に踏まれぬよう、気をつけて」少々冒険をして、ぐんと一歩目を大きく踏み出す
彼が曲に合わせてゆっくりと動き出す。こちらもそれに合わせてついていく。『大丈夫、私もゆっくり行くつもりだ』私を気使ってゆっくりとステップを踏んでいるのが良く伝わり、優しさを感じる。笑顔の彼は慣れたステップで曲に身を任せ笑顔でこちらを見る。照れているのが、バレている。不思議な事に優しいリードを感じている自分が踊れている。彼のリードのおかげでしょう。「ソランさんはダンスが上手です♪初心者の私が上手くついていけてます。」万能な紳士な騎士様に少々惚れちゃいそうな私はさらに照れ気味に笑顔で彼のリードに合わせる。あくまでも普通を装っているつもりだが…。。。
『飛べばいい』という声に顔を上げると、その直後。背に回された手に力がこもる。「…あ」何をするのか悟って、床を蹴った。彼に当たらぬよう翼を閉じて回り、降りると共に広げる。ずっと大人しく踊っている心算などなかったが、相手から先に仕掛けられるとは思ってもいなかった。二人で踊るということは、予想外の事もあるという事で。楽しい。笑いが込み上げてくる。「大丈夫、大分慣れた」笑いかけるその顔は、きっと…衣装にそぐわない、子供じみた悪戯顔だっただろう。大きく踏み出されたその足を、ふわりと跳んで追いかけた。ステップに、柔らかい跳躍を加えていく。
(…ぅゃ…?此処は何処、わたしは鳥…?)此処はだんすほーるで、キミは鳥である。『文句なしの完璧なえすこーと』を受けて。免疫の無い花香の少女は思考が停止…もとい、お花畑に飛んでいた。数分後、我に返れば。きちんとホールドを組み、ワルツにあわせて踊っていた。(何やら…)ふわふわ、する。とても、楽しい。とても安心する。「素敵な夢を見ているみたい、です…っ」それ以外に、言葉が出てこなかった。けれど『とても楽しい』と伝えたくて。きちんと、目を合わせて。微笑みは絶やずに。規則的な強拍と二つの弱拍の連なりを全身で感じて。リードに合わせて、軽やかにステップを踏む。
ヒカが目を廻したら、介抱するね。そう軽口叩いている間に、たくさんの人。艶やかな時間が、紡がれてく実感。蕾の綻ぶような笑顔で「ありがとう」、て。言われてつい少し乱れたステップ、早鐘を打つ鼓動、どうか気付かれていませんように。聴覚に心地よく響くワルツの調べが、身体の中に流れて、融けて、揺れて、廻る。そ・ゆの、繋いだ手から共有してるよに思うのは、錯覚かな。ほら、ターンの度に翻るドレスは。明かり粒を受けて、目眩く変化する緋色の万華。咲き零れるそれは、刹那、空間を灼き付けて、二度と同じ姿を見せない。「お花みたい。きれい。」花に魅入られる、蝶の気持ちが解る気がする。
闇の中に何かの羽音が聞こえた。…彼女が踊る足を止めた。「…ごめんなさい、レイシャが迎えに…もう、お暇しなくては」そう言って、寂し気に瞼を伏せた。この羽音が彼女の言う迎えなのだろうか。俯いたままの彼女の手を、私は強く握りしめた。まだ離したくないと思っても、それは許されぬことなのだろう。彼女はしっかりとした眼差して私を見つめると、この一時がどれだけ素晴らしかったかを語った。「私の方こそ…きっとこの時を忘れない」
彼女の手が、静かに私の手からこぼれ落ちる。温もりだけが手の平に残る。「御機嫌よう、王子様」「またお会いしよう、我が姫君」私も感謝の気持ちを込め、彼女に微笑み掛けた。闇に消える彼女の姿。私は彼女の消えた闇を、ずっと見つめていた。(※ドロシー殿、お疲れさまでした/礼)
介抱してくれるなら、ワザと目廻しちゃおうかな囁く様な声で言葉を交わしながら踊る2人いつの間にか、周りは人で溢れていたねそれぞれのぺアの会話が小鳥のさえずりの様に聴こえる2人でどんな物語を紡いでいるのかな身体にワルツのリズムが刻み込まれ、いつの間にか自然とステップを踏める様になっていたあらためて彼のリードの巧さに感心するすぐ近くで感じる、彼の息づかい胸の鼓動が共鳴してるみたい音楽と光に全てが融け込んで行くふと絡む視線彼の瞳には自分はどう映っているのかな今この瞬間、美しく咲く華であればいいのに
流れる緩やかな音楽既に咲き乱れる華「んー…やっぱ苦手なんだよなぁ…」心の中で軽い苦笑(せめて足踏んだりは…しないようにせんとな…)そんなコトを考えながらパートナーを軽く見る。
鬼気迫る気合いを入れながらも、呼宵さんのアドバイスに耳を傾けながら必死に頑張っていた。ちょっと、呼宵さんの顔色が優れないような気もするけど・・・『…そこは右足を後退、右4分の1ちょい回転…』右・・後ろぉぉぉぉお!!回て・・・むぎゅっ・・・・・呼宵さんの足、踏んじゃった。(継続中、固まる)「・・・・(=_=;)ごめん・・ナサイぃぃぃい!!」これもまた、鬼気迫るものがあった。
彼の動きを追う様にステップを踏む足元まで覆うドレスの下で、少しステップを誤魔化しているのは内緒の話ふと視線を上げれば、緊張しているのか強張った面持ちの彼と目が合った其れが何となく可笑しくて、また少し、笑みが零れる「そう難しい顔をしないで…楽に行きましょ…?」踊り慣れていないのはお互い様だ其れよりも、今は夢の一時を無駄にしない様にタイミングを見計らい、曲に合わせてくるり、ターンを一つ
舞い遊ぶ、子供の様に楽しげな笑顔、悪戯が上手くいった時のような正しいダンスかは定かではないが、試みが相手に伝わり共に踊れたという事時に自分が、相手が目となり、手を通して進む先を互いに導く感覚面白い恐らく自分も相手と似た表情になっているのだろうひどく楽しい気分が込み上げる動きが大きく変わるにつれ、他のペアとの距離も近くなるぶつからぬよう、柔らかく跳ぶ精霊を手を引き、背を支えてターンをするなど、踊り手達の間をすり抜けていくこういう時は、気が緩まないよう――思った矢先に調子がずれて、精霊の降り立つ場所に思い切り足を差し出してしまう「おっと」一瞬身体が固まる
昔、嗜みで習ったワルツを思い出しながらステップを踏んでいく。「…恥をかかない程度には」そう小さく呟き、軽く微笑む。ワルツの音を聞きながら1・2・3とゆっくりとステップを踏んでいく。足を踏まないように注意しながら―
仕草が気障っぽすぎたせいかお姫様が何やら呆気にとられているようだった。それでもダンスはつつがなく流れ始めた。(…いや、これは呆気にとられているというより)夢見心地とでもいうのだろうか。とても少女らしさに溢れた初心な反応に気分も高揚してくる。心ここにあらずといった状態でも上手くステップを踏めているのは流石と言うべきか。ひょっとしたら踊り慣れているのかも知れない。
「素敵な夢を見ているみたい、です…っ」小さなレディが真摯に見つめてくる姿は自分でなくとも心を揺らされるだろう。瞳に浮かんだ色は、存分にこの場を楽しんでいることを伝えてくれていた。絶やされない微笑みは立派な淑女のようだ。いや、ようだと付けては失礼に当たるか。「では、目が覚めても忘れられない夢にしようじゃないか」この夢現のようなホールの外へ出ても覚めぬ夢に。軽やかにステップを踏みながら小さな淑女の瞳を見つめ返した。
次はこうでこう…?あれわからなくなってきた(焦)…なんてことを考えていると、心配そうな表情をしたミネアさんと目が合い。すいません、せっかくのダンスなのに楽しまないとですよね(苦笑)「もう少し広い場所にいきましょう」そうしたらきっと他のペアと接触しないから気にせず踊れるはず*
9/5(金)9/6(土)9/7(日)21:00〜お茶会を予定しております会場はこちらhttp://chat3.whocares.jp/chat/cr.jsp?rn=yutecha混雑が予想されますので参加者がもし20人を越え始めた辺りからこちらもご利用下さいませ大変申し訳ありませんが、携帯からの参加は文字化けすることがあるようですのでご了承をhttp://meteor.jf.land.to/TEACHAT/chat.cgi
時にはエスコートに従い、時にはこちらが振り回すように動き。相手も大分緊張が解れたのだろう、楽しげな笑みを浮かべている。良かった、と思う。誘わなければ、彼のこの様な笑みを見る事は出来なかっただろう。他のペアとの距離も考えながら、共に舞って行く。いつまでも踊っていたい。そんな事を思いつつ降り立つ先に、彼の足。「…っ!?」降ろす筈の足を咄嗟に振り上げてしまう。彼の腕に両手でつかまり、支点にして後ろに回転すると、降りて手を元の位置へ戻した。彼は大丈夫だっただろうか、ヒール等がぶつかっていたらかなり痛いだろう…と、恐る恐る見上げる。
私だって魔族の名家出身。嗜み程度には踊れるけど…緊張して少し固くなってる。「朔耶さんで良かったわ」思っていた事が口から言葉となってでる。恥ずかしかったが、今夜は特別な夜。普段言えない様な言葉を口にしてもいいだろう。もうそろそろ、ワルツも終わりに近づいてきた…ずっとこうして踊っていたい様な…
何が「ありがとう」なのか、よく分からないだが、言われた理由を探さなかった探す意味が無いから周りを見る余裕が、すこうしだけ出来てきたそれほど素晴らしい踊り手が居る訳でも無い何やら、「ワルツっぽい」踊りをしているのは…自分達だけではないようだ団栗の背比べだったそこまで緊張する必要は無かったのだな…それが分かると、緊張感は殆ど解れてしまった足取りも軽く、楽しく踊れた「ありがとう」の、意味は分からないけれど…「では、もっと楽しもう」手を、きゅ、と握った
「もう少し広い場所にいきましょう」笑いかける彼に「ん。そうだな…あの辺とかかな」他のペアに当たらないように移動する。すっと自ら手を絡めて、背に腕を回す。「それじゃ、お相手よろしく?」軽く笑いかけて。
ワルツの調べに乗って踊る最初はぎこちなかった魁羅ちゃんの動きも徐々に…むぎゅっ………………爪先に食い込み、脳天まで突き抜ける痛みに一瞬、世界が止まる…これが、万一、ヤローの所業なら、有無を言わさず、即、倍返し、ですが悲しいかな、相手は、女の子で、ヤローはボクの方やから「ダイジョウブ、ナンデモナイ、デスヨ?」痛みのせいで思考も言葉も切れ切れになり明らかに大丈夫な様子は微塵も欠片もあるまいが虚勢でも見栄でも痩せ我慢してみせるのが男子の本懐、心意気というものなのです
ミネアさんと邪魔にならないようにゆっくりと少し広めの場所へ移動。ふぅ、これで心おきなく踊れそうです(ニコリ)「それじゃ、お相手よろしく?」「はい、こちらこそよろしくお願いします」微笑むミネアさんの言葉をきっかけに曲に合わせて踊りだす二人。俺のリズムが多少ずれても流石経験者のミネアさん。なんだかんだで上手く立ち回ってくれていたので、なかなか様になってきたようだ。
何だ。意外と上手く踊れて居るじゃないか我ながらとは言え、まだ体も表情も硬さが取れないどうにもこうにも視線をちらりと彼女に向ける目が合うと彼女が少し笑みをこぼした釣られるように口元が綻ぶ「すまない。もう大丈夫だしかし、ふふ、最初はどうも緊張してしまうね」彼女のお陰で少し固さも取れたターンが終るタイミングで彼女を迎えるように引き寄せて腕に抱く「さぁ、夢の続きをもっと見よう」ゆっくりとステップを踏むと人の少ない広めの場所へ誘導するそこでなら少しくらい失敗してもいいだろう、なんて思いながら
一定のステップを踏んではターン。彼女も自然とこちらに合わせている。とても基本に忠実なダンス。しかし、それ故に整って見えるものだ。・・・というのも私も基本くらいしかわからんのだが(笑「ソランさんはダンスが上手です♪初心者の私が上手くついていけてます。」彼女の言葉に一瞬驚いたような表情を浮かべるソラン。そして、穏やかに笑って返した。「私も初心者みたいなものだよ。多分経験の差だって大してないさ」そうして基本に忠実なダンスは続く。このホールという一枚の絵に溶け込むように。
『私も初心者みたいなものだよ。多分経験の差だって大してないさ』一瞬驚いた表情の後、穏やかな笑顔で返すソランさんの言葉。(何々?こんだけリードが上手くてまだ初心者??)彼の言葉に少々驚く。まぁ、楽しく参加している事が大事。上手下手なんて関係無いよね。それにしても彼のリードは感じやすい。「そうなのですか?でも、ほらっ!ソランさんのお陰で目を瞑っても…足を踏まないですv」安心感から少々悪戯っぽく目を瞑って笑いリードに合わせてみる。
差し出してしまった足をどうしたものかシフが足を踏めばバランスを崩してしまうかもしれないと、支える手に力を込めた矢先鼻先を羽毛と赤のドレスが舞う。何が起こっているのか理解できないでいるうちに、いつの間にか最初の体勢に戻っていた音楽に合わせ踏み出す足を再開する見下ろした相手は不安そうな顔をこちらに向けていた「すまない。…と、有難う一体どんな魔法を使ったんだ?」そろりとまた基本のステップからはじめ気を落ち着けるまだ心臓は早鐘を打っていたが、先程の失敗を思い出して苦笑いを浮かべたそれにしても、目の前の踊り手には流石としか言い様が無い「凄いな…何処へでも行けそうだ」
ふと、ヒカと視線が合った。万化する緋の花片の真ん中に、彼女が居る。その中を穿つ芯を見た気がした。そう、彼女の瞳の紫は、不意に見つけた、深淵。なんて。目があった瞬間に覚えた、引き込まれる錯覚が、何となく悔しかったから内緒。「ヒカ、キレイ。 …ん、至極楽しい。」ゆらゆら風に揺れる花片の中で舞う、そんな連想。ふと、悪戯をしてみたくなった。少し、ステップのタイミングをずらして、ヒカの手を取り、高く掲げて強く握った。それを軸にした、身体ごと、その場所で一回転のターンを誘う。くるりと。咲き乱れた花片の中に、一際大きく咲く、大輪の花のように。
絡んだ視線彼の瞳も心無しか少し潤んでいる様に見えた暫く見詰め合ったまま、身体は勝手にダンスのリズムを刻んでいる彼の瞳に見えた紫の光ああ、あれはアタシの瞳彼の瞳の中には今確かにアタシが居る「ヒカ、キレイ。 …ん、至極楽しい。」彼の言葉でまた頬が熱くなるほわんと思った瞬間、急に視界が動く彼のリードに促されるまま、くるりと身体が廻るドレスの裾が大きく翻り、視界も一回転する一瞬起こる光の渦「わ、びっくりしたよ!でも、うん、楽しいね」開いた花弁が閉じる様に翻ったドレスがふわりと落ちて行くのが見えた
一見普通に踊れているように見えるが、(あー…人と合わせるってホント難しいわ…)足下に神経を集中してなるべく歩幅を合わせるようにかなり必死である。仕事でもチームを組むという事が稀である女は、『人とペースを合わせる』という事がかなり苦手だった。しかし、女の表情があまり変わらない故に、その必死さはパートナーにも伝わる事はないだろう。「…先に謝っておく…足踏んだらすまん」こっそり本人にだけ聞こえるように囁く。
『すまない』と謝られて精霊は瞬きをする。自分がミスしたものだと思っていた為だが。「…俺も咄嗟だったからわからない。驚かせちゃったかな」苦笑して見上げると、相手も同じ様な顔をしていた。くす、と笑いが込み上げる。どちらがミスしたなどどうでも良い事。こんなアクシデントも、ダンスに組み込んでしまえば良い。「ああ、何だったら家まで踊って帰るか?」悪戯な笑みを浮かべ、ドレスの裾を靡かせてターンする。翼を揺らめかせ、軽く跳躍してゆっくりと降りた。
緊張しすぎて、意識がぶっ飛んでいたようだ。ここしばらくの記憶が、無い。しかし無意識というものは、実にデシャバリで遊びたがりである。彼のエスコートも手伝い、僕はそれなりに優雅に踊れていたようである。「…!!ダンスは二回ほど経験が!」彼の問いに慌てて答える。慌てすぎて、嘘をついてしまった。まぁいいだろう。何とかなるさ。ほんの15歳の少年である彼に気を使わせ過ぎるのも酷である。つないだ左手が温かく、なんだか楽しい気分になる。彼の足を踏まぬよう、気を使いながらのステップもだいぶ慣れてきた。「アハハハハ!なんか楽しいね!」ワクワクが沸き起こり、ステップを速めた。
やっぱり、やっちゃったよ。今日は、なんか踏むと思ってたんだよね・・。呼宵さんには、本当にスミマセン(0 0)『ダイジョウブ、ナンデモナイ、デスヨ?』「・・・ほんと・・に?世界の終末って呼宵さんの足が言ってる気がする(ぇ・・・・うにゃ〜本当にごめんなさいぃぃ!!なんなら、魁羅の足ふんでぇぇ〜〜!」呼宵さんの前に、ドンッと足を出す(ぁ
私の手がきゅっと握られる。心なしか先ほどから彼のダンスからは固さが無くなっていた。私には判らないが、多分、この場に慣れてきたということなのだと思う。私はやはり緊張が残っているが、場を楽しむ余裕は出てきている。「はい…」微笑みながら、楽しもうという彼の手をそっと握り返した。ふっと魔法使いの悪戯心が働いた。(上手くいくといいのですが…)ダンスを踊りながら小さく呪文を唱えた。次の瞬間…、銀色に輝く無数の光が私達へ静かに降り注いだ。それはまるで雪のように。…失敗した。お花を出すつもりだったのに。少し慌てたが…、気取って言ってみる。「え、えへへ…、額の檸檬のお返しです」
相手からの驚かせたかという問いに、首を横に振って答えた。ぼうっと目の前の舞に見とれてしまったくらいだ。咄嗟であの動きができたのかと改めて感嘆する。そして『何だったら家まで踊って帰るか?』その言葉を聞いた瞬間、今までは大人しく笑えていたというにとうとう噴き出すように、普段の笑い声が漏れてしまった。「はは、何処へでも、の行く先が自宅というのは」緩急のついた動きの合間に、くっくっと笑う「いっそ光栄だな」空へでも羽ばたいて行ってしまいそうだと思っていたが。
笑い合いながら踊り、言葉を交わす夢のような時間風が白と赤と共に舞う。手、離さないように、という言葉を思い出しながら、そっと手を開いて放つ僅かに互いの距離が離れる「どうぞ、自由に」相手のステップを真似て、それから再び手を伸ばす。彼女は怒って見せるだろうか?
耐えろ!耐えるんやボク!この程度の痛みなど、戦場で受ける傷に比べれば…・・・よし、こらえた!気合で何とか踊り続けられそうだそこへ…ドンッと勢いよく突き出される魁羅ちゃんの足ドンッと勢いよすぎて…脛の俗に言う、何とかの泣き所にクリティカル……ボクハモウダメデス一度はこらえはしたものの遂ぞ、今度は崩れ落ちる
気持ち良く笑うファンデムを見て、精霊は満足そうに微笑んだ。悪戯が上手くいった時の、嬉しい気分。「戻る場所がねぇと、飛べないだろう?」空に溶けて行くには、まだ早い。留まる場所がないと、風は消えていくだけなのだから。捕まえておかないと、どっか行っちゃうぞ?と、言いかけた所で、そっと手が離される。ほんの少しの距離、離れただけで。――何だか泣きだしそうになってしまった。
「…っ」それでも足はステップを踏み、まるで相手との間に鏡を置いたように、同じ動きをする。ターンをしながら戻ると、伸ばされた手を取った。手を、少しだけ力を入れて握り、広い胸に呟く。「馬鹿。離すなって言っただろ…」切なくなったのは内緒だ。
夢見心地のまま、時は過ぎて気が付けば曲は終盤に差し掛かっているようだもうすぐ、この夢も終わってしまうこんなにも華やかな舞台彼の誘いでなければ、きっと足を踏み入れる事もなかっただろう「有難う、―――」感謝を込めて、彼の名を呼ぶ曲に乗った身体は、変わらずステップを刻み続けるせめて、この一時だけ彼の手の中で美しく咲く花でありたいと、願った
ダンスホール入り口で中の様子を伺う既に何組ものペアがダンスを踊っている曲ももうすぐ終わりに近づく銀髪の青年は慣れない燕尾服に身を包みワルツに耳を傾けながらゆったりと相手を待つ暫くすると遠くから息を切らせて走ってくる女性よほど急いできたのだろう疲れていないか少し心配になった「大丈夫ですか?わざわざ俺のために走ってきてくれて…でもやっとこれで一緒にダンスが出来ますね…ウィムさん、よろしくお願いします」微笑みつつ手を差し出し会場へと誘うその心の中は喜びと期待とダンスに対するほんの少しの不安で一杯だった
光を纏う大輪の花茎、…基、ヒカの腕を取ってバランスをフォロー。ワルツのテンポを数え、ゆっくり、元のステップに戻した。閉じゆく花片の中で彼女は言う。「わ、びっくりしたよ!でも、うん、楽しいね」悪戯成功。ビックリさせてゴメンね。でも、お花の精髄さんを見たよ。「うん、素敵な時間をアリガトウ。」終幕が近いね。自然、繋いだ手にチカラが入った。もう少し。ターンのひとつひとつを踏み締めながら。「ヒカ、ありがと。アナタでよかった。」彼女がワタシにそうしたように、優しい笑顔と一緒に、そう伝えたかった。巧く言えたかな。終幕の足音を聞いて今、彼女は、どんな気持ちで居るのだろう。
「やっと見つかった!いえいえ!ごめんなさいっ遅くなりまして!よろしくお願いします♪」息を整えながら挨拶をし、差し出された手を…とるぅ…今頃緊張してきただって、ダンス踊ったことないし(ぁまぁ…資料はしっかり読んできた!予備知識通りやれば…きっと?「えっと…勉強はしてきたけど実際に踊るのはハジメテなんです…失敗したらごめんなさい」ダンスホールで華麗に踊る皆さんの間に移動しつつ心配症が出て、そんな言い訳を先に告げる「でも、ダンスとか憧れてたの♪よろしくお願いしますv」空いてる方の手で短めのドレスの裾を少し摘まんでちょこんっと礼をしてみせた
全力疾走できたのは履き慣れている剣舞用のシューズだからだろうか。これ以上の時間を無駄にするわけにはいかない。「はぁ…はぁ…はぁ…っ。楊俊殿、な、なんとか間に合ったようです…。って、大丈夫ですか…?」やや強引に腕を引っ張って走ってしまったが、少年は大丈夫だろうかと今更ながら思う。これでもしも少年がバテていたら折角走ったのも水泡へと帰す。
ワルツは徐々に終わりへと近づく。ふと、こぼれた言葉に思わず朔耶から笑みがこぼれた。「…俺も貴女のような素敵な女性がパートナーでよかった」そう言い、いつもの朔耶があまり浮かべないような微笑を浮かべる。夢のような時間はいつか終わる。だが、後悔しないように今はこの時間を楽しむ。彼女にとっても自分にとってもこの時間が宝物になるように…
「戻る場所…」離れた手が再び繋がれると、僅かに力を込められたのを感じた。精霊の顔はやや俯いていて、それに合わせて大人しく踊る事にする「必ず戻って来ると思ったからな…」言いながら、聞こえた声が思ったよりもしおらしく今にも――……そうに思ってどきりとした「…悪い」反射的に短く謝り、目線を逸らす。急に足が縺れてしまいそうになり、静かに基本のステップを繰り返し踏んだワルツの旋律が終わりへ向けて段々とゆっくりになってゆく
「ふふ、大丈夫…きっと何とかなるよ」自分も初めてなのに少し見栄を張ってみるが、勉強もあまりしていないのにまともに踊れるのだろうか急に不安で頭が一杯になるしかし目の前の姫君の礼でその不安も和らいだダンスは楽しめればそれで良いきっと上手くやれる、難しい事はしなくていいんだ「それでは…今宵は貴女の為に…」既に取っていた彼女の右手をしっかりと包み失礼、と少し囁き右手を腰へとそして身体を寄せる「じゃあ…ゆっくりとね?」ワルツの曲に合わせてゆっくりとステップを踏み出すまだぎこちない動きが彼女にどう思われたか…微笑みつつもちょっと心配になった
ドレスの裾がストンと落ち、花弁も閉じるターンの時、しっかり支えてくれた彼のおかげで綺麗に廻れたね顔を見合わせてにっこり笑う「うん、素敵な時間をアリガトウ。」「ううん、こちらこそ」繋いだ手の彼の力が強くなる終わりが・・・近いんだね「ヒカ、ありがと。アナタでよかった。」優しい笑顔、優しい瞳「うん、ジェイでよかったよ、ありがとう」精一杯の笑顔、返せたかなもうすぐ終幕この楽しい時をしっかり胸に刻んでおこう幸せなこの瞬間を忘れない様に・・・ずっと
千年もの月日を、祈りの為に唄い、踊りながら過ごしてこれば。 頭でなく、体が覚えているから。 意識が飛んでいても、踊ることが出来たのでしょう。 水面の上でも、沈む事無く踊ることが出来るその舞い方は。 地に、ついているようで、ついて居ないようなものだから。 慣れぬひーる、の靴を履いていても、転ぶ事がなかったのでしょう。 ホールに漂うのは、甘やかな、雰囲気。その雰囲気を纏うには、まだまだ早かった、けれど。それでも、この場に在れる事を、とても、とても幸せに思う。羽根を、ドレスを、髪を。ふわり、ゆらり、と揺らしては甘い花香を漂わせて。ただヒトツの祈りを込めて、舞い続ける。
覚めても忘れられぬ夢に、と見つめられる。照れ臭くて、思わず目を伏せそうになるも、何とか堪えて。微笑み…照微笑を返す。「はぃ…っ!…忘れられるはずが、御座いません…っ!」胸の奥。深く、深くに、刻まれたから。この、煌く世界の、全て、が。煌く光も、音も、人々の楽しげな、幸せに溢れた声も表情も、全て、全てが。わたしの、たからもの。んん、胸の中がいっぱい、だと。伝えたいのに。どうして、言葉がでてこない、のだろう。煌く旋律も、段々と、小さくなって。終わりが近付いている事を、示していて。何だか、とても、とても、切ない、けれど。泣いたりはせず、精一杯、舞い続ける。
はて。練習してくれてたのか、まともなダンスは初めての私に合わせてくれていたか。気を遣わせてしまったかな。考える暇なく、彼女のステップはテンポを上げる。慣れぬヒールにたどたどしかった足取りはいつの間にか跳ね回るようなステップに変わっていた。――まあ、いいか。彼女は笑ってくれているんだ。楽しくて仕方ないよ!返事に代えてターンを大きくはしゃぎ回るみたいに。手を繋ぐことは、もうそれが当たり前みたいに思えて。「ヒールも可愛いね、良く似合ってる!」今ならば、褒められ下手な彼女もすんなり聞いてくれるかななんて、思い付きを口にする。
『必ず戻って来ると思ったからな…』思っていた以上に、信頼されていたようだ。その言葉で、少し気持ちが落ち着く。相手が謝って来たのに対し、「…馬鹿。悪くないんだから謝るなよ」笑みを浮かべて応える。共に子供の様に遊んだ舞も。この原因不明の胸の痛みも。笑ってすごした夢の様な時間は、やがてゆっくりと覚めていく。これが終わったら、またいつもの二人に戻る。だからその前に。いつもの、『ファンデムとシフ』に戻る前に。
「有難うな、ファンデム」伝えたかった。素直な感謝の気持ちを。だが、それ以上に、何かを伝えたかった。嬉しかったし、楽しかった事を。だけど、言葉が続かない。だから、精霊は舞った。最後のターン。もう、終わりに近づいているから。ふわりと浮き上がり、空中で回ると、翼を広げて彼の懐へと舞い戻った。
「…ああ。」思わず見上げるふわり、ふわりと小さな光の粒が、静かに、ゆっくりと舞い降りてくるまるで、粉雪の降る中を歩いているようだ(それとも、これは…)…ふと、思い出した何時のことだったか…望遠鏡で、夜空を眺めたことがあった望遠鏡のずうっと向こう、遠い遠い空の彼方で沢山の星が集まり、静かに呼吸をしているのを見たことがあった「……。」胸に温かいものを感じたそれが何なのかは、よく分からないけれど何やら、とても嬉しかった…姫君は、一体、何の魔法を使ったのだろう…「…ふふ…。とても素敵な仕返しだ、どうもありがとう…。」姫君を見て、顔を綻ばせる
「それでは…今宵は貴女の為に…」うわ…なんだか照れます!心の中でドキドキと…ゆっくりとね?っという言葉にコクコクと頷きつつ片方の手を背中に…曲に合わせて夜兎さんがステップを踏みだすそれに遅れないように私もスタートゆっくり…1・2・3な、なんとか大丈夫?ゆっくりなのが良かったほっとして…つい足元ばかり気にしていたのに気付き見上げるように顔を上げる「スタートはクリアですねv良かったぁ♪」にこっと笑いかけ油断は禁物っとステップを続けるスタッフとしては失敗できないのです(ぐぐ
「うん、ジェイでよかったよ、ありがとう」そう言った彼女は破顔一笑、けれど、僅かな寂慮を湛えていて。少し不安を覚えたけれど、今は、この時間にサヨナラを告げる惜別の方が強い。ワタシと同じ気持ちで居てくれるのかなと、そう思う事にした。ずっと、こうしていたいね。そう言いかけた本音をすり替えて。「だいじょぶ、これからもっと楽しい事あるよ。きっと。」今、この時間に負けないほど、楽しい事。彼女の寂慮の払拭半分、自分に言い聞かせ半分、笑ってそう言った。ラストターン。迎えて、すぅと体躯が離れた。「この時間、忘れないね。」そう言って、最後のお辞儀をした。
「そうだね…うん、なんとかなるものなんだね+」笑顔に答えるように微笑み返しさらにステップを続ける彼女の言うとおりに出だしは好調だいぶステップにも慣れてきたお互いの足取りを確かめるように…もう曲は終わりそうでも今この時間は凄く楽しい長くは踊れなかったけれどこの舞踏会に来てよかった万感の思いを胸にステップからターンを「楽しい時をくれてありがとう…少しでも楽しかったよ」気持ちを込めた言葉を囁き微笑む…
「踊れなくたって、迷惑なんかじゃありませんよ。上手く踊れないといけないのは、プロのダンサーくらいなものでしょう。それに、そんな難しいダンスは私もできませんからね。失敗しようと思ったってできませんよ」もちろん本心ではあるが、安心させるつもりでそんなことを言いながら、握った手を取ってダンスホールに連れていく。ホールの広さは十分で、今更一組加わったところで、ぶつかる心配はなさそうだった。「踊る時は、下を向くと、失敗しますからね。だから、私の顔だけ見ていてください。そうすれば、自然と姿勢もよくなって、動きもよくなります。失敗が減りますよ」そう言って、ゆっくりと踊り始める。
「サン…、サンクチュアリさん」ペタペタと慣れない足取りで辿り着いた鬼蚕はSanctuaryのショートフロックコートの袖を掴んだ。遅くなった理由は胸に秘めて。…ずっと入口で待っていてくれたのだろうか。そう思うと伝えたい言葉は ただ一つ。「ごめんなさい」「待ってくれて、ありがとう。んん と。もうすぐ舞踏会終わっちゃうんだね。今一度…アタシと、私と踊ってくれる?」ワルツもクライマックス間近になり、会場は何とも言えないような温かさで満ち溢れていた。鬼蚕は そっと、Sanctuaryの手を握って。「二人のワルツは、終わりませんように」ふふと悪戯に微笑んだ。
―どうもありがとう…。お礼を言われてしまった。私は多分、恥ずかしさで真っ赤になっていたと思う。失敗だったのに…。でも…、喜んでいただけたのなら…、いいかな…。綻んだ彼の表情につられて、私も満面の笑みを浮かべた。曲が終盤に差し掛かる。もうすぐ私達にかかっている「魔法」も解けてしまうだろう。この暖かく楽しい時間が終わる前に、一言だけ伝えたかった。そっと近づいて彼の耳元で呟く。曲で聞こえないと困る…、そう思ったから。「素敵な時間…、私は一生忘れないです。ありがとう、王子様」そっと離れ…、私は最後のターンを舞踊った
「…先に謝っておく…足踏んだらすまん」苦笑気味にこっそり耳元でささやかれ、一瞬キョトンとしてしまった。どうやらいっぱいいっぱいで、パートナーの必死さに微塵も気付いてあげられなかったようだ。「それは俺も同じです。大丈夫、なんならわざと踏んでもらっても…ってくらい。気にしないですから、ね?」そうこうしている間に終演の時間が刻々と迫っているのだった。
「ふう、何とか…間に合いましたね…」少し息を切らせながら、彼女にそう語りかける。既に周りは皆、優雅に踊りに興じている真っ最中である。さすがにここへ乱入するのは…と、普段なら気兼ねしてしまうところだが。今日は何か不思議と度胸が据わっていて、気分も少し高揚している。(尤もこれは、多分に酒のせいに違いないが)『大丈夫ですか…?』心配そうに語りかける彼女に答える。「ぼくは大丈夫ですよ。むしろ調子良いくらいです」力強くそう答えると、呼吸を整え舞踊に備える。「踊りましょう、時間の許す限り」似合わぬ台詞で相手を促す。
手を引いて、腰を抱いて体が描くのはワルツのリズムどうしてだろうか、段々と無言になって言ってしまうのは始めよりかは余裕は出てきているというのにあぁ、けれど言葉を紡ぐよりももっと彼女を見ていたい漸く手にした私の花君と此処で踊るのが夢だったと音が止んだらそっと告げよう名を呼んでくれた君の耳元へけれど其の前に終わり行く曲の流れに合わせて、ステップを踏む彼女の手を引いて抱きしめる言葉よりも雄弁に心が伝わればいいと
ワルツは終わりに近づき、そろそろ夢のような時間は終わってしまう。忘れるわけがないと笑ったその顔が切なげで、似合わぬ感傷がこみ上げてくる。「失礼」短く告げて、回した手で今まで以上にしっかりホールドする。ワルツに合わせてくるりくるりとスピンターンを繰り返す。「ああ、はやり下ろした髪はこういう時映える」散らばる髪も、広がる花の香も、揺れる羽も、彼女を彩る花のようだ。「そろそろ終わるな、名残惜しいが…」指通りの良さそうな髪に目を細め、ぐいと上体を傾ける。吐息が触れそうなほどに近づいた顔にきっと彼女は背を反らすだろう。そうなればきっと、綺麗にフィニッシュは決まる筈だから。
踊る…どうやって?ゆっくりと始まったダンスに、つい足元を見てしまう。不慣れな動きに、どうにも下が気になる。けれど。顔を上げたほうが失敗しないと言うなら、意識しながらでもそうしたほうがいい。「…ほ、本当に難しくないですか、これ」顔を上げてみれば、見慣れた顔があって。どきどきする感覚。顔に血が上っていくのが分かる。離れていれば分からないかもしれないけれど。この距離では、気取られてしまうかもしれない。そんなことを思いながら。促されるまま、足を運ぶ。
ホールの入り口ワルツは最高潮を迎え、高揚した気分のまま、終演に向かおうとしている。華やかな熱気を感じ、立ち尽くす。気後れもするが、今こうして、美しいひとをエスコートしている。だから胸を張り、ホールに足を踏み入れる。「…壮観、ですね…」目で追いかける、知人…友人…逢いたかった人…そうして、彼女と目を合わせ、微笑む。「最後にワンステップだけ、ご一緒しましょう」
どうにも好きになれないこのヒール。舞踏会の前日こいつと仲良くなるために、池のほとりで一人練習したのだった。「え、似合ってる?美しすぎて直視できないって?やだもーそんな!」彼の褒め言葉は効いた。有頂天も最頂点。身体は天女のごとく舞うが、ヒールは冷静だった。足を挫く。気を取り直し優雅に微笑む。「…や、やっぱりゆっくり!」繋いだ手は熱を持ち、汗ばんでいるが不思議と気にならなかった。
光あふれるダンスフロアの景色が流れてまたステップに戻るなんだか、夢のようだなぁっとこういう事には縁が無いと思ってましたこぅ…おしとやかとは言えないから…一人で苦笑いをしていると楽しかったよっと優しい言葉が降ってくる見上げると夜兎さんは微笑んでいて…「私こそ、楽しかったです♪そういって頂けると…」くぅ…うるっと…なんだか胸が熱く…一度瞬きするとツンっとくるのを抑え込んで続きは笑顔で「すっごく嬉しいです♪ありがとうですよv」曲はもうすぐ終わるんだろうな…最後になるのかな?リードされながらターンを…
ワルツも終盤に差し掛かった頃。小さな指先がフロックコートの裾を掴んだ。『ごめんなさい』申し訳無さそうに眠り姫がそう言うと柔らかく微笑みを浮かべそっと彼女の手を取る。「主役は何時も遅れて来るものですよ。僕を焦らせるなんて眠り姫は以外にも淑女の駆け引きを心得ていらっしゃるようだ」少し意地悪に耳元で囁くと彼女の手がぎゅっと握られるのを感じ腰に手を回すとクライマックスで温かさで満ち溢れた会場を踊り始める…。「僕がリードするから僕のステップに合わせて…二人のワルツは終りませんように」少年は菫色の瞳を細めてステップを踏み始める。
楽しかった…嬉しい…ありがとう彼女の一つ一つの言葉が胸に響くこんなに少しでもそう感じてくれるなんて…こみ上げてきたものを抑えながらターンを続ける「さて…もう曲も終わるね…最後までしっかりと踊ろう。俺と貴女のワルツを…」自分でも可笑しく思えるような台詞でも恥ずかしくはない精一杯の気持ちを表した言葉だからぎゅっと体を寄せて曲の最後へ「ここに来れて…本当によかった」
今夜ここへ来たのは「壁の花」になるつもりだったから。煌びやかなひとたちが、華やかにさざめきながらワルツを踊るのを見て、それで満足するつもりだった。「最後にワンステップだけ、ご一緒しましょう」蒼井さんは微笑む。一瞬、躊躇したものの、すぐに思い直した。「よろこんで」差し出された手をとった。そして、光あふれるダンスホールへと足を踏み入れる。
一度身につけたものは、そう簡単に忘れることはないらしい。曲にあわせて三拍子のステップを踏む。彼のホールドはややぎこちなかったけれど、ぴんと背筋を伸ばして踊る様子は、堂々たるものだった。安心して身をゆだねる。「嘘つき」と、耳元で囁く。「こんなに素敵に踊れるじゃないの」ワルツはもうまもなくフィナーレを迎えることだろう。目を閉じて、聴こえてくる音楽と、確かに繋がれた手だけを感じて。今だけは、こうして夢の世界に酔いしれていよう。魔法が解ける、その時まで…。
ワルツもいよいよ終わりに近づき、楽しい時間もあと少し突然ですが、本日22時より茶会を開催することにいたしました急なことですのでもし都合がおあいになれば、最後の一時を共に過ごしませんか?http://chat3.whocares.jp/chat/cr.jsp?rn=yutecha
「だいじょぶ、これからもっと楽しい事あるよ。きっと。」楽しかった一時が終わってしまう寂しさ繋いでた手を離す事への不安笑顔を返したけど、その気持ちわかってくれてたんだね「ん、楽しい事、一杯あるといいね!」暖かい気持ちで心が満たされて行く最後のターン廻り終わり、今度こそ満面の笑顔「この時間、忘れないね。」「アタシも忘れない、ずっと」最初と同じ様にドレスをつまんでお辞儀顔をあげると、彼の笑顔引き寄せられる様に、横に並びまたそっと手を繋ぐ「ねえジェイ、帰りはお空の散歩しながらって言ってたよね?」一寸悪戯っぽく彼の目を覗き込み、それからつとホールの出口を見る
「ねえジェイ、帰りはお空の散歩しながらって言ってたよね?」不意にそう言った彼女の表情は至極楽しそう。うん、言った。まだ、曲は続いているけれど、覚えているのなら、その提案、本気にしちゃうよ。しー、と人差指を立てて、彼女の再び繋がったその手を引っ張った。壁伝いにそろそろと出口に向かう。ドアをくぐって、深呼吸。目の前には、宵闇を映す月明かり、背中に優美な気配を余韻に感じつつ。衣装の背面に少し細工をして、…うんと羽根を広げた。それから、彼女に向き直って。ヒカの肩を取って、その頬にキスをひとつ。もう、反応なんて気にしてあげない。そのまま、地を蹴って空を駆ける。彼女と一緒に。
「ぼくは大丈夫ですよ。むしろ調子良いくらいです」そう応える少年の声に偽りはないようだ。シェラザードは小さく頷く。「踊りましょう、時間の許す限り」「ええ、短い時間。大事に使わなければですものね」すっと少女は少年に寄り添い、手を握る。「我は剣舞の心得しか無い故、少々ぎこちなく思うかもしれませんが…」そう呟くとステップを踏む。少しでも足しになればと思い、今日の為に散々練習したのだ。(今まで失敗続きだったんだから、最後くらい…)そう心の中で呟く少女の刻み始めたステップは初心者とは思えないほどに優雅だった。
「っ…!?」不意に抱きしめられて、足が縺れそうになる転ばなかったのは幸運と言うべきか「大胆ね、幻灯屋さん…」平静を装って笑って見せるものの、彼の腕に包まれる感覚は、振り解くにはあまりにも心地良くて抱き寄せられたまま最後のターンを回る翻ったドレスの裾が地に落ちる曲の終わりを待たずに足を止め、息を吐いた「ご満足、頂けて…?」夢の余韻が覚めやらぬまま最後の礼も忘れて、彼の顔を見上げる
夢のように過ごした時も、いつかは終わりを迎えるものワルツの終わりが近づくにつれ、会場には始まりとは違う、切なさにも似たものが漂うその表情一つ一つが違うものの、まだ夢から覚めたくない…そんな想いが伝わってくるかのよう人々が見守る中、指揮者は最後の一振りを一瞬全ての音が消え、呼吸するのも忘れるような静寂の後…湧き上がった歓声と拍手は、夢を見た全ての人への贈り物星降る夜の舞台、これにて閉幕となりますここにいる全ての方々へ、尽きぬ感謝を申し上げます
ダンスにご参加下さいました皆様へ、お知らせ致します。初めにございましたように、今宵のダンスでは審査が行われておりました。どのペアの踊りも素晴らしく、甲乙付けがたいと非常に悩まれましたが…審査の結果、以下の方々が選ばれました!【結果発表】ベストカップル賞phandem&シーファペア:賞金300万Gナイスカップル賞クラシカジェイド&緋華ペア:賞金200万Gティエンマ&ドロシーペア:賞金100万Gおめでとう御座います!賞金の受け渡し方法につきましては、後ほどスタッフがご自宅へ説明に伺います。www.geocities.jp/meteor_koc/dance/kekka.htmその他の結果に関してはこちらで
星降る夜の舞台はこれにて閉幕と相成りますが、夢の余韻をお楽しみ頂けるよう、会場は暫く開放致しております。ご歓談等お楽しみ下さい。(最終は9/20となります)また、お帰りの際は今宵の思い出の一つとなりますよう、お土産をご用意しております。少々お時間を頂くかもしれませんが、どうか楽しみにお待ちくださいませ。それでは、フィナーレといたしましょう。宜しければ外をご覧下さいませ。始めは軽快に、次からは重く響き渡る。舞踏会場の外で上がり始めた大きな音が、幾つも幾つも重なり合って大気を震わせた。それは天空に咲き誇る、もうひとつの大輪の花。
最後になりましたが、御仕立てしました衣装の数々を展示させていただきました。モデルの方々におきましては、喜んで頂けましてなによりでございます。素敵なダンスを彩れまして光栄です。http://www.geocities.jp/meteor_koc/dance/dance1.htm
彼の微笑みは私にとって、とても強く印象に残った。優しいその微笑みは私の頬を熱くさせた。ずっとこうして踊ってはいたいけれど…ワルツの演奏が終わる。少し、名残惜しいが夢の様なひと時は一瞬だった。まだ彼にくっついていたくて、思いもよらない言葉が口をついて出た…「ねぇ、少しだけで良いからこのまま抱き締めて」私は朔耶さんの胸に顔を埋めた。はっきりと赤くなった顔を見せない為にだ。
「最後までしっかり…はいv」体を寄せ…ターンを…ステップを…ワルツの調べが終わりを迎えるまで…「ここに来れて…本当によかった」また優しい声が降ってくる「私もですよ♪」そう、言った所でワルツの調べは終わりダンスもゆっくりと流れを止めるスタッフのアナウンスのあと…窓から見える大きな花火…「わぁ…キレイ」そう呟くと感じた夢の一夜は終わりを迎えたのだと…余韻を楽しむように窓際に少し近づいて夜空に咲く大輪の花を見上げた…
目を瞑って踊る彼女。だが、こちらも不安はない。リードに自然に合わせてくる彼女。曲との一体感を感じる。しかし、その時も永遠ではない。終わりも近づいているようだ。ペースを乱すことも無く、最後のターンを決め、曲の終わりとともにこちらもフィニッシュに入った。曲が終わると沸き起こる歓声と拍手。「・・・ありがとう。ペアが貴女とで良かったよ」ソランはゆっくり一歩離れ、深い礼をした。
演奏も終盤に入る。彼に身を任せる事に終始安心しつつ目を瞑ったまま自然に踊っている。最後のターンも無難にこなし、演奏が終了するとともにダンスも終了する。『・・・ありがとう。ペアが貴女とで良かったよ』「こちらこそ、ソランさんのおかげで良いダンスが出来ました。素敵な夜をありがとう」こちらも礼を返す。辺りを見渡すと、他のペアもダンスを終了させてお互いの思い思いを語りながら楽しそうにしている。ダンスが終わってからも、ワルツと彼のリードに合わせていた身体に心地よい余韻と踊りきれた達成感が残り、頭の中がフワフワしている。拍手や歓声が聞こえだしたのはさらにしばらくしてからだった。
「それは俺も同じです。大丈夫、なんならわざと踏んでもらっても…ってくらい。気にしないですから、ね?」その笑顔に気が楽になる。するっと手を離し、半歩下がって、しなやかにターンをして戻る。「有り難う。束の間でも血腥い世界を忘れられたよ。楽しかった」最後は柔らかい笑顔をトウマ殿に向け、今宵の礼とした。
芸術的感性のない私にとり、音楽とはあくまで音の連続であり。ダンスは二人一組で行う運動でしかなく。はあ、しかし、どうも彼女といると言葉でしかなかった美しさの意味を実感出来る気がして。「どうかな」花のごとくふわりふわりと裾を翻し舞う彼女に私はいう。「今日、私は君しか見えてないけれど!」いつまでも浮かれているわけにはいかない。物事は終わりがあるから美しい。しかし、はて。いやだな、なんて思えて。瞬間の物思いに気を取られ彼女がバランスを崩すのを止められなかった。
「う、うん!ゆっくり!」顔が強張るのが解るが、優雅に取り直してくれた彼女にあわせ、無理にでも笑おうと試みる。曲の終わりに合わせゆっくりと静かに支えるように、ステップを止める。さあ、お仕舞いだ。手を離さなくちゃ。精一杯の余裕を搾り出し、笑顔でお辞儀をしよう。「ありがとう。本当に楽しかった」同時に窓から音と色とりどりの光が差し込む。しかし、正直、それどころじゃない。「あ、足!大丈夫!?おぶる!?あ、抱きかかえた方がいいかな!?」まったく、情けないしまらない。解ってはいるのだけど。美しさに心を奪われるようになるには私はもう少々の経験が必要そうだ。
『我は剣舞の心得しか無い故、少々ぎこちなく思うかもしれませんが…』そう言う彼女の踏(ステップ)は、ぎこちないどころか実に見事なもの。しかし、剣舞と聞いて少年は少し安心する。日ごろの鍛錬もある、それなら何とか合わせられる。さすがにフーリュンの剣舞をそのままに披露する訳にはいかないが時に流れるように、時に鋭く攻撃的に。“玉環”と呼ばれる足運びを基に踊る様は周囲と比べてもさほぼ違和感無かったに違いない。曲はもういよいよ最後のようだ。「終わりよければ全て良し、です。最後に転…、ターン、を決めましょう!」思い切って彼女を抱き寄せ、そう告げる。
最後のターンを決めるすこし熱くなった胸を押さえながら最後までリードを続けたダンスを終えワルツも終わるアナウンスが宴の終わりを告げると外には花火が「ああ…綺麗だね…」短くも楽しかった時間は終焉を迎えた空を彩る花火がそれを告げる互いに窓際に近づくそしてゆっくりと姫君を見つめる「貴女のパートナーになれたことを心から感謝します…ありがとう」短い礼の後に軽く微笑んで見せた
でっかい花火の音が響く。「終わった!終わったね!」なんだか夢の余韻に浸っている彼の手を取る。ダンスホールから外へと連れ出した。挫いた足も元気である。これが世に言うお持ち帰りである。ホールから少し離れた所でスカートの中からバクチクを取り出す。火をつけ地面に放り投げる。「花火だよーートルコくん!」今日の夜は終わっても、二人の終わりはないのであった。
静かに最後のターンを決めた。夢のような時間は淡雪のように溶けていく。胸に顔をうずめる彼女を朔耶は無言で抱きしめた。「…素敵な時間をありがとう。君がパートナーで良かった」そう彼女を抱きしめたまま、素直にこぼれる言霊。上がる花火を背景に映る姿は一枚の絵画のようにも見えた。
「……」曲の終わりへと、空を舞った精霊を抱きとめる。そのままくるりとひとつ回り、小さく抱きしめてからゆっくりと床へと降ろした「有難う。シフ」ダンスの始まりの時と同じ様に手をとり、深々と礼をする夢から覚めていく感覚に湧いたのは、寂しいという感情だがそれ以上に、一生に何度と無いこの夢の時間を、共に踊る事ができた時間を、楽しいと思わせてくれた事への感謝を思った。「ありがとう」この時ばかりは、兜が無くて良かったかもしれない。会場の外からの大きな音で、何かを言ったことさえも掻き消されていただろうから視線を移した窓には沢山の光の粒がちらちらと輝いていた
姫君の言葉を、静かに受け止める「王子」と云われるのは…何やら背中がむず痒くて仕方無かったけれども音楽が終わると、大きな音が響いた窓の外に、夜空に浮かぶ色とりどりの光の花が見える…「……」夜空の花を、ぼんやりと眺めた何やら、一抹の寂しさを覚える花火の大きな音は、何処か遠くで響いているようだった(あ…)姫君の方を振り向いて、思い出す既にダンスは終えたのに、まだ、手を繋いだままであったのだ手の甲に口づけをする「小さな姫君…今宵は、ありがとう」慣れぬ笑顔を作り、微笑みかけてから繋がれていた手をゆっくりと離した(姫君の手の中に、薄紅色の花弁を残して)
少年のステップは見事なものだった。武と舞は通ずるとはいえ、まさか此処まであっさりと自分のペースに合わせてくる少年に少女は少し驚いた。「終わりよければ全て良し、です。最後に転…、ターン、を決めましょう!」そういうや少年はシェラザードを抱き寄せ、そう告げた。彼女もそれに対し小さく頷き、タイミングを合わせる。鋭くも軽やかにステップをターンに切り替える。曲調からするとやや速い感もあったが、初心者コンビとしては上々の出来だろう。「ふふ、流石はフーリュンの出身ですね。まさか此処まで合わせてくるとは思ってませんでした」そう素直な讃辞を少年に送る。
咲いては消えていく夜空の花を、私はじっと見つめていた。その空間は、花火の音は聞こえるがどことなく静かで…。(終わりなんだなぁ…)そんな風に私は感じていた。巌念さんと眼が合って、初めて手を繋いだままであることに気がつく。でも今は、放すのが少し名残惜しい。「こちらこそ…、夢のような時間をありがとう…。」手の甲の口づけと「ありがとう」にそう答えるのが精一杯だった。繋がれた手が放されていくのと彼の笑顔を見て、やっぱり少し名残惜しい…。でも、ここで引き止めるのは無粋に思われた。そっと手の中の花びらを見ながら…。「良かった…。最後にも笑顔を見せてくださいました…。」
「ぅ…ぅひあうっ!」吐息が触れそうなほどに近づいた顔、に驚いて。反射的に背を逸らす。…勢いが良すぎて、転びそうになったけれど。…しっかりと組まれたホールドに、救われた。同時に鳴り止む、演奏と、押し寄せる拍手の波。…ヒトトキの夢の、終わり。夢から覚めた途端、に。気恥ずかしさ、が襲ってきて。思わず、飛び去りそう、になったのだけれど。きちんとお礼を言わなければ、と、思い留まった…その瞬間。どーんどーん、と響く音。花火を知らない花香の少女は。「わわ…っ!?か…雷ですか…っ!?お、お臍とられ…」思わず、素頓狂な事を口走り。その場にしゃがみ込み、小さく丸まる。
ほんの数小節だけ残されたワルツ。なのに彼女のこのステップは…ダンスのことなどよく分からない私にも、彼女の身のこなしが上質のものであることが分かる。耳元に囁かれる。『こんなに素敵に踊れるじゃないの』…「…いえ、貴女に合わせているだけ、なのです…」ふふ、と微笑をもらす。ワルツはやがて最後のフレーズを終え、音の余韻のあと、しばしの沈黙を迎える。ホールを包んでいた魔法はゆっくりと解ける。「…お相手ありがとう、フィンダファー嬢」しばしその美しい顔を見つめる。「またいつか、お目にかかれましたら」彼女の白い指先にそっと口付けをし、静かに手を離した。
手を握りながら、こちらもドレスの裾をつまんで礼をする。感謝の言葉を交わし、精霊は目を細め、微笑んで見上げた。背後からの大きな音。振り向くと、会場の外には大きな光の華が。「…うわぁ…」暫しそれに見惚れていたが、ふと、何かを思いついたように、ファンデムの手を引く。「なあ、上から花火、見てみたくないか?」踊りに踊って気が高揚しているせいか、この男性すら、風で動かせる気がした。衣装は帰ってから返せば良い。着替えてから帰っても良いのだが。「どっちでも良いけど、飛んで帰ろ?」先程までの湿っぽさは何処へやら、子供の様に手を引っ張る。
ワルツは指揮者の一振りで止み、続いて盛大な拍手によって終わりを告げた。予想通りに背を反らせた姫君の、その慌てた様子に不謹慎ながら笑みが漏れる。本当に、そのまま口付けてしまおうか。その可愛い額なら、許してくれるかも知れない。そう思ってツイと差しだした唇は、虚しく空を切った。「…おや?」見れば姫君はしゃがみ込んで必死に丸まっていた。お臍、と聞いてつい吹き出してしまった。「これは花火だ、雷じゃないから安心して空を見てごらん」小さな身体を抱き上げて、窓際へと向かう。今夜最後の催しだ、彼女にも是非楽しんで貰いたい。…ああ、やはり姫は軽いなぁ。
「すまないね。我慢出来なかったんだ」悪戯っぽい笑みが浮かぶ少しだけバランスを崩しかけた彼女を支えるように抱きしめて最後のターンはゆっくりとパサリと裾が床につく音が聞こえた未だ少しだけ曲は続いて息を付き見上げる彼女に一人の男として笑みを「十分に。夢を叶えてくれて有難う。アリス」ずっと君とこうしたかった、と静かに付け加えたところで曲が終わるダンスを踊った人々に送られた歓声の中、外から響く音と光「これは、はは。最後にとんだ隠し玉だ。ご覧、綺麗だよ」肩を抱くと視線は窓の外、大輪の花々へこの時間が終っていくのが今はただ惜しいと思いなが空を見上げた
曲の最後に試みたターンは、思いのほか上手くいった。その瞬間は、緊張とか負い目とかそんなものは一切忘れて、だた流れのままに、自然に体が動いた。恐らくは、彼女もそうだったに違いない。『ふふ、流石はフーリュンの出身ですね。まさか此処まで合わせてくるとは思ってませんでした』「これが精一杯、ですが」貴女の気高さを野卑な踊りで汚すわけにはいきませんから、とかいくらでも言い様はあろうが、そう言うのがやっとであった。「あ、花火…!」おもむろに見上げる。「舞踏会、まさにあの花火のような一瞬の煌めきですね、でも…」貴女の様な方とご一緒できて光栄でした、とは遂に言えなかった。
ほんのつかの間の夢。魔法が解ける時間がやってきた。余韻に浸りながら暫し見つめ合い、彼は指先に口付けを残した。「ご縁があれば、きっとまた、どこかでお会いできるでしょう」どちらからともなく、繋いでいた手を離す。大きな音とともに、夜空に色とりどりの光の花が咲き乱れる。これもまた、ほんの一瞬だけ咲いては散っていく幻の花。「素敵な時間をありがとう」蒼井さんに一礼し、花火が鳴り響く中、会場を後にする。
ダンスホールに満ちる曲が終わると、夢のような時間も終わったことを、無言で告げた。踊っている時間自体は、他のペアに比べれば短いものだったが、慣れていない自分達にはちょうど良い時間だったのかもしれない。「踊り、楽しかったですね。少なくとも、私はとても楽しかったし、リズも後半は随分緊張が取れていたように思いますよ。こういう、人が多い場所で踊れましたし、屋敷でもまた機会があれば踊ってみましょうか。2人なら緊張もしないでしょうし」踊りを終え、手を繋いだまま、ホールを後にする。「本当に素敵な一夜でした。終わってしまうくらいがもったいないくらいの。リズと一緒に来られて、良かったですよ」
終わる、夢の一夜。来ることも、踊ることも初めは考えていなかった。今ここにこうしているのは、彼のお陰。「また、踊ってくださるんですか?」今度は二人で。でも、相手が相手だから…緊張しないなんて無理だと思うけれど。「次の機会があれば…、その時もまたご一緒して頂けたら嬉しいですよ」なんて。不確定な未来の約束をしてみる。繋いだ手はそのままに、腕を組んで。「ありがとう、アンス。楽しかったです」帰路は、余韻も相俟って。話に華が咲きそう。
ぼんやりと美しい花火を眺めていると、不意に手を引かれ驚いて相手を見たすっかり花火に見入り油断していた「上から…?どう――」手を引かれるままに精霊に連れられてテラスへと花火の爆発音が直に聞こえて、大きな音が鼓膜を震わせた「私は飛べないんだが…」聞こえたかどうか分からないが、今にも空へと飛び出していってしまいそうな精霊の手を掴んで引き止める以前の戦争で見た、兵士を風と共に運んでいた彼女の姿を思い出すが、確かかなり大変そうにしていた覚えがある「見られるなら…見て見たいが…無理は、するなよ…?それから、」ドレスの、裾とあちらこちらを心配しながらダンスホールを後にした
驚き、戸惑いの表情を見て、にやりと精霊は笑った。今夜は本当に、色々な貌が見られた。それだけで、満足。…勿論賞も嬉しかったけれど。飛べないのは承知。だから風を使う。人気のなさそうな所から、手をしっかりと握って飛び立った。「大丈夫。鎧も兜もつけてないだろ? 重くないよ」無理するな、と心配そうな彼にそう答え、風でそっと抱きしめる。速度を上げて一気に上空へ。上からは銀の月の光、下からは色とりどりの光の華。その間を駆けて、帰路へと。家に帰った後、きっと魔力が尽きて倒れてしまうかも知れないが、今は、彼と楽しむ事を最優先にしたかった。
照れてわたわたとしながらも窓辺へと、運ばれていく。(花、の火…とは、一体…)疑問に思いながらも窓越しに空を見上げてみる。「…きれいっ!!す、すごいです…っ!」色とりどりの、光の粒。…もとい、火の粉。空を仰いで、咲き誇り。そして、散り、消え行く姿は。まさに、大輪の花のようで。感動、した。「素敵な一夜を、ほんとうに、ほんとうにありがとう、御座いました…っ!わたし、とても、幸せ。来て、良かったです…っ!」ダンスの事だけではない、この、舞踏会と言う、夢物語、を見せて下さった、全ての事に対して。自らを抱き上げる青年に向け、最上級の微笑みを向けた後、深々と、頭を下げた。
最初は恐る恐るだった姫も、空に浮かぶ大輪の花を気に入ってくれたようだった。「なに、花といえば姫には及ばないだろう。花火は君のように可憐な香りをもっちゃいないんだから」感謝を述べる愛らしい声音が、スタッフとして何よりも身に滲みる。「夜が明けるまで夢は続いてるよ。…さぁ、家まで送ろう上ばかり見ていると怪我しそうだからな、なんてな」保護者らしき人の姿もあったから、無用の提案かも知れないけれど。小さな姫に一人夜道を歩かせるわけにはいかないから。
夢の夜の最後を彩る花火の音を聞きながら彼の言葉に、良かった、と微笑み返す待たせてしまった時間の分、記憶に残る夜になっていたら良い「貴方と踊れて良かったわ…」彼の肩に頭を預けて、呟く言葉は溜息混じりに先程のアナウンスを思い出すそろそろ、会場も締まる時間だろう夢から覚めるのは、まだ少し名残惜しかったけれど「帰りは、送って下さる…?」そっと、肩に回された手を握る
花火を見ながらはたと気付く「すまない、そういえば君は視力が」弱かったね。と付け加えて少し肩を抱く手に力をこめた。体温を感じるように視界に映る景色をどうにか言葉にしようとして、直ぐにやめる其れよりも口にすべきなのは「私もだよ。今日と言う夜を私は生涯忘れない」肩に預けられた頭に頭を重ねて「断られても送ってゆくよ。ales愛しい君を一人で帰すつもりは毛頭無いとも他の誰かに役を譲る気も、ね明日の朝。目が覚めるまで夢の時間が続くように二人で帰ろう夜の名残を楽しみながら」握られた手を下ろすと彼女の手を握りなおすでは、行こうか