ビーストアークの地にて、あなたの前に立ち塞がった鍵穴無き門。開け放つ方法はただ一つ、隠された物語を明かす事。「男は死んだ、何故か?」
ルール記載など役割を分担しております。各人による説明を終えた後、開始の合図があるまで門は開始しません。しばらくお待ちください。
戦火を交える以前より戦いは始まっているここはビーストアーク、国境に近い砦この地に最近不穏な動きを見せるビーストアーク軍の機密情報があるという情報をつかんだナイトメア軍の戦士達は他国に先んじて情報を秘密裏に奪おうと潜入した闇ふける深夜の潜入作戦作戦は順調、見回りの兵を眠らせナイトメアの戦士達は奥へ奥へと進む情報によれば機密文書は砦の最奥にあるという随所に刻まれる牙の紋章や獣のレリーフがこの地が敵地である事を思い起こさせる見つかるならばせめて逃げ場を確保してからだ緊張が歴戦の戦士達の顔にも強張らせる
重々しい扉を開けた先にそれはあったこの地を任された責任者のものだろうか他のものより立派な机の引き出しに鍵をかけた状態でそれは隠されていたビーストアーク軍の紋章入りのその封筒は外側の豪華さに反して中身は紙が一枚だけ恐らくはビーストアーク各地の有力者達に同様に届けられたものでこの机の主が特別にもらったものではない様に見えた同じものがビーストアークの主だった将全てに?ならばこの書類の内容は決定事項ではないだろうか?誰かが生唾を飲み込んだ音が静寂に包まれていた部屋に響く震える手で戦士の一人が手にした紙を読み上げる
「我が牙に砕けぬものなし例えそれが闇を支配する女王であろうとも」戦士の一人が声を上げるそして別の戦士がそれを制する暗号とも言えないその文からはビーストアーク軍の戦意が伝わってくるかの獣の王が狙うのは闇の地ナイトメアそして、闇を統べるヴァンパイアの女王ルルララ戦士達の顔に決意が浮かぶ今は一刻も早くここを脱出し本国に報告に戻らなければならない例え敵に発見され、仲間が傷尽き倒れ最期の一人になってしまったとしても必ずやこの中の誰か一人は城門を叩き、今見た一部始終を報告しなければならない
後少しで砦を抜ける未だに敵の領内だが砦を抜ければ少しは展望も開けるだろう誰か一人が国に辿り着きさえすれば良いのだ分散して帰国を目指しても良いとにかく全てはこの砦を抜けてからの話だ!しかし、戦士達が入り口のホールに駆け込んでくると前で後で扉が閉まっていく閉じ込められた、気がつかれていたのか!その時戦士達は前の扉の傍らに一人の少女が立っているのを見つけた少女は戦士達に言った「私は門番、秘密を知ったお前達を逃す訳にはいかない この扉は特別性、魔力の門 決して武力では破れない魔法の扉、知力の門 そう、これを破る方法は唯一つ」彼女は微かに笑った様に見えた
例えばこういう問題があったとします。男が女を殺した、何故か?答えが分かりますか?私にはさっぱり見当がつきません。ですが、この戦いに勝利する為には真実を正確に回答しなければなりません。そこで戦士達には戦う為の二つの手段、武器があります
戦士達は門番に対してYESかNOかで答える事が可能な質問をする事が出来ます。これで条件を少しづつ絞っていく事が可能です。先の例題を例にすると男と女は親子ですか?という質問をし、門番がNOと答えた場合二人の関係は少なくとも親子ではないと分かると同時に恋人であるとか仕事のライバルであるとか別の可能性が浮上してきます。これを繰り返し、無限の可能性のある道を絞りこみ、答えが分かったら門番にとどめの一撃を放つ訳です。尚明確にYESかNOで返答が不能な質問には門番は答える必要はありません。×それは大きいですか?○それは城より大きいですか?
とどめの一撃には門番本人の伝言板を使いますこれは絶対に守って下さい。他にも挑戦者がいるのに自分が分かったからとこの場で答えを言うのはこの戦いを崩壊に導きます。「真実が分かったら門番の伝言板にその内容を書き込む」これがとどめの一撃となりますとどめを放った場合、三通りの内どれかの反応があります正解ならば正解とその答えが惜しければ門番は答えを伏せます。とどめを放った者だけが更に真実へと近づくのです。正答と無関係の場合はこの場でその答えは公表されます。不正解が他の方のヒントになるのです。
一人質問一回、とどめ一回これが一日に許される限界です。日付けが変わればまた権利が復活一日の基準は日付け変更とします。昨日質問しなかったからと今日二回質問等は認められません。権利は翌日には持ち越されないものとします。
門番を倒した戦士には褒章をお渡し致します。第一突破者にはそれぞれの門で100万Gと顔絵権一枚第二突破者には顔絵権どちらの国の門も共通ですそして今回は門番とのやりとりの中で門番が目を引いた人にも顔絵権がつきます。選考基準は門番の独断になります。尚、協力して下さる絵師の方には答えを教えておりませんので敵国の門への参加は自由となってます。それでは協力してくる絵師さんの紹介に移りますこの際にサンプル等あれば出して頂いて何か一言ずつ貰えれば幸いです。
ウェ、お手紙預かって参るましたので、読み上げさせていただくまし(ゴホン)−−−−−−BAに拠点を(たぶん)置かせて頂いておりますエステティックABtより、突破者の方へ無料エステ体験チケットを贈らせて頂きます普段あまり国外の方をお招きする事がない為、この機会を嬉しく思いますスタッフ一同心をこめて当たらせて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します・仕上がりイメージ(サンプル)http://kirara100.seesaa.net/article/22810580.html※尚、施術日(納品)は都合上かなり(すごく)のんびりとしたものになるかと思われますが、ご了承頂ければ幸いですエステティックABt−−−−−−とのことです(お辞儀)
ビーストアークの民として、絵を。http://blog11.fc2.com/a/anima08/file/sample.jpg(切り取る前の、原画も一緒におわたしします(見本は、色調を青めにいじってあります門、破るのは どんなひとかな。ふふそれでは、どうぞ。よろしく(ぐるる
ったー!遅くなっちまった!悪ぃっ今回賞品要員として手伝わしてもらうことになったディ・ゴーズってもんだそんなわけでサンプルは以下http:hidaka753.blog14.fc2.com家の玄関にもオレの絵あっからよ、そっちでみたほうが早いっちゃ早いかもだモフモフ毛皮に誓ってオレも気合いいれんぜ?
(進行前のお詫びにつきましては会議室をご覧下さい)ルール説明を書いてる者のポジションは黒子となります。戦士達の補助やルールへの補足があった場合お答えしたりします。今回はBA側門番の補助として私、マカディアがサポートをさせて頂きます。尚、両門番と正答を知る黒子につきましては挑戦者としての参加を禁じます。私は黒子もしておりますが敵国の門の正答を知りませんので挑戦者として参加の了承を得ております。ナイトメアの門はビーストアークの方(+BA黒子)ビーストアークの門はナイトメアの方(+悪夢黒子)が参加可能になっています。尚自国の門には参加は不可です。…裏切り者になってしまいますもの。
毎日矛先が変わる状態をどう対処していくか名案が浮かびませんでしたので今回は不参加という事で申し訳ありませんがお願いします。尚、良いゲリラの参加方法がありましたらカトゥサさん、もしくはライアさんの自宅まで御一報下さい。真剣に検討し、それを参考にして次の門へ生かそうと思っています。
通常の戦争RP自体との連動は初めから考えておらずどちらかというと普段の戦争RPには描けない、しかし戦争には欠かせないはずの「情報戦」をモチーフにしたかったので今回の背景は宣戦布告前に設定しましたよって、戦場RPの進行とは別として参加して頂いて構いませんご自身の進軍前などと絡める必要もありませんできるだけ導入部の舞台設定を生かし、純粋に「情報戦」を楽しんで頂きたいと思います
説明が長くなりましたがルール等の説明はこれで終了です。それでは門番の開始の声を合図に沢山の方のご参加をお願い致しますビーストアークの門設定門番 オウカ=セイブン耐久力 2
「異変に気づいた兵が押し寄せてくるのも時間の問題。 私の役目はそれまで時間を稼ぐこと」立ち塞がった女が門を撫でる。僅かな光を放ち、浮かび上がったのは人とも獣ともつかぬ顔。「絶対的な箱庭の代償。鍵となる真実の物語は唯一つ」『剣を捨て、言の葉の刃を持て。問答する為に我は在り』門の言葉と同時、部屋が異質な空間へと隔離される。知力の門が、始まった。
「もはや武器も封じられ、力及ぼすはただ言の葉のみ、か…」緊張に握り締めていた柄を放し、剣を収める。軽く汗ばんでいた手の平は、異質な部屋の空気にたちまちに冷えていく。「ここまで来て、機密文書の入手に成功したんだ。 一刻も早く帰還し、我らが女王へ剥かれる牙の存在を伝えなければならない。 …必ずこの門は打ち破る」背筋を伸ばし、門番の女を見据える。「ならばまずは問う。 男が死んだのは何故か、と言ったな。 ――男は直接、誰かに殺されたのか?」
────まったくもって忌々しい門である。武勇を誇る者たちの豪腕や強大な魔力では打ち破れぬ言の葉と知力が支配する空間。危急の報に急く己の心は、冷えゆく空気のお陰か次第に焦る気持ちを落ち着かせ、冷静になっていくのがわかる。我々によっていずれ門は破る。そう、門番として立塞がる一人の少女もろとも────。「では、汝に問おう。 男は自らが死を辿る運命を予知していたか?」門の傍らに立つ少女へ、物語の男に重ねるよう質問する。
>ライアさんそう焦らずこの時間を楽しみましょう。生憎とお茶は出せないけれど。『イエス。男は他者の手によって殺された』>Shaftさんふふ、その敵を貫かんとするような真っ直ぐな瞳。意志の籠もった瞳は嫌いではないわ。『イエス。男は自らが死ぬであろう事を予測していた』
どうにも閉じ込められたようだね。どこを叩いても手ごたえないし困った困った。しょうがないここは知恵を絞って逃げ出すしかないのかね。では質問だ。「男を殺した相手は複数か?」
…考え事をしていたら…うっかり日を越えてしまったようだ(頭掻き闇に属する者を癒やす司祭として同行したがいいが…さて…面白い星の巡りー…ヒヤリと肌を刺すような空気は…此処が特別な場所だと云う事ー…誰かの犠牲になる気などさらさらないが…どうやら人数が、いた方が良い様子…兵士の間を少し縫いながら…門番である少女の前に微笑みながら出て話しかける。『俺は生きて帰りたいので…是非とも、質問を…初めまして、門番のお嬢さん。問おう。男の死因に種族は関係あるか?』
やれ、こんな言葉巡りは俺ん性分じゃぁ無ぇ。俺よか寧ろ、これは師匠の領分だ。だがまぁいいやな、戦ってやろう。蠱惑の美女と、智恵問答ってのが気に入った。『問おうか。あんた、旦那の有無は……じゃねぇ。ええっと。"男は死を回避する抵抗をしたのか"』
さて、これはアタシの灰色の脳細胞の出番ですわね♪フフフ♪陛下にこの密書を届けるのは私の役目ですわね♪では質問!男の職業は聖職者か?
>ユアサさん逃げ出さずとも、恋人の居るこの国へ留まるのも悪くないでしょう。今なら狭い個室と不味い食事付き。『イエス。 男を殺した者は複数だった』>アレスさんええ、初めまして。戦争が終結するまで大人しくしてくれれば、それも叶うのだけど。『ノー。 種族は死因に直接関係がない。 ただ、ケルベロスや精霊よりは人型種族の方が辻褄が合うといえる』
これは門を抉じ開けるまで、やや暫らくかかりそうそうだ。複数の敵兵を眼の前に対峙しようともその少女の見た目とは裏腹に、怖気づきもしない不敵な言葉。流石は一人で任されるだけはあるって事か。だがそれはまだ、物語の真実への道が無数にある事からくる余裕のあれわれか?ふんっ、埒が明かん。─────ひとつ、絞ってみるか。「それでは、汝に質問しよう。 男と、男を殺めた者達の内の誰かは恋仲にあったかね?」
『焦らずこの時間を楽しみましょう』との台詞に、気勢を削がれ眉を顰める。今の私にそんな余裕はない。いや、いつだって私は精一杯で余裕なんかないのだ。「ふむ…まだまだ、見えてこないな」問いを発する周囲の戦士たちを頼もしく見回し。筝の質問に少し近いかな、と思いつつ再び口を開く。「男は彼らに殺される事を本望と思ったか?」
>箏さんふふ、それは余裕の表れ?私に夫は… ご想像にお任せするわ。『イエス。 男は抵抗をし、抗いきれずに死んだ』>リアレスさん灰色の脳?それは厄介、漂白しないと。密書を届けさせる訳にはいかないもの。『ノー。 男は聖職者、またはそれに順ずる職の者では無かった』
>Shaftさん道を絞り始めたのは良い判断。潰せる可能性が大きければ大きいほど…『ノー。 男と男を殺害した者達の間に、そんな関係は無かった』>ライアさんつれないのね。落ち着いてこそ見えるものもあるのだけれど。…必死だからこそ、また見える物もあると?『結果的に言えば、イエス。 死を迎えた際の男は本望だと思っただろう』
空気が変わり、扉と女性。言の葉で鍵を作らなければならないと言う。そう、鍵は少しずつ、丁寧に削って作るのだ。「俺の言葉が皆の役に立つといいな… 門番に問う。男を殺した者達は、男の死を喜んだかどうか?」
さて、答えはNOでしたがそれはそれで、真理に一歩近付いたという事ですわね………………………………………(*_*)では、質問!その男の職業は商人か?男の職業が判れば、真理にグッと近付く!と思うわ♪
ふん…なかなか焦らしてくれんだな。願わくば、この門をうち崩すのは俺でありたいもんさね、そうすりゃあ、ちったぁ俺に惚れ込んでくれっだろう?(笑俺ぁ、余裕だのなんだのってのは嫌いでね。ただ、何時如何なる場合で在っても、俺が俺で在ることを誰にもとやかく言わせねぇだけさな。さて、二合目と行こうか「男と男を殺した者たちの間に、縁はあったのか?」
男は今まで沈黙を保ってきた。文書を発見したときも、魔力を持つ門に行く手を阻まれたときも。そして、周りが声を発する間も。腕を組み、仲間の後ろで一部始終を見ていたその男はようやくその口を開く。その澄んだ良く通る美しい声で、門番を射る為。「よかろう。 我は貴様に問う。 男を殺した者達は、生きているか?」
>シェラールさん小さな物から大きな物まで不要な情報を削っていく。鍵の形がはっきりとするまで、どんな質問でも役に立つわ。『イエス。 大小あれども殺したもの達は喜んだだろう』>リアレスさんさすが灰色の脳を持つ方。とても鋭い判断ね。でも…『ノー。 男は商いを職とする者ではない』
>箏さん逸早く的確に門をうち崩す事ができれば、少しは。…どのくらい気になるかは、それまでの行動にも寄るけれど。『イエスであり、ノー。 縁のない者もいたが、知らぬ所で縁のあった者もいる』>イザルさんそんなに綺麗な声だとは思わなかった。もっと早く質問してくれても良かったのに。『イエス。 男を殺した者達は生きている。 殺す前に殺された者もいるが、それは然したる問題ではない』
他の戦士たちの問答を聞きながら黙って考えていたが、ふと何かを思い出した。「男は彼ら―殺した者たち―に忌避される存在であったか?」
「ふむ……」男の頭の中で、いくつかの物語が作られては消える。駆け引き、攻防。険しい表情は今、あらゆる可能性を削ろうとしている。一瞬で。「次に問う。 男の死は、第三者的に見た時に納得のいくものであったか?」
…口元に手を当てて他の者達の質疑応答に聞き入る。先程、少女に向けた司祭らしい柔らかい微笑みは一切消えて、本来の冥い紫色の瞳が今度は凍るような冷たい視線を向けて、ニヤリと嘲笑するように微笑む。『…すまないな…、せっかくの素敵な提案だがね…、一刻を争うようなので…問おう。男を殺した者達は…人間だったか?』左耳のピアスを触りながら、答えを静かに待っている…。
・男は他者の手によって殺された・男は自らが死ぬであろう事を予測していた・男を殺した者は複数だった・種族は死因に直接関係がない。・男は抵抗をし、抗いきれずに死んだ・男は聖職者、またはそれに順ずる職の者では無かった・男と男を殺害した者達の間に、そんな関係(恋仲)は無かった・死を迎えた際の男は本望だと思っただろう・大小あれども男を殺したもの達は喜んだだろう・男は商いを職とする者ではない・(男と男を殺した者たちの間に)縁のない者もいたが、知らぬ所で縁のあった者もいる・男を殺した者達は生きている(27日質問分まで)
>ライアさん何かを掴んだみたいね。それが物語の中核をなす物ならば…『ノー。 男を知る者は避けたであろうが、忌避されていたわけではない』>イザルさん…うぅん、難しい質問。どう答えたらいいものか、少し悩むけれど。『イエス。 不条理な死ではなく、男の理に適った死だった』>アレスさんん… そうでないと。敵を前にして優しいだけの笑みなんて、物足りないから。『イエス。 男を殺した者達は人間だった。が、他種族でも問題は無い』
…今まで静観を保っていた。だが、此処にきて問い掛けをしてみようと思ったのは、「ある出来事」を思い出したから。「門を護りし者よ、貴女に問いましょう。殺された男は魔剣を操る者だったか?」仮にこの質問の応えが"イエス"ならば………瞳にかかる髪を指で遊びながら、悪魔は衛兵の口元を見つめていた。
徐々に減る選択肢。しかしそこから完全な真実のみを掬い上げるには、まだ多い…まだ減らせる。「男が殺された理由には、男の生い立ちが関わるか?」
ふ、と男は手で口元を覆う。目が、床の一点を捕えたまま動かない。これは、これは聞いてよいものか、迷う。あまりにも稚拙。今更だ。8割方、今日の分の質問を捨てる事になる。が―――たくさんの言葉を持つと、それだけ、意味も増えてくるのだ。男は、言葉の持つ意味を減らす事にした。「ならば言い方を変えよう。男は死んだ、結構。殺されたのだったな。しかし問う、男は『生きて』いるか?」
>ゼレナリュシュさん…デーモン種に見つめられると困るわ。心か魂を持っていかれそうで。『ノー。 男は魔剣の類を所持していない』>シェラールさんとてもいい質問。ただ、少しだけズレているのが惜しい。『ノー。 "殺された理由"に生い立ちは関係していない』 >イザルさん矯めつ眇めつ。色々な角度から探そうとする試みは良いと思う。『ノー。 死んだ時点から肉体的、精神的にも男は生きていない。 …その姿を忘れない者はいるでしょうけど』
男は死んだ。男は殺されて死に、そして死んだ。…死んで、死んで、死んでいる。死につづけている。全く、うんざりしてくるってぇもんだな。「男は死んだ、何故か?」この問いに答えるために、俺たちは何度も男の死を確認する。徹底的に殺しつづけている。何故だ?ふと、疑問が浮かんだ。其れはそのまま…俺たちの疑問じゃあ無ぇのかと、思った。「男を殺した者達には…、男を殺す圧倒的な理由があったのか?」
最初に門を開けようと試みたのはシェラールさん。まだ門を開ける鍵にはなりえないけれど、伏せておくわ。…ふふ、最初でこれほど近づくとは思わなかった。『男の職は正解。確かに男は恐れられる存在だった。 だが男は国を売らなかった事を誇りに思って死んだわけではない。 男を殺した者達は喜んだが、理由が違う』男の職さえ分かれば、手の届く位置にまで来たも同然。
次に試みたのはアレスさん。「男の血は【血清あるいは特効薬】だった村の人々は不治の病に次々倒れ、最早その男の死と引き替えに、他の者を助けるしかなかった。生き残った人々は男を集団で追い詰めていった。男は逃げ抵抗もした、聖職者でなかったから。商人なら村から逃げ行商人でもして生きたかも知れないが…夜の帳を走り逃げたが多勢に無勢…男は死んだ。その顔を忘れる者はなかった」『残念ながら違う。 ただ一点合っているのは、多勢に無勢だった事』これでまた絞り込む事が出来た筈。他のとどめ、今までの質問への返答もまた、参考に。
辿り着けない。まだ足りない。鍵に施す、細かな装飾。それがなければ真の鍵とは言えないのだ。「もう少しで掴めそうだ… 問う。男を殺した者達は、男から命以外の何かを奪ったか?」
>箏さん男が死に至るには何が関連したのか。どこから掘り下げるかで想定される死も様々。何度目で男の死にたどり着けるかしら。『イエス。 但し必ずしも「その男」でなければいけない理由ではない』 >シェラールさん大まかな形は掴めた?まだ重要な物が残っているけれど。それが足りなければ、門を開ける鍵にはなり得ない。『イエス。 男を殺した者たちは命以外のモノも奪った。 だが奪えないモノもあった』
「そうか……やはり我は他の何かに縛られていたようだ」男は眉を寄せる。頭の中で並べ立てたことを一度崩し、そして何度も立て直してきた。それでも、どうしても。潔癖の気がある男は、己の納得しうるものはつかめていないようだ。床を見つめていた目が、深い海の蒼が睨むように、門番を見据える。「最後になるかもしれん。 貴様に、問う。 男の死を、悲しむ者はいたか?」
再びシェラールさんから。早くて驚いたわ。確実に隠された物語へ近づいている事も。『盗賊の襲撃を受けた訳ではない。 殺した者たちは金品を奪って喜んだ訳ではない。 それ以外はほぼ正解している。 ほぼ正解していた中の必要な事柄、ただ一点だけが惜しい。 それさえ求めることができれば…』
続いてはゼレナリュシュさん。個人的には面白いと思ったけれど…「男の職業は暴君と呼ばれるような王もしくは皇帝。反逆した者達を尽く死刑にするような人。そのため軍や議会までも敵に回した。孤立した彼は自らを護る筈の国軍兵士と軍に協力した民衆に殺される。殺した者達は暴政が終わると思い喜んだ。彼の願いはこの国と、この国に暮らす人々が強くあること。ならば彼を殺した人々は既に強くなっていたのでしょう。彼を殺す為に団結し絶対の意志と鉄の結束を持ったように。それを知ったから、自分の死は本望だと思った。」『残念だが違う。 男は絶対の権力者ではない。 男の願いも男を殺した者の素性も違う』
>イザルさん最後…となると具体的に構築できたのね。その質問が最後の一押しとなるか、否か。『イエス。 男の死を悲しむ者はいた』
ハァー先を越された気分。でも諦める訳にはいけないわ。問いますその男の職業は軍人か?
っく、門に諭されて悩み過ぎたようだね。俺は俺の信じる道を進むんだ!門に問おう。「男の命以外に奪ったモノとは生命のあるモノか?」
今度は箏さん。様々な物語が見れて楽しいものね。「男は勇名を轟かせた歴戦の兵。男の在る限り安泰と称えられ、他国からは「あの男さえ居らねば」と言われる程。しかし男は永の戦に心を痛め、他者を殺める事に嘆いて居た。ある時、男は戦場で幾多の兵に囲まれる。諸国に依る策か、自国の兵による裏切りかも知れなかった。勇名を得る影には妬みがある。かくて男は討ち滅ぼされた。多勢に無勢で策を絡めた、一人の勇ではどうにもならぬ暴力で。男はようやく安堵に包まれた。戦は続き自国は奪われるかもしれないが、もう血沼に身を浸さずとも善いのだと」『残念だが違う。 男は裏切られてはいない。心境はかなり違う』
左耳に、響くような幻聴を聞き…手で抑え、思わず顔をしかめる。冷え切った部屋のせいか…或いは…『…多勢に無勢か…今がそうかもな?急がないと…か…問おう。男は既婚者だったか?』
>リアレスさん先を越されたと言っても、物語は輪郭が見え始めただけ。まだ明かされてはいない…明かされては困るのだけど。『イエス。 男は軍属の身であった』>ユアサさん信じる道が門で行き止まりか、先へと続くか。今はまさに試される時。『ノー。 男の命以外に奪ったものは生命のあるモノではない』>アレスさん…ふふ。私が任務を達成できるか否か。急がなければ、その言葉通りに。『イエスかノー、どちらとはいえない。 男が既婚者であったか否かは不明だ』
やはり!では尋ねます男が殺された時、殺された同じ場所で暴動が起きていたか?
次はイザルさん。どう答えるか悩んだわ。「男は軍人…数々の功績を納めた謂わば英雄。ならばいつか死は常に隣にあり、殺される理由にもなりうる。更に国の為に死ぬのは本望。嫌われはしなかったが、知る者は少なからず恐れたであろう。名が売れれば敵は警戒し、数を揃える。歴戦の将といえど、限界はある。人間なら尚更。抵抗―戦いはしたが多勢に無勢、最後は膝をつく。手強い敵将の撃破は国の勝利に多大な影響を与える。敵達は歓喜の声を上げた。国は悲しみに暮れる。英雄の死は全ての目に残り、忘れられる事はない」『残念だが違う。 国全体が男に影響しているわけではない。 敵の目的は男を殺すことではない』
アレスさんから再び。悲恋の物語は今までになかったから新鮮。答え辛い箇所があったから、伏せさせて貰うわ。『残念だが違う。 男は逃げなかった。 男の行動は一部あっているが、対象は姫ではない』
>リアレスさん段々と掠めるような質問に…近いうちに核心でも突かれそう。『ノー。 暴動は起きていなかった』
言葉が…足りない…しかも…真実近づいたかどうか、さだかとは言い難い…のか?…先程より…また…空気が冷えたような…?『…微妙だな………恋愛ではないと、分かっただけ上等。問おう。男は手紙を持っていたか?』
フム。とどめの解答をみると、当然の答えですわね♪では尋ねます男が殺された場所は、往来の無い所か!
悪魔はただ問答のみを考察している訳では無かった。衛兵の応えに存在する歪み、例えどんなに小さな物であろうと…それが強固な城壁を打ち崩す要因になることもある。一つの違和感、どの問いに向けられたものであったか……、応える必要のなかった事。「問いましょう。男が護ろうとしたモノと、彼を殺した者達が奪おうとしたモノは同じモノだったのかしら?」
またもやシェラールさんから。今回も伏せておくわ。あと一息…なのだけど。決定的に足りないものが。『男の職業は当たっている。 とった行動も殺された際の心境も当たっているが、対象は王ではない。 男を殺した者たちが命以外に奪ったモノが違う』
>アレスさん前回よりは確実に近づいていたわ。公開するのが少し難しいくらいには。『ノー。 手紙の類は持っていなかった』>リアレスさん早めに返答ができればいいのだけど…制限ある行動を無駄にしない為にも。『どちらでもないが、強いて言うならばイエス。 人の往来がある場所よりも相応しいでしょうね』>ゼレナリュシュさん…少し喋り過ぎてしまっているかもね。そこから物語は見えるかしら?『ノー。 同じモノではない。 だが一方あってこその一方故に男は戦わねばならなかった』
再びアレスさんから。心配していた通り、遠ざかってしまったようね。「男は国でも有名な騎士であった。かの国の王子の側近であり、幼い頃より仕えていた。国の政略の話し合いにより、王子は国の為に犠牲に敵国に人質として差し出される事になる。王子を死なせる訳にはいかない。男は王子の身代わりに、敵国に渡り王子の代わりに殺された。王子の影武者で双子の兄弟だったから…騎士としての死も彼には本望だった」『残念だが違う。 男は王族の影武者ではない。 人質として抵抗せず殺されたわけではない』
レス見たら同じ日付でしたので、焦って削除してしまいました。本当にすいませんm(__)m
いえ、気にしないで。気付かず返答してしまった私も悪いから。
確実に鍵の形ははっきりと見えてきているはずなのに、先入観の張り付いた目は素直にそれを見ない。ごしごしと目を擦って、口を開く。「問う。男から奪われたのは、彼しか持ち得ないような特別なものであったか?」
男は怨嗟の内には死んでいない。男は歓喜の内にも死んでいない。男は死ぬべき唯一の者ではない。だから男は戦い、抗った。しかし、男にとって死は本望だった。果て。何かを、やはり見付け損ねているようだ。では。「男にとって、死ぬことでしか護れない何かがあったのだろうか?」
(男について)・男は他者の手によって殺された・男は自らが死ぬであろう事を予測していた・男は抵抗をし、抗いきれずに死んだ・男は聖職者、またはそれに順ずる職の者では無かった・死を迎えた際の男は本望だと思っただろう・男は商いを職とする者ではない・(男と男を殺した者たちの間に)縁のない者もいたが、知らぬ所で縁のあった者もいた・男の死は不条理な死ではなく、男の理に適った死だった・男は魔剣の類を所持していない・男が"殺された理由"に生い立ちは関係していない・死んだ時点から肉体的、精神的にも男は生きていない。
(男について)・男の死を悲しむ者はいた・男は軍属の身であった・男が既婚者であったか否かは不明・男が殺された時、殺された同じ場所で暴動は起きてはいない・男は手紙の類は持っていなかった・男が殺された場所は人の往来がある場所よりも往来の無い所が相応しい・男が護ろうとしたモノと彼を殺した者達が奪おうとしたモノは同じモノではない
(男を殺した者達について)・男を殺した者は複数だった・大小あれども男を殺したもの達は喜んだだろう・男を殺した者達は生きている・男を知る者は避けたであろうが、殺した者たちに忌避される存在ではない・男を殺した者達は人間だった。が、他種族でも問題は無い・男を殺した者達には男を殺す圧倒的な理由があった(但し必ずしも「その男」でなければいけない理由ではない)・男を殺した者たちは命以外のモノも奪った。だが奪えないモノもあった・男を殺した者達が男の命以外に奪ったものは生命のあるモノではない
(両者共通事項)・種族は死因に直接関係がない・男と男を殺害した者達の間に、そんな関係(恋仲)は無かった(31日20:30:54返答分迄)
往来はNOですか…all right(寒っ失礼しましたわ♪さて尋ねますその対なる物は神器か!
>シェラールさん職が分かれば、と言ったけれど…拘り続けると見えなくなってしまうかもしれない。『ノー。 男だけが持ちえるような特別なものではない。 男と同等の立場にある者なら、平等に手にする事が出来た』>箏さんとても良い質問。そう、核心に迫るような。『イエス。 己の死と引き換えでしか護れないモノがあった。 少なくとも、その状況下では』>リアレスさんふふ…さ、今度は慌てずに行きましょうか。『ノー。 神器のような特別なものではない』
何!気付けばウチの方、門突破されとるやん♪とりあえず、とどめには逝って来たけど、実を言うとサッパリ分かんねぇよーf(^_^;)みんな頑張って!みんなのヒントになるような質問をバリバリしてきますよ♪
く……頭が痛くなってきたな。何か閃きそうで、なのに不確かで曖昧で、もどかしい…どうしても己の中で拘ってしまうものを捨てる為に、あるいは礎にする為に。門番に問う。男の職業は、騎士団長か?
再度ゼレナさんから。職業も行動も合っているし伏せておくわ。良い話ね、でも…『残念だが違う。 男は重傷だった訳ではない。 恋慕、またはそれに似た感情は抱いていなかった』
次に来たのはリアレスさん。面白い考え方だけれど…「男はある装飾品の片割れを装備していた剣士。其れは有名な品で、身に付ければ多大な力を与える物。しかし一度装備してしまうと、死ななければ外せない代物だった。ある朝、男が町外れで鍛練をしていた時事件は起こった。さる秘密結社が片割れを奪いに現れたのだ。敵は数を揃え、男は奮戦するも疲労の為殺られてしまう。だが男は片割れから解放され、襲撃者に備え緊迫した日々を送らずに済むと安堵した。故郷に残した愛する者が心残りだが仕方ない運命と思い、男は息をひきとった」『残念だが違う。 男が護ったモノは装備品ではない。 男は独りではなかった』
またまたシェラールさん。確かに少し迷走しているような。職業、行動、死に際にあった男の心境…どれも合っているわ。『残念だが違う。 奪われたものは剣ではない。 護ったモノは町娘とは限らない』
>リアレスさんとどめや質問で不要な物を取り除いていくのは、とても大事。自分の行動が皆の、皆の行動が自分の助けとなるから。>ライアさんふふ…実を言うと私も。どう答えるか、制約の中で答えに近づけさせないようにするのが…『イエス。 別の呼称もあるが、確かに騎士であり騎士団長であった』
無言で周りの話を聞く。………………言葉に踊っていたのは自分のようだ。『問おう、戦争の最中だったか?』
他人の人生になど興味を抱かなかった悪魔が、今は一人の男のそれに執着している。不思議なものね……人間の死に際などもう飽きる程見てきた筈なのに……「問いましょう。男が護りおおせたモノは、"複数"だったのかしら?」
>アレスさん周囲の質問から何かを得たの?質問も、表情もそんな風。『イエス。 戦争状態にあったといえよう』>ゼレナさん核心を突くような質問。物語の男はどういう死を遂げたのか…見えてきたようね。『イエス。 男が護ったものは複数だった』
真剣な箏さんから再び。単語だけなら、言の刃はもう喉元まで。男を殺した者たちが得ようとしたモノは正解といえる。護ったモノも一方の意味では正解。でも一つに決めてくれないと駄目。『殺された場所は王宮ではない。 思想の違い故に同僚と決別したわけではない。 そして、男が行動したのはその心境故ではない』
フム妾は良い事を、思いついたが言わないでおこう。して本題である!お主に尋ね申す男が護った複数の物の、種類(穀物・家具・書籍等)は同じものか!
ピシっと音を立て、門にひびが入る。それは隠された物語を暴いた、突破の証。「見事に門を開ける鍵を見つけたようね。 敵ながら賞賛するわ。まだ逃げる事は適わないけれど」『良くぞ、その部分まで辿り着いた。 足りないモノはあれど隠された物語には違いない。 認めよう。第一の突破者、シェラール!!』
次はアレスさんから。男の職は言うまでもなく行動、心境なども正解とはいえ…大切なものが足りなくて。『残念だが違う。 男が護ったのは王ではない。 王と共に調停の場で策にはめられた訳ではない』
>リアレスさんどんなものを思いついたのかしら。とどめを期待しているわ、ふふ。『イエス。 同じ種類のものと言える』
再びイザルさんから。敵の目的、男の行動、護ったもの。それら全てが正解…ではあるのだけれど。『とても惜しいが違う。 国は敗戦していたわけではない。 男が行動に移った理由は、これ以上の犠牲を増やさぬ為ではない』
フム、突破者が出ましたか……では妾から尋ねる男が護った物は、ズバリ書物である。別の物であるとは思いますが、とりあえず可能性の無い物を、消去せねばならぬな
>リアレスさんある程度の形まで絞り込んだみたい?今度の物語はどういうものか、興味があるわ。『ノー。 男が護ったものは書物ではない』
イザルさんから怒涛の勢いでとどめを。その立場に拘ると大事な要素に辿り着けない。『あと一息だが違う。 男は衛兵隊長という立場ゆえに護ったわけではない』
その直後に箏さんから。うぅん…大事な要素を排してしまっている。「男は国家騎士団の長。国家内は役職者達と民の諍いによって荒廃しかけていた。男は重鎮の内には珍しく、民のために心血を注ぐ者であった。ある時、役職者達は民衆をうち払おうと焼き討ちを考える。だが其れには男と騎士団が邪魔だった。待ち伏せによる暗殺を役職者達は選ぶ。深夜の路地裏で男は暗殺者たちに囲まれた。多勢に無勢。だが死ねば己の騎士団と民はせきを切ったように王宮に攻め上げるだろう。そして、革命が、成る。男は確信と共に眠りについた」『残念だが違う。 敵は役職者達ではない。 男は生き延びようと抗った訳ではない』
そして再びゼレナさんから。男の行動、護ったものも正解。いわば、の部分はまさにその通り…でも。『だが少し違う。 男が奪われたものは砦ではない。 勝利のために行動した訳ではない』
門に入る亀裂を合図に今まで門番の傍らに控えていた娘、いや、使役獣はゆっくりと口を開く。「第一の突破者様が現れました。その名は『シェラール』智を友とし、門を崩壊へと導くもの。彼の者には門崩壊の後、100万Gそしてビーストアークの絵師様より肖像画が送られます。次でこの門は開かれる。残りお一人は何方になるのでしょうか?」一通り話し終えて一礼をするとまた門番の傍らへと下がっていった。
息も絶え絶えの様子なイザルさんから。本当に惜しかった。門を突破してもおかしくない程に。…それでも。たった一点、必要な要素が足りなかった。『あと一息だが残念であった。 愛国心ゆえに戦ったわけではない』
耳障りな音が、亀裂が部屋全体へと広がる。隠された物語を鍵とし、門を開け放った証。「…まだ時間を稼げると思っていたのに。 予想以上だった、悪夢の尖兵」『そう、それは単純な事だ。 男が己の理に従い、護るべき者の為に死した物語。 認めよう。第二の突破者、アレックス=マナン!!』
門全体に広がる細かい亀裂。その音にぴくりと耳を動かす。門の崩壊、それは今訪れた。「最後の突破者様が現れました。その名は『アレックス=マナン』知力を駆使し門番の心臓に届く一撃を与えしもの。彼の者にはビーストアークの絵師様より肖像画が送られます。そして、もう一方。門番の心を揺り動かせし戦士の方へ同じく絵師様より肖像画が送られることでしょう。さぁ、門は開け放たれた。今こそ真実を話す時でございます」付き従いし使役獣は門番の口が開かれ真実が紡がれるその時を待っている。
突破者2人と絵師さんへは黒子が自宅に連絡します。第一突破者から好きな絵師さんを選んで頂きます。その後の依頼詳細などは当事者様同士のやり取りになります。門番は突破者以外で気に入った挑戦者を一人選び、それから語りに入ってください。語りが終わり門番がこの場を納めたら、ご自由に帰国RPしてくださって構いません。
色々な物語を聞く事ができたのは嬉しい事。門が認めなくとも、良い物語を紡いだ人が居る。私は認めよう、箏を。…当初のやり取りで、ではないけれど。同じ国に仕えながら真に仕えるモノが違っていた二者。志の物語が気に入ったから。
『語ろう。隠された物語を』門が、壁が崩れ、現れたのは敷地ではない。話と共に移り行く何処かの風景。『男は平民の出にありながら、武勇をもって一兵卒から将軍まで登りつめた人物だ。鬼神よ生ける厄災よと言われた彼も年には勝てぬ。頭髪の色は抜け、背は丸まり、力衰え、膝は曲がる。入隊して以来一度として離れた事がなかった最前線を遂に退く事になったのだ。国王は親の代から王家に仕え数々の武勲を挙げたこの忠臣に、戦火の届かぬ地の領主職を与えた。問題という問題は起こらない地だ。少々の贅沢をしても余る金も国から与えられる。せめて老後は心穏やかに過ごせる場所を、と選んだ任地であった』
『男が赴任した地は、穏やかで緑に覆われた美しい地だった。実り豊かな農作物のよく取れる地で、抱える問題は主に若者の村離れ。未来に不安はあるものの、民は食うに困る事はない。武勲の数々を伝え聞いていた領民達は、新しい領主に当初興味を示していた。しかし赴任してきたのはただの老人。鎧兜の代わりにくたびれた平服に身を包み、剣の代わりに日がな盆栽を眺めるのみ。「将軍様もお年には勝てないのかしらね」「そんな事言っちゃ悪いわよ」と囁き、歓迎の熱は冷め、すぐに興味を失った』
『さて、不測の事態というのは起こるものだ。隣国との間に険しい山脈を挟み、とても人馬の通れる土地ではない。故に有史以来一度も戦火に塗れた事はなかった地。だが隣国で新しく就任した将軍は、山脈の向こうの豊かな地を狙い画策。あらゆる手を使い密かにトンネルを掘り進め、兵を送りこんできたのだ。彼の騎士団を総動員した、宣戦同時攻撃。領民は惑いうろたえた。国軍といっても必要最低限の新兵とそれを束ねる年寄りが一人。目の前にまで迫った敵軍を抑える戦力はない。「早馬でも援軍が到着するまでに丸一日。 軍馬から徒歩で逃げ切れるわけも無い」「血のような赤の騎士団、彼らには降伏すら通用しない」』
『絶望に包まれる領民達。その目前に、剣を持ち平服の代わりに鎧を着けた領主が現れた。「殿を務める、逃げ延びよ」新兵に護られ逃げ延びた領民達が伝え聞くに、領主は壮絶な最期を遂げたらしい。自らが敵将の親の仇と知り名乗りを上げた男を、当然敵将は逃がす筈も無い。囮となった男は鬼神の如き孤軍奮闘の末に捕縛され、むごたらしい死を与えられた。一人も欠けず生き延びた民と兵は思い出した。あの時、現れた領主の鎧兜はよく磨かれ手入れが行き届いていた。くたびれた平服の下に秘められた、老いて未だ錆び付かぬ銀の鎧。騎士として、領主として。「位あれば務め重し」の精神に頭の垂れる想いであったという』
ある男の生き様、その末の凄惨な死、領民の哀しみ。それらにもやがて亀裂が走る。崩れ行く光景を抜けるとそこは、閉じ込められていた部屋であった。言の葉は世界を変える力となる。認識、意味、理…物語によって作られた小さな世界は終わりを迎えたのだ。「結界は崩され、門は開け放たれた。 私にはこれ以上時間を稼ぐ術も力もない。 …逃げるなり、好きになさい」結界を維持していた反動か、力無く膝を付く。知力の門は終わりを告げた。
門のあった場所に残された一冊の本。【ノブレス・オブリージュ】今やその殆どが白紙となったページに、幾つかの単語が見て取れた。それは門を破るに必要不可欠な言葉。「騎士故に・上に立つものとして」「領民・部下・人々を」「守って・庇って」「死んだ」
よろしければアンケートにご協力ください。全国家国民対象です。ドラバニア帝国・解放軍・アクアマイト・天駆ける翼騎兵・ナイトメア以上の国民は「ビーストアークの門」へ月光の民・エルフィネス公国・ルドラム獣人連合・ビーストアーク以上の国民は「ナイトメアの門」へご気軽に回答をお寄せください。項目は次に掲載します。
【今回について】1.今回の感想をご自由にどうぞ2.門番をしてみたいですか?3.ゲリラも参加できた方が良いと思いますか?【今後について】今回のイベントは戦争への新しいアプローチとして企画されたものです。『宣戦布告前の情報戦』を知力の門という形を使って描いてみましたが、別の形でも戦争をもっと様々な切り口で扱う事によって、既存の戦争RPにも良い影響を与える事も可能なのではないかと考えています。4.そのような企画を必要だと思いますか? また、関心がありますか?(簡潔で結構です)
門の向こうにあった物語…騎士の終わり。護り戦ったその者の消え行く姿を見届けてから、膝をついた門番の女性を見遣って「…この物語を、忘れないよ」小さく礼をして、駆けた。物語を何度も心の内に反芻しながら、国へ。女王の許へ駆けた。もうすぐ、もうすぐ始まる戦。何かを護れますように。
1.面白かった。情報戦、と云う事で 戦場へ行けぬ者も関わることが出来る形なのが、とても良かった。2.相応かどうかは別として…やってみたいな。3.当事国を食わない程度に、参加できると良いと思う。4.必要だと思うし関心もある。 戦場で戦うのみが戦争ではないと思うから。
門番の言葉が終わると共に呪縛は解かれた。老いた騎士、赤き軍勢、素朴な民たち。目の前にありありと繰り広げられていた幻影は霧散するように溶けていく。しばし陶然と立ち竦んでいたが、はっと我に返る。こうしてはいられない。豪奢な手紙に封入されていた、あの詩のような文章。今しも戦端が開かれようとしているのだ。「シェラール殿、アレス殿、よくぞ…!助かった。 急ぎ本国に帰り危難を伝えなければ」門番の女―よく見知った聡き人―を見つめ、(まさに敵ながら天晴れ、という所か)「…お疲れ様。しばし時の流れを忘れた。…楽しかったよ」
「これが、物語」其奴ぁ在って欲しく無ぇ物語だった。避けて避けて避けまくった物語だった。物語でしか存在し得ない悲話、美談、情話。「護り、逃がし、死んだ」悲しい話だ。何が悲しいって、如何なる名将でも、年を取れば思考が衰退してしまうと言う――其れに依って、こんな、物語でしか語れない話が存在してしまうと言う――残酷な、話だ。名も無き老将。あんた、なんてことをしてんだよ。
一つ。あんたぁ危険に対する備えを怠った。一つ。あんたぁ自己を鍛錬する事を怠った。一つ。あんたぁ責任を放り投げて、死んだ。絶対の平和なんざ、在るわけが無ぇのに。豊かな土地を得る敵軍が、本国に攻め込まない保証なんて無ぇのに。不意の難民になった領民が、本国の食料を圧迫しない保証も無ぇのに。そして本気で困った時に、老将はもう死んでるんだぜ?恐ろしい話さな。物語だから美談で済む。だが現実だと、残虐の序章に過ぎ無ぇんだ。だって現実って、終わら無ぇだろう?
膝を落とした門番の横に、国に帰る道が続いている。俺たちはこの道を帰って、戦を始める支度をするんだ。「……恐ろしい物語だったよ。肝の冷える思いだ」陶酔、錯覚、感傷。戦に於いて恐ろしいモノだ。絶対に溺れちゃなん無ぇ感情だ。「肝に命じとくよ」呟いて、門の外へ一歩を踏み出す。俺たちゃあ、終わらない現実の続きを見に行かなきゃなんねぇんだよ。
1.前々からBAの門の話ぁ聞いてたんで、一度やってみてぇとは思ってた。こんな形で参加することが出来て、多謝。2.やってみてぇなぁ、面白そうだ(笑3.難しいね。隠密ってぇ事なら、幾国も参加してても善いんだろうが、そうなると何か、所属じゃなくて個人戦な感じが強くなっちまうからなぁ。4.様々な形で戦に干渉出来るなぁ、善いと思うね
1.面白かったけど、やはり戦場RPとの同時進行は少々きついね。どうにもならない期間の短さもあるし。2.うん、良い物語が紡げれば…いずれ。3.色々と難しそうだけど、何らかの機会は与えてあげたい。4.もちろん。そのうち話し合いの場が持たれる日を心待ちにしているよ。他の人が何を考えているかも知りたいし。
1.他の国の者とするのは面白かった、な。何ともいえぬ、緊張感があってな…だが、戦場と同時は確かに辛い部分があるとは…思う2.今回した故、今しばらくは遠慮させて頂くよ(笑3.そうだな…参加出来た方が面白いとは思う、が突破までの時間が短くなりそうなのと、門番の対応が大変かも…知れぬ4.戦場に参加出来ぬ者も、こういう形で他の国の者と絡めるのは面白いと…思うまた、戦争という状況設定にせずとも、全国的なこういった企画は面白いと思うし新しい楽しみ方を得られるのは良いと…俺は思うよ
…全てを見た後で、静かに目を閉じ暫し、小さく息を吐く。護りたいモノ…それは、時に自分とは限らない…長い歴史の中では…ほんの囁かな一場面…老騎士の物語は…語り継がれるに値するモノだったのか。門の存在した場所の書物は、殆ど白紙になった本。残された言葉が…伝えたかったものか?クラリと目眩がする…人並以上の魔力は持つが…少し無理し過ぎたか。…辺りの冷気は門の崩壊と共に消えたようだった…が……身体は冷え切ってしまったようだ…それだけ…この結界が強力であったのだこの少女の力も…
膝をついた門番の少女に囁くように語る。「…すまないな…、お嬢さん…最初に言った通り生きて帰りたかったのでね…だが…ここに来たかいは…あったよ。」…本当に…「…生きていれば…またどこかで会いたいものだ……さよなら、獣の国の強き少女…」ライア殿の声に振り向き…困ったように微笑み会釈をし、向き直ると何も言わずゆっくりと先へ足を進める……帰ったら…またしばらく療養をしなければ…かな……多分……何時まで…俺の体は持つのだろうとふと考えながら。
1.新しい試みに賛否はあるだろうが、面白かった。バックグラウンドの『開戦』の緊張感が。2.機会があれば…?…大変そうだなぁと、思ったのが…正直な感想。3.これも扱いが、難しいのでは…?入ったら絵的には…面白いけれどね。4.賛否両論だろうが。色々…試すのは良いと思う。状況や心境、思考力、などを養う意味でも必要…かな(首傾げ
一人の老騎士の生涯、それは幸福に満ちた物では無かった筈。だが、彼は死に瀕した時確かな充足を感じていたのだろう…脆弱で、不完全な生命。だが、このような事があるからこそ我(わたし)は人間を心の底から嫌うことが出来ない。悪魔失格ね……「愉しかったわよ、衛兵さん。真理に辿り着く事はできなかったけれど…」少し前までただ流れる水のように、ただ日々の流転のように見つめてきた幾多の生命の盛衰…これも認識を改める一つの要因であったことを、彼女は果たして気付いているのか…崩れ落ちた門に消えた背中からは、それは解らなかった……